• 美容
  • ライフスタイル
  • 健康
  • ファッション
  • スピリチュアル
  • DIY女子部
  • 恋愛
  • 大人の美学

生理前の胸の張り…これって病気?気になる原因と6つの対策とは

Date:2019.01.23

この記事のタイトルとURLをコピーする
生理前の胸の張り…これって病気?気になる原因と6つの対策とは|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/seirimune46563/

shutterstock_421202407
女性の体型は年齢を追うごとに変わる…いいえ、それは実は大きな間違いです。

実は体型は毎日変わりますし、スリーサイズは月ごとに、数週間ごとに大きく変化します。

それは女性の体型を形作るホルモンのバランスが変化することが原因になるのですが、月経基は特に女性ホルモンの影響を受けやすい部位に変化が現れやすく、時として辛い、不快な状態となることもあります。

生理前になるとなんとなく気持ちが悪くなったり、食欲が無くなったり、はたまた乳房が張っているような痛みを感じたことはないでしょうか?

なぜそうした状態が起こるのか、病気の可能性はないのかというポイントについて再確認をしておきましょう。


生理前に胸の張りがあるのは病気なの?

生理前に胸が張る、痛みがあるという場合は必ず病気を疑わなければならないのでしょうか。心配になりがちな「乳房の痛み」について知識を深めておきましょう。

月経のある女性の半数が経験している胸の張り

大手下着メーカーのワコールによるアンケートによると、なんと55%の有月経期の女性が「胸が張る、胸が大きくなる」とした違和感を感じているとの結果が出ています。

そう、二人に一人、あるいはそれ以上の女性が「月経期の胸の違和感」を感じており、けして珍しい症状ではありません。

それゆえ、「月経期7〜10日前後の胸の張り」があるだけであればさほど心配する必要はないとも言えます。生理が始まり2〜3日目になると張りは収まってくるという場合がほとんどです。

女性ホルモンのバランスが乱れ始めるサイン

生理前になるとなぜ多くの女性が「胸の違和感」を感じるのでしょうか。

それが卵巣から分泌されるプロゲステロンという黄体ホルモンによる影響です。

プロゲステロンは排卵後に爆発的に分泌量が増えるホルモンで、排卵した卵巣から子宮をきれいに保ち、体温を高めて受精卵が着床しやすい状態に整えて待つという働きがあります。

しかし、受精卵が来ないと認識した途端に子宮内をきれいに掃除し、古くなった細胞や子宮壁をさっと外に排出するという役割も持っているため、痛みや吐き気、熱っぽさなど不快な症状を起こしやすいホルモンでもあるのです。

このプロゲステロンは乳房に大きな影響力を持っており、分泌量が増えると女性体は乳腺を発達させ妊娠に備えよという司令を受け取ったような状態になるのです。

これが生理前の胸の張りとなって、多くの女性に違和感をもたらすのです。

生理が始まって数日でプロゲステロンの分泌量が減少しますので、これに伴い胸の違和感も軽減されます。

代謝が悪くなっていると胸の張りが起こりやすい

生理前になるとプロゲステロンの分泌量が増える、というのは女性共通の生理現象です。にも関わらず、胸が張るという人と胸に違和感はない、という人に分かれるのはなぜなのでしょうか?

実はそれは「代謝能力」にも影響されると考えられています。

女性はもともと体内に水分や脂質を溜め込みやすく、筋力が細いために代謝も落ちやすいのですが、生理期になるとガクンとこの代謝能力が衰えます。

結果的に、もともと代謝能力が低い人は生理による代謝力低下が伴い、全身にむくみが起きやすくなります。ただでさえ乳腺がプロゲステロンによって過剰に反応している上に、余分な水分まで乳房や背中付近に溜まったままになってしまうために通常より3〜5cmもサイズアップしてしまうという人も少なくはありません。

女性ホルモンが乳腺に働きかけた影響に加え、多くの女性を悩ますむくみが胸に現れやすくなることによって、代謝能力の低い女性は「胸が張る」という違和感を覚えやすくなるのです。

