「また遅刻?」待ち合わせにいつも遅刻する人の心理と上手な対処法
Date:2017.06.09
友達と待ち合わせした、あなた。集合場所で待っていると、スマホにメッセージの着信が……。嫌な予感がして開くと、案の定。
『ごめん、遅れる!』
という言葉。こんなことの繰り返しは、ストレスが溜まりますよね。
このままじゃ、身体にも心にも良くない。それに、いつか爆発してしまうかも!
そんな事態を回避するために、今回は「いつも遅刻してくる人」への上手な対処法、相手の遅刻癖を改善させるためのコツをまとめます。
【1】ルーズなだけじゃなかった?遅刻癖がある人に隠れた心理
遅刻してくる人は、だいたいいつも同じ人。しかも、遅れてきたときには本気で申し訳なさそうにしているのに、次回もやっぱり遅れてきたりします。
遅刻しない人にとっては、これってとっても不思議ですよね。何か理由がありそうです。
毎回遅刻してしまう人の心理は、どういうものなのでしょうか?
1.悪い意味で楽観主義
何があっても「なんとかなるさ」と考える“楽観主義”的思考は、良い方向に発揮されれば人生に素晴らしい成果をもたらすことがあります。
でも、いつも遅刻してしまう人にとっては、この「なんとかなるさ」が悪い方向へ働いてしまっている可能性があります。
朝から遊ぶ約束をしているのに、前日遅くまで飲み会に参加してしまった。寝坊するかもしれないな。でも、「なんとかなるさ」。
初めての場所で待ち合わせ。道に迷うかもしれないけど、電車の時間はギリギリだな。でも、「なんとかなるさ」。
こうして物事を楽観視した結果、現実にはなんともならず、待ち合わせに遅刻してしまう。遅刻癖は、これが原因かもしれません。
2.友達だからと甘えてしまう
仕事には(たとえギリギリでも)遅刻せず出勤できるのに、友達との約束になるととたんに遅刻魔になってしまう人もいます。
この場合、友達(つまりあなた)と仲が良いことに心のどこかで油断して、甘えているのかもしれません。
遅刻はいけないな、迷惑をかけるな、と頭では分かっていても、心のどこかで「でもきっと許してくれる」と甘えを抱いているのかも。
こうしたケースでは、遅刻されると不快であることをきちんと伝えることで、遅刻が改善されることもあります。
3.「待つのが苦手」だからギリギリに家を出る
遅刻ばかりする人の心理を探っていくと、じつは本人が「待つのが苦手」「待ち時間をどうしたら良いのか分からない」という不安を抱えているケースがあります。
遅刻しないためには、待ち合わせ時間ぴったりに到着するのではなく、少し早めに着いていることが必要ですよね。
遅刻癖のある人の中には、この待ち時間に対して苦手意識のある人がいます。わざと遅れるわけではないにせよ、「できるだけ待ち時間が発生しないようにしよう」という心理が無意識に働いて、到着時間をギリギリに設定してしまうのです。
ただ、本人に悪気がなくても、実際に待たされている側からしたら、やっぱり納得いかないところですね。
4.こだわりすぎて支度に手間取る
出かける直前になって急に、やり残した家事を思い出したり、寝癖を見つけてしまって、玄関から家の中へ後戻り……。というパターンで、毎回遅刻してしまうという人もいます。
また、服のコーディネートが直前まで決まらず、何度も着替えて家を出るのが遅くなる、という人も。
待っている側からしてみたら、
- 家事なんて帰宅してからやればいい
- 寝癖はとりあえず合流してからなんとかできる
- コーディネートなんて正直言って何でもいい
と気づいてほしいところですが、本人は慌ててしまってそれどころではありません。繰り返されると、「自分の都合にこだわる方が、約束より大事なの?」とついカッとなってしまうかも。
何はさておき、まずは「待ち合わせ時間を守ること」にこだわってほしいところです。
5.時間の感覚そのものがゆるい
いろいろな心理状態をご紹介してきましたが、もう根本的に「常識が違う」というケースも中にはあります。
これは理解しようとしてもなかなか難しいのですが、たとえば海外で育った人なら、どうでしょう?
