背中ニキビの原因と治し方。見返り水着美人になる8つのコツ
Date:2016.04.12
結婚式のドレスや水着…特別な服だから、大胆に背中を見せたい!
そんなときに背中ニキビがポツポツ、赤い斑点がワーッと広がっていて、悔し涙を飲んだ経験、ありませんか?
顔にできるニキビや吹き出物よりも治りにくいと言われる、背中ニキビ。
今回はその原因と、背中美人が守っている秘密の予防策8つをお伝えしていきます。
なぜ治りにくい?他の箇所のニキビとは異なる背中ニキビの特徴は
赤いポツポツが目立ったり、背中一面が真っ赤になってしまったりする……悩みの素「背中ニキビ」。
実は背中や胸など身体にできるニキビは、顔にできるニキビや吹き出物とは原因菌が違うんです。
顔にできるニキビの主要因は、ごぞんじアクネ菌。これは皮膚の常在菌で、健康な人の身体にブドウ球菌の次に多く存在します。
一方、いわゆる背中ニキビの原因菌は「マラセチア菌」。
マラセチア菌も皮膚の常在菌ではありますが、こちらはなんと真菌というカビの一種。背中ニキビの正確な病名は「マラセチア毛包炎」と言って、顔ニキビ(尋常性痤瘡)とは区別されています。
マラセチア菌による背中ニキビの特徴は次の6つ。
- 背中・肩・二の腕・胸など、主に身体に発生する
- かゆみ、痛みはあまり強くない
- サイズは小さいが、広範囲に広がりやすい
- 顔用のニキビ薬では治らない
- 自然治癒はほとんど期待できない
- 抗真菌外用薬で軽快する
注目すべきは、上記の4と5。
できてしまったらしっかり治療するしかありません。まずは「背中ニキビを作らないため」の行動から考えていきましょう。
背中ニキビの原因はコレ!無意識の暮らしの中にヒントが
カビと聞いて思わず「ひええ」と身震いしてしまった方もいるのではないでしょうか。見た目にも困る、いや〜な背中ニキビ。予防のために段階を追って学んでいきましょう。
まず始めに、背中ニキビができてしまう原因は、どんなことなのでしょうか。
原因1:毛穴づまり
根本的な原因です。マラセチア菌はアクネ菌と同様、空気にふれることを嫌い、かつ油脂を好む性質があります。
余分な皮脂や古い角栓で毛穴がつまると、その内部はマラセチア菌の大好きな「空気にふれない、油でたっぷり」の空間に……!
毎日の入浴時にしっかり身体を洗い、すすぎ残しのないようにして、清潔な肌を保ちましょう。
原因2:乾燥による肌機能の低下
肌が乾燥すると角質層が剥がれ落ち、毛穴づまりの原因になります。また、乾燥から身を守ろうと身体が余分な皮脂を分泌してしまい、これも毛穴づまりの原因となってしまうのです。
身を守ろうという働きがニキビを誘発してしまうとは切ないですが、背中の乾燥も顔と同様できるだけ防いであげましょう。
原因3:ホルモンバランスの乱れ
日々のストレスでホルモンバランスが崩れると、背中ニキビを発症・悪化させやすくなります。
ストレスにより交感神経が優位になると、女性ホルモンが減少して男性ホルモンが増加します。
女性ホルモンには油脂を抑える働きが、逆に男性ホルモンには油脂を分泌する働きがあります。
男性ホルモンが増えると必要以上に毛穴から油脂が分泌され、結果ニキビができやすく治りにくい肌になってしまうのです。
原因4:寝具・下着などの雑菌
意外と多いのがこの要因。せっかく肌を清潔に保っても、周囲のものが汚れていたら……。たとえば、
- 布団(布団カバー)
- シーツ
- 枕
- パジャマ
- ランジェリー
など。こうした直接肌に触れるものに雑菌が増殖していたら、きれいな皮膚も台無しになってしまいます。
もちろん、
- シャツの襟
- 洋服のインナー
なども同様です!身の回りのものも清潔を保ちましょう。
原因5:衣類に残った洗濯洗剤・柔軟剤
体質によっては、洗濯洗剤や柔軟剤が原因で背中ニキビを発症してしまうこともあります。洗剤や柔軟剤には意外と刺激性の強い成分が含まれているんです。
とくに背中ニキビの原因になりやすいのは、下記の成分。
- 合成界面活性剤
- 漂白剤
- 蛍光剤
そして、
- 一般的な柔軟剤全般
も成分が繊維の中に残りやすく、背中ニキビを招きやすいと言われています。
寝具や衣類を清潔に保ち、なおかつ洗剤・柔軟剤を見直す。せっかくならばダブルの効果で予防をしましょう!
