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アロマテラピーの効果と初心者でも楽しめる簡単な取り入れ方

Date:2018.07.02

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アロマテラピーの効果と初心者でも楽しめる簡単な取り入れ方|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/aromatherapy4758/


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この記事の執筆・監修

奈南有花

日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター
メディカルアロマテラピー講師


アロマテラピーは、甘い香りを嗅いでリラックスするもの、と思っている方が多いと思うのですが、それだけじゃありません。

健康にも美容にも、女性に嬉しい効果が期待できるものなのです。

アロマテラピーの精油の原料として使われるハーブは元は薬草として使われていたものも多いので、様々な薬理効果を持っています。

アロマテラピーは私たちにどんな効果をもたらしてくれるのか、そして簡単に楽しむにはどんな方法があるのか、初心者の方でもすぐに楽しめるように詳しく解説します。


冷え性やむくみの改善にも。アロマテラピーの身体への効果

まずは身体に対する効果を見ていきましょう。

後でご紹介しますが、身体に対する効果を得たい時には、ただ香りを嗅ぐよりもマッサージなどで使った方がいいでしょう。

精油は植物から採りだした高濃度のエキスですが、その原料となるハーブ達は昔や薬草として使われ、今の薬の成分となっているものも多いんです。

血行を良くして身体を温める

精油には、

  • 血管を広げて血流をアップさせる
  • 身体を温める

などの働きがあります。

女性は冷え性に悩む人が多いと思うのですが、血行を良くする精油をマッサージや入浴に取り入れれば、香りを楽しみながら冷え性の改善も出来てしまいます。

スパイス系の精油は身体を温める作用に優れていますよ。

  • ブラックペッパー
  • ジンジャー
  • シナモン
  • アニス
  • レモングラス

などがおすすめです。

ただし、スパイス系の精油はやや肌への刺激が強いものもあるので、お肌の弱い方は低い濃度で試してみましょう。

使い方については後ほど詳しく説明します。

リンパの流れを良くしてむくみを改善

血行を良くするとともにリンパの流れを良くして老廃物を排出しやすくする働きがあります。

だからむくみやすい人にはとてもおすすめ。

寝る前とかお風呂上がりにマッサージをすると翌朝は足もスッキリ。

また、むくみ太りが気になる人も自分で痩身マッサージに取り入れることで、余分な水分を排出しやすくなります。

  • ジュニパー
  • シダー
  • サイプレス

などがおすすめです。

肩こりなどの筋肉のこわばりを和らげる

肩こり、腰痛など筋肉の凝りがひどい時にもアロマテラピーは大活躍。マッサージしづらい場所でもマッサージオイルを塗るだけで筋肉を和らげていきます。

  • ウィンターグリーン
  • ローズマリー・カンファー
  • ラベンダー・アングスティフォリア

などがおすすめです。

ウィンターグリーンはまさに湿布のような香りがする精油なんですが、ほぼサチリル酸メチルという成分で出来ているからなんですね。

私は肌が弱いので湿布が貼れないのですが、ウィンターグリーンなら大丈夫。よく使っています。

肩こりなどはもちろん、打ち身や扁桃腺の腫れなどにも使える便利な精油です。

頭痛、胃痛など身体の痛みを和らげる

頭痛や胃痛、身体のあちこちに痛みが出ることもありますね。

精油には鎮痛作用や麻酔作用といって痛みを和らげる働きがあります。

  • ペパーミント
  • アルベンシスミント
  • ラベンダー・アングスティフォリア
  • ウィンターグリーン
  • リトセア
  • レモングラス

などがおすすめです。

女性の不調を和らげる

精油には女性ホルモンと似た働きをする成分が含まれているものがあります。

  • PMS(月経前症候群)
  • 生理痛
