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仕事中の私語をポジティブに活かす方法と邪魔になるNG例

Date:2017.11.02

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仕事中の私語をポジティブに活かす方法と邪魔になるNG例|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/sigojutyu84531/

仕事中、疲れてしまって気分転換したいとき。誰かと他愛ない会話を交わしたら、元気が戻ってきた、なんて経験はありませんか?

また眠くて眠くて仕方ないときに、人と話すだけでスッと目が覚めて仕事に集中できるなんてことも。

職場は仕事をしに来る場所。これは大前提ですが、一切誰とも口をきかずに業務をするとなると、それはそれで問題が生まれることも多いようです。

うるさいのは迷惑です。でもうまく活用することができれば、私語や雑談は、職場のコミュニケーションを円滑にし、業務をスムーズにしてくれます。

今回は、職場における私語や雑談について「どうすれば良い面だけを活かせるか」、そのコツを、メリットやデメリットを通して考えていきましょう。


【1】仕事に役立つ「私語・雑談」4つのメリット

職場における私語についてアンケートをとると、「あり」という声、「なし」という声、いろいろな意見が集まります。

その中で最も多い意見は、たいてい「適度ならばあった方が良い」というもの。

「何でもあり」でも「一切禁止」でもなく、バランスを保つことが大切だと感じている人が多いようです。

適切な節度を保った雑談は、職場の雰囲気、そして業務そのものにも、さまざまなメリットをもたらしてくれます。

メリット(1)チームワークを向上

どんな仕事にもチームワークが不可欠です。

職場の同僚や上司と一切口をきかない環境では、いざ大事な仕事で協力しようとしても呼吸が合わず、なかなかうまくいきません。

必要以上に親密になることはありませんが、ふとしたときに短い雑談をかわせるくらいの関係を築いておくと、仕事を進める際にもスムーズになります。

雑談には、特別なオチや劇的な展開は全く必要ありません。

「気持ちいいお天気が続きますね」「今日あたりは布団を干したいくらいですよね」……そんな何気ない会話でいいのです。

笑顔で言葉を交わし合うことで、お互いへの警戒心や緊張が自然にほどけ、うちとけた空気を作りやすくなります。

そうした小さなコミュニケーションの積み重ねこそが、チームワークを強化していきます。

職場で雑談することもままならないのに、「飲みニケーションだ」なんて社外へ連れ出されても、うまくいくはずがないのです。

メリット(2)個人のモチベーションをUP

人間には、さまざまな欲求がありますが、とくに仕事と直結しているのが、

  • 他人に認められたい、褒められたい(承認欲求)
  • 集団に属したい、仲間が欲しい(社会的欲求)

