食前の緑茶コーヒーがダイエットになる理由。飲み方・作り方も大切
Date:2019.08.02
「緑茶コーヒーダイエット」とは、緑茶とコーヒーを混ぜたものを飲むダイエット方法のこと。緑茶とコーヒーの相乗効果により、飲み続けることで痩せやすい体質になることが魅力です。
緑茶やコーヒーを飲む習慣のある人なら、簡単に試せるダイエット方法です。簡単に始められますから、本当に痩せるのであればぜひ試したいところですよね。
この記事では、緑茶コーヒーダイエットでどんな効果が得られるのか、効果を得るための正しいやり方についてご紹介します。
この記事の目次
緑茶コーヒーは減量外来ドクター考案のダイエット方法
そもそも緑茶コーヒーダイエットとは何なのか?実はこれ、減量外来でドクターとして活躍している工藤孝文先生が考案したものです。
92kgまで体重が増えていた工藤先生は、患者さんとご自身のために「手間なくがんばらないダイエット」方法を模索していました。その結果、緑茶とコーヒーを1:1で混ぜて同時に飲む方法を思いついたとのことです。
まずは自分で飲んで実験していたところ、工藤先生は1週間ほどで効果を感じ、10か月あまりで25kgの減量に成功しました。
工藤先生は他の患者さんにも緑茶コーヒーにチャレンジしてもらいましたが、100人の患者さんの1ヶ月にわたる平均ダイエット効果は6.7kg。高血圧や高血糖、高コレステロールの予防にも繋がると確信したのです。
緑茶とコーヒー、それぞれの痩せポイント
緑茶コーヒーがダイエットに用いられるようになったのは、緑茶にもコーヒーにもダイエット面で役立つ栄養成分が含まれているからです。
まずは緑茶とコーヒー、それぞれに認められているダイエット効果を見てみましょう。
緑茶のダイエット効果
緑茶に含まれている成分の中では、次のものがダイエットに効果を発揮してくれます。
- カテキン
- テアニン
カテキンに腸内環境を整える作用が、テアニンにはリラックス作用があります。
つまり便秘でお腹が張ることを防いだり、消化能力を高めたりする働きが期待できるということです。ダイエット中のストレスは何よりも避けたいことですから、リラックス効果も味方に付けられればとても頼もしいですね。
コーヒーのダイエット効果
コーヒーに含まれている中でも、次の成分がダイエットに効果を発揮してくれます。
- クロロゲン酸
- カフェイン
クロロゲン酸にもカフェインにも、脂肪の燃焼を助ける働きがあります。またクロロゲン酸には、血糖値の上昇を抑制する働きも。
つまりコーヒーには、もともと脂肪を燃やしたり脂肪をつくりにくくしたりといった、ダイエット向きの働きが含まれているというわけです。
緑茶×コーヒーによって得られるダイエット効果
もともと痩せる効果を持った緑茶とコーヒーですが、どうして緑茶コーヒーダイエットではこの2つを混ぜて飲むのでしょうか?
緑茶とコーヒーを混ぜて飲むからこそ得られる、ダイエット効果についてご紹介します。
ブラックコーヒーを飲みやすくする
コーヒーの持つ苦味や酸味が苦手で、ブラックではコーヒーが飲めないという人は結構いますよね。そんな人たちがやってしまいがちなのが、コーヒーをミルクで薄めてしまうこと。
コーヒーのクロロゲン酸は、ミルクで割ると吸収率が落ちるリスクがあります。そのため、ダイエット目的のコーヒーはミルクを入れない方が無難なのです。
緑茶コーヒーは緑茶の爽やかな甘みが加わることで、ブラックのコーヒーでもすんなり飲みやすくなります。そのためブラックのコーヒーが苦手な人でも、コーヒーの持つポテンシャルを損なわずに飲める方法として優秀なのです。
食後の血糖値上昇を抑制する
コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、食後に血糖値が急上昇するのを防ぐ働きがあります。そして実は、緑茶に含まれているカテキンにも、食後に血糖値の急上昇を防ぐ働きが含まれています。
つまり緑茶とコーヒーを混ぜて一緒に飲むことで、相乗効果により血糖値の上昇をグッと抑えることができるわけです。血糖値が急激に上がると、血中の当分が脂肪として溜め込まれてしまいます。
そのため緑茶コーヒーを飲む習慣が日常的にあると、食事をしても食べた分が脂肪として蓄積されにくくなり、ナチュラルな痩せ体質に近づけるのです。
カフェインが脂質の代謝を促す
コーヒーに含まれていることは有名ですが、緑茶にもカフェインは含まれています。カフェインは消化酵素の「リパーゼ」を活性化させ、脂肪の燃焼を促す成分。
