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赤ワインの効果効能。健康に良いと言われる理由とは

Date:2017.12.08

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赤ワインの効果効能。健康に良いと言われる理由とは|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/wainzyoshiryoku2218/


「お酒」と「健康」を結びつけようとしたら、あなたは何をチョイスしますか?

近年では様々なメディアが取り上げ、時代にして何度目かのワインブームが起こっています。

毎年解禁日になるとニュースでも取り上げられ、SNSでも「買ったよ!」なんて報告を目にする方も多いのがボジョレーなどの【赤ワイン】ですよね。

白、ロゼとともに人気の高い赤ワインですが、健康効果だけを見てみると白やロゼとはまた違った高い効能を持ち合わせていて、医療関係者も「薬酒として太古から親しまれていた理由がきちんと立証されている」として患者に勧める場合さえあるようです。

赤ワインにはどのような効能が、そしてどのような効果が認められているのでしょうか?


赤ワインには驚きの効果がてんこ盛り

赤ワインはフルーツのぶどうを発酵させて作るアルコール飲料です。主に黒ブドウや赤ブドウで作られていて、軽い苦味と渋みのある風味が特徴。

メソポタミア文明の頃には赤ワインが作られていた記録も残っており、遡れば紀元前8000年にはすでに赤ワインが飲まれていたのではないかと考えられています。

はるか昔から人類の歴史とともに存在してきた赤ワインには、かつての偉人たちが日常的に摂取する薬のような効能が沢山含まれています。

赤ワインと言えばポリフェノール

赤ワインが何故「健康に良い」と言われるようになったのか、もはやほとんどの大人女子なら周知のことなのではないでしょうか。

そう、ポリフェノールが他のどんなアルコールよりも大量に含まれているからです。

ポリフェノールは1種類ではなく、実は数千種類あると言われています。赤ワインには、次のような複数のポリフェノールが含まれているとされているのです。

  • タンニン
  • アントシアニン
  • リスベラトロール
  • フラボノイド
  • カテキン
  • プロアントシアニジン
  • ピセアタンノール

タンニンやカテキンなど、私達日本人に馴染み深い緑茶にも含まれている成分もありますが、含有されている種類の多さや量で換算すると、赤ワインから摂取できるポリフェノールは緑茶やココアなどの他の飲料と比較してもおよそ1.5倍と考えられています。

カリウムやビタミンなどの栄養素も豊富

赤ワインと言えばポリフェノール、という図式が定着してしまっている今、逆にそれ以外に健康効果のある栄養成分がないと思われてしまいがちですが、実は赤ワインにはカリウムやビタミンC、ビタミンEなどの栄養素も豊富です。

カリウム
電解質のひとつで、体内の塩分と水分のバランスを調整する働きがあります。カリウムが不足すると体内で真逆性質のナトリウム(塩分濃度)が高くなり、むくみやドロドロ血などが出来てしまいます。
ビタミンC
抗酸化作用はもちろん、人体の細胞生成に欠かせないコラーゲン質(タンパク質)を作るためのビタミンです。不足すると新陳代謝力が落ち、皮膚や粘膜の荒れや免疫力低下などが起こります。
ビタミンE
ビタミンCと同じく抗酸化作用をもつビタミンですが、ビタミンCとは異なり「脂溶性」という特質を持ちます。そのため脂質の高い食事や肥満状態の体との相性が良く、エイジング対策やダイエットサポートとしても注目されています。

赤ワインにはこの他にもクロムやモリブデンなどのミネラル類、ビオチンやβカロテンなどの植物性ビタミンも豊富。

そのため体にとっては「酸化を予防する」だけではなく、美髪や美肌を育てエイジングサインを予防するためのトータルケア食品としても人気が高まっているのです。

食事と一緒に取ることで健康効果がアップする

赤ワインが世界中の人から愛されている理由に、「食事に合う」というものがあります。

赤ワインはお肉料理にぴったりとされていますが、簡単にいえば「油の甘味や粘着感」を赤ワインの渋みが打ち消してくれる、という作用があるからです。

味覚は同系統の味が重なるとぼんやりとしてしまいますが、異なる系統の味が重なると敏感になりやすいという特徴があります。

お肉の旨味、脂肪の甘味、脂質のベタつきと異なる性質なのがちょうど「赤ワインの渋みや苦味」となるわけです。しかも味の鋭さとしては同レベルなので、お肉の油のしつこさに負けず、ひとくちでサッパリと分解してお肉の旨味を引き立ててくれるのです。

