いつも似たような服ばかり買ってしまう心理と対処法
Date:2018.04.03
「新しい服を買おう」と意気込んで出かけるのに、なぜかいつも似たような服を買ってしまう。
毎日違う服を着ているのに、鏡の前の自分がいつも代わり映えしないように思える……。
そんなことが続くと、なんとなくガッカリしてしまいますよね。
似たような服を買ってしまうのはなぜなのでしょうか?
どうしたらそれを防ぐことができるのでしょうか?
より満足してオシャレを楽しむために、今回は、その二つの疑問の答えを探っていきましょう♪
この記事の目次
【原因】似たような服ばかり買ってしまうのはなぜ?
まずは原因を知る必要があります。
いつも似たような服を選んでしまう、という無意識の行動の裏には、次のような理由や心理が隠れているケースが多く見られます。
(1)整理整頓ができていない
自分がどんな服を持っているのか、正確に把握している人は意外と少ないものです。クローゼットやタンスの中にどんな服が何着あるのか、あなたは把握していますか?
それがよく分からないまま出かけると、つい好みだけで買い物をしてしまいます。実際に「あっ、素敵」と目に付く服は、あなたにとってかなり好みのもののはずです。
好みのものを買うこと自体は全く悪くありません。でも、いつも「好みだけ」を判断基準にして選ぶことで、どうしても、偏ったデザインの服=似たような服ばかりになってしまうのです。
(2)冒険するのが苦手
「私には可愛らしいスタートは似合わない」「カッコいいパンツスタイルは似合わない」と、自分の守備範囲を狭くしすぎていませんか?
素敵だな、欲しいなと感じる服があっても、
- きっと自分らしくない
- どうせ似合うはずがない
- 年齢的に派手すぎるかも
そんな考えばかりが浮かび、手に取った服をショップの棚に戻してしまう。そんな経験ばかり増えてきていませんか?
あなたは、もっと思いきって冒険してみても良いのかもしれません。
無難なデザインやベーシックカラーばかりを買ってしまう人も同様です。自分の「素敵」「可愛い」という感性を信じて、少しだけ勇気を出してみましょう。
(3)衝動的に買い物している
ストレスで衝動買いしてしまうことが多い、バーゲンで大量に服を買い込むのが大好き、という心理に心当たりはありませんか?
こうした状況でのショッピングは、吟味する余裕がなくなります。目についた服をそのままレジへ持っていってしまうため、同じような服を買ってしまいがちになります。
冷静さを失った状態で買い物をすると、どうしても判断力が鈍ります。そういった買い物の癖があるなら、まず自覚することが脱却への第一歩になります。
(4)その他の原因
他にも、
- 完璧主義で最高の一枚を求めてしまう(同じような服を何枚も買ってしまう)
- ファッションに興味が薄い(欲しい服のイメージがぼんやりしている)
- 仕事とプライベートで同じ服を着ている(選択の範囲が狭くなりがち)
など、人によりさまざまな理由が考えられます。
【1】クローゼットの中身を把握する
似たような服を買って落ち込まないようになるために、まず必要なのは自分の持っている服の内訳を把握することです。
1.手持ちの服を種類・テイスト別に並べてみる
手持ちの洋服全てをかき集めて、まずは種類別に並べてみましょう。種類とは、
- パンツ
- スカート
- シャツ
- ワンピース
などのことです。
余裕があれば、そこから更に
- 色別
- テイスト別
- ワンポイント別(リボンやフリルなど)
といった、自分が「かぶりがち」と感じている課題に沿って、種類ごとに並べ替えてみてください。
ここまで実践すると、手持ちの服には予想以上に偏りがあることに気づくはずです。
と、本当に足りないものがくっきり見えてきますよ。
2.「似たような服」のチェックポイント
足りないものを買い足すときは、今度こそ「似たような服」を選ばないよう注意したいところですよね。
そもそも「似たような服」に見えるのは、なぜなのでしょうか?「似たような」と言うからには、何かしら共通点があるはずです。
共通点を知っておけば、服選びの際に「似たような服」を避けることもできそうです。
チェックポイントとして考えられるのは、
- シルエット(形)
- 色
- 柄
- テイスト
- レースやリボンなどのワンポイント
などの「デザイン的な要素」。
また先ほど分類して頂いた、
- パンツ
- スカート
- シャツ
- ワンピース
といった「服の種類」も大いに関係してきます。
これらのチェックポイントを意識しながら、クローゼットの中身を総点検し、把握しておきましょう。
【2】クローゼットの中身をコントロールする
手持ちの服の傾向と総量を把握したら、今度はそれをコントロールする術を身につけていきましょう。
1.余分なものを処分する
用途や印象がだぶっているもの、あまり着ていないものなど、不要な服を処分しましょう。
服の数が減るとクローゼットやタンスがスッキリして、持っている服・足りない服の見極めがパッとできるようになります。
また、服を捨てるのは、ほとんどの女性にとって罪悪感を伴う作業です。その罪悪感も、今後にプラスに働きます。
「もうあんな思いはしたくないな」と感じると、次にショッピングをするときは自然と慎重になりますよね。衝動買いしそうになったときにも心にブレーキがかかるでしょう。
同じような服がいくつもあるなら、「一番お気に入りのもの」「よく着ているもの」以外思いきって処分しましょう。
2.インパクトのある服は数を絞る
強いインパクトを与える服は、「似たような」印象を与えやすいので要注意です。
ここで言う「強いインパクトを与える服」とは、
- 大きなフリルやレース付き
- 目立つ柄
- 突飛なデザイン
- 派手な色
などのこと。
袖や襟の形といった細部のデザインは全く違うのですが、どうしても「似たような洋服」に見えるのではないでしょうか?
