運動をする時に音楽を聴くと効果がある?運動と音楽の関係とは
Date:2017.02.22
女性でも皇居の周りでランニングを楽しんだり、スポーツをする人が増えてきましたよね。
イヤホンをしながら走ったり、ウォーキングをしている人も多く見かけるようになりました。
運動と音楽にはどのような関係があるのか、また音楽を聴いた時の効果についてお話しします。
音楽が運動に与える効果やメリット
ウォーキングをする時やスポーツジムでトレーニングする時、何もなしで運動するよりも音楽を聴きながらの方が効果が上がるのだという研究結果があるそうです。
確かに、何か音があった方が身体も弾んで楽しそうですが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。
音楽を聴きながら運動するとこれだけのプラスの効果があるんです。
音楽に合わせて動くと効率的
テンポの良い音楽は、何となく気持ちも弾んでからだが自然とリズムを刻んでしまいますよね。その効果が運動にも現れるのです。
- 心拍
- 呼吸
- 運動
この3つのリズムがうまく調和することをカップリングといいます。カップリングを起こすと運動に無駄がなくなり、効率的に身体を動かすことができるようになるのです。
2012年8月ロンドンにあるブルネル大学のCostas Karageorghis氏の論文要旨によると「遅いテンポの音楽よりも周期的なテンポの音楽を聞きながら運動するとより効率的になる」という旨が書かれています。
モチベーションが上がる
ランニングやエアロバイクなど長時間の運動は、集中力を維持するのが難しいもの。飽きないように楽しく続けるために音楽が役立ちます。
好きな音楽をかけながら運動すると気持ちも上がりますし、何より飽きずに続けられます。
自律神経のバランスを整える
音楽を聴くだけでもリラックスして自律神経のバランスを整える効果があります。
好きな音楽でも良いのですが、
- リズムが一定
- 同じフレーズの繰り返しが多い
という音楽の方がリラックスできるそうです。
また、できれば初めて聴く音楽の方がリラックスできるそうですよ。というのも、思い入れのある曲だと色々な記憶が蘇ってきて、交感神経が刺激されてしまうこともあるからです。
小脳がリズムを記憶して身体が動きやすくなる
小脳は身体のバランスをとったり運動に関する機能を司る脳の部位です。音楽にはその小脳を活性化させて集中力を高める働きがあるのです。
運動とあったリズムの音楽を聴くことで、小脳がそのリズムを記憶して身体が動きやすくなるのだとか。
疲労感や運動の苦痛を軽減する
音楽に集中していると適度に気が散り、疲れを感じにくくなるといわれていますし、好きな音楽を聴いているとそれだけでやる気が出るものです。
また、音楽で聴覚を刺激することによって、運動の苦痛を軽減することが出来るといわれています。
ダイエットのため!と思ってやっていると苦痛なだけの運動も、好きな音楽があれば楽しみながら続けられます。
時間が経つのが早く感じる
好きな音楽を聴いていると、その歌詞やメロディーに気持ちが入り込んでいるので、1曲4~5分くらいだと思いますが、ものすごく集中していますよね。その分時間も短く感じると思います。
例えば、音楽も聞かず、喋らず、目的もなしに5分歩くというのは結構長く感じるのではないでしょうか。
どこかへ行くという目的がなく、運動のために歩くというのは、よほど歩くこと自体が好きでないとすごく時間が長く感じて飽きてしまう原因になりますよね。
音楽がそれほど効果がない場合
すべての運動に音楽が効果的かというとそうではない場合もあるようです。
種目によっても効果が違う
ジョギングやウォーキング、エアロバイクなど時間をかけて行う運動と音楽は相性がいいようです。一定のリズムを刻む運動ですね。
ただ、100m走など瞬発力を要する運動は、一瞬の集中力が大事なのであまり音楽が役に立たないかもしれません。
確かに、音楽を聴きながら短距離走をしている人はあまり見ませんよね。
集中できるタイプの人には効果なし
音楽など外部の刺激に影響されづらい「アソシエーター」タイプの人は特に音楽を必要としないそうです。
一方で「非アソシエーター」タイプの人は音楽が早くなれば走るスピードもそれに伴って早くなるというように、パフォーマンスの向上が期待できるのだとか。
筋トレは筋肉に意識が集中できない
例えば腹筋運動をする時は、腹筋といっても色々ありますから、自分の動きに合わせて「今どこの筋肉を動かしているのか」ということを意識しながら腹筋運動をすることが大事です。
