紫たまねぎの栄養価と人気レシピ!普通のたまねぎと何が違う?
Date:2017.04.30
最近、スーパーなどで普通の黄たまねぎと違った、赤紫色の色鮮やかなたまねぎが売られているのをよく見かけます。
これは「紫たまねぎ」あるいは「赤たまねぎ」、「レッドオニオン」と呼ばれているもので、カフェや市販のサラダなどでもよく使われていますね。
今回は紫たまねぎの栄養価や、おすすめのレシピなどをご紹介していきたいと思います。
最近人気の紫たまねぎってどんなもの?まずは基礎知識から
普通のたまねぎと違い、鮮やかな赤紫色をしている紫たまねぎ。表面の皮だけでなく、中の皮も赤紫色をしており、一般的な黄たまねぎより辛味や刺激臭が穏やかで甘味があるので、生食のサラダやマリネなどに適しています。
普通のたまねぎと何が違う?紫たまねぎの高い栄養価とは?
普通の黄たまねぎも栄養価は高いのですが、紫たまねぎは独特の色素のため、黄たまねぎにない栄養も含まれています。以下に、紫たまねぎの高い栄養価についてまとめました。
アントシアニンの高い抗酸化作用で、アンチエイジング!
紫たまねぎの独特の色は、フィトケミカルポリフェノールのフラボノイドの一種である色素成分「アントシアニン」によるもの。
この色素はブルーベリーや黒豆、紫芋などにも含まれるもので、様々な健康によい効果があります。
- 抗酸化作用
- 人は加齢とともに紫外線などが原因で活性酸素が増えていきますが、アントシアニンには活性酸素を抑制する働きがあり、体の老化を防ぐことができます。また、皮膚の弾力や水分を保つコラーゲンを安定させる効果もあります。
- 血管の強化
- 酸化が血管や赤血球で起こると、血流が悪くなりますが、アントシアニンには血管拡張や毛細血管の保護、血小板凝固抑制作用などがあるので、動脈硬化や血栓症を防いだり、虚血性心疾患や脳血管障害などを予防するのに役立ちます。
- 目の老化を防ぐ
- 目のレンズである水晶体が酸化して硬質化すると、老眼や白内障が進みます。しかし、アントシアニンには視覚の信号情報を脳に送る、「ロドプシン」の働きを活性化する働きがあるため、水晶体の酸化を抑制することができます。また、眼精疲労の回復などにも高い効果があります。
- 高血圧や肥満、メタボ予防
- アントシアニンには、中性脂肪の蓄積を抑える効果があります。そのため、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、高血圧などの予防効果があります。また、同じくたまねぎに含まれる硫化アリルという成分にも、脂肪の吸収を抑えたり、悪玉コレステロール値を下げる働きがあり、ダイエット効果が期待できます。
- 肝機能の向上
- アントシアニンは血液をサラサラにする効果が高く、肝機能の向上に高い効果があることでも知られています。
- 抗炎症・抗潰瘍作用
- 局部の血行を高めるアントシアニンには、潰瘍などの粘膜の欠損を埋める抗潰瘍作用や、炎症を抑える働きも認められています。
アントシアニン以外に、たまねぎ本来の健康効果もプラス!
