ホワイト企業の特徴と転職する際の見分け方を徹底解説
Date:2022.03.07
ブラック企業に勤めていて、もっと良い会社に転職したい、あるいは以前ブラック企業で働いていて心身ともに疲れてしまった、という人はいませんか。
転職をする際は、労働者のことも考えてくれる「ホワイト企業」を探すのが大切なポイントです。
この記事では、ホワイト企業にはどんな「特徴」があるのか、ホワイト企業を「見抜く」ためにはどうしたらよいのかを説明していきます。また、ホワイト企業に転職するコツについても解説します。
ホワイト企業の5つの特徴
ホワイト企業と呼ばれている会社には、次のような特徴があります。
- 離職率が低い
- 労働基準法を遵守している
- 有給休暇が取りやすい
- 福利厚生が充実
- 女性が働きやすい環境が整っている
では、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
ホワイト企業は人が辞めにくいため離職率が低い
ホワイト企業かブラック企業かを判断する、わかりやすい基準が「離職率」です。離職率が低いなら、それだけ社員が会社に残る魅力があるということを意味しています。
30%よりも高いならブラック企業である疑いが濃くなりますし、30%より低いなら働きやすいホワイト企業である可能性が高くなります。
ホワイト企業は労働基準法を守る
本来、「労働基準法」は守って当然のものなのですが、実際は労働基準法を遵守していない企業が多くあります。
賃金の支払いや労働時間の取り決め、就業規則などの各項目について、しっかり遵守しているなら、ホワイト企業の最低条件は満たしています
ただし、労働基準法は最低限必要な事柄を規定しているだけです。それからさらに、「残業時間」が短い、「休日出勤」がほとんどない、などのプラスアルファがあるなら、ホワイト企業であると言えます。
ホワイト企業なら休日が多く有給休暇も取りやすい
「休日」がどれだけあるかも、ホワイト企業かどうか判断する大切な要素です。1年間の休日数が「125日」以上あるなら、労働者のことを考えている会社だと言えます。
年間休日が125日以上ということは、「完全週休二日制」「盆休み・正月休み有り」「祝日の休み有り」といった内容となります。
これに加えて、「有給休暇」を気兼ねなく取れるかどうかも、大事な判断ポイントです。社員の多くが、有給休暇を消化しているなら、社員をしっかり休ませてくれるホワイト企業だと考えられます。
ホワイト企業は福利厚生が充実している
ホワイト企業が他の会社と大きく違うのが「福利厚生」です。福利厚生は、賃金ほど求職者の目を惹かないため、ブラック企業はないがしろにしがちです。
しかしホワイト企業なら、社員の健康と働く意欲を増進させるために、福利厚生を充実させています。
実は「家賃補助」や「各種手当」「医療補助」といった福利厚生を含めると、見かけ上の給与よりも、ずっと収入が多くなることもあるため、福利厚生は非常に重要な要素です。
また、福利厚生に予算を回せるということは、それだけ会社に余裕があることも示しています。
ホワイト企業は女性も働きやすい環境を作っている
ホワイト企業は、「女性」も働きやすい環境を作っています。「産休」や「育休」に関する制度が整っていて、シングルマザーでも無理なく仕事を続けられる会社は、社員の生活も考えている企業だと言えます。
ただし、制度だけはしっかり設けられているけれど、実際に産休や育休を取っている社員はほとんどいない、という会社もあります。
社内の同調圧力によって、産休を取らせなかったり、そもそも出産をしないよう求められることもあるため、どの程度、産休などの制度が活用されているかのチェックが必要です。
ホワイト企業の3つの見分け方
ホワイト企業かどうかの見分け方としては、次のようなことが考えられます。
- 評判を調べる
- 足を運ぶ
- 公の優良企業認定を受けているか確認する
では、ホワイト企業の見分け方について、詳しく見ていきましょう。
1.その会社の評判や口コミを調べる
ネット上には、会社の評判や口コミをまとめたサイトがいくつもあります。そうしたサイトを巡回して、目当ての会社の情報をまとめるのは有効です。
