レモングラスの効果効能。お茶やアロマに大活躍のハーブ!
Date:2016.06.09
さわやかな香りでリフレッシュ効果もあると人気のハーブ、レモングラス。レモンのような柑橘系の香りに草独特のグリーン系の香りも感じる、さわやかなハーブです。
料理にちょっと加えるだけでも普段と違うプロの味!?ちょっとアジアンチックな香りになりますね。
ハーブというとお茶くらいしか使い道が思い浮かばないかもしれませんが、スキンケアや筋肉痛、肩こりの緩和まで幅広く使えるレモングラスをぜひ使ってみて欲しい!
レモングラスとは料理やお茶として使われるハーブ
レモングラスは東南アジアに広く分布している植物で、イネのような細長い形をした葉っぱですが、すすきのようにわさわさとかなり大きく育ちます。
タイ料理のトムヤムクンなどに入っているのを見たことがありませんか。
レモングラスはその名の通り、レモンのさわやかな香りがする草ですが、柑橘系のレモンとはまったく関係ありません。レモンはミカン科の植物、レモングラスはイネ科の植物です。
レモングラスの香りの元は「シトラール」という成分によるもの。ただし、シトラールという香りの成分はありません。
テルペン系アルデヒド類のゲラニアールとネラールという2つの香りの成分を合わせてシトラールと呼んでいるのです。
東南アジアでは解熱剤、感染予防など薬として使われてきました。原産地はインドですが、今では東南アジアを中心に中国、アメリカなど幅広い地域で栽培されているハーブです。
レモングラスはこんなに使い道がたくさんある!
レモングラスというとハーブティーのイメージがありますが、どのようなことに使えるのでしょうか。様々な使い方をご紹介します。ぜひご自分でも色々試してみて下さい。
お茶として飲む/ホットでもアイスでもOK
一番簡単にレモングラスの風味を楽しむには、ハーブティーとして摂取するのがおすすめです。
お湯を注ぐだけで簡単に作れるハーブティーはノンカフェインで寝る前でも安心して飲むことが出来ます。淹れたての熱いハーブティーも美味しいですが、夏はアイスがおすすめです。
胃腸の調子も整えてくれるので、食事の時に一緒に飲むと口の中もさっぱして気分もリフレッシュできますよ。
東南アジア料理に使われるハーブ
世界三大スープのトムヤムクンをはじめ、東南アジアの独特な香りの料理に使われることが多いレモングラス。
- ナンプラー
- にんにく
- コリアンダー(パクチー)
など個性的な香りの食材とよく合います。
シンプルにコンソメスープなどにレモングラスをみじん切りにして入れてもさっぱりして美味しいですよ。
アロマテラピーのエッセンシャルオイル
レモングラスには芳香成分が含まれているので、水蒸気蒸留法によって精油(エッセンシャルオイル/アロマオイル)を抽出することが出来ます。
- アロマテラピーの芳香浴
- オイルトリートメント
など、様々な使い道があります。
虫がいやがる香りで虫除け
レモングラスの香りは虫除けとしても使えます。アロマオイルを使えば、自分で虫除けスプレーが作れます。
- レモングラス精油 6滴
- 無水エタノール 少々
- 精製水 50ml
- スプレーボトル(100均のものでOK!)に無水エタノールを少々入れます。
- レモングラス精油を入れてよく振り混ぜます。
- 精製水を加えてさらに混ぜたら出来上がり!