痛みが強い、続くという場合はPMSの症状であることも

胸の張りによって起こる痛みが強い、という場合、それは一種の疾病を疑って専門家に診察してもらうほうが良い場合もあります。

生理前の胸の張りに痛みを伴う場合、PMS(PremenstrualSyndrome)、いわゆる月経前症候群の症状である可能性もあるのです。

PMSの原因はまだはっきりと解明はされていませんが、先に述べたプロゲステロンの分泌量が増える黄体期に起こりやすく、この症状に対する理解度が深まったことから現代の女性の1/3〜半数はなんらかのPMSの症状が出るというデータもあります。

PMSは命を取られてしまうような疾病ではありませんが、痛みを強く感じたり、吐き気、頭痛、イライラ、不安、不眠など日常生活に大きな影響を及ぼし、その人の生活を著しく乱すとても辛い症状です。

このような場合、自力で解決しようとするとなかなかうまく行かず長年辛い思いを抱え込んでしまうことにもなります。

「おかしいかも」と感じたら、様子見はせずに婦人科の診断を受けるようにしてください。

乳腺症でも痛みを伴う場合が多い

女性の胸周囲の異変としてよくあるのが「乳腺症」という疾病です。

疾病といっても良性疾患と言われる、仮にそうだとしても早急な治療が必要ではないものですが、女性ホルモンが乱れがちになると起こります。

表面がぼこぼこしたしこりのようになったり、生理周期に連動し乳腺自体が過剰発達してしまいハリ感や軽い痛みを覚えるというものです。

エコーやマンモグラフィなどの検査で疾病の有無がわかりますので、痛みを伴っている場合には一度検査を受けたほうが良いでしょう。

ピルなど女性ホルモンに影響を及ぼす薬剤の副作用も

ピルや更年期障害緩和のためのホルモン剤など、生理周期や女性ホルモンに影響を及ぼす薬剤の副作用としても胸の張りが出る場合があります。

特にその薬剤を飲み始めたばかりの頃に起こるケースが多く、服用している状態に体が慣れる2〜3ヶ月継続して症状が出てくることがあります。

吐き気など他の症状が伴う場合には薬剤自体が体に合っていない可能性があるため、医師と相談するようにしてください。

胸の張りが辛い時にはどう対処すれば良いの?

生理前の胸の張りには様々な原因があります。体の内側から起こっていることですので「自力で改善する」のは難しい場合が多いですが、緩和することは可能です。どういった手段があるかをチェックしてみてください。

痛みがないのなら支えをしっかりと作って緩和する

胸の張りだけであれば、支えをきちんと作ることで重力による負担を減らし、ハリ感を緩和することが出来ます。

近年ではノンワイヤーのタイプやヨガブラなど、胸の可動域を制限しにくいタイプのものも多く販売されていて人気がありますが、生理前の胸の張りを緩和したいのであればワイヤー入りでフィット感のあるタイプのものをチョイスすると楽になることが多いようです。

スポーツブラなどは「横」の衝撃には強いですが、「縦」の重力には弱いですので胸の張り緩和の対策としては若干不向きです。

服装も「上から締め付ける」タイプのものではなく、胸周辺を圧迫しないような余裕のあるデザインにするのがおすすめ。上から圧迫されてしまうと神経が敏感になるため、一層張りを強く感じてしまうことがあります。