電車一つとっても、日本のように分刻みで正確なダイヤを守る鉄道は、海外ではあまり見られません。電車は遅れるのが当たり前、人も遅れるのが当たり前。世界には、そんな文化も確かにあります。
国内でも、沖縄などは比較的、時間感覚がゆるいと言われていますよね。
18時に集まって飲もう!と決めても、19時過ぎまで誰も来ない……なんて環境で育ったら、時間の感覚は自分と違って当然なのかもしれません。
でも、やっぱり約束の時間は守ってほしい。そんなふうに感じるあなたのために、遅刻癖のある人への効果的な対処を、いよいよご紹介していきましょう。
【2】あの人の遅刻癖に効く!効果的な対処のコツ
遅刻する癖のある人は、反省していても心のどこかでやっぱり甘えてしまっています。
あなたがちょっとした行動を起こすことで、「遅刻をしてはいけないな」と気づけば、改善されていくかもしれません。
大好きな友達だけど、遅刻癖さえなくなればもっと嬉しいのにな……。そんな思いに悶々としているならば、ぜひ次のような方法を試してみてください。
1.ペナルティを決めておく
遅刻するのは「良くないことだ」「損なことだ」というのを改めて気づいてもらうために、小さなペナルティを決めてみるのはどうでしょう?
「10分以上遅刻したら飲み物を1杯おごってね」などの言葉は、たとえ冗談めかして伝えたとしても、相手の心に響きます。
もちろん、遅刻したら本当におごってもらうこともお忘れなく!
2.本音を強めに伝えてみる
ペナルティくらいじゃ伝わらないという相手には、少し強めに本音をぶつけてみるのがおすすめです。
- いつも遅刻されると腹が立ってしまう
- 待っている間不安になる
- 自分が軽視されているような気がして悲しい
など、遅刻されたときに実際抱いている感情を、一度きちんと伝えてみましょう。
遅刻が癖になっている人は、「5〜10分遅れても誰も気にしないだろう」と思いこんでいたりします。あなたの本音を聞いて、心から反省してくれるかもしれません。
3.前日・当日にLINEで連絡を入れる
時間の見積りが下手で遅れてしまうタイプの遅刻魔には、こまめな連絡が効果的です。
前日には、「明日○時に△△で待ち合わせだよ。楽しみにしているね」と、念押しメッセージを送信。
当日朝にも、「おはよう、起きてる?今日○時に集合だよ」「もう電車乗った?私は●時に着くよ」と、ちょこちょこ送信してみます。
しつこいくらいに送ることで、どんなのんびり屋でも「遅れたらヤバい」と危機感を抱きます。このときにおすすめなのが、LINEなどの既読・未読がわかるアプリです。
「おはよう」と送ったメッセージにいつまで経っても既読がつかなければ、相手は寝坊しているのかも。もし待ち合わせが二人きりならば、既読がつくまであなたもあえて家を出ずのんびり待機する、という手も使えます。
4.待つのが苦にならない場所を選ぶ
もし相手が遅刻してきても、あなた自身がイライラせずにすむような場所を集合場所に設定しましょう。
おすすめなのは、
- カフェ(本を持っていくと尚良しです)
- 書店
- 好きな店がたくさん入ったデパート
など、気持ちよく楽しく、時間つぶしができる場所を選びます。
待ち時間を楽しく過ごせれば、少なくともあなた自身のストレスはかなり軽減されるはずです。
5.あえて早い時間を伝える
遅刻癖のある人には、あえて少し早めに集合時間を伝えておく、という手もあります。
これは、とくに遅刻にたいしてあまり反省していないようなタイプの人、たとえば
- 集合時間になって「ごめん、今家を出る」などということを、いつもする人
- 遅刻しても反省した様子がなくケロリとしている人
こんなタイプの人には、ダイレクトに効果を発揮します。
いつも30分遅れてくる人には30分早い時間を、1時間遅れてくる人には1時間早い時間を、集合時間として伝えてみましょう。
6.中途半端な時刻で約束する
集合時間そのものを遅刻しづらい時刻にする、というテクニックもあります。