さらには赤ワインがもつ脂溶性ビタミンやポリフェノールはお肉の脂質が大好物。脂質をエネルギーにしてどんどん栄養を分解・吸収してくれるため、健康効果もぐっと高まるという良い循環が生まれるのです。

赤ワインがもつ効果は10種以上!

赤ワインと料理の写真

赤ワインが健康に良い、というのはくり返し様々なメディアが取り上げていますが、具体的にどんな効果効能が見込めるのかご存知でしょうか。

赤ワインに含まれるポリフェノールやビタミン類、ミネラル類がもたらす現代日本人にこそ必要な効能を確認してみましょう。

生活習慣病予防効果

ポリフェノールは抗酸化作用があり、体内の酸化を抑制してくれます。

このポイントがそもそも「赤ワインが体に良いと言われる大きな理由」なのですが、体の酸化を防ぐとどのようなメリットがあるかと言えば、大きくは「生活習慣病の予防」に役立つと考えられます。

生活習慣病は色々な病気の総称ですが、日本人の体質と人口に照らし合わせ危惧されているのが肥満による糖尿病、高血圧、高脂血症による動脈硬化です。

肥満による糖尿病の予防
後にも後述しますが、赤ワインには「糖代謝を安定させる」効果と「脂肪を燃焼させる効果」があります。この2点の相互作用により、「太りにくい体を作る」「太ってしまった状態から痩せやすい状態へ変化させる」ことが可能になるのです。
高血圧症の予防
ポリフェノールの抗酸化作用によって守られるのは「細胞」で、この細胞の中には血管も含まれます。体内の酸化が強くなると血管は傷つけられ弱っていき、正常な血流を保つことが出来ません。

この状態が続くと血管の圧力が高まり、脳や心臓などの生命維持装置に重大なダメージを起こします。ポリフェノールはこうした重要な細胞を正常に保つ働きがあるのです。

高脂血症による動脈硬化の予防
血管が傷つき圧力が高まる高血圧症と似ていますが、高脂血症は流れる血そのものがドロドロの「質の悪い血」になる疾病です。

このドロドロ血は酸化によっても作られますし、その血の中には酸化によって傷つけられた細胞の死骸(老廃物など)が沢山含まれていて、血管の壁に張り付いてしまいやすい状態です。

この状態が続けば血管が固くなり(動脈硬化)、心不全や脳梗塞などのリスクが高くなると考えられています。

赤ワインに含まれるポリフェノールが色々な細胞を健やかに保つ「抗酸化作用」を発揮するからこそ、こうした「血液や血管の健康」という根本的な健康維持に役立つとされているのです。

抗がん作用

がんは今や国民病とされ、2人に1人が発症し、3人に1人が死亡するとまで考えられている病です。

がんになる原因は十把一絡には出来ないのですが、高齢者層に爆発的に増える傾向にあることからやはり「体内の活性酸素の除去がうまく行かず、傷つけられた細胞が悪性腫瘍になった」というケースも考えられています。

体内の活性酸素が生み出される要因には次のようなものがあります。

  • 加齢
  • ストレス
  • 過度な運動、あるいは運動不足
  • 不摂生な食事や睡眠

通常は活性酸素は生活の中で自動的に排出されますが、何らかの原因でこの排出がうまく行かず体にとどまってしまった場合、分裂してどんどん増えてしまい自らの細胞を傷つけ始めます。これがいわゆる「体の酸化」です。

この活性酸素を抑制し、除去する働きを抗酸化作用と呼び、ポリフェノールはこの抗酸化作用が強いと言われているのです。

赤ワインに含まれているポリフェノールのひとつ、リスベラトロールはその抗酸化作用によって、自動的には排出しにくかった残存活性酸素を一掃する協力な「お掃除助っ人」となりえ、それが結果的に抗がん作用につながると考えられています。