  • 生理不順

など、女性の不調全般によいものがあります。

  • クラリセージ
  • アニス
  • スターアニス
  • フェンネル

などがおすすめです。

痛みがひどい時には、これらの精油と鎮痛作用のあるものを組み合わせて使います。

消化を促進して便秘の予防

食べるものから採れる精油は、おなかにいいものが多いんです。消化促進作用があるので、消化不良ぎみの時はもちろん、便秘の解消にも使えます。

  • ジンジャー
  • セロリ
  • タラゴン
  • バジル
  • フェンネル

などがおすすめです。

セロリは食用の軸や葉からではなく、種から精油を採ります。

いわゆるセロリの香りとは違いますので、苦手な人でも大丈夫ではないかと思います(ただし、あんまり香りはよくありません、残念ながら)。

食欲がない時に胃を元気にする

精油には健胃作用といって胃の調子を整えてくれる働きがあります。

夏バテで食欲がないとか、ストレスであまり食べる気がしない、なんていう時に使ってみてください。

  • アニス
  • コリアンダー
  • ジンジャー
  • セロリ
  • タラゴン
  • フェンネル
  • ブラックペッパー

などがおすすめです。

コリアンダーはエスニック料理によく使われるパクチー(香菜)ですが、苦手な人も多いでしょう。私も食べられません。

でも葉っぱからではなく種から精油を摂りますので、香りは全く違います。ほんのり甘いいい香りがしますよ。

風邪の予防に

風邪の引き始めや、疲れがたまっていて「風邪を引くかも」という時にもアロマテラピーを是非役立てて欲しいです。

  • 抗ウィルス作用
  • 抗菌作用
  • 抗感染作用
  • 免疫力を高める作用

などがあるので、風邪の予防にいいんですよ。

  • ティーツリー
  • ローレル
  • ラヴィンツァラ
  • ローズウッド
  • バジル

などがおすすめです。

本格的に風邪を引いてしまったら薬を飲んで休むしかありませんが、風邪を引きそうという時ならまだ間に合うかも。

私も喉に違和感があったり、鼻がスースーするなという時にアロマジェルを作って喉などや胸などに塗っていますが、これを使うと風邪が悪化しないので重宝しています。

鼻水、鼻づまりなど風邪の諸症状に

本格的に風邪を引いてしまった時や、花粉症など風邪と同じような症状が辛い時にもアロマが使えます。

精油は薬ではないので風邪を治すことは出来ませんが、症状を一時的に和らげることは出来ます。

  • ユーカリ・ラディアタ
  • サイプレス
  • ラヴィンツァラ
  • ジンジャー
  • ニアウリCT1
  • シナモンカッシア

などがおすすめです。

吐き気を抑える

スッキリした香りを嗅ぐと気持ちの悪さも和らげることが出来ます。

乗り物酔いとか、胃の調子が悪くて吐き気がする時などに使ってみてください。ティッシュやハンカチにたらして香りを吸い込みます。

  • ペパーミント
  • アルベンシスミント
  • タラゴン
  • バジル

などがおすすめです。

リラックスして心のバランスを整える。アロマテラピーの心への効果

アロマテラピーといえばやっぱりリラックス効果が嬉しいですよね。疲れた時に天然のいい香りを嗅ぐと心からの安らぎを得られます。

これは、香りが脳の奥深く、大脳辺縁系というところに直接届くからなんです。

香りの分子はとても小さくて目には見えませんが、鼻に入ると嗅細胞で香りをキャッチして電気信号に形を変え、嗅神経を通って脳に到達します。

脳の奥にはホルモンや自律神経のバランスを整える部位、感情をつかさどる部位などがあって、そこに直接香りが届くことで、心に対する効果が生まれます。

イライラや不安を和らげる

精油には鎮静作用といって、イライラした気持ちや不安を和らげる働きがあります。

甘い香りのもの、お花から採れる精油が効果を発揮しますね。

これは植物を人の形に例えた時、花は頭の部分にくるから、花の精油はメンタルケアに良いのだというような説もありますよ。

  • ラベンダー・アングスティフォリア
  • イランイラン
  • ゼラニウム
  • ジャスミン
  • ネロリ
  • カモミール・ローマン
  • プチグレン
  • リトセア
  • フランキンセンス
  • サンダルウッド
  • ローズウッド