網戸や窓際にスプレーしたり、身体にも使えます。
ただし、肌に直にスプレーする場合には、目立たない腕の内側などにつけてみて赤くなったりかゆくなったりしないかを確認してから使って下さい。
入浴剤としても使える
生の葉が手に入ればそのまま根元を束ねて湯船に入れるとレモンの香りの入浴剤になります。
ドライのレモングラスはお茶パックなどに入れてから湯船に入れると後始末が楽ですよ。
レモングラスのさわやかな香りには5つの健康&美容効果
レモングラスの香りがお肌にとってどのような効果があるのでしょうか。5つの効果をご紹介します。
さわやかな香りで気分をリフレッシュする
レモングラスのさわやかな香りは、気分をリフレッシュさせる効果があります。疲れた心を高揚させ力を与えて、集中力を高めてくれるのです。
レモングラスのアロマオイルをアロマランプなどで焚いて香りを楽しんでもいいですし、ランプがなければティッシュにたらすだけでも十分です。
また、余っている保冷剤はありませんか?保冷剤を解凍してガラス容器などに入れてそこにアロマオイルをたらして混ぜます。簡単芳香剤の出来上がりです。
数日して保冷剤が固まり香りがしなくなったらそれだけを捨てればいいので、アロマランプを使うよりもお手入れが楽なのです。
鎮静作用で心もリラックス
レモングラスには不安を和らげたり緊張をほぐすといったリラックス作用があります。
血管拡張作用で血流をよくする
レモングラスの血管拡張作用により、血行が促進されます。
血流がよくなると冷え性の改善、予防にはもちろんのこと、肩こりなど血行不良が原因の症状も改善されます。
レモングラスのトリートメントオイルでセルフマッサージ!こんな症状の改善におすすめです。
- 肩こり
- 腰痛
- むくみ
◆レモングラスのトリートメントオイル
- スイートアーモンドオイルなど植物オイル 小さじ1
- レモングラス精油 1~2滴
◆使い方
ガラス容器などにオイルを入れて、レモングラスのアロマオイルを混ぜ、肩こりのひどいところなど気になるとこに塗って血行を促すようにマッサージします。
脚の疲れに特にいい!筋肉痛を和らげる効果
レモングラスには筋肉の疲労を和らげる鎮痛作用があります。立ち仕事の多い方や、1日たくさん歩いて疲れた時などのケアに有効です。
その日のうちに筋肉痛を解消して、翌日に残さないようにしましょう!
- 水溶性ジェル 小さじ1
- レモングラス精油 1~2滴
◆使い方
クリーム容器などにジェルを入れてレモングラスのアロマオイルを混ぜます。ふくらはぎなど疲れたところに塗って下さい。
すぐに乾いてさらっとしているので、ストッキングの上からでも使えます。
喉の痛みを和らげる作用
レモングラスに含まれるアルコール類、アルデヒド類には
- 殺菌作用
- 消毒作用
があり、ウィルスや細菌を抑えてくれるので、喉の痛みや各種感染症に有効です。
胃腸の調子を整えて消化促進
ストレスで胃の調子が悪い、または食べ過ぎて胃もたれするという時に、消化を促進して胃腸の調子を整えてくれます。
ハーブティーとして飲んでもいいですし、筋肉痛用に作ったレモングラスのアロマジェルをお腹に塗れば、胃腸をすっきりさせることが出来ますよ。
皮脂のバランスを整えるスキンケア効果
レモングラスには皮脂のバランスを整えて、毛穴を引き締め、肌にハリを与える働きがあります。アロマオイルを使って脂性肌用の化粧水を作れます。
肌のべたつきが気になる方はぜひ使ってみて下さい。
- レモングラス精油 5滴
- ゼラニウム精油 5滴
- 無水エタノール 少々
- 精製水 100ml
◆作り方
- ガラスボトルまたはポリボトルに無水エタノールと精油を入れます。
- よく混ぜたら精製水を加えて出来上がりです。
レモングラスに含まれるシトラールは肌に刺激を感じる場合がありますので、初めて使う時は目立たないところでパッチテストをしてから使うようにしてください。
ゼラニウムのアロマオイルもプラスすると抗菌作用で肌を清潔に保ち、ニキビなどの予防にもなります。
アロマオイルがないときは、レモングラスのハーブティーを濃いめに淹れてローション代わりにすることも出来ますよ。ただし、防腐剤などが入っていないので24時間以内に使い切るようにしましょう。
美味しいレモングラスのレシピ
レモングラスは収穫しててでも乾燥させてもどちらも楽しめます。微妙な香りの違いを楽しんで下さい。
夏は生の葉を使ってフレッシュな香りを楽しむ!