ただし、時を同じくしてフランスのがん研究センターが「赤ワインを常用しすぎると発がん率が高まる」と発表しました。これは主に酒量の増えすぎと、流通の過程において添加される「酸化防止剤」によるものなのではないかとして、現時点でも研究が進められています。

最近は「酸化防止剤不使用」とした国産ワインが多く流通しているのも、こうした背景があるからかもしれませんね。

血糖値の安定作用

赤ワインに含まれているアントシアニンというポリフェノールは、食事によって急激に血糖値が上昇するのを抑制し、下げる働きがあります。

血糖値が急激に上昇すると糖代謝のためのインスリンというホルモンの分泌が追いつかず、脂肪に変化しやすくなったり、活性酸素に変化しやすくなったりします。それが結果的に生活習慣病の引き金に繋がります。

そのため血糖値の上昇率はゆるやかなことが理想。赤ワインは食事による急上昇を、この理想的な「ゆるやか上昇」にコントロールしてくれると考えられているのです。

脳神経疾患の予防・緩和効果

赤ワインには脳神経を活性化させる作用があるという研究結果はアメリカやドイツの医学研究所から複数発表されています。

赤ワインをワイングラス1〜2杯飲む習慣がある場合、認知症やアルツハイマー病の発症率が1/4〜1/5に減少すると考えられているのです。

これはポリフェノールが体内でβタンパクが重複するのを防ぐためと言われています。

βタンパクは重複すると脳の神経細胞を傷つける「アミロイドβ」を作り出してしまうのですが、ポリフェノールがこの重複を予防することでリスクを低減できるというわけですね。

脂肪燃焼効果&脂肪増殖抑制効果

赤ワインに含まれているエラグ酸というポリフェノールには脂肪燃焼効果がある可能性が高く、現在各国で研究が進められています

これによると抽出したエラグ酸に脂肪細胞のついた肝臓の細胞片を漬けてみたところ、脂肪細胞の減少が認められたと報告されています。

さらに、ポリフェノールの一種である「ピセアタンノール」にも色々な健康効果があるとして、最近注目度が上がっています。

パッションフルーツやぶどうなどの果物に含まれていて、構造がリスベラトロールに非常によく似ていることから血液や血管の正常化や抗酸化などのエイジングケアに良いと考えられています。

また、このピセアタンノールにはコラーゲンを分解抑制する効果、脂肪細胞の増殖抑制効果が認められています。

エラグ酸の脂肪燃焼効果とピセアタンノールの脂肪増殖抑制効果、2つの作用によって不要な脂肪細胞を撃退する働きが見込めるのです。

眼精疲労や疲れ目の対策

ブルーベリーが目の不調に良いと言われているのはご存知のお方も多いと思います。

これはブルーベリーに含まれているアントシアニンが目のロドプシンという色素細胞を再合成するためですが、赤ワインにもこのアントシアニンは非常に豊富に含まれています。

更にアントシアニンには次のような効能があります。

  • 毛細血管を守る
  • 血行を良くする
  • 活性酸素を排出しやすくする

ロドプシンを再合成するのに加え、このような「目の疲労感」を回復しやすくするため「疲れ目」「眼精疲労」など目の不調に働きかけることができるのです。

アンチエイジング対策

「抗酸化作用=エイジングケア」と言っても過言ではない、というのが定説になってきています。

シミやしわなどのエイジングサインは、実は細胞の酸化が主な原因。活性酸素が傷つけた細胞であったり、色素を失い黒ずんだハリのない酸化した細胞がシミやシワとなって表面に浮き出てくるのです。

つまりお肌の潤いやハリをどれだけ外側からサポートしようと高級な化粧品を使っても、内側の酸化が進めば効果は半減してしまうということ。外と内、両方からエイジングケアをするのが本当の意味でのエイジング対策です。

