ゆっくり食べると本当に痩せる?痩せる理由と食べ方のコツ!
Date:2019.07.08
「早食いは太る」と聞いたことがある人も多いかと思います。早食いをすると食べすぎてしまうということが一番の理由ですが、では、食べる分量が同じだった場合は?
それでも、早食いの方が太ると言います。食べる量に関係なく、しっかり噛んでゆっくり食べる食べ方に痩せる要因があるというのです。
早食いはなぜ太るのか、ゆっくり食べると痩せる、その理由とは何なのか、をまとめてみました。また、早食いを治したくても、なかなか治らない人に、ゆっくり食べるコツや早食い防止グッズを紹介したいと思います。
この記事の目次
もはや周知の事実?「早食いは太る」と言われる理由
美容・健康志向の高い人にとっては、「早食いは太る」という情報は嫌というほど耳に入ってきているかもしれませんね。
早食いをすると太ると言われている理由としては、次の2つが大きな要因となっています。
早食いだと食べすぎてしまう
「お腹がいっぱい」と感じるかどうかは、脳にある満腹中枢でコントロールされています。満腹中枢は脳に送られてくる糖分によって働きますが、その作用があらわれるまでには、食事し始めてから20~30分かかるのです。
早食いの人は食べ終わるのが早いです。15分かからない人も多く、早い人では5~10分で完食してしまう人も。
これでは、お腹が満腹状態でも気づくことができません。食べ終わってしばらくしてから「食べすぎたー」とお腹が苦しくなったりするのです。
しっかり噛んでゆっくり食べるようにすれば、お腹パンパンになる前に満腹中枢が刺激され、食欲を抑えることができます。早食いをやめれば、必要以上に食べすぎることがなくなり、無理なく食事の量を減らすことができるのです。
早食いだと血糖値が急上昇!脂肪をため込みやすくなる
早食いをすると、血糖値が急上昇します。血糖値を上げることは必要ですが、急激に上昇するのはいけません。
血糖値が急上昇すると、血糖値を正常値に戻そうと、インスリンが大量に分泌されます。インスリンは別名「肥満ホルモン」。余った糖を脂肪として蓄えてしまうという働きがあるのです。
早食いをしてインスリンが大量分泌されると、脂肪をため込みやすくなり、太りやすい体になってしまうのです。
研究報告もあり!ゆっくり食べた方が痩せる理由とは
早食いには太る要因があるから、食事はゆっくりと食べた方が痩せる、というのが広く知られている情報ですが、ゆっくり食べることに痩せる要因があることも知っていますか?
ゆっくり食べた方がエネルギー消費量が増加する!
同じ分量の食品を早食いしたときと、よく噛んでゆっくり食べたときとでは、食後のエネルギー消費量に違いがあります。
これは、東京工業大学大学院社会理工学研究科の研究グループが行った、以下の実験によってわかったことです。
その結果、
【300kcalのブロック状の食品に対して】
早食い … 食事時間:平均103秒 咀嚼回数:平均137回
ゆっくり食べ … 食事時間:平均497秒 咀嚼回数:平均702回
【食後90分までのエネルギー消費量(体重1kgあたり)】
早食い … 平均 7cal
ゆっくり食べ … 平均180cal
ゆっくり食べた方が、エネルギー消費量が増えることがわかりました。
180calというと小さい数値ですが、これは体重1kgあたり。体重60kgの人なら、1日3食×365日で、その差は約11,000kcal。脂肪に換算すると約1.5kgに相当するのです。
1年で1.5kgを大きいとみるか小さいとみるかも人によって違いますが、食事制限や筋トレなど、何かを強いられるダイエットの結果ではないのです。ただ、ゆっくり食べるだけ。それだけで年間にこの差が生まれるのです。
しっかり噛んで食べることで薄味に
ゆっくり食べた方が痩せやすくなるのには、もうひとつ理由があります。それは、ゆっくり食べた方が食事の味付けを薄味にできるということ。
ゆっくりとよく噛んで食べると唾液がたくさん出ます。唾液に含まれるアミラーゼの働きで、でんぷんが分解されて食べ物に甘みが出るため、薄味でも美味しく食べることができるのです。
味の濃い食事習慣は太りやすいと言われます。
- 味が濃いと喉がかわいて飲み物を飲みすぎる
- 味の濃いおかずはご飯が進みがちになる
- 塩分が多い食事はむくみや、食欲増進につながる
薄味でも美味しく感じることができる「ゆっくり食べ」の方が、太りにくい食事習慣を身につけることができるのです。
▼塩分を摂りすぎると太る理由の詳細についてはコチラを参考にしてください!