などがおすすめです。

ただ、香りの好みは個人差がありますから、どんな香りであっても自分がリラックスできる、と感じることが大事。

ここに挙げているもの以外でも、好きな香りがあれば試してみてください。

以前、私がアロマの講師をしていた時に、ウィンターグリーン(湿布の香りの精油)を嗅ぐとおばあちゃんを思い出すので気持ちが安らぐという生徒さんがいました。

本当に香りの好みは人それぞれだなと思いました。

色々な精油の香りを実際に試して、自分が安らげる香りを見つけて欲しいです。

ストレスを和らげる

精油にはただ心を癒すだけでなく、ストレスを和らげるという働きもあるんです。

コーチゾン様作用といって、ストレスを感じた時に分泌されるホルモンと似た働きをすることで、ストレスに対抗する力をつけてくれるんですね。

  • ブラックスプルース
  • アカマツヨーロッパ

などがおすすめです。

針葉樹独特のスッキリした香りが心をクリアにしてくれますよ。

自律神経のバランスを整える

香りは脳の奥深くに直接届く、というお話をしましたが、それによって自律神経のバランスを整える効果も期待できるんです。

  • バジル
  • ネロリ
  • マジョラム
  • ローレル
  • マンダリン
  • ベルガモット

などがおすすめです。

疲れすぎてしまって眠れない、という時は自律神経のバランスが乱れているのかもしれません。そんな時に是非使ってみてください。

寝つきを良くする、睡眠の質を高める

精油には誘眠作用といって、寝つきを良くするサポートをしてくれる便利なものがあるんです。

  • マンダリン
  • カモミール・ローマン
  • ベルガモット
  • プチグレン
  • ラヴィンツァラ

などがおすすめです。

寝つきが良くなればぐっすり眠ることが出来て、睡眠の質も高まるし、成長ホルモンがしっかり分泌されて美肌作りにも役立ちますよ。

気分をリフレッシュして集中力を高める

仕事や勉強をしていてどうにも頭が煮詰まってしまった、集中力が途切れてしまった、という時にも精油を役立ててください。

頭をクリアにして集中力を高めてくれます。

  • ローズマリー・シネオール
  • ローズマリー・カンファー
  • ペパーミント

などのスッキリした香りがおすすめです。

手作り化粧品で自分にあったスキンケアを。アロマテラピーの肌への効果

精油はスキンケアにも使えるんです。自分で化粧水などを手作りすると、今の自分の肌に合った化粧品を作れますし、香りも楽しめます。

循環を良くしてくすみを取る

くすみのないきれいな肌を作るには、循環を良くすることが何より大事です。血液やリンパの流れを良くすることで酸素や栄養分をしっかり行き渡らせるためです。

精油には

  • 鬱滞(うっけつ)除去作用
  • 鬱血(うったい)除去作用

などがあるので、巡りを良くしてくすみを予防するのに役立つんです。

  • パチュリ
  • パルマローザ
  • ゼラニウム
  • サンダルウッド

などがおすすめです。

ゼラニウムとパルマローザは成分が似ているので香りも似ています。甘い香りでリラックス効果もあるので、私も化粧水を作る時にはよく使います。

シミを予防する

ちょっと特殊な働きですが、「抗色素沈着作用」といって、シミを予防する働きのある精油があります。

それはセロリ。

セロリの精油がシミを予防してくれます。やや刺激のある精油なので、顔全体ではなくシミが出来そうなところにピンポイントで使っていきます。

