生姜のはちみつ漬けの効能と作り方。風邪の時にもおすすめ!
Date:2016.10.21
季節の変わり目や急に寒くなる時期、気温の変化に身体がついていかず、体調を崩しがちですよね。
でも寝込んでいる暇なんてない!風邪を引く前に身体を温めて風邪を予防しませんか?
風邪の季節に役立つ、身体を温めて喉を保護してくれる飲み物が色々ありますが、今年は生姜のはちみつ漬けを作ってみてはいかがでしょうか。
基本の作り方からアレンジ法まで詳しくご紹介しますね。
この記事の目次
女性にオススメ!甘くて美味しい生姜はちみつ漬け
生姜はちみつ漬けは、冷え取り食材の代表格ともいえる生姜と、殺菌効果の高いはちみつの組み合わせですから、身体にいいに決まってますよね。
生姜をはちみつに漬け込むだけなので作るのも簡単。さらに飲んだり食べたりアレンジも色々出来るので、飽きずに楽しむことが出来ます。
生姜の栄養成分は?知ってるようで知らない生姜の効果
生姜はショウガ科ショウガ属の多年草で主に根、葉、芽を利用します。一応「野菜」に分類されています。生姜は紀元前から医薬品として使われてきました。
日本でも中世までは薬として扱われていたので、貴族に重宝される高級食材でした。薬味として楽しまれるようになったのは江戸時代以降です。
今ではなんと世界中に1300種類もあり、スパイス、薬味、漢方などで使われています。
生姜自体はその90%が水分で、決して栄養価の高い食材ではないものの、残りの10%に素晴らしい成分が含まれているんですね。
様々な食材とも合わせやすいのが特徴で、薬味以外にもお菓子やパンにも使われたりしますね。
生姜の辛味の元「ジンゲロール」
ツンとした香りがさわやかな生姜。その香りの元がジンゲロールです。ファイトケミカルの一種であるこのジンゲロールには様々な薬効があります。
- 血管を広げて血流を良くする
- 免疫力を高める作用
- 胃腸の働きを良くする
- 疲労回復
- 殺菌作用
- 加温作用
刺身など生ものに添えられていることも多いですが、殺菌作用で食中毒を予防するという働きもあります。
発汗作用のジンゲロン
生姜を加熱または乾燥させることで出来る成分のひとつがジンゲロンです。ジンゲロールが変化してジンゲロンになります。
つまり、生のままでは摂取できない栄養素ということですね。
このジンゲロンには、
- 発汗作用
- 血行促進作用
- 加温作用
- 抗酸化作用
- 脂肪分解作用
などがあるとされています。
血行を良くするショウガオール
これも生姜を加熱または乾燥させることでジンゲロールが変化して出来る成分です。
プロスタグランジンの働きを抑制
- 胃壁を刺激して深部体温を上げる
- 抗酸化作用
- 血行促進作用
- 新陳代謝の促進
など、身体を温める効果に優れた成分です。
栄養豊富で健康効果の高い甘味料・はちみつ
はちみつも紀元前から利用されてきた食材ですね。なんと古代エジプトの時代から養蜂が行われていたのだとか。
日本では江戸時代くらいから養蜂が行われるようになりました。
砂糖と比べると6割程度のカロリーしかないので、少ない量で同じ甘味を感じることが出来ます。
甘味料としてだけでなく、肉を柔らかくしたり、魚の臭みを取ったりと、幅広く料理に使うことが出来ますね。
栄養の吸収がよく疲労回復効果も
はちみつは砂糖に比べると短時間で吸収されてエネルギーに変換されます。
特に、
- 疲れている時
- 胃腸が弱っている時
でも効率よく栄養分を吸収できるので疲労回復に効果的だといわれています。
ビタミンやミネラルが豊富
はちみつにはビタミン、ミネラルが豊富に含まれていて、特に亜鉛は肌の新陳代謝を促進するので美肌効果の高いミネラルです。
腸内環境を整えるオリゴ糖
はちみつに含まれるオリゴ糖は腸の善玉菌のえさとなるので、善玉菌を増やして活性化させる働きがあります。
こんなにすごい!生姜はちみつ漬けの効能
これだけの効能がある生姜とはちみつ、組み合わせると生姜の辛味もマイルドになりますし、はちみつの濃厚な甘さも和らぐので、どちらもさらに美味しくなりますね。
この組み合わせでどのような相乗効果が期待できるのでしょうか。
免疫力を向上させて風邪予防
免疫力を上げるには体温を上げることが大事!
