噛むだけで痩せる!咀嚼ダイエットの効果と方法
Date:2018.06.25
噛むだけで痩せるなんて信じられない!と思いますよね。でも咀嚼回数を増やすだけでダイエットになるのです。
子供のころによく噛みなさいと言われていましたが、よく噛むことは身体に良いと何となくは解っているものの、なかなかできないですよね?
では、なぜよく噛むことが身体に良くて、なぜダイエットになるのか?そこを理解することができれば、意欲的に咀嚼回数を増やすことができるはず。
この記事では、咀嚼回数を増やすことで身体に与える様々な影響とその詳しいやり方をご紹介しましょう。
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噛むだけでなぜ痩せるの?
人は生きるために食べ物を口に含み、歯で細かく砕いて飲み込み、栄養を身体に取り込みます。普段何気なく行っている生理的な『噛むこと』。
この『噛むこと』を普段より多く行うことで、ダイエットになるのです。
『噛むこと』を増やすことが、なぜダイエットにつながるのか、その気になる仕組みを見ていきましょう。
食べる量が減る
たくさん噛みながら食事をすると、いつもよりも早い段階でお腹がいっぱいだと感じるようになります。
たくさん噛むとたくさん食べたような気がしてくるのは、噛むことでヒスタミンという物質が脳内に分泌され、満腹中枢に作用するのですね。
満腹中枢は食事開始後15分~20分後に満腹感を感じるとされており、早食いの方は食事後に満腹中枢が働くことになりますが、咀嚼回数を増やして時間をかけて食事をすれば、食事中に満腹中枢が反応し、食事量が減るということにつながります。
また、咀嚼回数を数えながら食事をすると、数えるのも口を動かすのも結構疲れてしまい、食べることが面倒になってくるのもあり、食べる量が減ることも。
胃腸の働きを促進する
あまり噛まずに飲み込むと、胃腸は消化吸収するために大忙しで働かなければなりません。
よく噛むことで、食べ物を細かく砕き消化しやすい状態にして胃に届けます。消化しやすい状態になっているので、胃や腸の負担が軽減されるのです。
咀嚼回数が増えると、唾液の分泌量が増えます。たくさんの唾液と混ぜて飲み込むと、食べ物も滑らかになると同時に、唾液に含まれている酵素が脂肪を分解しやすくしてくれるのです。
すでに、口の中から分解と消化吸収の作業が始まっているのですね。
また、たくさん噛むことで、脳を刺激し、「今から食べ物が行きますよ、準備しといてね」と胃腸に指令が届くのです。そして、消化酵素がたくさん出て消化を促し、栄養素の吸収率も高まり、腸のぜん動運動を促すことになります。
●よく噛む
↓
●唾液の分泌量が増える
●消化酵素が消化を促進
●脳を刺激
↓
●腸のぜん動運動を活発にする
↓
●排泄物を溜め込まない体になる→便秘解消
●善玉菌が活動しやすい腸内環境を作る→痩せやすい体質になる
腸が正常な働きをし、消化吸収がスムーズに行われると、効率良くエネルギーになって代謝され、不要なもの(脂肪や便などの排泄物)が蓄積されにくくなり、全身の活動が活性化されて痩せやすい体質になるのですね。
やり方次第で効果倍増!咀嚼ダイエットの方法
咀嚼回数を増やすと、様々な身体の機能が良い方向に働くことが解りましたね。
では、咀嚼ダイエットは噛むだけでいいのか、効果がアップするように咀嚼ダイエットをアシストする方法をご紹介しましょう。
まずは噛む練習
普段食事をする時には、無意識に噛んだ食べ物が食道に流れていきますよね。まずは、意識して一口を30回噛んでみてください。意識的に食べ物を口の中に残し、食道に流れていかないように食い止め、回数を数えながら噛んでみましょう。
噛み応えのある食事を
忙しい現代人は、パパッと食べられるハンバーガーショップや立ち食いそば屋などファストフードを利用することが多いですよね。
また、パスタやパンなど日本食よりもあまり噛まずに食べられる欧米食が一般化し、従来の日本食が押されている勢いです。
昔から食べられている日本食は、ご飯を主食に副菜を揃え一汁三菜が基本で、あまり肉や油を使わない料理が多く、魚や野菜、キノコ類、海藻類を多く使い、カロリーも低く食物繊維が豊富に含まれているので、咀嚼回数が必然的に増えるのです。
回数を決めて30回~50回噛む
咀嚼回数を大体〇〇回くらいと決めるのではなく、きちんと一口30回、一口50回と一律に決めて食事をとりましょう。
口の中で90%消化させる意気込みで形がなくなるまで噛むのも良いですね。
一口を小口にする
たくさん口に詰め込んで咀嚼回数を増やしても意味がありません。なるべく少量を口にし、しっかり噛むようにしましょう。
ながら食べをしない
テレビや新聞、雑誌を見ながら食事をすると満腹感が得にくいので、しっかりと集中して食事をしましょう。