できる前に防ぐ!背中美人が守る秘密の予防策8つ
できてしまうととってもしつこい背中ニキビ……。でも大丈夫!できる前に防いでしまえばいいのです。
背中美人になるために、守るべきニキビ予防策は以下のとおりです。
1:シャンプー・リンスを洗い残さない
2:ボディタオル、石鹸に気をつかう
3:入浴剤や入浴後のケアで、背中も保湿する
4:ストレスをためず、規則正しい生活習慣を
5:バランスのよい食事を心がける
6:寝具やインナーは綿素材に変え、清潔を保つ
7:起床後、スポーツ後にシャワーを浴びる
8:洗濯洗剤・柔軟剤を変えてみる
予防策1:シャンプー・リンスを洗い残さない
ニキビ予防には、肌を清潔に保つことが不可欠、基本中の基本です。シャンプーしたら髪を後ろに垂らした状態ですすがず、顔を前に倒して前から垂らすような形で洗髪しましょう。
長い髪の人は洗髪後、髪が背中に当たらないようにクリップやタオルで止めておくことも大事です。洗う順番は、頭髪→顔→身体の順にすれば、洗い残しが防げます。
シャンプーの中のシリコン成分が毛穴を塞ぐこともあるため、心配ならばノンシリコンシャンプーに変えることも有効ですよ。
予防策2:ボディタオル、石鹸に気をつかう
生地による摩擦や刺激が肌トラブルを引き起こすことも多いため、ボディタオルはやわらかいものを選び、優しく身体を洗いましょう。
また、液体状のボディソープには皮膚をしっとりさせるため油分が多めに含まれています。
できれば固形石鹸(不透明なもの)を使用すると効果アリです。(石鹸は、透明感のあるものより不透明な製品の方が一般的に洗浄力が高いと言われます)
予防策3:入浴剤や入浴後のケアで、背中も保湿する
丁寧に身体を洗った後は、入浴剤の入った湯船にゆっくり浸かるのがオススメです。とくに温泉の素や、潤いを保つための入浴剤で天然成分のものを選びましょう。
温泉の素には以下のような種類(効能)があります。
- 酸性泉(古い角質を除去、天然のピーリング効果)
- 硫酸塩泉(皮脂を落とし、肌を引き締める)
- 炭酸水素塩泉(皮膚の炎症を抑える)
- 硫黄泉(硫黄の匂いがする温泉の定番、デトックスに効果大)
自分に合うものをチョイスし、バスタイムを楽しみましょう。
また入浴後の皮膚の乾燥も、背中ニキビの原因となります。顔と同じように、背中にも化粧水を塗るなど保湿対策を施してあげましょう。
背中ニキビ対策には、とくにビタミンC誘導剤入りの化粧水がオススメです。背中専用化粧水というものもあり、試してみる価値がありそうです。
予防策4:ストレスをためず、規則正しい生活習慣を
前述のとおり、ストレスが溜まりホルモンバランスが崩れると、男性ホルモンにより皮脂が余分に分泌され、背中ニキビを引き起こします。
精神的ストレスだけでなく、睡眠不足や不規則な食事も、てきめんにホルモンバランスを崩してしまいます。肌のためにも身体のためにも、リラックスと規則正しい生活を心がけましょう。
毎日同じ時間に起きたり、就寝したりと、規則正しいリズムで生活するだけでも、自律神経は驚くほど整います。
- 早寝早起き
- 栄養バランスのとれた三度の食事
- こまめなストレッチやウォーキング
など。
できる範囲で一つずつ、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
予防策5:バランスのよい食事を心がける
ニキビ予防には身体の中から整えることも大切。とくにビタミンB2、B6、Cがニキビ予防に有効です。
ちなみにそれぞれの働きと、多く含んでいる食べ物は以下の通りです。
- ビタミンB2
- 皮脂の分泌を調整します。
牛乳、納豆、うなぎ、にんじん、ほうれん草 など
- ビタミンB6
- 肌の代謝を促進し、抗炎症作用あり。
豚肉、牛肉、鶏肉、サツマイモ、大豆 など
- ビタミンC
- 過剰な皮脂を抑制し、抗炎症作用あり。
レモン、ブロッコリー、赤ピーマン、カボチャ など
予防策6:寝具やインナーは綿素材に変え、清潔を保つ
コットンは、吸湿性がよく肌に優しい素材です。パジャマや枕、インナーなど、直接肌にふれるものを綿素材に変えてみましょう。刺激が少なく、肌への負担を軽減できます。
もちろん寝具や衣服はこまめに洗濯し、常に清潔を保ちましょう。
他に、便秘対策や紫外線対策も背中ニキビには有効です。
予防策7:起床後、スポーツ後にシャワーを浴びる
寝ているときの身体は意外なほどたくさん汗をかいています。水分は乾いても、汗の成分や雑菌が肌に残ったままだとニキビの原因になりかねません。
スポーツの後は言うまでもなく、朝のシャワーもニキビ対策に有効です。ちょっと熱めのお湯でスッキリ目も覚めますよ!
