台風の前に備えること。水は3日分用意、ベランダも片づけて!
Date:2018.10.23
いつだって予期せぬタイミングで発生する台風、今だって発生してもおかしくありません。
「とうせ当たらないでしょ」と高をくくっていると、台風のせいで思わぬ被害を受けてしまうこともあります。
人が直接被害を受けなかったとしても、家の周りや公共機関、頼りにしていた設備が被害を受ければ意外な打撃を食らうかもしれないのです。
この記事では、台風前に備えておきたいことについてご説明していきます。台風に限らず災害はいつも唐突。備えあれば憂いなしですよ。
この記事の目次
人の怪我や物の故障を防ごう。台風の被害を防ぐ準備
街並みを引っ掻き回していく強風と豪雨、これこそが台風の恐ろしいところ。準備不足だと怪我をしたり、大切な物が壊れてしまうこともあります。
台風が直接与えてくる物理的な災害から身を守るため、次のような準備をしておきましょう。
雨戸の状態を確認する
台風被害の大きさを左右するのは雨戸の存在です。強風や豪雨の影響を受けると、当日に雨戸が歪んで上手く閉められないことがあります。
- 雨戸の開け閉めはきちんとできるか
- 雨戸を閉めたとき、隙間ができていないか
- 雨戸の網が破れていないか
台風予報をチェックして、台風が来る日までに確認しておいてくださいね。
台風ではよく窓ガラスが割れますが、雨戸があると飛んできた物から窓ガラスを守ってくれます。
つまり雨戸の状態によっては、窓ガラスの安否も左右されるというわけです。窓のレールにゴミが詰まっていれば、それも綺麗にしておくと安心ですよ。
ベランダや庭の物を片づける
ベランダや庭に物を置いている人は、台風が来る時だけ全て片づけておきましょう。
- 大きな物や植木鉢は端に寄せるor紐で固定する
- 小さな植木鉢や洗濯バサミなどは家に入れておく
- 小さなゴミや小石が落ちていれば掃除する
台風ではベランダや庭に置いている物が風で吹き飛び、自宅の窓を割ったり他所のお家に被害を与えることもあります。
また、植物は台風の影響で傷み、枯れてしまうこともあります。家の中に入れるのが一番ですが、それができない場合は風の当たりにくい場所まで寄せて固定するようにしてください。
窓をテープ等で補強する
ベランダを片づけても雨戸をチェックしても、それでも窓ガラスが割れることはあります。外から何が飛んでくるのが分からないのが台風なのです。
窓ガラスが割れると怪我をするかもしれませんし、家の中が豪雨と強風に晒される恐れもあります。
一番の対策は、飛散防止フィルムを貼って窓ガラスを補強しておくこと。フィルムは内側に張ってください。
ベランダの非常壁に注意する
集合住宅にお住いの人は、台風時でもやむを得ずにベランダに物を置いている場合、ベランダを部屋ごとに仕切っている非常壁にも注意してください。「非常時にはここを破って避難できます」といった文句が描いてある壁のことです。
台風では非常壁が破られることもあります。破られた非常壁が飛んでくることもありますし、お隣のベランダから物が飛んでくることもあります。
ベランダに壊れて欲しくない物を置いている人は、非常壁が飛んでくることも想定して配置を考えておいた方が安心です。
また、非常壁が敗れたときはベランダがお隣に筒抜け状態になります。見られたくないプライベートな物がベランダにある人は、それも注意した方が良いですね。
精密機器や大切な物は窓から遠ざける
小さなゴミ一つでも、強風に乗って飛んで来ればかなりの衝撃になります。窓ガラスが割れ、部屋が水浸しになってしまう可能性は決して低くはありません。
窓際の物は窓ガラスが割れて水浸しになる可能性があるので、水に弱い精密機器や大切な物は窓際から離しておきましょう。
テレビやPC、充電器なども要注意です。基本は台風が去るまで、窓際には何も置かない方が安心です。
玄関周りも片づけておく
ベランダや庭に意識が向きがちですが、玄関に植木や飾りなどを置いている人は、これも片づけておきましょう。
玄関は窓ガラスと違って破られるリスクは低いですが、玄関の物も飛んでいくと他所のお宅や玄関周りを傷つけるリスクがあります。ベランダや庭の物と一緒に、家の中にひっこめておきましょう。
前日までに準備しておきたい物。食料や水、非常灯など
台風で被害を受けると、停電が起きて機械が使えなくなってしまったり、洪水で外に出られなくなってしまったり、頼りにしていたお店や施設が休業してしまうこともあります。
いつも通りの生活を送れなくなるので、そうなっても良いように家の中で暮らしていけるだけの準備をしておきましょう。
貴重品をまとめておく
台風で洪水や停電が起きたときは、家を出て避難所へ向かわざるを得ない場合もあります。1分でも避難が遅れてしまうと、受ける被害は増大。避難勧告が出たらすぐに出発するために、あらかじめ貴重品をまとめておきましょう。
- 財布
- 通帳
- 印鑑
- 携帯電話