そのテクニックはとても簡単。ずばり「中途半端な時刻にする」これだけです。
たとえば、13:00ごろ集合したいなら「12:48に集合ね」と、中途半端な時刻に集まるよう約束します。不思議なことに、中途半端な時間の方が心理的に遅刻しづらいと言います。
実際に、とあるテレビ番組での実験では、遅刻常習者の複数にこの対策を行い、かなり高い効果を発揮していました。
不思議ですが効果抜群のこの方法も、試してみる価値ありです。
7.集合した後のスケジュールを伝えておく
「○時にカラオケを予約してるから、15分前には必ず来てね」というように、集合後のスケジュールを細部まで伝えておくことで、遅刻を防げる場合もあります。
いつも5〜10分程度の遅刻を繰り返す人には、「ちょっとくらい遅れても大丈夫」と油断しているタイプがいます。でも15分後には次の予定が控えていると分かっていれば、時間に間に合うよう努力するはず。
遅刻しても大丈夫……とゆるみきっている心に、「こっちは細かい時間までシミュレーションして考えてるんだよ」と伝えるのです。
また、その日の予定の終わり時間、つまりサヨナラする時間を、約束する時点で決めておくのも良いでしょう。
仮に12時に集合して15時には解散、という予定を組んでいたら、1時間の遅刻で一緒にいられる時間の三分の一を失ってしまいます。
短時間の計画を組んで会うことで、遅刻できない雰囲気を作ってしまいましょう。
8.あえて毎回かなり早く行く
遅刻癖のある人に心から反省してほしいという思いがあるなら、あえて毎回かなり早い時間に行って待っている、というのも一つの手段です。
支度しながら「数分くらい過ぎてもいいや」というダラケ気分でいるところに、「待ち合わせの30分前だけど、楽しみすぎて早く着いちゃった!待ってるね」というメッセージが届いたら、相手はあわてて支度する手を速めるでしょう。
これが毎回続けば、相応の罪悪感を感じるかもしれません。「あの人はいつも早く来て待ってるよな。遅刻なんてできない」とプレッシャーを感じて、遅刻癖が改善されていく可能性もあります。
9.予定を遅らせず、自分たちだけで先に行く
遅刻してくる人に合わせて予定を後ろにずらすのは、時間を守る人にとっては苦痛以外の何物でもありません。
不満やストレスを溜めないためにも、ぜひ予定通りに行動してしまいましょう。
「えっ、遅刻した人を置いていくなんて、そんな冷たいことできない」……そう感じるのは、優しい証拠。でも、本来ならば遅刻した方が悪いのです。
どんなに遅れても待っててくれる、という状況が続いたら、それこそ「多少遅れたって大丈夫」と思い込んでしまうかも。
本人のためにもここはひとつ、心を鬼にして、「遅れるなら先に行ってるね」と連絡を入れ、時間通りに集まった人だけで予定を楽しみましょう。
おわりに:人は人、と割り切るのもときには大事です
いつも遅れてくる人への対処法、ここでいったん整理してみましょう。
- ペナルティを決めておく
- 本音を強めに伝えてみる
- 前日・当日にLINEで連絡を入れる
- 待つのが苦にならない場所を選ぶ
- あえて早い時間を伝える
- 中途半端な時刻で約束する
- 集合した後のスケジュールを伝えておく
- あえて毎回かなり早く行く
- 予定を遅らせず、自分たちだけで先に行く
これらの方法で、「遅刻癖は困る」という事実に気づかせ、相手に良いプレッシャーを与えてみてください。
でも、人が人の習慣を変えるのは、そんなに簡単なことではありません。
本人が変わろうと思わない限り、人が他人を変えることはできないのです。それを踏まえて、遅刻癖のある人を「あの人は、そういう人」と割り切って付き合っていくのも賢い選択です。
とはいえ、「遅刻してほしくない」という思いを分かってもらうのは、友達付き合いしていく上でも、双方にとって良いことです!
遅刻癖のある友人に困っている人は、ぜひ上記の対処法を参考にしてみてくださいね。
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