増える停滞腸!治すことで肥満・口臭・老け顔などの悩み解消
Date:2016.04.19
現代人の生活は、腸の健康にとってよくないことだらけです。腸内環境が悪くなるだけでなく、腸の運動機能にまで影響があるのです。
なんだかお腹がスッキリしない…。そんなあなたは「停滞腸」かもしれません。美容・健康にも影響を及ぼす「停滞腸」とは、いったいどんな腸のことなのでしょうか。
現代人に増えている「停滞腸」ってどんな腸?
私たちは意識することがありませんが、腸は食べ物を消化・吸収・排泄するために運動しています。
人間の腸は、
- 小腸(十二指腸→空腸→回腸)が約5~7m
- 大腸(盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸)が約1.5m
あわせると9m近くもあります。
距離が長くても、口(入口)から肛門(出口)までが縦に真っ直ぐおりているなら、重力の働きで落ちて行ってくれますが、くねくねと曲がりくねった小腸、時に下から上へと重力に逆らわなければならない大腸の中を進むためには、腸の運動が必要不可欠です。
あなたの腸は大丈夫?気になる不調は停滞腸のせいかも?
消化・吸収・排泄は人が生きていく上でとても大切な作業です。これらの働きが滞ると、お腹がすっきりしないだけでなく、本来排泄されるはずの老廃物や毒素などが体内に留まってしまいます。
女性によくある悩みの中には停滞腸による不調がいっぱい?
停滞腸による体への影響には、以下のようなものがあります。
- 便秘
- 下腹部の張り
- 腹痛
- 残便感
- 肌荒れ
- 食欲低下
腸の働きが低下すると新陳代謝も悪くなるため、痩せにくくなります。
そんなに食べていないはずなのに痩せないのはなぜ?と思っている人は腸の働きが悪くなっているからかも。
また、老廃物や毒素が溜まることによる体の不調もあちこちに現れます。
- 口臭・体臭
- 蕁麻疹
- 疲れ・だるさ
- イライラ
- 頭痛
- 肩こり
腸は美容・健康の要。その働きが鈍ることは、さまざまな不調を呼ぶのです。
あなたの生活習慣は大丈夫?停滞腸が増えている原因
現代人の生活にはこの停滞腸になりうる要因がたくさん!誰もが停滞腸になる危険性があると言います。
こんな人は要注意!停滞腸になりやすい生活習慣
腸の働きが弱くなる原因はいろいろありますが、腸にとってよくない習慣が多ければ多いほど、停滞腸になるリスクも上がっています。
【停滞腸になりやすい生活習慣】
- 食が細い
- 野菜をあまり食べない
- 果物をあまり食べない
- 水分をあまり摂らない
- 朝ご飯を抜くなど、3食きちんと摂らないことが多い
- 食事制限ダイエットをしている(最近したことがある、よくする)
- 日常的に運動をあまりしない
- ストレスを感じることが多い
その他にも、暴飲暴食や昼夜逆転生活など、生活の乱れは停滞腸を招きます。思い当たる項目が多い人は要注意です。
「女性」「加齢」だけでもリスクは上がる!
腸のぜん動運動を活発にするには、腹筋も大きな助けとなります。そのため、元々筋力が弱い女性は男性よりも停滞腸になりやすいと考えられています。
また、加齢とともに筋力は衰えます。
女性の美と健康の大敵「停滞腸」!その予防・改善方法とは
健康のためにも、美しい肌、穏やかな心を保つためにも、停滞腸にならないような生活を心がけなくてはなりません。すでに停滞腸の疑いがある人は、一刻も早く、停滞腸とはサヨナラしたいものです。
腸のぜん動運動を促す食べ物を積極的に摂る!オススメはバナナ!
消化・吸収・排泄について考えるならば、まずは「食べる」ということについて考えなければなりません。
腸を動かす食べ物といえば、食物繊維です。中でもゴボウ、大豆、ライ麦、サツマイモなどに多く含まれる「不溶性食物繊維」は腸のぜん動運動を活発にします。
ただ、不溶性の食物繊維を一度にたくさん摂りすぎると便が硬くなり、かえって便秘になることも。
不溶性の食物繊維をたくさん摂取したときには、水分を多めに摂るか、果物や海藻・キノコ類などの水溶性食物繊維と合わせてバランスよく摂取しましょう。
バナナは水溶性と不溶性、両方の食物繊維をバランス良く含んでいるためオススメです!