- モバイルバッテリー
- 各種身分証明書
一緒に住んでいる家族がいる場合は、一人に一つずつ貴重品をまとめておいてくださいね。
3L×人数分の飲料水の確保
洪水で買い物に出られないだけでなく、断水で水道水が一切出なくなることもあります。こんなときのために、台風前には飲料水を用意しておきましょう。
一人あたりに最低3Lは欲しいところです。同居している人がいるなら、人数分×3Lの飲料水を確保しておきましょう。暑い季節にはもっと欲しいところです。
水道水でもOKですが、水が傷むこともあるため可能なら未開封の飲料水を用意しておきましょう。
水は避難時にも持って行きたいので、すぐ手に届く場所に置いておいてくださいね。もしくは非常用の鞄に入れておくと安心です。
すぐに食べられる食糧を3日分用意
外に出られないとなると、食糧を買いに行くこともままなりません。停電や断水があっては、食材があっても調理すらできません。
お湯で食べられるインスタント食品、パン類などを準備しておきましょう。3日分もあれば大丈夫です。他にも、カロリー補給になりそうなお菓子類が役に立つこともあります。
ただし賞味期限が過ぎた食糧は役に立ちません。台風前に用意した非常食は、賞味期限もよく注意しておいてくださいね。
お風呂の残り湯は捨てずに取っておく
断水してしまうと、トイレを流す水や手を洗う水に困ってしまいます。飲む以外に使う生活水として、お風呂の水は捨てずに取っておきましょう。
お風呂の残り湯は、不要なペットボトルやバケツに汲んで置いておくと安心です。
台風の予報が出ている日の前日は、お風呂の栓を抜いてしまわないように注意してくださいね。
懐中電灯やマッチ、ろうそくの準備
停電時は室内の灯りを確保しないと、周りが見えなくてとても危険です。非常用の灯りとなる
- 懐中電灯
- マッチ
- ろうそく
- ライター
などを準備しておきましょう。アウトドアがお好きな人は、ランタンなども使えますね。
電池が切れていたりろうそくが劣化していては灯りがつかないので、事前に灯りがつくか確認しておいてください。
手回し発電機を準備しておく
停電時にも電気製品を使用するためには、手回し式の発電機があると便利です。
- ラジオ
- ライト
- USB充電
最近はこんな多機能な発電機が主流ですから、災害時のために一つ用意しておくと安心できます。持ち出し用にも便利ですよ。
デジタルデータのバックアップをしておく
PCやスマホに大切なデータが入っている人も多いのではないでしょうか?特にデジタルで仕事をしている人だと、死活問題ですよね。
台風による停電や雨漏り・浸水によって、作成途中のファイルが消えてしまうこともあります。
台風が本格的に強まる前に、USBやクラウドサービスに大切なデータをバックアップしておきましょう。
余裕があればやっておくと安心。車や地図のチェック
上記で挙げた以外に、台風の前にやっておくことをチェックしておきましょう。
車や自転車などの避難
自身や家を守ることは優先的ですが、余裕があれば普段使っている車やバイク、自転車の安全も確保しましょう。
乗り物は基本、屋根のあるところに置くようにしてください。もし屋根のない駐車場や駐輪場なら近所の立体駐車場に置くか、カバーをかけて固定しておいてください。
ビニールシートを用意しておく
必ず必要というわけではありませんが、災害時にはビニールシートがあると重宝します。
- 避難時の敷物になる
- 雨漏りしたときの被せ物になる
- 屋根などのカバーになる
いろんな使い道があるので、台風が心配な人は一枚ビニールシートを持っておくと安心ですよ。
近所のハザードマップを確認する
ハザードマップとは、台風をはじめとする自然災害のために作られた地図のことです。
- 避難場所
- 避難経路
- 防災関係施設
- 被災想定区域
台風の際には確認しておきたい情報がたくさん記されているので、ぜひ台風が本格的になる前に確認しておきましょう。
避難場所だけでなく、安全に通れる経路や利用できる施設など…実際に台風が来たときを想定してマップを確認してください。
ハザードマップは各地域が最新の情報を元に作っています。国土交通省のHPで公開されているので、お住まいの地域のマップをブックマーク登録、保存しておきましょう。
来る日は分かっても被害は分からない。事前準備を忘れずに
台風がいつ来るのかは予測できますが、どんな被害があるのかは予測が難しいです。予想外の物が飛んできて家の何かが壊される…という事態も有り得ます。
自分の家のベランダが綺麗でも、他所のお家から物が飛んでくることもあります。とにかく何が起きても不思議ではないので、台風の予測が発表されたらすぐに準備に取り掛かりましょう。
台風前のちょっとした備えが、当日の思わぬ助けになることもありますよ。
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