手軽にできる言葉遣いの直し方。映画鑑賞やお喋りだけでもOK
Date:2018.08.22
言葉遣いの綺麗な人と汚い人なら、大多数の人が前者の方に好印象を抱きます。
言葉遣いはその人の教養やマナーを映し出す鏡。
言葉遣いが汚い人は品がなく、マナーがないように思われることが大半…。
若者言葉や間違った日本語ばかりを使っている人は、正しい言葉遣いをマスターするだけで周りからの印象が良くなります。
この記事では、言葉遣いの直し方についてご紹介していきます。
言葉遣いの乱れに自覚がある人や、言葉遣いにコンプレックスを持っている人は、ぜひこれを機に直していきましょう。
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まずはチェック。言葉遣いが悪い人の直すべき特徴
「自分は大丈夫でしょ」なんて思っていませんか?言葉遣いの悪さは自覚しづらく、人に見つかりやすい欠点の一つ。他人事だと思っていたら、一生言葉遣いが悪いまま…ということもあるのです。
若者言葉や略し言葉、間違った日本語の使い方をしている人は要注意です。
- すぐに「ヤバい」を連発する
- 「○○み」や「じわる」などの若者言葉を日常的に使う
- どんな名称・言葉も略称で言う
(「了解」を「りょ」など) - 「見れる」「食べれる」などの「ら」抜き言葉
…これらの若者言葉は、意味の分からない人にとってはさっぱり意味不明な言葉にしか聞こえません。また、誰にでもこんな言葉遣いをすることで「正しい日本語を言えないのか?」と呆れを買うことも。
何気なく使っている言葉が実は汚い言葉遣いではないか、口癖のように間違った言葉を使っていないか、自分の言動を振り返ってみてください。
正しい言葉遣いってどんなの?言葉遣いが綺麗な人の特徴
言葉遣いを直すには、基本的な正しい日本語を覚えるのが手っ取り早いです。普段自分が使っている言葉の先入観を一度捨てて、言葉の意味や使われ方についてもう一度勉強し直してみましょう。
常識的で正しい日本語を理解
まずは常識的な日本語をマスターしていきましょう。重要なのは「話し言葉」ではなくて、「ちゃんとした文章」で使われる言葉を意識すること。
気心の知れた友人に対して話すのではなくて、誰に対しても話せる・理解してもらえるような言葉を意識してみましょう。
一般常識の範囲内にある言葉を使っていれば、自然と正しい日本語になるはずですよ。
人の気持ちを汲み取って話す
言葉遣いが丁寧な人は、総じて「気配り上手」と思われていることが多いです。押しつけがましい言い方をしたり、自分の意見を貫き通そうとするようなことはありません。
「私はこう思うけどどうかな?」といった具合に、自分の意見よりも人の気持ちを尊重した言い方をすると、自然と丁寧な口調になります。
なるべく優しい言葉遣いを心がけていれば、一般に汚いと言われる「~じゃねえ」「お前」のような言葉遣いは避けられますよね。言葉遣い一つで人に好印象を与えられるのには、こういった気遣いの面も見えるからです。
TPOをわきまえた言葉遣い
TPOとは「Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)」を意味する言葉。つまり、時と場合に合わせた言葉遣いが大切というわけです。
かしこまった場所でチャラチャラした若者言葉を使ったり、目上の人に対して正しい敬語を使えなかった…という経験はありませんか?TPOに反した言葉遣いをしていると、常識はずれで品のない人に思われがちです。
正しい敬語を使いながら、自分が今・どこで・誰と話をしているのかを意識してみましょう。
目の前にいるのが友人なら多少は崩れた言葉でも良いですが、ただの知人や初対面の人、お世話になっている人が相手なら、敬語や丁寧な言葉遣いを心がけようと思えますよね。
- 尊敬語…相手や相手の物・行動に敬意を示す言葉遣い。
(~される、召しあがる、おっしゃる…など) - 謙譲語…自分や自分の物・行動をへりくだる言葉遣い。
(~いたします、参ります、伺います…など) - 丁寧語…相手に敬意を示す言葉遣い。
(~です、~ます…など)
間違った日本語を使わない