イソフラボンやポリフェノールを多めに摂取する

ホルモンバランスの乱れによって胸の張りや痛みは起こりやすいので、この乱れを最小限に抑えるのも効果があります。

よく耳にする「イソフラボン」ですが、エストロゲン様作用という女性ホルモンに似た働きをするために女性の体にとって良いものと言われています。

このイソフラボンを摂取することで乱れがちな女性ホルモンを整え、PMSや更年期、生理期の不調を整える効果があるとされています。

また、抗酸化成分であるポリフェノールも一緒に摂取しておきましょう。

体の酸化により痛みや不快感を強く感じるため、それを抑えておくことで胸周囲の違和感を抑制する効果にも期待が出来ます。

生理前1週間は塩分控えめにしてむくみ対策を

生理期にはむくみが起きやすいというのは先述した通りです。このむくみを最小限に抑えることも、胸の張りや違和感を抑制することに繋がります。

むくみは体内の塩分濃度に密接に関係します。水分と塩分のバランスが崩れると起きやすく、特に塩分が過剰になると排出能力を上回ってしまいむくみとして体表面に現れます。

特に生理周期に差し掛かると代謝力が落ちるため、排出能力は通常の1/3程度になってしまう人もいます。

生理前1週間程度になったら、塩分の強い食事を控えてむくみ対策を行いましょう。

女性ホルモンに働きかけるアロマで入浴する

香りが苦手でなければ、アロマテラピーにも女性ホルモンを刺激する作用があります。

  • ゼラニウム
  • ローズ
  • ジャスミン
  • イランイラン
特にゼラニウムやローズは婦人科の医療現場でも活用しているところもあり、ホルモンバランスを整え女性ホルモンを活性化し、痛みや不快感を緩和する効果に期待が大きいものです。

アロマを焚くディフューザーなどをお持ちの方はもちろんそれでも良いですし、お風呂に入浴剤の代わりとして1滴垂らすだけでも良い効果があります。洗面器にお湯を張り、そこに精油を垂らして蒸気を吸い込むのもオススメです。

痛みが辛い時は一度婦人科を受診する

生理前の胸の張りは多くの人に起こりますが、痛みも同時に起こるという場合には一度婦人科を受診し問題がないか確認することを強くおすすめします。

先に述べた乳腺症であれば大きく生活に影響はないですが、稀に乳がんや細胞腫など命に関わる疾病が裏側に潜んでいる可能性もゼロではありません。

定期的にきちんと検診を受けておいたほうが、いざ痛みが起こったとしても緩和するための薬や生活習慣の見直しなどの指導がすぐに受けられるため結果として早く痛みから解放される近道となります。

痛み止めを使いたい時は必ず医師に確認をしてから

単純な痛みだとしても、痛み止めをすぐに飲む…というのはあまりオススメしません。

先に述べたとおり、その痛みが別の病気のサインである可能性も否定は出来ませんし、疾病などではなかったとしても本来その痛みは体が「体調が不安定だから休んでほしい」というSOSを自分の体から脳に発しているもの。

痛み止めは「痛み」を「止め」るものですが、「治して」いるわけではないということを覚えておいて頂きたいと思います。

薬効が切れれば痛みは再び感じるようになりますし、ホルモンバランスが乱れているわけですから思ってもみないような副反応を覚える可能性も高くなります。

痛み止めを使いたくなるほど痛みがあるのであれば、一度は医師に相談をしてからにしましょう。

市販薬よりも安全で副反応の少ないタイプの痛み止めを処方してもらうこともできるので、自己判断での痛み止め服用は避けておいたほうが無難です。

女性なら胸の違和感には敏感になっておくべし

乳房は女性特有の疾病や影響に敏感な部位です。ホルモンの影響も多大に受けますし、脳の影響も大きく現れるいわば「女性体の信号機」と言っても過言ではないでしょう。

その信号機に異常が生じるということは、体にとっては何らかの異変が起こっているということに間違いはありません。

その異常は月経かもしれませんし、PMSかもしれません。心臓周囲の異変かもしれませんし、乳がんなどの病気であることもありえます。

せっかく体の信号機が異変をお知らせしてくれているのですから、違和感にはきちんと耳を傾けましょう。

体が今一番欲していることはなんでしょうか?睡眠、食事、ストレス解消…信号機が知らせてくれている情報に敏感になっておくのも、自分の体を守ることに繋がります。

この記事のタイトルとURLをコピーする
生理前の胸の張り…これって病気?気になる原因と6つの対策とは|【女性の美学】
https://josei-bigaku.jp/seirimune46563/
ライター:Utako

この記事をシェアする

関連記事

コメント