頭皮に優しいシャンプーの選び方。肌タイプと成分を必ずチェック!
Date:2017.04.11
シャンプーを選ぶ時、何を基準に選んでいますか?髪のことを考えて美容院で購入しているという人もいると思います。
どれを選べばいいか分からないため、新商品や口コミ、値段の手頃なものを選んでいるという人も多いのでは?
また、ここ数年スキンケアでも流行っているオーガニックシャンプーを選んでいるという人もいますね。
シャンプー売り場を見ると、「オーガニック」「ボタニカル」「ノンシリコン」などいろんな記載がされています。
そのため、いったいどれがどう良くてどう悪いのかが分からなくなってしまうこともあります。
本当に自分の頭皮に合った頭皮に優しいシャンプーとはどういうものなのでしょうか。
また、どういうところに注目してシャンプーを購入したらいいのでしょうか。
この記事の目次
シャンプーは使われる成分によって大きく3つに分類される
シャンプーというと、多くの人が次の2つに分類されると思っています。
- シリコン配合
- ノンシリコン
ここ数年、ノンシリコンシャンプーが流行ってきたこともあり、この2種類に分類されると思っている人が多いようですが、そうではありません。
シャンプーは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬事法)によって次の2つに分類されます。
- 医薬部外品
- 化粧品
脱毛予防や育毛効果があると謳われているシャンプーは、医薬部外品となります。そして、普段使っているシャンプーは化粧品の部類になります。
多くの人が使っている化粧品の部類になるシャンプーも、成分によって大きく3つに分類されます。
その1.洗浄力が高い「高級アルコール系シャンプー」
ドラッグストアなどで売られているシャンプーのほとんどが、高級アルコール系シャンプーになります。
また、高級アルコール系シャンプーは低価格なため手に取りやすいシャンプーです。
高級アルコール系というと高級なアルコールを使っているように感じますが、アルコール分子の炭素数によって高級と低級に分けられます。
そのため、高級アルコール系だからといって高級な高いアルコールを使っているというわけではありません。
高級アルコール系シャンプーは、石油由来の界面活性剤を使用しているため、肌質によっては刺激となることもあります。
高級アルコール系シャンプーに含まれる代表的な成分に、次のようなものがあります。
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウレス-2硫酸アンモニウム
- ラウリル硫酸
上記以外にも、高級アルコール系シャンプーには「~硫酸」という成分が含まれている場合もあります。
- ドラッグストアなどに置いてあり低価格なため手に取りやすい
- 洗浄力が高いので洗った後の爽快感がある
- 髪のごわつきやキシミが出にくい
- 泡立ちがいい
- 洗浄力が高いため肌質によって頭皮が乾燥する
- シリコンが入っているため毛穴詰まりの原因となる
- 髪の傷みを内部から修復するのに向かない
その2.長年使われている「石けん系シャンプー」
石けん系シャンプーの歴史は古く、長年使われていることから安心・安全と好んで使っている人もいます。
また、石けんは天然由来の原料で作られているため、環境にも優しいと言われています。
石けん系シャンプーの場合、洗浄力が高いため毛穴の汚れを落としてくれますが、肌質によっては皮脂の取りすぎで乾燥する場合もあります。
石けん系シャンプーに含まれる代表的な成分に、次のようなものがあります。
- 脂肪酸カリウム
- 脂肪酸ナトリウム
- 石けん素地
その他にも、体を洗う石けんと同じような成分が配合されています。
- 洗浄力が高いので、しっかりと洗える
- 洗った後の爽快感がある
- 生分解性が高いため環境に優しい
- 歴史が長い(昔から使われている)
- 慣れるまで3か月~~半年近くかかる
- 洗浄力が高く皮脂を取り去るため、人によってはフケが出る
- 髪質によっては髪にキシミが出る
その3.髪に優しい「アミノ酸系シャンプー」
高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーよりも刺激が弱いのが、アミノ酸系シャンプーです。
洗浄成分に天然由来のアミノ酸系の成分を使っていて、美容院などでも多く使われています。
シャンプーの中では、1番髪や頭皮に優しいとされているためメリットだけと思われていますが、デメリットもあります。
アミノ酸系シャンプーに含まれる代表的な成分に、次のようなものがあります。
- ラウロイルメチルアラニンナトリウム
- ココイルグルタミン酸ナトリウム
「ボタニカル」や「植物由来」のシャンプーにも上記のような成分が含まれていることがあります。
- 保湿性がある
- 髪がパサつきにくい
- 洗浄力が強すぎないため頭皮が乾燥しにくい