日本語の誤用、実はとても多いんです。「私に限ってそんなこと…」と油断している人ほど、間違った日本語を間違っていると気づかずに使い続けてしまいがち。
次のような言葉が、よく意味を間違って使われやすいです。
正しい意味 | 間違った意味 | |
---|---|---|
確信犯 | 正しいと信じて行うこと | 悪いと知っていながら行うこと |
煮詰まる | 十分に話し合って結論が出ること | 行き詰まること |
敷居が高い | 相手に不義理があるため近寄れないこと | ハードルが高く取っ付きにくいこと |
潮時 | 適切なタイミング | 引き際、手遅れである様 |
役不足 | 優秀な役者に対し、役の方が不足している | 能力不足で役に釣り合わないこと |
何か重要な役を任せられたときに、謙遜したつもりで「私では役不足です」なんて言わないように注意したいですね。
言葉の誤用は調べれば調べるほど出てきます。間違って使ってしまっていないか、よく注意しておきたいですね。
人から、本から学べ!言葉遣いを直す方法
言葉遣いを直すには、日頃の習慣づけと言葉の勉強の2つが必要。いくら勉強しても、使い慣れていなければ言葉遣いはなかなか直らないもの。
言葉遣いを直していくための方法について見ていきましょう。
日本語についての本で勉強
いろんな言葉、言い回しがあってややこしいのが日本語。日本人でさえ上手く使いこなせないことがあります。そのため言葉遣いや日本語について分かりやすく解説する本も多く出版されているのです。
中には女性に向けた丁寧な女性らしい言葉遣いを指南してくれる本もあります。綺麗な言葉遣いと言っても様々。キリッとした大人になりたいのか、おしとやかな女性になりたいのか…なりたいイメージに合わせて本を選んでみてくださいね。
新聞を読む習慣をつける
スマホやPCから手軽にニュースが読める現代ですが、だからこそアナログな形式で新聞を読むのは大切。
新聞に書かれているのは、どれも丁寧で正しい日本語です。これを毎日読み続けることで、自然と自分の頭の中にも正しい言葉遣いがインプットされていくのです。
ネットニュースだと、どうしても若者言葉やネットスラング用語が目に入りがち。砕けた日本語から距離を置いて、新聞を読む習慣をつけてみてくださいね。
綺麗な言葉遣いをする人と話す
周りに綺麗な言葉遣いで話す人はいませんか?「この人みたいに話せるようになりたいな」と思える人がいるなら、積極的にその人と話すようにしてみましょう。
会話をした相手の口調はすんなりと頭に入ってきますし、影響されて自分もマネしやすくなります。一緒に食事をするだけでも、とても参考になる言葉遣いが聞けますよ。
言葉遣いを直したいと強く思っているなら、話し相手に「自分の言葉遣いが悪かったら指摘してほしい」とお願いしてみるのも良いですね。自主的な勉強とは違って、人との会話を通して実践的に言葉遣いの練習ができますよ。
古典の映画や小説を観る・読む
古典作品の良いところは、現代の言葉の原点となった昔ながらの言葉がふんだんに使われていることです。若者言葉や省略言葉とは無縁の世界ですから、現代人からすれば「丁寧」と思える言葉ばかり。
古典作品に触れて丁寧な言葉を使っている登場人物を見ていると、会話の流れから自然と言葉遣いを覚えられます。
単語区切りで覚えるより、実際に人物が喋っているのを見て「こんな風に使うんだな」と言葉遣いを覚えられますよ。
読書や会話は効果的!言葉遣いが直るだけで色々捗る
言葉遣いが整っているだけで「優しそう」「礼儀正しい」「教養がある」こんな好印象を抱かれます。逆に言葉遣いが悪いと、いくら良い人でも悪印象を抱かれるのです。何だか損ですよね。
- 人と会話をする
- 正しい言葉を勉強する
- 本や新聞を読む
こんな習慣づけで言葉遣いは着実に直っていきます。言葉遣いを直すことは、結構簡単な処世術です。覚えておいて損はないですね。
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コメント一覧
「・・・。なので・・・」(文頭なので)は美しい日本語ではないと思います。
修正いたしました。
ご指摘ありがとうございました。