コーヒーと緑茶、2つのカフェインが相乗効果を働かせて、より脂肪の燃焼を促すことができます。
ただコーヒーだけor緑茶だけを飲むよりも、ずっと脂肪燃焼をしやすい痩せ体質へ近づくことができますよ。
クロロゲン酸が脂肪を燃焼させる
カフェインだけではなく、クロロゲン酸にも脂肪を燃焼させる働きが含まれています。クロロゲン酸を摂取することで肝臓が脂質を代謝しやすくなり、これが脂肪の燃焼へと繋がります。
つまり緑茶コーヒーを飲めば、いろんな角度から脂肪の燃焼を助けることができるわけです。
食べ過ぎを予防する
後ほどご紹介しますが、緑茶コーヒーダイエットでは緑茶コーヒーを食前に飲むと言うルールがあります。
緑茶に含まれるテアニンが神経を落ち着けてリラックスさせ、食べ過ぎを予防することができるのです。
食欲を抑え、なるべくストレスを感じずにカロリー制限や食事制限ダイエットにチャレンジすることもできます。緑茶コーヒーを使って他のダイエットに活かすと、よりダイエット効果をサポートできますね。
カフェインのリスクを抑えられる
コーヒーに含まれているカフェインには「カフェイン中毒」のリスクがあり、睡眠を阻害したり神経を興奮させたりといった可能性があります。
しかしコーヒーと緑茶を混ぜて飲むことで、カフェインの作用がテアニンのリラックス効果により緩和されます。
カフェインが苦手でコーヒーが飲めない人でも、緑茶と混ぜて飲む方法なら抵抗なくチャレンジできますよ。
緑茶コーヒーダイエットの正しいやり方
ダイエットのために飲む緑茶コーヒーの正しい作り方や飲み方をご紹介します。
緑茶とコーヒーは1:1の割合
まずは緑茶コーヒーの作り方ですが、本当にシンプルに緑茶とコーヒーを混ぜるだけです。このとき、緑茶とコーヒーは必ず1:1の状態で混ぜましょう。
混ぜた緑茶コーヒーの分量は250~300ml程度が理想です。少し大きめのマグカップに1杯分といったところですね。
あらかじめ緑茶とコーヒーを作っておき、それをマグカップに入れて混ぜ合わせるといったやり方がポピュラーです。
温かい状態で飲む
できれば緑茶コーヒーは温かい状態で飲みましょう。冷やしても成分が減ったりするリスクはありませんが、温かい飲み物は体温を上昇させ、代謝をアップさせてくれます。
ダイエットに活かしたいと考えるなら、緑茶コーヒーは淹れ立ての温かいものを混ぜ合わせるのがおすすめです。お出かけに持って行くなら保温ボトルを用意してくださいね。
食前に1日3回飲む
緑茶コーヒーは1日に3回飲みます。それぞれのタイミングは次の3つ。
- 朝食の前
- 昼食の前
- 夕食の前
食前に飲むことで血糖値の上昇を防いだり、脂肪の燃焼を手助けしたりといったダイエット効果が現れるのです。
食事前の15分以内には飲めるようにしておきましょう。日頃からコーヒーや緑茶を飲む習慣があるなら、食事のついでに簡単に用意できますね。
1日3杯を超えて飲むのはNG
緑茶コーヒーダイエットでは、「1日に3回飲む」というルールが設けられています。つまりこれ以上飲むのはルール違反。「たくさん飲めば飲むほど効果が高まる」というわけではないので注意してくださいね。
緑茶にもコーヒーにもカフェインが含まれていますから、飲み過ぎるとカフェインによる副作用が考えられます。
適量であればダイエットに適していても、過剰摂取は身体に毒。緑茶コーヒーには特有の美味しさがあってクセになりますが、「1日3回まで」を守ってくださいね。
運動の1時間前に飲むのもおすすめ
食事前に飲み忘れた、タイミングが合わなくて飲めなかったという人は、運動の1時間前に緑茶コーヒーを飲むのもおすすめです。
緑茶コーヒーの脂肪燃焼効果により、運動で脂肪を減らす効果が高まります。
ダイエットや健康維持のために運動の習慣がある人は、食事前ではなくて運動前に緑茶コーヒーを飲むのも良いでしょう。
緑茶とコーヒーがあるなら今すぐ実践!体質から痩せよう
緑茶とコーヒーを混ぜて飲むだけ、なんてとっても簡単なダイエット方法ですよね。コストもかからずすぐに実践できるので、簡単にダイエット習慣をつけたい人にはぜひおすすめの方法です。
直接的なカロリー制限・運動ではなく、体質を変えていくという方法なので、一時的ではない効果が期待できます。
もちろん始めてからすぐに痩せるわけではありませんが、緑茶コーヒーダイエットを続けていれば、少しずつ痩せやすい身体に変化していきますよ。
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