意識して噛む回数を数えながら食事をすると、素材の味を感じることができるようにもなりますよ。
左右の歯を均等に使って噛む
片方の歯でばかり食べる癖のある方は、意識して左右に分散して噛むようにしましょう。これを機会に「こっちでばかり食べていたんだ」と発見があるかもしれません。
片方ばかりで噛むと、顔の形が歪むだけでなく、身体中の歪みにつながることがあるので気を付けてください。
一口毎に箸を置いて食べる
一口食べ物を口に入れたら、箸を置き、30~50回咀嚼します。飲み込んだら、また箸を持ち次の一口へ、といった具合に食事をしてみましょう。
箸を置くことで、噛むことに集中でき、回数達成できるでしょう。
大きなスプーンを小さなスプーンへ
例えば、カレーやスープを食べる時の大きなスプーンを小さなスプーンに替えてみましょう。必然的に一口の量が減ります。
利き手ではない手で食事をする
右利きの方は左手で箸やスプーンを持って食事をすると、ゆっくりと食事をすることになり、満腹中枢も働き、さらには使いにくく億劫になり食事の量も減るでしょう。
間食は歯応えのあるものを
いくら何でも食べても良いとはいえ、咀嚼回数を増やしても高カロリーのお菓子を食べていては意味がありません。お菓子でお腹いっぱいになり、食事をとれなくなってしまっては本末転倒です。
毎食咀嚼回数を増やせば、間食をしたいとも思わなくなりますが、間食をしたいのならスルメがお勧めです。知っての通りとても歯応えのあるものです。普通の食事よりも噛まないと飲み込めませんよね。
以上、咀嚼ダイエットの効率的なやり方をみてきましたが、最後の三つはできればやってみてください。絶対にこの方法で時健康的に痩せたいと強く思っている方は、試してみても良いかもしれませんね。
咀嚼ダイエットのうれしい効果
痩せるだけじゃない、うれしいおまけもついてきます。
- 口臭予防
- 唾液の分泌量が増えると口内の乾燥を防ぎ口内を清潔に保つことになり、虫歯も減り口臭を予防できるのです。
- 便秘予防
- 腸内環境改善により、便秘解消になります。
- 血糖値の上がり方も穏やかになる
- ゆっくりと食事をすることで、血糖値が急激に上がることがなくなります。
- フェイスラインが引きしまる
- よく噛むことで顎の筋肉を使うので、二重顎が気になっている方は解消できます。
- アンチエイジング
- 唾液をたくさん出すことで酵素パワーにより身体のサビを除去し、シミやシワなどの老化症状を引き起こす活性酸素を抑制し、身体の内側から若返ります。
- 脳の活性化
- 顎や口の周辺の筋肉を動かすことで、脳に刺激をもたらし脳を活動的にします。認知症予防にも。
- がん予防
- 唾液に含まれる酵素には、発がん性物質の働きを消す作用があります。
- 免疫力アップ
- よく噛むことで胃腸の消化酵素が節約され、他の身体を維持するために使われるようになり、身体が丈夫になって自然免疫力がアップすることに。
- 味覚が発達する
- よく噛んで味わいながら食べると、味覚が発達します。
- 活舌が良くなる
- 口周りの筋肉が発達して、表情が豊かになるのと同時に、はっきりとした発音で話すことができます。
- ウィルス対策
- 口の筋肉が発達し、口をボケーっと無意識に開けていることがなくなり、インフルエンザや風邪になりにくくなります。
咀嚼ダイエットのメリットデメリット
上記うれしい効果とは別に、咀嚼ダイエットを行うとどんなことがメリットでデメリットなのか、並べてみました。
メリット
- お金がかからない
- 食事制限がない=なんでも食べてOK
- 胃腸の健康を維持できる
デメリット
- 食事に時間がかかる
- 料理が冷める
- 顎や口が疲れる
- 会話が途切れる
さほどデメリットで致命的なものはないような気がしますが、いかがでしょうか?
慣れてくれば、食事の時間の確保も容易になり、顎や口の疲れは無くなり、食事の順番も極力温かいものから食べるようになり、会話もうまい具合に運べるようになるでしょう。
誰でもできる!噛むだけダイエットを今すぐ始めよう
気負わずにできる咀嚼ダイエット。今すぐにでも始められますね。
今まで3~5回くらい噛んで飲み込んでいた方が、その10倍の30回~50回噛むようになれば、確実に身体に変化は表れるでしょう。
外出先や、友達や会社の同僚と食事など、活動している昼間は難しいかもしれませんが、朝ごはんや晩御飯の時など、じっくり時間がかけられる食事タイムに実践してみましょう。
朝は忙しい時間だけに、噛むために量を減らすことになるかもしれませんね。
まずは、一食から少しでも多く噛もうと意識して始めてみてはいかがでしょうか。
健康にもなることができ、痩せることができる咀嚼ダイエット。日々の習慣にし、継続することで、確実に痩せること間違いなしです。
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