それなのにそれを意識せず音楽に集中していると「ながら運動」になってしまい、運動の効果自体が下がるという考え方もあります。
音楽がかえってマイナスになってしまう可能性もあるんですね。
とはいえ、これも個人差があります。
運動する時におすすめの音楽
例えば「筋トレ 音楽」「ランニング 音楽」などで検索すると、洋楽から邦楽までおすすめの曲がたくさん出てきます。
自分が好きな曲を聞くのが一番ですが、あえて選ぶとしたらどのようなタイプの音楽がよいのでしょうか。選び方のポイントなどをご紹介します。
bpmが運動に適した音楽
bpmとは1分間に何回ビートを刻んでいるかを表す数値のことです。曲の速度を示すものといってもいいかもしれません。
早すぎてもよくないので、通常の自分の心拍数よりもテンポがいい曲(1分間に120~140bpm)がおすすめです。
このテンポだと運動中の心拍数と同じくらいになるので、気持ちよく動くことが出来て、運動効率が上がるといわれています。
シャッフルして聞くのがおすすめ
自分で作ったプレイリストをシャッフルして聞けるようにしておくと、次にどんな曲が出てくるのかがわからないので、音楽も単調にならず楽しみながら聴くことができます。
アプリを使って音楽を楽しむのもおすすめ!
今は本当に何でもアプリで出来てしまうんですね。自分でプレイリストを作らなくても、運動やトレーニングに適した音楽を流してくれるアプリがあります。
ジャンルは「Top40」「Pop」などに分かれているので、それを選ぶと曲が勝手に流れてきます。
何が運動に適しているのかというと、それぞれのジャンルに「bpm」が表示されているので、運動の強度やテンポに合わせて音楽を選べるからなんですね。
また、シチュエーションに合わせて選べるのも面白いところ。「5K/10K Run」「Gyms」など、運動の種類によっても選択が出来ます。
音楽をあれこれ編集するのが面倒!という方はぜひ使ってみて下さい。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.fitradio
https://itunes.apple.com/jp/app/fit-radio-workout-music-running/id440844625?mt=8
段々テンポが良くなる音楽
目標とするテンポに段々近づいていくような、曲のスピードが徐々に早くなっていくような音楽は、運動効率を上げるのにいいそうです。
歌詞にこだわる
自分が好きな歌詞の音楽は気持ちが上がりますよね。歌詞の世界に入り込んでいると、運動の辛さも気になりません。
どうせ運動するならやっぱり楽しくやりたいですから、そこは運動するというより「音楽を聴く」という方に集中してもいいかもしれません。
ダンベルなどの筋トレには
長時間やる必要のない筋トレなどには、テンポの良い音楽がいいですね。
自宅で行う時はテレビを見ながらやっている人も多いと思いますが、音楽を聞きながらやればリズムに合わせて身体を動かすことができます。
自分の運動のスピードと合った音楽を聴きながらやると効率よく運動できます。
ウォーキングやランニングには
しっかりとリズムを刻んで、テンポよく動きたい時には、リズムがはっきりとわかる音楽がおすすめです。または、一緒に歌えるような、自分が好きな曲ばかり集めてもいいですね。
音楽に没頭している間に、あっという間にトレーニングが終わってしまいますから、楽しみながら続けることが出来ます。
ヨガやストレッチには
筋トレ後のストレッチやヨガポーズをとるなど、気持ちを落ち着けてゆったりとした呼吸で行う運動には、静かな音楽がいいですね。
できれば身体を動かすテンポとリズムが合っていると、気持ちよく運動することが出来るでしょう。
心を落ち着けたい時は歌詞のない音楽、ヒーリングミュージックのようなものが向いているかもしれません。
運動中の音楽は自分への応援歌
運動は身体が慣れてくれば楽しいですが、そうなるまでが長い。ダイエットのためにやってみよう!と思い立ったものの、挫折してしまったという人も多いと思います。
そうならないために音楽を聴きながら、楽しみながら運動できれば、その時間自体が楽しみになってきます。
なんだか、運動をがんばっている私を音楽が応援してくれているようにも感じます。
ただ、走っている時などは音楽に聴き入っていると、周りの音が聞こえない可能性もあります。
車や人にぶつかったりしないように、事故には気をつけて下さい。
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