塩分の摂り過ぎで太るのはなぜ?高カロリーより怖い塩分過多
意外と難しい「ゆっくり食べ」!ゆっくり食べるコツとは
早食いは太るし、健康にもよくない。それはみんなわかっているはずなのに、なかなか治りません。
ただ、食べる速度を落とせばいいだけなのに、簡単なことなのに、これがなかなかできないのです。漠然と「ゆっくり食べる」と思っても、うまくいきません。
そこで、ゆっくり食べるためのコツ、早食い防止グッズなどを紹介します。
一口あたりの噛む回数を増やす!
一口一口、しっかりと噛むようにすれば、食事にかかる時間がぐんと増えます。一口あたり、30回は噛むようにしましょう。
噛み応えのある食材を使うのも有効です。豆腐の冷ややっこにはジャコをトッピングするなど、柔らかいものには噛み応えのあるものをプラスして、噛むことを意識できるようにするとよいでしょう。
一口のサイズを小さくする
いくら咀嚼回数を増やしたとしても、口の中にパンパンに物をつめこんでしまっては意味がありません。
一口を小さくする。これも、ゆっくり食べるために大切なことです。
- おかずは大きく切り分けない(大きなものはお箸で小さく切り分ける)
- 大きなスプーンは使わずに、小さいサイズのものを使う
そうやって、一口を小さくした上で、噛む回数を増やしてこそ効果も上がります。
一口食べては箸を置く!
早食いの人は、食べ始めから食べ終わりまで、お箸をずっと持ったまま。一度も箸を置くことがない人も多いかと思います。箸を持ちっぱなしで食事が終わるのはいけません。箸置きをちゃんと用意して、箸を休ませながら食べるようにします。
ゆっくりと時間をかけて食べるための、かなり極端なやり方としては、一口食べては箸を置く!と決めてしまうこと。なかなか面倒ですが、食べ終わるまで、かなり時間をかけることができます。
早食いさせない「痩せ箸」も!
頭ではわかっていても、ルールを決めても、つい忘れて早食いになってしまう!そんな人におすすめなのが、株式会社エステックの「痩せ箸」です。
このお箸は、早食いを防止するために開発されたもの。箸の先端部分がエラストマーという柔らかい素材でできていて、
- 大きいもの、重いものを持ち上げようとしても、箸先が曲がって持ち上げられない
- 小さく切るにも、ゆっくり丁寧に動かさないと、うまく切れない
- 食べ物を普通にはさむにも、先端がグニャグニャ曲がるせいで時間がかかる
など、思うように箸を操れないため、食事に時間がかかります。早食いできない仕様になっているのです。
ちょっとイライラしそうですが、どうやっても早食いしてしまう人は試してみる価値あり?AmazonやYahooショッピングで購入することができます。
ゆっくりすぎてもダメ?ダラダラ食べずにしっかりゆっくり!
早食いには太る要因があり、ゆっくり食べた方が痩せるという研究結果までありますが、注意したい点がひとつ。
それは、ゆっくり時間をかけすぎて、「ダラダラ食べ」につながらないように気をつけなければならないということ。
早食いをすると満腹中枢が刺激される前に食べすぎてしまってよくありませんが、逆に、時間をかけすぎると、それはそれでお腹が落ち着いてしまい、「まだ入る!」とダラダラ食べ続けてしまうことになりかねません。
ダラダラ食べすぎないためには、
- 食べる量をあらかじめ決めて、追加で食べることができないようにすること
- ゆっくり時間をかけて、しっかり噛んで、すべてを食べ終わったら、テーブルを片付けて、きちんと食事を終えること。
正しい「ゆっくり食べ」で、痩せやすい体を手に入れましょう!
Sponsored Link