予防策8:洗濯洗剤・柔軟剤を変えてみる
背中ニキビの予防には、こまめな洗濯が不可欠。
しかし体質によっては、洗濯洗剤・柔軟剤こそが背中ニキビを引き起こしている場合があり、それらの種類を見直した方がよい場合があります。
一般に洗濯洗剤に含まれている、下記の成分。
- 合成界面活性剤
- 漂白剤
- 蛍光剤
これらは性質上、洗濯機ですすいでも衣類の繊維に残りやすい成分です。
これらの成分が残ったまま衣類を着用すると、成分による刺激や摩擦で背中や胸などにニキビが生じるケースがあります。
解決するには、洗濯洗剤を「石鹸洗剤」に変えてみましょう。石鹸というと固形のイメージですが、最近では液体状の洗濯石鹸もあります。
石鹸洗剤はとても優れもの!下記のような特徴があります。
- 皮脂など油汚れに強い
- 肌への刺激が少ない
- 生地ダメージが少なく、オシャレ着洗いもOK
- 環境に優しい
ただし、石鹸成分が衣類に残ったままだと黄ばみの原因になります。すすぎの行程は念入りに!
また、洗濯槽に石鹸かすが残りやすいので、定期的に洗濯槽クリーナーを使用しましょう。
洗濯洗剤よりも繊維に残りやすいのが、柔軟剤です。洗剤は仕上げにすすぎをしますが、柔軟剤は最後の仕上げに使います。衣類の表面に膜を張り、やわらかい手触りにするためです。
この膜を張る成分も、石油系由来の合成界面活性剤。「衣類も寝具も清潔にしているのに背中ニキビが治らない」という人は、思いきって柔軟剤をやめてみるのも一つの手段です。
柔軟剤の代わりに、クエン酸を使うとよいでしょう。天然成分のクエン酸ならお肌に優しく、洗剤のアルカリ性を酸が中和し、繊維が固まるのを防いでくれます。
香りが欲しいときには、エッセンシャルオイルをごく少量だけ垂らしましょう。
洗濯洗剤や柔軟剤のパッケージを見て、
- 合成界面活性剤無使用
- 合成界面活性剤無添加
- 合成界面活性剤フリー
などと書いてあるものを選びましょう。合成界面活性剤、というのは決まった特性を持つ物質の総称で、成分別に分けると5000種類以上もあります。
パッケージの成分欄を見てもそれぞれの成分名で書いてあることが多いため、避けるには「無使用」「無添加」などはっきり明記されている製品を使うのが賢い選択でしょう。
背中ニキビができてしまったら…抗真菌薬で治療しましょう!
アクネ菌による顔ニキビは、清潔にして放置していればやがて自然に回復することがあります。が、背中ニキビは放置してしまうと、ほぼ治りません。
これは原因菌の違いによるもの。背中ニキビのマラセチア菌はカビの性質上、一度発症すると広範囲に広がりやすく、根っこからの治療が必要です。
「跡が残らないよう治したい!」
「なるべく早く治したい!」
など強い思いがありますよね。まずは、健康な肌に戻すことです。
健康とは、古い角質や皮脂が溜まったお肌から、新しい皮膚が次々生まれて古い皮膚を追い出しているお肌の状態に戻すこと。
背中ニキビはセルフケアでは治りにくく、また顔用のニキビ薬も効果がありません。
まずは医療機関(皮膚科など)に相談しましょう。抗真菌薬できれいに治ることが多いです。
外用薬を処方されることがほとんどですが、内用薬であることもあります。恥ずかしがらず、お医者様とよく相談してみてくださいね。
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