バナナには、
- 腸の細胞から水分を引っ張り、便を柔らかくしてくれる「マグネシウム」
- 腸管運動を起こす物質「セロトニン」の合成に必要な「トリプトファン」
- 消化されずに腸まで届きやすい、善玉菌のエサとなる「フラクオリゴ糖」
腸の働きを助けてくれる含有物がいっぱいです!
食物繊維以外のものでは、
- コンブやホウレン草、ヒジキなど、マグネシウムを多く含む食べ物
- オレイン酸を多く含むオリーブオイル
- 腸内環境を整える乳酸菌を含む、ヨーグルトや、しょうゆ、みそ、漬け物
などもおすすめです。
朝に食べるご飯は腸の働きをよくする最大のチャンス!
朝ご飯を抜くことがよくないのは、2回食になることで食事量が減り、それに伴い食物繊維の摂取量も減るということもありますが、それだけではありません。
人の体は「胃・結腸反射」といって、ご飯を食べると腸が動くという反応が起きるようにできているのですが、この反射が一番強く起きるのが朝に食べるご飯なのです。
朝起きがけに一杯の冷たい水を飲むのがよいと言われるのも、この反射を高めるためです。
日常的に適度な運動を!ウォーキングが最適!
筋力不足も停滞腸の原因のひとつ。筋力アップをはかるには運動をしなければなりません!そこでオススメなのがウォーキングです。
ウォーキングを継続して行うことで、
- 筋力アップ
- 副交感神経を優位にして自律神経のバランスを整える
2つの効果が期待できます。
腸のぜん動運動を活発にするには、副交感神経の働きも大切。全身運動であるウォーキングは血行促進、ストレス軽減、自律神経の調整に有効であり、腸の働きをよくするのに最適な運動なのです。
- 歩幅は広く!
- 呼吸は深く!
がポイント!歩く速度を上げすぎると、交感神経が活性化されてしまうため、ゆっくりしっかり歩くよう心がけましょう。
マグネシウムを多く含むミネラルウォーターを飲んでからのウォーキングは更に効果あり!
また、ウォーキングの時間がとれない日は、
- 通勤時に歩幅を広くしてしっかり歩く
- なるべく階段を使う
- 遠回りする、電車やバスの一駅分歩く
など、継続して歩く効果が得られるようにすることが大切です。
下剤を飲んでは逆効果!腸の運動機能がますます低下することに!
ひどい便秘に悩まされている人の中には、下剤を使用して無理やり腸を刺激するという方法をとる人もいるかと思います。
緊急時にはやむを得ませんが、下剤の刺激はとても強く、量が多ければ下痢になったり、何度も繰り返して使うことで、下剤の強い刺激がないと腸が動かなくなる危険性もあります。
次第に今までの下剤が効かなくなり、さらに強い下剤に頼るしかなくなることもあり危険です。お茶や漢方であっても、「飲まなくては出ない」という状況に陥るものは要注意です。
「たかが停滞腸」と放っておくと大腸がんのリスクも?
たかが腸の働きが悪いだけでしょ、と軽く見てはいけません。消化・吸収・排泄が滞り、老廃物や毒素が体内に留まり続ければ、大腸がんのリスクも高くなります。
停滞腸を予防・改善することは、がん予防にもつながると考えて、しっかりと対策することをおすすめします。
停滞腸が改善・解消されれば、健康面だけでなく美容面でも効果は現れます!バナナを1日2本、4週間食べ続けた結果、腸内環境が改善され、皮膚の水分・油分量に変化が表れ、老け顔予防につながったという調査結果もあるそうです!
お腹をスッキリさせれば、気分もスッキリ!お肌もきれい!体も健康で言うことなしです。
腸にやさしい食事と適度な運動を心がけるとともに、自律神経を乱さないように、規則正しい生活も心がけてくださいね。
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