嘘つきを治す方法。つかなくて良い嘘・本音で喋れる人をチェック
Date:2018.12.13
「嘘をついたことなんて1度もない!」胸を張ってこう言える人はいないでしょう。大人になればなるほど、背負うものが増えるほど、人は嘘をつかざるを得ない状況に度々見舞われます。
ですが嘘をつくことに慣れてしまうと、つかなくても良い嘘までついてしまい、嘘つきが染みついてしまうことがあります。
注目されたいから、褒められたいから…こんなしょうもない理由で嘘をついて、自己嫌悪にさいなまれたことはありませんか?
今からでも遅くはないので、少しずつ嘘つきを治していきましょう。
この記事の目次
嘘つきを治すためのチェックリスト。まずは自分と向き合おう
嘘つきを治すためにまずやるべきことは、注意や心がけではなく、自分自身としっかり向き合うことです。
- どうして嘘をついてしまうのか?
- 嘘をついてどう感じたか?
- 嘘つきな自分を許せるか?
病気は病原菌との戦いですが、嘘つきは自分との戦いでしか治せません。ハッキリ分かるように紙に書き出してもOK。以下のチェックリストで嘘つきな自分と向き合ってみましょう。
嘘をついたのにはどんな理由があった?
過去に自分がついた嘘を振り返ってみましょう。できるだけ多く思い出してみてください。スマホのメモや紙に直接書き出してみるのもおすすめです。
- 褒められたかったから
- 注目されたかったから
- 笑って欲しかったから
- 怒られたくなかったから
…きっとたくさんの理由が思いついたはずです。改めて見返してみると、「褒められたくて嘘をついた回数が多い」など、自分の嘘をつくパターンが見えてきたのではないでしょうか?
嘘つきの大半が、過去に受けたトラウマや欲求不満が引き金となって、嘘をつくクセを身に付けています。
嘘つきにとっての嘘は「身を守るための防衛本能」と言っても過言ではないのです。ですから「私は嘘つきの最低人間だ」と自分を責めるのは間違いだと覚えておいてくださいね。
嘘をついているのはどんな相手?
嘘をつく理由と合わせて、自分がどんな相手に嘘をついているのかを思い出してみましょう。思い出せるのであれば、頻度や回数も振り返ってみてください。
- 大切にしている家族
- 嫌われたくない友人・恋人
- 敵に回したくない職場の人
- わりとどうでも良い近所の人
などなど…。改めて見てみると、嘘をつく頻度の多い人とそうでない人が見えてくるのではないでしょうか?
過去に嘘をついた人の中から、嘘をつきたい人とつきたくない人を思い浮かべてください。
「この人の前では素直でいたい」「この人には嘘も必要だ」と自分の中で分別しておくと、これから嘘つきを治す上で大きなヒントになりますよ。
嘘をつくことのメリットは何?
自分が過去に嘘をついたとき、またこれから嘘をつくときのメリットを考えてみましょう。
- 注目されやすくなる
- 好かれやすくなる
- 失敗を怒られなくなる
- その場の誰よりも有利になれる
つく嘘の内容とその場の状況によって、おそらく様々なメリットが生まれるはずです。がしかし、「これって嘘をついてまで得たいメリットか?」と感じることが多いのではないでしょうか?
嘘には様々なリスクも伴います。もしあなたが欲していたメリットが、嘘をつかなくても手に入れられるものなのだとしたら…。「つかないで良い嘘」をついてしまったと分かりますね。
嘘をつくことのデメリットは何?