なお、色素が沈着するのを防ぐ働きなので、今あるシミを薄くする効果はあまり期待出来ません。

細胞を元気にして肌のハリをアップ

精油には

  • 皮膚組織再生作用
  • 皮膚弾力回復作用

なんていう有り難い働きがあります。

  • ローズ
  • ラベンダー・アングスティフォリア
  • プチグレン
  • ローズマリー・ベルベノン

などがおすすめです。

化粧品にローズのエキスなどがよく使われていますが、これは香りがいいだけではなくお肌に対する効果が高いからなんです。

収れん作用で肌を引き締める

たるみが気になる肌、シワが気になる年齢肌などのケアに使って欲しいのが、収れん作用のある精油。

お肌をきゅっと引き締めてくれます。

  • ゼラニウム
  • ローズ
  • ローズマリー・シネオール
  • サイプレス

などがおすすめです。

抗菌作用でニキビ予防

ニキビの元はアクネ菌。精油の抗菌作用でお肌を清潔に保つことでニキビを予防します。

  • プチグレン
  • ティーツリー
  • パルマローザ
  • ローズウッド
  • ユーカリ・ラディアタ
  • ローレル
  • リトセア

などがおすすめです。

化粧水に入れたり、ニキビにピンポイントで塗れるアロマジェルなどを作って使います。

すぐに実践できる、アロマテラピーの簡単な取り入れ方

アロマテラピーは何か特別な道具が必要なんじゃないかと思って、実際にはまだ試したことがない、という人も多いと思うんです。

でも、身の回りにあるものを使って気軽に楽しめるものなんですよ。

アロマテラピーに必要な道具

アロマテラピーを楽しむにはまず精油が必要ですね。一般的なサイズは10mlの瓶ですが、これで200滴分使えます。

結構な量なので、使い切れないなと思うならば5mlサイズなど小さなサイズで売っているメーカーもあります。

精油以外には、基剤として

  • 無水エタノール
  • グリセリン
  • 植物オイル
  • 水溶性ジェル

などがあると便利です。

その他、

  • スプレー容器
  • クリーム容器
  • ガラス瓶

など、作ったものを入れる容器があるといいでしょう。

肌に直に原液を塗らないように注意

精油は植物から採りだした高濃度のエキスです。肌に原液を塗ると刺激が強すぎます。

マッサージなどに使う場合は、必ず植物オイルなどで薄めて使います。

芳香浴で香りを楽しむ

まずは香りを楽しむ、一番ポピュラーな方法ですね。

アロマランプやアロマディフューザーといった香りを拡散させる器具があれば便利ですが、なくても十分楽しめますよ。

  • ティッシュに精油をたらす
  • マグカップにお湯を入れて精油をたらす
  • 余った保冷剤を解凍して容器に入れて精油を混ぜる

などの方法を試してみてください。

一番簡単なのはティッシュにたらす方法です。ティッシュに数的精油をたらしておくだけで香りが広がりますよ。

香りが飛んでしまったら捨てればいいので、後片付けも楽でいいんです。

寝付きにくい時はティッシュに数滴たらして枕元に置いてみてください。

香りを吸い込みながらゆっくり深呼吸をすると、リラックスして良い眠りにつけるでしょう。

セルフマッサージ

マッサージをするには、植物オイルで希釈する方法が一般的なのですが、ここではもう少し効果がアップする方法をご紹介しますね。

  • 水溶性ジェル 小さじ1
  • 精油 2〜3滴(お肌の弱い人は1滴)