紫たまねぎの栄養で特筆すべきものは、アントシアニンだけではありません。本来のたまねぎに含まれる栄養効果もプラスアルファで期待できます。以下に主なものをまとめました。
- 血管内皮機能を高める
- たまねぎ全般に含まれるケルセチンというポリフェノールには、血管の内皮機能の低下を防ぐ働きがあります。その結果、血液がサラサラになり、高脂血症や糖尿病などの生活習慣病を予防し、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞の予防にも繋がります。
- 血糖値を改善
- たまねぎには血糖値やヘモグロビンA1cを下げる働きがあり、糖尿病の合併症である腎症、神経障害、視力障害についても改善の例が報告されています。
- 疲労回復・スタミナ増強
- たまねぎ独特の辛味と刺激臭は、硫化アリルという成分によるもの。硫化アリルにはエネルギーの素となる糖質の代謝に関わる、ビタミンB1の吸収をサポートする働きがあります。ビタミンB1を含む豚肉や納豆などと一緒に食べると、疲労回復やスタミナ増強に役立ちます。
- 血栓予防
- さらに硫化アリルには、血液をサラサラにして血栓を予防する効果もあります。その効果により、動脈硬化や脳梗塞などの重大な病気を防ぐことができます。
- がん予防
- たまねぎ全般には高い抗酸化作用のある成分がたくさん含まれているため、胃がん、大腸がん、食道がんなど特に消化器系のがんに対しては顕著な予防効果があると、各国の研究で報告されています。
- とにかく栄養素が豊富
- 上記で紹介したもの以外にも、たまねぎ全般には食物繊維やビタミンC,ビタミンB類、葉酸、カルシウム、リン、カリウムや鉄分、糖質などの栄養素が豊富に含まれています。
紫たまねぎを食べる時は、どのような調理法が適しているの?
紫たまねぎは非常に栄養が豊富で、生食したとしても、加熱したとしても高い栄養効果が得られます。
ただし、紫たまねぎに多く含まれるポリフェノールは水溶性なので、長時間水に晒したり、加熱したりするとその多くが損なわれてしまいます。
紫たまねぎの特性や栄養素を活かした、おすすめレシピ3選
では具体的に、紫たまねぎの栄養を活かしたおすすめレシピをご紹介しましょう。
サーモンと紫たまねぎのマリネ
- 刺身用サーモン
- 約100g
- 紫たまねぎ
- 半玉
- ドライパセリ
- 適量
- 【A】オリーブオイル
- 適量
- 【A】酢
- 大さじ1
- 【A】砂糖
- 小さじ1
- 【A】塩
- 小さじ1/4
- 【A】粒マスタード
- 小さじ1
【画像挿入:4画像3】
- サーモンは薄く切り、紫たまねぎは薄くスライスして水にさらします。
- Aの材料を混ぜてマリネ液を作り、バッドかボールに入れてスライスしたたまねぎを入れます。
- さらにサーモンを加え、しっかりと液に浸して、冷蔵庫で2~3時間寝かせます。
- 味が充分になじんだら、皿に盛りつけ、ドライパセリを振ってできあがり。
紫たまねぎのグリーンサラダ
- ベビーリーフ
- 約35g
- 紫たまねぎ
- 1/4個
- プチトマト
- 8個
- 黄パプリカ
- 1/2個
- ベビーリーフは軽く水で洗い、プチトマトは半分に切ります。紫たまねぎは薄くスライスし、黄パプリカも薄切りにして、紫たまねぎと一緒に水にさらします。
- 1の材料を皿に盛りつけ、お好みのドレッシングでいただきます。
紫たまねぎのピクルス
- 紫たまねぎ
- 半玉
- 【A】酢
- 1/2カップ
- 【A】砂糖
- 大さじ4
- 【A】みりん
- 大さじ2
- 【A】塩
- 小さじ1/2
- 紫たまねぎは食べやすい厚さにスライスします。
- Aを鍋に入れて煮沸させ、瓶などの保存容器に注ぎ、粗熱を取っておきます。
- 2に1を加え、半日以上冷蔵庫で置きます。きれいなピンク色になったら出来上がり。
彩りも綺麗な紫たまねぎで、美味しく、楽しく健康生活!
いかがでしたか?紫たまねぎにこんなにたくさんの健康効果があるなんて驚きましたね。
サラダなどの彩りに使っても綺麗ですし、食卓が華やいでご家族にも喜ばれそうです。
美味しくて体にもよい紫たまねぎを、ぜひご家庭の食卓に取り入れてみてくださいね。
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