新たに「欲しい」と思った服がこうしたデザインの場合は、クローゼットに同じような特徴的な服がすでにないか、ちょっと思い浮かべてみましょう。
もし持っていたら買わないか、すでにある服を処分するか、二者択一で考える癖をつけるのです。
「欲しいけど、手持ちの服を処分するほどではない」と感じたら、その予算は別の洋服に回せます。
【3】買い物の癖をコントロールする
「うっかり似たものショッピング」を防ぐために、続けて買い物の仕方をコントロールしていきます。
1.衝動買いをしない
いいなと思った服を勢いで衝動買いしてしまう癖がある人は、レジへ持っていく前に一度考える工夫をしてみましょう。
おすすめなのは、買うかどうかを即決せずに保留して、一度帰宅してクローゼットをチェックしてみることです。
このステップを踏むことで、衝動買いによる失敗を減らすことができます。……たいていの場合は、家に着く頃にはお店で見た服のこと自体をすっかり忘れてしまっているはずです。
また、セールやバーゲンに行くのはしばらく控えましょう。
買い物中はアドレナリンが出て楽しくても、帰ってから後悔するのでは時間もお金ももったいないですよね。
購入までのハードルをちょこっと上げるだけで、衝動買いはある程度防ぐことができます。洋服を買うときは、できるだけハードルを上げる工夫をしていきましょう。
同じ理由で、クレジットカードでのショッピングも避けるのがおすすめです。
2.ショッピングは休日の朝イチが◎
小さな決断でも、脳は莫大なエネルギーを消費しています。
人は一日にいったいいくつの決断をしているのでしょうか?私たちは毎日、メールの文面から夕飯のメニューまで、数えきれない決断を無意識に行っています。
仕事が終わる夕方〜夜には、もう脳は決断疲れでヘトヘトです。その状態で買い物に行くと、判断力が鈍っているため新しいチャレンジができません。
「似たような服」から脱却したいときには、脳が一番元気な「休日の朝一番」に買い物に行くことをおすすめします。
判断力に溢れた元気な状態ならば、新しいチャレンジにも積極的になれますし、衝動買いも防ぎやすくなりますよ。
3.季節の色味を先取りする
色というのは不思議なもので、同じデザインの服でも色によってかなり印象が変わります。「いつも似たような服」に悩んでいるなら、同じような色合いの服がクローゼットの大半を占めているかもしれません。
そんな人はぜひ、「来シーズンのトレンドカラー」をこまめにチェックして取り入れましょう。
- 夏の終わりに「こっくりとした秋色」を取り入れる
- 冬の終わりに「明るい春色」を取り入れる
たったこれだけで、季節を先取りできたように感じ、気持ちがウキウキするものです。見る側にも「あの人はいつもトレンドを意識していて、オシャレね」と感じさせるきっかけになります。
ファッションの流行をシーズンごとに全て押さえるのは大変ですが、トレンドカラーをチェックするだけなら大きな手間はかかりません。小さなアンテナを張ってみましょう。
4.コツを押さえて冒険する
いつもと違うテイストを思いきって試してみた服。でも着てみたら「やっぱり似合わない」……そんなふうにガッカリした経験のある女性も、多いのではないでしょうか。
そのガッカリ感が記憶に強く刻まれてしまうと、次に試したいテイストが現れても「どうせ似合わないから」と諦めてしまいがちになります。
ファッションで冒険するには、じつは簡単なコツがいくつかあるのです。
- (1)小物や挿し色で試す
- 普段身につけない色を取り入れたくなったら、まずはベルトやカバンといった小物で試してみてください。目を引く色でも面積が小さければ悪目立ちせず、「挿し色」としてフレッシュな効果を狙えます。
- (2)顔から離れた場所に取り入れる
- チャレンジしたい色や柄にちょっと抵抗があるときは、顔に近いトップスよりも、ズボンやスカートなどのボトムズ、もしくは靴に取り入れるのがおすすめです。顔から離れた場所ならば「似合わないかも」という恐怖心を和らげることができますよ。