もちろん、不特定多数の人が書き込める情報のため、確実なものではありません。しかし、全体の雰囲気を見れば、その会社がブラック企業なのか、ホワイト企業なのかはある程度わかるはずです。
1つのサイトだけでは情報が偏ってしまうかもしれませんが、いくつかのサイトを調べれば、実態に近い情報を導き出せます。
2.自分の目で確かめる
就職したい会社が定まってきたら、その会社におもむいて自分の目で確かめるのが1番です。紙やネット上の情報だけではわかりえない、その会社の生の情報を知ることができます。
紙面上の条件は立派なのに働いている社員が嫌な人ばかりの会社もあるでしょうし、一見ぱっとしない会社だったのに、実物を見ると、働きたくなるということもありえます。
働きながらだと難しい方法ですが、それだけ大きなメリットもあります。自分が動けないなら、家族や友人に頼んで、会社を見た印象を聞く、というだけでも転職の参考になります。
3.優良企業と認定する企業認定制度を取得しているか
曖昧な基準ではなく、公式にその会社が信頼できるかどうか知らせる「認定制度」というものがあります。次のような認定を受けている会社なら、ホワイト企業である可能性が高まります。
- 安全衛生優良企業認定(ホワイトマーク)
- 健康経営優良法人認定制度
- ホワイト企業認定
「安全衛生優良企業認定」は、労働者の安全性を高め、健康に留意している会社に与えられる認定で、厚生労働省が管轄しています。
「健康経営優良法人認定制度」は、経済産業省が管轄している制度で、健康問題に積極的に取り組んでいる会社が取得できます。
「ホワイト企業認定」は、総合的な判断からホワイト企業であると認められた会社が取得できます。一般財団法人日本次世代企業普及機構が管理しています。
ホワイト企業に転職するための3つのコツ
ホワイト企業に転職するためのコツとしては、次のようなことが考えられます。
- 競争率が高く募集期間が短い会社を選ぶ
- その業界で働いている人の意見を聞く
- 転職エージェントを利用する
では、ホワイト企業に転職するコツについて、詳しく見ていきましょう。
1.ホワイト企業ほど競争が激しい
ホワイト企業に入りたいなら、「人気」の高い求人を選ぶべきです。人気が高いということは、それだけ良い会社である可能性が高まります。
また、ホワイト企業は長期の募集はかけないのが普通です。すぐに人が集まりますし、そもそも離職率が低いため、一度に大勢を集めることもありません。
ホワイト企業に入りたいなら、募集期間が短い人気のある求人をピンポイントで狙って応募しましょう。
2.業界に詳しい人に話を聞いてみる
転職予定の業界について詳しい人に話を聞けるなら、それは非常に良い方法となります。家族、友人などに、転職予定の業界で働いている人や、働いたことがある人がいるなら、積極的に話を聞きにいきましょう。
業界にいる人なら、どの会社がブラック企業で、どの会社がホワイト企業なのかを知っている可能性がおおいにあります。
3.転職エージェントに登録してプロの意見を聞く
誰できて便利なのが「転職エージェント」を利用することです。転職エージェントに登録して、プロのキャリアアドバイザーの意見を聞けば、ホワイト企業に転職できる可能性が高まります。
その会社が本当にホワイト企業なのかどうか、素人には見極めが困難です。しかしその業界に精通しているプロなら、各企業の情報を詳しく知っています。
また、ホワイト企業は競争率が高いため、ただ漫然と応募しても、選考でハネられてしまう可能性が高くなります。
そうした場合に、キャリアアドバイザーと相談すれば、企業が何を求めているかなどを教えてもらえます。
ただしキャリアアドバイザーも、すべての会社の情報をもっているわけではありません。そのため、複数の転職エージェントに登録して、複数の担当者からアドバイスを受けたほうが、ホワイト企業への転職の成功率が高くなります。
ホワイト企業への就職に役立つ転職エージェント4選
良い転職先を見つけたい場合、次の4つの転職エージェントを利用するのがおすすめです。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- ハタラクティブ
- DYM転職
では、ホワイト企業に入りたい人におすすめの転職エージェントについて、詳しく見ていきましょう。