この2つの欲求でしょう。

これらの欲求は本能です。満たされなければどうなるかと言うと、「やる気が出ない」「仕事のモチベーションが上がらない」という状態を招きがちです。

一ヶ月も二ヶ月も部屋に引きこもり、誰とも会わずに過ごしていると、心の健康は保ちにくいもの。

なんとなくソワソワして落ち着かず、作業に集中できなくなったり、理由もないのにイライラしてきます。

オフィスという空間で机を並べる誰かと、雑談したり、ちょっとした仕事の相談をしたりしていると、それだけで自信が湧いたり元気が出たりするものです。

「認められたい」「仲間が欲しい」そんな欲求が満たされると、やる気と意欲が湧いてきます。

上手な雑談は、個々人の仕事のモチベーションをアップする手助けにもなるのです。

メリット(3)気分転換、ストレス発散

人間の集中力が持続するのは、平均にして45〜50分、長くても90分と言われています。

長時間同じ作業をしていると、どうしても能率が落ちてくるのです。

そんなときには手を休め、人と会話をするのが良いとされています。

会話は、とても効果的な息抜きの方法です。

人の声を聞き、言葉の意味を考え、やりとりをすること。ちょっとした会話でも、脳は新たな回路を働かせる必要があるため、一気にリフレッシュできます。

長時間作業に没頭していると、知らないうちにストレスも溜まっています。

手持ちの仕事がうまくいかないときは、同僚に冗談まじりに弱音を吐いてみるのはいかがでしょうか。なんだか心が解放されたような気がして、ホッとするはずです。

適度な雑談は、心のトラブルを予防するのにも役立ちます。上手に息抜きしていきましょう。

メリット(4)情報共有がスムーズに

「私語厳禁」のシーンとした職場では、たとえ仕事の話でも、なかなか声をかけづらいですよね。

多少ガヤガヤしている環境ならば、分からないことがあるときも

「Aさん、これやったことある?」
「ここ、知っていたら教えてほしいんだけど」

と、比較的気軽に声をかけることができます。

また、会議やミーティングといった公の場よりも、むしろ雑談の場の方が、

  • 得意先の特徴
  • 市場動向
  • 社内の人事
  • 仕事に役立つトピックス

などの情報は、気軽に共有しやすいでしょう。

社内の風通しがよく、情報がポンポンと気軽に共有されることは、会社にとっても良いことです。

たとえば、誰かがルールを勘違いしてミスをしたまま仕事を進めてしまっていても、雑談の場で別の誰かが気づいて指摘する、といったことができるでしょう。
市場の情報を共有するうち、もっと良い顧客アプローチの仕方があると知り、軌道修正できるかもしれません。

雑談のしやすさは、有益な情報共有のしやすさと直結しているのです。

メリット(5)新しいアイディアを生む

画期的な企画や、商品・サービスに関する新しいアイディアが、雑談の中から生まれるケースも多いです。

社員同士で交わす「こんなシステムがあるといいのにね」「この商品がもう少しこうだったら、より便利だよね」という会話の中にこそ、新しいビジネスのヒントが潜んでいます。