これを混ぜて、足や肩などマッサージしたいところに塗ります。それから植物オイルを手に取って、マッサージします。

例えばむくみが気になる時は、リンパの流れを良くするシダー1滴、血管を広げるレモングラスを1滴ずつ入れてジェルを作ってみてください。

水溶性ジェルは精油を肌に浸透させるために、オイルはマッサージの時に手の滑りを良くするために使います。

なぜこの方がいいのか、それは精油には脂溶性という特徴があって、油には溶けるけど水には溶けないからなんです。

精油の分子はとても小さくて毛穴よりも小さい。だから水溶性ジェルに混ぜると肌に乗せた時に精油の細かい粒が浸透しやすくなります。

でもオイルは分子がとても大きいです。そのオイルに混ぜてしまうと、精油はオイルに溶けてしまうので、オイルと一緒になって肌の表面に残ってしまう分が多くなります。

アロマ環境協会の会報誌によりますと、水溶性の基剤を使った方がオイルを使うよりも6倍以上浸透力が違う、というデータがあるんですね。

だから、ちょっと面倒ですけど、ジェルで精油を浸透させてからオイルを使ってマッサージをした方が、アロマテラピー効果は高まります。

オイルしかない場合はそれでもかまいません。全く精油が浸透しないわけではないのでご心配なく。

その場合は、植物オイル小さじ1に対して精油を1〜2滴加えるようにします。

スキンケアやヘアケアに

化粧水や美容オイルに精油を加えて、肌や髪のお手入れに使ってみましょう。

<化粧水の作り方>

  1. 清潔なボトルにグリセリンを5ml入れます。
  2. そこに精油を加えてよく振り混ぜます。精油は10〜20滴くらいにします。
  3. その後に精製水を95ml入れて、蓋をしてさらに降り混ぜます。

これで化粧水の出来上がりです。

グリセリンの量は小さじ1杯と覚えておけば良いですが、そんなに厳密に計らなくても大丈夫です。

ただし入れすぎるとべたついてしまうので注してください。

<ヘアオイルの作り方>

椿油やあんず油など小さじ1杯当たり、精油を2滴加えます。

簡単すぎて作り方というほどのものではないのですが、髪や頭皮の良いというオイルと組み合わせて作ろと相乗効果が期待できます。

ドライヤーをかける前などに数滴手にとって毛先に馴染ませてください。

ドライヤーの熱から髪を守るとともに、潤いを閉じ込めて髪をしっとり保ちます。

<シャンプーに入れる>

無香料のシャンプーに精油を入れると、オリジナルの香りのシャンプーを作れます。

ローズマリーやイランイランなど頭皮に良いものを入れるとなおいいでしょう。

シャンプーは小さなボトルに小分けにして使うと色々香りを変えられるので便利ですよ。100ml当たり10滴ほど精油を加えて使ってみてください。

万能の手作りアロマスプレー

アロマスプレーの作り方を知っていれば、精油のブレンドを様々な用途のスプレーを作ることができます。

<基本のアロマスプレー>

  • 無水エタノール 5ml
  • 精油 20滴まで
  • 精製水 95ml

<アロマスプレーの作り方>

  1. スプレーボトル(150〜200ml)に無水エタノールを入れます。
  2. そこに精油を加えます。よく振り混ぜてください。
  3. 最後に精製水を加えて蓋をしてよく振り混ぜます。