生姜はちみつ漬けは飲むだけで生姜のエキスを取り入れて血行を良くすることが出来ますから、体温を上げて免疫力も向上させることが出来ます。
身体を温めて冷え性の改善
冷え性改善といえば生姜ですよね。生姜は血管を広げて血流を良くする働きがあります。手
足の先、末梢血管までしっかり広がることにより、全身の血流が良くなり冷え性の改善に役立ちます。
冷え性が改善されるといいことづくめ。
- 肩こり
- 身体のこわばり
- 生理痛や生理不順など女性の不調
- 関節痛
- 免疫力のアップ
などの効果も期待できますよ。
コレステロールを低下させる働き
生姜のジンゲロールには胆汁の排泄を促進する働きがあります。この胆汁に含まれる「胆汁酸」がポイントで、胆汁酸はコレステロールを使って作られる物質。つまり、
↓
新しい胆汁酸の生成
↓
コレステロールがたくさん使われる!
このメカニズムによって、血中のコレステロールを低下させることが出来るのです。
血流が良くなってダイエット効果も
血流が良くなるということのメリットは身体が温まるだけではありません。代謝が良くなるので、エネルギーの消費量も増えて自然と太りにくい身体になっていくのです。
体温が1度上がると基礎代謝は12%アップするそうですよ。
抗酸化作用でアンチエイジングにも
生姜の抗酸化作用で細胞や血管の酸化、老化を予防します。
- シミ
- シワ
を防ぐなど美容の面でも効果が期待できますし、活性酸素を除去することで体全体の老化防止に役立ちます。
二日酔いにも!吐き気や頭痛を抑える
吐き気や頭痛の原因のひとつに、セロトニンが嘔吐中枢を刺激してしまうためという説があります。
生姜のジンゲロールがセロトニンの働きを抑えることによって、
- 頭痛
- 吐き気
を抑えることが出来ると考えられています。
生姜はちみつ漬けの基本の作り方
生姜はちみつ漬けの作り方はとても簡単です。
生姜やはちみつの量は漬け込むビンの大きさにもよるので、生姜を入れた時にはちみつから生姜が出ないようにすれば大丈夫です。
作り方
- 生姜をよく洗ってスライスします。皮に栄養がたくさん含まれているので皮ごと使いましょう。
- 生姜を30分ほど水に漬けてあくぬきします。
- 熱湯消毒をした清潔な保存瓶に生姜を入れてその上からはちみつをひたひたになるまで入れます。
- そのまま1~2週間寝かせます。
はちみつがサラサラになったら出来上がりです。冷蔵庫で3ヶ月~半年くらい保存が可能です。
美味しいはちみつの選び方
はちみつはミツバチが花から集めてきた蜜ですから花の種類によって味も香りも違ってきます。
- アカシア
- クローバー
- 百花みつ
- オレンジ
- レモン
など、くせがなくて食べやすいはちみつです。
- そば
- 栗
- コーヒー
などは独特な味と香りで好みが分かれるところですが、1度試してみてはいかがでしょうか。
国産のはちみつはとても高価。かといって、中国産のはちみつは不安をお持ちの方も多いでしょう。
確かにミツバチに抗生物質を与えていた問題などもあり、品質管理ができているのかなど不安な要素が多いのも事実です。
ただ、現在では日本の業者が養蜂も検品などの品質管理も現地で行っていることから「中国産」と表記されているはちみつもあります。
生姜はちみつ漬けの作り方のアレンジ
生姜の漬け方にも色々あります。付け方を変えて味の違いを楽しんでもいいでしょう。
生姜をすりおろして使う
1~2週間なんてそんなに待てない!という方は、生姜をすりおろして漬けてみましょう。
それなら数日で食べることが出来ますし、それすら長いという人はすりおろした生姜を絞って汁だけを加えてもOKです。
生姜を茹でてから使う
加熱することで生姜の成分を引き出します。アク抜きの代わりに1度ゆがいてからはちみつにつけます。
- 生姜をスライスします。
- 沸騰したお湯で軽くゆがいてざるに上げます。
- 粗熱が取れたら水気をしっかり拭き取ります。
- 保存瓶に入れてはちみつを上から注いだら出来上がり。
1度加熱している分エキスが出やすいので、1~2日で食べられるようになるでしょう。
ペーストにしてしまう方法
十分漬け込んだ生姜はちみつ漬けをミキサーもしくはハンドミキサーを使ってペースト状にしておくと、飲み物としてはもちろん、料理の隠し味に使うなど調味料としても使いやすくなります。