「嘘つきは良くない」「嘘つきは危険だ」よく言われることですが、実際にそのデメリットやリスクと向き合わないと、なかなか嘘つきはやめられませんよね。
…ここで、嘘をついた場合のデメリットを具体的に想像して肝を冷やしてみましょう。
- バレたら信用を失う
- バレたら人間関係が壊れる
- バレたら人から責められる
- 嘘の内容によっては人が傷つく
- バレないために細心の注意を払わなければならない
- 1つの嘘を隠すために、多くの嘘をつかなければならない
- 過去についた嘘との辻褄合わせが大変
もちろん他にもリスクは伴います。嘘で人が離れていき、職や財産を失ったり、味方を減らしたりすることも…。
嘘はつくのが簡単な割に伴うリスクが膨大で、得られるメリットと比べても明らかに損な買い物です。
過去についた嘘を書き出してみて、そこにメリットとデメリットを書き比べてみると分かりやすいでしょう。
ついて良い嘘と悪い嘘の違いは?
1つも嘘をつかない生活を想像してみてください。ムカついた相手に「馬鹿」と言い、要らない物をプレゼントされて「ありがた迷惑だ」と言い…。すぐに人間関係が破たんしますよね。
嘘の中には、ついた方が良い、むしろつかなければならない嘘だって少数ですが存在するのです。
では、ついて良い嘘と悪い嘘の違いは何なのか?実際に思いつく限り想像してみましょう。
- 嫌いな相手に「好き」だと言う
- 要らない物でも「ありがとう」と受け取る
- どうでも良いことに「面白い」と言う
- ムカついているけれど「気にしてない」と言う
ついたら悪い嘘
- 本当は好きなのに「嫌い」と言う
- やってないことを「やった」と言い張る
- 該当者は自分なのに「自分じゃない」と言う
- 物事を誇張してフィクションを話す
もちろん、これ以外のついて良いor悪い嘘はたくさん思い浮かぶでしょう。
ついて良い嘘と悪い嘘の大きな違いは、「人への思いやりがあるか」「自分の見栄を優先しているか」です。
見栄を張るために嘘を言うのは悪いですが、人を傷つけないための嘘であれば、多少は必要になる場面もありますよね。
嘘をつかずに済んだ場面はある?
嘘をついた自分と向き合ったら、今度は嘘をつかなかった自分とも向き合ってみましょう。流石にどんな嘘つきでも、1度も素直にならずには生きてこられなかったはずです。
- 褒められて「嬉しい」と言った
- 責任を感じてミスを告白した
- 本当に起きた不思議な出来事を話した
嘘が一切なく、100%素直に話ができた経験を思い出してみてください。
嘘をつかずに済んだ場面があるなら、それを繰り返せば嘘つきは治せます。
嘘をつかずに済んでどんな気持ちになったか、どんな状況だったから嘘をつかずに済んだのかを思い返してみてください。
ついた嘘は本当にバレてない?
嘘つきにとっては心底恐ろしい話ですが、ついた嘘はバレることもあります。むしろバレないことの方が少ないと言っても良いくらい。
嘘つきには特有の特徴がありますし、1度でも嘘をついた人の話はほとんどの人が信用しません。
オオカミ少年の童話の通り、「またあいつの嘘が始まった」と相手にしてもらえなくなるのです。
もしあなたが自分を嘘つきだと思っているなら、周りだって同じ気持ちで、あなたの嘘を見抜いている可能性が高いです。
嘘つきを治すための実践方法。会話の前に一拍置いて
細かい部分まで自分と向き合ってみたら、「もう嘘はつきたくない」と感じる人が多いのではないでしょうか?その気持ちがあるなら、嘘つきはもう治りかけています。
嘘に抵抗がある人は、悪癖から自分を守るための対策を練って、嘘をつかないようにしていきましょう。
しみついた嘘つきの本質は、次の対策・対処方法で改善していきます。
隠し事をするための嘘はやめる
「隠し事」と「嘘」は似ているようで全然違います。ただ何も言わず心に秘めておくのが「隠し事」。隠し事を上塗りして人の目を欺くのが「嘘」です。