例えばルームコロンに使うなら、レモンやオレンジスイートなどの柑橘系の香りはさわやかでいいですね。

リラックスしたい寝室なら、ゼラニウムやローズウッドなど甘めの香りもおすすめです。

また、昆虫忌避作用のある精油を使えば虫除けスプレーにもなります。

  • ユーカリレモン
  • シトロネラ
  • ラベンダー・アングスティフォリア
  • レモングラス
  • ゼラニウム

などです。

1種類だけでもいいですし、ユーカリレモン10滴、ラベンダー10滴のようにブレンドして使ってもOKです。

家事にも使える、精油の持つ抗菌効果

精油の持つ抗菌作用は、風邪予防やスキンケアに良いだけでなく、家事にも使える優れもの。

是非普段の暮らしの中で、香りを楽しみつつ、家事にも役立ててみてください。

部屋干しのイヤなにおいに

洗濯物の部屋干しの臭い、気になりますよね。雑菌が繁殖するために臭いが出てしまうのですが、こんな時こそ抗菌作用を持つアロマの出番です。

一番使いやすいのはティーツリー。お値段も手頃なので、家事に惜しげもなく使えるというところがポイント。

洗濯のすすぎの時に数滴ティーツリーの精油を加えます。後は普通に干せば、抗菌作用で菌の繁殖を抑えてくれます。

洗濯の途中で止めるのが面倒な時は、スプレーします。

スプレーボトルに水を入れ(水道水でOK)、ティーツリーを加えます。100mlあたり10滴くらいで十分です。

精油は水に溶けないので、使う前によく振ります。たくさん振って、部屋干しした洗濯物にシュッシュと振りかけてください。

最初はティーツリーの香りがしますが、乾いていくうちに香りは飛んでしまいます。残ることもないので安心ですね。

生ゴミの臭い消しにも

生ゴミの臭いが気になる時も、抗菌作用のある精油を数滴振りかけておきましょう。

我が家ではペパーミントやティーツリーをよく使っています。

三角コーナーやゴミ箱に数滴振りかけて臭い予防にしています。

芳香剤として使う

重曹と混ぜて芳香剤として使う方法もおすすめ。

重曹はアルカリ性なので、酸性の臭いをとってくれます。下駄箱など汗の臭いがこもりやすいところに使ってみてください。

  • 重曹 大さじ2〜3
  • 精油 5滴

これをちょっとオシャレなガラス容器などに入れておいておくと、ちょっとしたインテリアになるかも。

また、トイレに置いておくのもおすすめです。

トイレの臭いはアルカリ性なので重曹では取れないんですけど、精油が芳香剤代わりになるということと、香りが飛んだら重曹をそのままトイレ掃除に使えるので便利なんです。

身体の調子を整えたい時のアロマの使い方

精油は薬ではありませんから、治療に使うことは出来ません。病気を「治す」ことはできません。

具合が悪い時には病院へ行くことが一番ですが、その時間がない時は今ある症状を少し和らげるくらいならできます。

風邪の時はマスクにたらす

風邪気味のときはマスクに精油をたらしておくと呼吸器が楽になりますよ。

  • 鼻水、鼻づまりにはユーカリ・ラディアタ
  • 咳にはサイプレス、ジンジャー

マスクの下に1〜2滴精油をたらします。少し空気に触れさせて乾かしてから顔につけましょう。

鼻づまりや喉の痛みには吸入法で

外出する時はマスクにたらす方法で、家に帰ってきたら吸入法でより積極的に精油を吸ってみましょう。

やや熱めのお湯(70〜80度くらい)をマグカップに入れて、そこに精油を1〜2滴たらします。

  • 鼻づまり、喉の痛みにはユーカリ・ラディアタ
  • 免疫力をアップしたい時はラヴィンツァラ

精油をたらしたら目を閉じて、カップから立ち上る香りを吸い込んでください。呼吸が楽になるまで数分やってみてくださいね。

生理にまつわる不調に使う

生理前にイライラしてどうしようもないとか、何だかお腹や腰が重くてという時には、女性の不調に良い精油を使ってマッサージをしてみてください。

  • PMS、生理不順にはクラリセージ
  • 生理痛にはアニス、フェンネルなど

痛みが辛い時には痛み止めの働きがあるペパーミントやラベンダー・アングスティフォリアなどをブレンドしてもいいですね。

  • 植物オイル 小さじ1
  • アニス 1滴
  • ペパーミント 1滴

ブレンドしたオイルをお腹や腰に塗ってマッサージしてみてくださいね。

イライラなどは香りを嗅ぐだけでも和らぐ場合があります。

リラックスだけじゃないアロマテラピー、普段の暮らしに取り入れてみて

いかがでしたでしょうか。日頃使いやすい方法を、効果とともにお伝えしてきました。

アロマテラピーはホントに色々なことに使えるので、香りを嗅いでいるだけではとてももったいないです。

健康維持とか美容にももっと積極的に使ってみてください。

この記事の執筆・監修者
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奈南有花

日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター
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ライター:奈南有花

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