- (3)難しい服はプチプラで試す
- 流行りのデザインだけど似合うかどうか心配、でも着てみたい。そんなふうにウズウズすること、ありますよね。そんなときはぜひプチプライスのお店やブランドで挑戦してみましょう。安い分思いきったチャレンジもしやすくなります。
同じ「安い服」でもバーゲン会場で買うのとは異なり、落ち着いてゆっくり吟味できますから、このハードルダウンはOKと考えましょう。
- (4)同行者に後押ししてもらう
- 家族や友人に買い物に同行してもらい、似合うかどうか不安なときに「似合う似合う、大丈夫」という太鼓判をもらうのも良い手です。ショッピングが始まる前に「最近、似たような服ばかり買ってしまうので、新しいファッションにチャレンジしたいの」という旨を伝えておくと良いでしょう。
似たような服を買いそうになったら「その服、いつもの感じだよ」と教えてもらうのも一手です。
こうした簡単なコツを押さえておくと、失敗のダメージを防ぎつつ、しっかり冒険できます。
【4】自分の意識をコントロールする
最後に、自分の着るものに対する意識をちょっとだけプラスにコントロールしていきましょう。
1.骨格診断・パーソナルカラー診断を受ける
骨格診断では似合う服の形が、パーソナルカラー診断では似合う色が、はっきりと明確になります。
診断を受けることで、今まで似合わないと思い込んでいた服が「意外とピッタリ似合う」ということに気づくかもしれません。プロのお墨付きをもらえば自信も持てますし、大変身のきっかけにもなりそうですね。
2.自分の着たい服を模索する
毎度似たような服を選んでしまうのは、自分の「着たい服」のスタイルがぼんやりしているためかもしれません。
心当たりがあると感じたら、一度じっくり「自分の着たい服」についてイメージを膨らませてみてください。
- ファッション誌
- 着こなしの情報サイト
- ショップのサイト
- 店頭のディスプレイ
など、いろいろなものを参考にして、自分は本当はどんな服を着てみたいのか確認する作業をします。コツは、似合うか似合わないかはいったん棚に上げること。
- 似合うかどうか
- 体型に合うかどうか
- 年齢にふさわしいかどうか
そんなこと、今は考えなくてOKです。着たいものを模索する作業を楽しみながら、自分のスタイルを少しずつ固めていきましょう。
3.仕事とプライベートで服にメリハリを
仕事ではTPOが大切です。ドレスコードとまではいかずとも、「オフィスカジュアルが好まれる」「スカート丈はこのくらい」といった暗黙の縛りが、通勤ファッションにはありますよね。
職場とプライベートで同じ洋服を着ようと思うと、どうしてもこの「職場での縛り」がネックになってきます。
そこでおすすめしたいのが、職場とプライベートでファッションにメリハリをつけることです。
仕事に行く日は「プチ制服」と割り切り、同じような服を着回す。
その代わり、休日は思いきり好きなファッションを楽しむ。
このメリハリをつけることで、職場に着ていけない服も「素敵」という理由だけで購入することができます。
プライベートでも着たいときには仕事用の服を着ればOKですし、アイテムによっては両方に着回しも効くでしょう。
肩の力を抜いて自由に「休日用の服」を選んでみてください。きっといつもよりドキドキ・ワクワクできるはずです!
【まとめ】「今日の服、なんだか良いね!」と言われたい
クローゼットの中身を把握し、買い方をコントロールする。そして、意識をちょっとだけ変える。
たったこれだけの行動で、新しいファッションにトライするチャンスはぐんと増え始めます。
いつもと異なるイメージで周囲をパッと沸かせるのも、オシャレの醍醐味の一つ!新しいオシャレにどんどんチャレンジしていきましょう♪
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