生姜はちみつ漬けの基本の楽しみ方
さあ、生姜のはちみつ漬けが出来たらさっそく食べてみましょう。手軽に楽しむ基本の食べ方です。
シロップだけを使ってもいいですが、せっかくですから生姜ごと使いましょう。
はちみつも生姜もそのまま食べる
生姜のエキスが出ているのではちみつはさらさらしていますが、スプーンですくってそのまま味わってみましょう。さっぱりして美味しいですよ。
生姜は甘くなっているので、お茶請けもいいですね。おやつ代わりにそのまま食べても美味しいです。
お湯や水で割って飲む
飲み物として楽しむのもいいですね。生姜湯だと辛くて飲めないという人でもはちみつが入っているので辛味がマイルドで飲みやすいですよ。
ヨーグルトやパンにかけて食べる
朝食のお供に、
- ヨーグルト
- パン
にかけて食べると毎日の習慣にしやすいですね。
ティータイムに紅茶に入れて
はちみつも生姜も紅茶とはとても相性がいいんです。
紅茶の香りもリラックス効果が高いですし、少し甘い紅茶は気持ちがほっとしますね。
ティータイムにおすすめです。少しミルクを加えても美味しいです。
寝つきが良くなるホットジンジャーハニーミルク
ホットミルクにはカルシウムやトリプトファンが含まれているので、イライラを鎮めたり寝つきを良くしたりする作用があります。
ここに生姜はちみつ漬けを入れれば、身体も温まりぐっすり眠れますよ。
もっと楽しむ生姜はちみつ漬けのアレンジ方法
そのままでも十分美味しい生姜のはちみつ漬けをもっと楽しむ方法です。
レモンを加えて美肌効果アップ
生姜を漬け込む時にレモンを1~2個プラスしてみましょう。同じようにスライスして一緒に漬け込みます。レモンは防カビ剤を使っていない国産のものを使って下さいね。
レモンのビタミンCで美肌効果もアップしますし、風邪の予防効果も高まります。特に、疲れがたまって風邪を引きそうだな、という時に飲むと効果絶大です。
本当はお湯で割って飲んだ方がお腹には良いのですが、さわやかな味と香りは炭酸水で割っても美味しいのでぜひ試してみて下さい。
大根を加えて咳やのどの痛みに
大根のエキスが喉に良いとされています。咳が止まらない時にも効果があるといわれているので、喉の風邪を引きやすい人におすすめです。
大根は生姜の倍量くらいを薄いいちょう切りにして加えてみて下さい。はちみつがなくなったら、醤油とお酢を加えてお漬け物にしてしまいましょう。
生姜焼きなどの料理に使う
生姜とはちみつが入っていますから、そのまま調味料としても使えてしまうのです。例えば生姜焼き。タレの主な材料はは醤油と砂糖と生姜ですよね。
砂糖と生姜の代わりに生姜はちみつ漬けを入れてタレを作りましょう。漬けてあった生姜は刻んでタレに入れてしまいます。砂糖よりも穏やかな甘味でカロリーオフにもなりますね。
入浴剤としてお風呂に入れる
はちみつだけでもいいですし、生姜をガーゼの袋などに入れて入浴剤としてお風呂に入れてみましょう。
また、はちみつの保湿効果でお肌もしっとりすべすべに。美肌効果も高い入浴剤です。
漬けた生姜のアレンジ方法
漬けた生姜もちゃんと食べて下さいね。でもそのままでは食べづらい、というときはこんなアレンジはいかがでしょう。
- 刻んでバニラアイスに混ぜる
- 砂糖漬けにする
- 甘酢漬けにする
捨てるのはもったいないですよね。せっかくですから生姜も余さず使ってみてください。
生姜はちみつ漬けを食べるときの注意
生姜もはちみつも特に注意が必要な食材ではありませんが、1歳未満の乳児にだけはあげないようにしてください。
はちみつのボツリヌス菌が原因で「乳児ボツリヌス症」を発症する恐れがあるからです。1歳を過ぎていればおやつに少し入れてあげたりしても大丈夫です。
生姜はちみつ漬けで風邪の季節を乗り切ろう!
漬け込むだけの簡単レシピでこんなにもたくさんの効能があるんですね!
風邪を引く前に、毎日生姜はちみつ漬けを飲むことで免疫力アップ!家族みんなで身体を丈夫にしましょう。
体温を上げれば健康になるだけでなくダイエットにもいいですから、冷え性改善のためにもぜひ生姜はちみつ漬けを試してみて下さい!
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