- 皮膚が弱い人や敏感肌の人でも安心して使える
- 洗浄力が弱いため整髪料などの落ちが悪い
- 保湿性があるので頭皮状態によってはベタつきを感じる
- スッキリ感がない
意外に知られていない!?頭皮も顔と一緒で肌タイプがある
意外に気にしていない人が多いですが、頭皮と顔は同じ皮膚で繋がっています。そのため、肌と同じように頭皮には肌タイプというものがあります。
頭皮に優しいシャンプーを見つけるためにも、自分の頭皮の肌タイプを知っておくことが大事です。
その1.頭皮の皮脂バランスが整っている「普通肌・ノーマル肌」
頭皮の皮脂バランスが整っていて、シャンプー後に3~4日程度は髪の毛にベタつきがでないのが特徴です。
また、頭皮に指を当ててもベタつきや皮脂がつきません。
普通肌・ノーマル肌の場合、日頃は頭皮を気にする必要はありませんが、加齢やストレスなどで頭皮バランスが変わることもあるため、こまめにチェックをする必要があります。
その2.頭皮の皮脂が過剰分泌する「オイリー肌・脂性肌」
頭皮の皮脂が過剰分泌するため、シャンプー後1~2日で髪の毛や頭皮にベタつきが出てきます。
また、頭皮に指を当てると指に皮脂がつきます。
頭皮の皮脂が過剰分泌されると、ベタつきだけではなく独特のニオイやフケに繋がります。
その3.頭皮がかさつき、頭皮や髪を傷めやすい「乾燥肌・敏感肌」
シャンプー後、数日経っても髪にベタつきが出ないのが特徴です。また、頭皮の皮脂が少なく、指を当てても全く皮脂がつきません。
乾燥肌・敏感肌の場合、皮脂が少ないため頭皮や髪の保護力も落ちているため傷みやすくなります。
また、皮脂が足りないため頭皮がカサカサになり適度な皮脂と水分が足りず、髪が健康的に育たないため抜け毛も増えてきます。
頭皮の肌質によって頭皮に優しいシャンプーは違ってくる
「頭皮に優しいシャンプー」というと、洗浄力が弱いため刺激がなく頭皮に負担をかけないものがいいといいイメージがあります。
しかし、頭皮の肌質によっては洗浄力が弱いと頭皮環境を悪くすることもあります。
そのため、頭皮の肌質によって選ぶシャンプー・頭皮に優しいシャンプーは変わってきます。
その1.普通肌・ノーマル肌はその時の肌状態によって使い分けるのが大事
普通肌・ノーマル肌の場合、日頃使っているシャンプーで全く問題はありません。
高級アルコール系シャンプーでも問題はありませんが、成分表記に次のようなものが上位にあるものは避けた方が頭皮にはいいと言われています。
- ラウリル硫酸
- ラウレス硫酸
シャンプーの裏に書かれている成分表記は、含まれる量が多いものが上位にきています。
上記のようなものは洗浄力が強いため、多く含まれていると頭皮に刺激を与えてしまうことがあるので注意が必要です。
また、普通肌・ノーマル肌でも季節の変わり目や加齢によって頭皮が変化してきます。
その2.オイリー肌・脂性肌は適度に皮脂を落としてくれるものを選ぶ
頭皮に優しいと言われているアミノ酸系シャンプーですが、オイリー肌・脂性肌の場合は洗浄力が弱いため頭皮トラブルに繋がる可能性があります。
オイリー肌・脂性肌の場合、アミノ酸系シャンプーでは皮脂を落としきれない可能性があり、残った皮脂が毛穴に詰まり抜け毛やニオイに繋がることもあります。
オイリー肌・皮脂肌の場合は、余分な皮脂を取り除くことが頭皮にとっては大切なので、次のようなシャンプーがオススメです。
- 高級アルコール系シャンプー
- 石けん系シャンプー
石けん系のシャンプーを使う場合、髪のきしみをなくすために中和力のあるリンス(酸性)のものを使うことも忘れずに行いましょう。
その3.乾燥肌・敏感肌は頭皮に負担をかけないものを選ぶ
乾燥肌・敏感肌の場合、高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーは頭皮への負担が大きいため、洗浄力が弱いアミノ酸系シャンプーを選ぶようにします。
アミノ酸系シャンプーの場合、洗浄力が弱いので洗い心地に満足がいかないこともあります。
乾燥肌・敏感肌の頭皮は1度洗いで十分ですが、整髪料を使った時は1度洗いで落ちない場合も…。
そういう時は、アミノ酸系シャンプーで2度洗いをして頭皮に整髪料が残らないようにすることも大事です。
頭皮が乾燥しすぎると傷みやすくなり、抜け毛やフケの原因となります。
頭皮に優しいシャンプーは頭皮状態に合ったものを選ぶことが大事
頭皮に優しいシャンプーと言われても、そのシャンプーが全ての肌状態の頭皮に優しいというわけではありません。
洗浄力が弱いから頭皮に優しいというのも、少し違います。自分の頭皮状態がどうなのか、その頭皮の肌状態にはどんなシャンプーがいいのかを知ることが大事です。
頭皮は健やかな髪を育てるためにとても大事です。自分の頭皮に合った頭皮に優しいシャンプーを選んで、綺麗な髪を維持しましょう。
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