人に隠し事をするときに嘘は使わない、というルールを決めてください。
隠し事のために、その話題を避けたり笑顔でかわしたりすることはOK。ですが隠し事のために「やってない」と言い張ったり「知らない」と嘘をつくことはNG。
別に嘘をつかなくたって隠し事はできるのです。嘘をつかない隠し事のコツを身に付けていくと、嘘をつく必要性が感じられなくなりますよ。
嘘をつく必要のある相手から離れる
例え必要な嘘であったとしても、嘘をつくのは後ろめたいこと。前述で思い浮かべた「嘘をついて良いorつきたくない相手」の中で、前者にあたる人物からは離れて過ごすようにしましょう。
嘘をつかなければならない人は、つまりあなたが気を使う・ストレスを感じる相手です。どのみち一緒にいるとあなたが疲弊します。
あらかじめ自分が嘘をつくことが予想できる人には、必要最低限でしか関わりを持たないようにしてください。そうすれば嘘をつく頻度も減っていきますよ。
発言の前に一拍置いて考える
根っからの嘘つきは、息をするように嘘をついてしまいますよね。嘘つきを治したければ、発言の前にちょっとブレーキをかけるようにしてみましょう。
何かを言おうと思ったらまず、「それは嘘ではないか?」「その嘘は必要な嘘か?」と考えるクセをつけてください。
つこうとしている嘘を、実際についた場合とつかなかった場合を脳内で想像してみるのがおすすめ。
周りの人には「のんびり喋る人」くらいに思ってもらって、発言の前に一拍置いて嘘にブレーキをかけましょう。
ついた嘘を記録・まとめる
一朝一夕で嘘つきを治すのは難しいです。もし嘘をついてしまったら、忘れないうちにスマホやノートに書き記してまとめる習慣をつけましょう。
実際についた嘘を目で見て回数を確認するだけでも、かなり嘘に抵抗感が出てきます。
「またこんなくだらない嘘を…」と自分自身に呆れるはず。逆に嘘をつかないで済んだという記録も残るわけですから、少しずつ自分が嘘つきじゃなくなっているのが実感できて、前向きになれますよ。
可能であればついた嘘を現実にする
ついた嘘はもうどうにもできない…というわけでもありませんよね。「できる」と言い張ったことがあっても、実際にやり遂げれば嘘は真実になります。
ついた嘘はそのままにせず、何とかして実現できないか、1度は考えてみましょう。
貸すつもりもないのに「貸すよ」と言ったのなら、本当に貸す。「あの映画観たよ」と言ったのなら、本当に観に行く。現実にしてしまえる嘘って、実は結構多いんです。
嘘を現実にするのは大変ですが、嘘をつこうとした自分へのペナルティー。そのうち実現するのが面倒くさい嘘は、つきたくなくなります。
嘘つき・虚言癖は専門家の手を借りて治すのも一つの方法
嘘をつく悪癖が抜け切れない人は、「虚言癖」と呼ばれて一種の病気と扱われることもあります。過去のトラウマや精神的なダメージが起因しているなら尚さらです。
精神的なダメージなら、専門家のカウンセリングで回復させられます。
嘘つきな自分が嫌だと思う気持ちや、どんな嘘をついてしまうのかを話してみるだけでも、心がスッと軽くなりますよ。専門家のアドバイスには、効果的に嘘つきを克服できるヒントがたくさんあります。
自分一人では嘘つきを治せないと感じたら、専門家に頼ってみるのも一つの有効手段だと頭の片隅に留めておいてください。
嘘つきは自分に自信がなくなる。必要のない嘘はつかないこと
嘘つきを治すために大切なのは、「つかなくて良い嘘をつかないこと」です。お世辞や社交辞令、サプライズのための嘘は大人として必要ですからね。
嘘をつくことで抱える一番のリスクは、自分に自信が持てなくなることです。嘘が大ウケすれば素の自分に自信がなくなりますし、嘘がバレれば自己嫌悪に陥ります。
嘘つきはいつから克服したって遅くはありません。少しずつ自分で自分にブレーキをかけ、嘘を減らしていきましょう。
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