生のレモングラスが手に入ったらぜひフレッシュハーブティーを!
- レモングラスの葉 10~15本くらい
- お湯 350~400ml
- レモングラスの葉は2cmくらいにハサミで切ります。
- ティーポットに切った葉を入れてお湯を注ぎます。お湯は沸騰したてのものを使いましょう。
- 2~3分待ってカップに注ぎます。
レモングラスの葉は切らなくても使えるのですが、細かくした方が香りが立つので美味しくいただけます。
胃腸がすっきりしない時には消化促進作用がありますし、さわやかな香りで疲労回復効果もあります。
最近仕事のストレスでなんだか胃の調子が今ひとつ、疲れていて食欲もあんまりわかないという時にぜひ試してみて下さい。
1年中使えるドライタイプのレモングラス
レモングラスは夏が旬。それ以外の季節はドライタイプで楽しみましょう。
- レモングラス スプーン1杯
- ペパーミント スプーン1杯
- お湯 350~400ml
- レモングラスとペパーミントの葉をティーポットに入れ、沸騰したお湯を注ぎます。
- 3~5分程待ってからカップに注ぎます。
レモングラスはペパーミントと香りの相性がピッタリ。ペパーミントにも胃もたれを解消する働きがあるので、この組み合わせは食後のお茶として最高なのです。
特に、脂っこいものや味の濃い料理の後にこのお茶を飲むと、胃の中からスッキリさわやかになりますよ。
自分でレモングラスを育ててみよう
レモングラスを自分で育ててフレッシュハーブティーや料理の香りづけなどを楽しんでみませんか。
寒ささえ凌いであげれば、病害虫の心配もほとんどなくあまり手入れのいらない植物です。
初心者でも大丈夫!レモングラスの栽培方法
元々が熱帯地方で育つ植物ですから、寒さにはとても弱いです。関東よりも北では地植えで栽培するのは難しいでしょう。
関東以南でも霜が降りるような気温では冬越しは難しいです。
- 土は園芸用培養土かハーブ用の水はけの良い土を使うと便利です。
- 日当りと風通しの良い場所に植え付けます。
- 土が乾いたら水をあげるようにします。
種からでも苗からでも育てられる
苗から育てる方が楽ですが、種からでも育てることが出来ます。
- 気温が20度以上になる4~6月が発芽時期に適しています。
- 苗用のポットを用意して用土を入れ、深さ1cm程の穴に種を蒔きます。
- 軽く土をかぶせて、乾燥しないように水をあげながら管理しましょう。
- 発芽して5~6cmになったら1本残して間引きします。
- 10cm以上になったら地植えまたは鉢に植え替えます。
日当りの良い場所を選んで苗を植えます。かなり大きく育つので、株間は50cmくらい空けます。
冬越しする場合は鉢植えにして戸内で管理するか、地上10cm程で刈り込んで、わらなどで覆って防寒します。
収穫した後の使い方と保存方法
レモングラスは暑い季節が大好きです。夏にはぐんぐん育ってくるので、株の外側から収穫していきます。
生のままお湯を注げばフレッシュハーブティーとして楽しめますし、お風呂に入れれば入浴剤です。
生の葉を使えるのは育てた人だけの贅沢な楽しみ方なので、ぜひ試してみて欲しいです。
レモングラスを使う時に注意するポイント
レモングラスの成分には若干ですが皮膚を刺激する作用がありますので、敏感肌の人は注意をすることと、妊娠中の方は普段と体調が違います。
月経を正常化させるような働きはないのですが、柑橘系の刺激のある香りに不快感を感じてしまうこともあるので香りを楽しむ場合には濃度を低めにして楽しみましょう。
また、緑内障の方もレモングラスは避けた方が良いとされています。
レモングラスをもっと普段の暮らしに取り入れて!
ハーブそのものも使えるし、アロマオイルとしても使え、健康にも美容にも様々な効果があるレモングラス。
日常に自然の恵みをちりばめて、心身ともにナチュラルで健康的な毎日を送れたらいいですね。
身近なハーブとしてもっと利用して欲しいと思います。
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