リクルートエージェントは求人数が多い
「リクルートエージェント」は、保有している求人の数が業界でも最多クラスです。求人数が多いということは、それだけホワイト企業の求人も多くあるということです。
また、リクルートエージェントは転職エージェントの中でも大手のため、キャリアアドバイザーも多数在籍しています。
多くのキャリアアドバイザーがいるため、その業界への転職を希望しているとしても、その業界に詳しい担当者が存在します。
専門知識を持つリクルートエージェントのキャリアアドバイザーに相談すれば、ホワイト企業に転職できる可能性が高くなります。
また、ホワイト企業は競争率が高いため選考を抜けるのが大変です。しかしキャリアアドバイザーが「応募書類の添削」や「面接対策」をしてくれるため、転職成功率を高めることが可能です。
マイナビエージェントは企業側へのリサーチが強い
「マイナビエージェント」では、各業界の知識を持ったプロフェッショナルが、「専任制」で、転職のサポートをしてくれます。
またマイナビエージェントには、企業側への営業をおこなっている「リクルーティングアドバイザー」という役割もあります。
リクルーティングアドバイザーは、実際に担当する企業に行って、細かな情報までリサーチしています。
そのため、求職者が求めているようなホワイト企業の情報も教えてもらうことができます。
また、マイナビエージェントでも応募書類の添削をしたり、模擬面接で面接の対策をしたりといったサポートを受けられます。
ハタラクティブは20代の転職に適している
「ハタラクティブ」は、20代を中心とした若手向けの求人が多い転職エージェントです。若手向けの転職エージェントのため、サポートが手厚く、はじめて転職でも安心して任せられます。
逆に中小企業は、ネームバリューで人を集めることができないため、福利厚生などを充実させたホワイト企業も多くあります。条件の良いホワイト企業に就職したいなら、ハタラクティブは使ってみたいサービスの1つだと言えます。
ただしハタラクティブは、東京、愛知、大阪、福岡といった大都市圏の求人しか取り扱っていません。地方で働きたい場合には利用できない転職エージェントとなっています。
DYM転職は書類選考無しで面接を受けられる
「DYM転職」も、若手向けの求人が多い転職エージェントです。ただしDYM転職は、日本全国で活動しているため、地方在住者でも利用可能なサービスとなっています。
DYM転職は、若者向けの転職エージェントのため、担当者が懇切丁寧に転職活動のサポートをしてくれます。
応募書類の添削はもちろん、面接に着ていく服装のアドバイスなどを含めた細かい面接対策を実施してもらえます。
また、人気の高いホワイト企業は、書類選考に通過するのも大変ですが、DYM転職の場合は書類選考を省いて、直接面接をしてもらうことができます。
もっと多くの転職エージェントを調べたいならランキング記事へ
転職エージェントは、基本的に無料で利用できるため、多く使ったほうがメリットが大きくなります。そのため、もっと多くの転職エージェントを知りたいという人は、次の記事も合わせて読んで見てください。
こちらの記事では、さまざまな転職サイトと転職エージェントをランキング形式で紹介しています。この中から、自分が望むホワイト企業への転職に役立ちそうな転職エージェントを見つけて登録してみましょう。
ホワイト企業に転職するためには事前の情報収集が大事
ホワイト企業には、「離職率」が低い「福利厚生」が充実しているなど、目に見えるわかりやすい指標があります。こうしたデータを集めれば、ホワイト企業に転職できる可能性が高くなります。
ただし、数字だけは立派でも内情が伴っていない、ということもあります。その会社や業界に精通している知り合いがいるなら、相談してみるのが1番です。
都合よく業界人の知り合いがいないなら、「転職エージェント」を利用するのがおすすめです。
転職エージェントには、転職サポートの経験豊富なキャリアアドバイザーがいます。そのキャリアアドバイザーの力を借りればホワイト企業に転職しやすくなります。
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