クリエイティブな会社ほど、雑談を大事にしているケースは多いもの。その理由は、この辺りにあるのでしょう。

雑談は、効果的な気分転換法であり、小さなブレインストーミングの場でもあります。

一人でウンウン唸っていても書き上がらなかった企画書が、誰かとちょっと会話して得たヒントから、どんどん広がっていくこともあります。

雑談は、アイディアの宝庫にもなり得るのです。

【2】やり方次第でマイナスに…こんなケースはNG

使い方によっては有益に活かせる、仕事中の私語。

ただし、マイナスに働いてしまう場合もあります。具体的には次のようなケースです。

(1)集中したい人の妨げになってしまう

誰にも邪魔されず、集中して一気に仕上げてしまいたいタイプの仕事もあります。

たとえば、

  • 企画案を練るなど、考えごと
  • クレームへの対処
  • 細かい計算
  • 正確さが求められる入力作業
  • じっくり読み込む必要のある書類

こういった仕事と向き合っているときには、集中を乱してほしくありません。

集中したい仕事をしている最中は、他人が世間話する声もひときわ不快に感じます。行き場のないイライラで、ますます集中できなくなってしまうことも。

周囲に、上記のような作業をしている最中の人がいないかどうか、確認する癖をつける必要があります。

(2)来客、電話の相手に不快な思いをさせる

飲食店やアパレルショップで、店員同士が大きな声で雑談していて、お客さまが気まずい思いをしてしまう……。

こうしたケースは、【マイナスの雑談の典型例】です。

デスク仕事でも同じこと。たとえばお客さまに謝罪の電話を入れているときに、近くで大きな笑い声が聞こえたら、どうでしょうか。

電話の向こうのお客さまはとても不快な思いをするでしょう。電話口で謝罪していた同僚も立場がありません。

また普段の電話でも、通話中に周囲で大声を出されてしまうと、相手の話を聞き取りづらくなってしまいます。

こうしたシチュエーションでの雑談は、迷惑以外の何物でもありません。

(3)忙しい人のモチベーションを下げる

自分が忙しくて目が回りそうなときに、周囲でのんびり雑談している人がいる。

そんな状況では、雑談しているのがたとえ別の部署の人でも「暇そうでいいな」「羨ましいな」と感じてしまうものです。

「自分とは別の仕事をしているのだから、忙しい時期が違うだけ……」。そう頭では分かっていても、心が荒んでいるときには負の感情が沸き上がってしまいます。

ましてや、雑談をしているのが同じプロジェクトを任されている同僚だったら、どうでしょう。

「どうして私ばっかり頑張らなくちゃいけないの……」と、やる気が失せてしまうかもしれません。

もちろん、その人の仕事を手伝ってあげた結果、残業しているなんて場面なら、「遊んでないで働いてよ」と怒りがこみ上げても当然です。

職場は、あくまでも仕事をする場です。そこで仕事をしている人のモチベーションを下げてしまうような私語は、避けるべきです。

【3】仕事中の私語「プラス面だけ活かす」4つのコツ

メリットが多いながらも、やり方を間違えれば職場の士気を下げてしまう「私語・雑談」。

プラスの面だけを活かすには、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか?

(1)短く切り上げ、集中タイムとのメリハリを

基本的に、仕事中の私語は短く切り上げましょう。

込み入った話を長々とすることは避け、笑顔で短く言葉を交わしたら、また仕事に戻る。このスタイルをキープすることです。

雑談を息抜きとして効果的に活用するには、

  • 息抜きは息抜き(リラックス)
  • 仕事は仕事(しっかり集中)

というメリハリをつけることが肝心です。

(2)周囲や相手の状況をよく見る

こちらから誰かに話しかけるときは、タイミングをきちんと見計らいましょう。

相手は忙しそうにしていませんか?
集中力を必要とする計算や、書類の読み込みなどの作業をしていませんか?

上記のような場合には、緊急の用件以外で話しかけることはやめましょう。

また、近くに電話をしている人がいないか、オフィス内に来客はいないかということも、確認する癖をつけるのが大事です。

私語が迷惑になりそうな状況が周囲に発生していないかどうか、見極める目を持ちましょう。

(3)大声の私語、長時間の席外しはNG

当たり前ですが、オフィスに響き渡るような大声で会話したり、甲高い笑い声を上げる……といったことは、NGです。

静かな環境で仕事に集中していたい人もいます。そういう人の邪魔にならないよう、職場での私語はボリュームを落とすのがマナー。

ただし、必要以上に小声でヒソヒソ話すのも「聞かれてはまずい話をしているのか」と人を不安にさせます。

人の邪魔にならない程度にボリュームを落とし、できれば少し柔らかい声・にこやかな表情で会話するのがおすすめです。

これならば「他愛ない話題でコミュニケーションをとっているだけだ」と周囲にも伝わりやすいでしょう。

また、長時間に渡りお喋りし続けるのも頂けません。雑談をしている最中も、お給料は発生しています。

手を止めて、もしくは席を立って、仕事とは無関係の話にいつまでも花を咲かせるのはやめましょう。

雑談のために席を立ち、給湯室に入り浸ったりしていれば、「仕事をさぼっている」と評価されても当然です。

私語に夢中でかかってきた電話をとらない、なんていうのも、もちろんナシ!

しっかり自制しましょう。

(4)適切な話題を選ぶ

コミュニケーションを円滑にし、お互いのモチベーションを上げるために活用したい、職場での雑談。

当たり前ですが、それに向かない話題は避けましょう。

【職場での雑談に向かない話題】とは、たとえば次のようなものです。

  • 悪口・陰口
  • 噂話
  • 暗い愚痴
  • 恋愛などプライベートの悩み
長引きそうな話題や、あまり建設的でない話題は、向かないと言えます。

また、人に聞かれるとまずいような話題は、たとえ給湯室など別室でも避けるべきです。誰もいないと思っても、そうした話題は不思議と漏れ伝わるもの。

できるだけ明るく楽しい気持ちで会話でき、短く切り上げられるような話題を選びましょう。

ルールを守って正しく活用していこう!

お互いの人柄を知り合うことで、仕事をスムーズに進める助けにもなる、職場での雑談。

他人の邪魔にならないように配慮しつつ、上手に活かしていきたいですね!

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ライター:コロボックル

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