一般的にはアルコールは活性酸素を増やしてしまうもの。しかし抗酸化力の高い赤ワインを選ぶことで、その活性酸素とのバランスを保ちやすくすることが出来ます。

活性酸素と抗酸化作用のバランスを取るという意識がけが美肌、美髪、美腸づくりに役立つと言えるでしょう。

食欲増進、消化サポート

赤ワインに含まれる豊富なポリフェノールやビタミンは、胃腸の働きを活発にさせる効果があります。

昔から食前や食事中の飲み物として赤ワインが愛用されてきたのも、こうした胃腸へのサポート力のためと考えられます。

  • 血行を促進し胃や腸の働きを活性化させる
  • アルコールによるリラックス効果により食欲が刺激される
  • 渋みや赤ワインの旨味成分により、食事の旨味を強く感じられる

胃腸の働きが活発になれば、その分胃酸やホルモンなど消化に必要な内分泌も活性化します。消化スピードが早ければ胃の負担も低くなるため、夏バテや胃の不調などによって落ちてしまった食欲も活発に戻る可能性が高くなるのです。

冷え対策や温活のサポート

「赤い食品は体を温め、白い食品は体を冷やす」という言葉を聞いたことはありますか?

これは中国の漢方医学が発端となった考え方ですが、「色味の強いもの(赤、黒、黄など)」には血行を促進する効果が高いものが多く、体温が下がりやすい人は積極的に摂取したほうが良い、という論拠に基づいています。

くり返しになりますが、赤ワインには豊富なポリフェノールやビタミンによって血行を促進する効果があるため、体を温めやすいとされているのです。

適量であれば胃や腸から体を温めることが出来るため、免疫力を活性化させたり毛細血管を守り育てるのにはうってつけの飲み物と言えるのです。

ただし、赤ワインは「お酒」です。お酒(アルコール)は真逆の「体を冷やす食品」です。すなわちいくら血行を良くすると言っても、飲みすぎればアルコールの成分によって体は内側から冷えてしまいます。あくまでも適量を意識しましょう。

自律神経の調整効果

赤ワインがもつ様々な効能の中に、自律神経の調整に役立つというものもあります。

自律神経とは、交感神経と副交感神経の2種類がやじろべえのようにバランスを取り合いながら、意識的に行えない体の行動調整(呼吸や睡眠、体温調節など)を行っている機関です。

しかし病気や怪我などの不調やメンタル的な落ち込みなどのストレスがかかると、このバランスが取れなくなり全身的な様々な症状を引き起こしてしまいます。

こうした状態を緩和するのに、赤ワインの効能が役立つのです。

  • 体を温めることでリラックス作用(副交感神経)が働きやすくなる
  • ポリフェノールの抗酸化作用によって活性酸素が除去されリラックス感が高まる
  • ビタミン類の補給により栄養吸収力(交感神経)が働きやすくなる
体や脳をリラックスさせるには神経伝達物質ドーパミンやセロトニンといった成分が必要なのですが、これらは体がリラックス状態(スイッチOFF)、覚醒状態(スイッチON)と切り替わるタイミングで分泌されます。

つまりこの自律神経のスイッチの切りかえをスムーズにする手助けを、赤ワインの成分が行ってくれるということなのです。

飲みすぎ注意!1日あたりワイングラス1杯がベスト

体に良い、健康に良い、美容に良い…といいことづくめに思える赤ワイン。どうせ飲むなら赤ワインにしよう!と考える女性も多いと思います。

が、赤ワインは「お酒である」ということはくれぐれも忘れないようにして下さい。

適量を過ぎればアルコールに含まれるアセトアルデヒドという毒素も大量に摂取されますし、その毒素は肝臓や腎臓を疲弊させ、結果的に活性酸素を増やしてしまうものです。

過ぎたるは及ばざるが如し。お酒は少量なら薬にもなり得ますが、薬は大量に服用すれば劇薬になるのです。

  • 肝炎・腎炎・胃炎
  • 自律神経失調症
  • アルコール依存症
  • 肝臓がん、膵臓がんなどの悪性腫瘍

アルコールはこうした疾病の大原因と言われています。飲みすぎれば元も子もなく、健康を害してしまいます。

赤ワインの適量は食前・食後にグラス一杯から二杯と言われています。また、香りを楽しみながらその量をゆっくりと味わうようにして下さいね。

▼ホットワインもオススメ!コチラを参考にしてください。

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ライター:Utako

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