肌、目、髪の日焼けは大丈夫!?紫外線のケアが美白を守る重要な鍵
「紫外線」とは、地球に到達する太陽光線のうち190~400nmの電磁波のことをいいます。
その「紫外線」の種類はUV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類にわかれており、私たちに与える影響はそれぞれ違っています。
知っておきたい紫外線の種類
- UV-C(C波)
- UV-Cは地球を覆っているオゾン層で遮られ、地上には到着しません。ですから、このC波のケアは必要ないと考えて大丈夫です。
- UV-B(B波)
- 肌の表面に到達する紫外線です。一般的に「日焼け」と呼ぶ肌の発熱や発赤などの炎症を引き起こす紫外線です。このB波が、シミの原因となりますので、注意が必要です。
- UV-A波(A波)
- 肌の奥深くの真皮にまで到達します。そのため、皮膚の奥深くで炎症を起こし、コラーゲン分解酵素を産生させていくことでハリの低下、シワ、たるみ、くすみの原因となる紫外線が、このA波です。
美しい肌を保つためには、こちらのA波の予防も重要になってきます。
A波は陽射しの弱い曇りの日も私たちに降り注いでいます。
B波はガラスで遮られるため、室内まで届かない紫外線であるのに対してA波は、室内や車内までもガラス越しに侵入してくるので、常日頃から注意をしていなければいけません。
「SPF」と「PA」の違いは?A波とB波をカットできるものはどれ?
日焼け止めにもたくさんの種類があり「SPF」や「PA」と様々な数値で表記されているけど、本当に肌に負担をかけずに紫外線を予防できるものはどれなの?と頭を悩ませている女性も多いかと思います。
まず、「SPF」と「PA」の違いについて説明します。
「SPF」とは
SPFとはsun protection factor(サンプロテクションファクター)の略で、「紫外線防御指数」を表します。
こちらがB波の防止効果に有効で、数字で表されています。
数値の高いほうが、より防御効果が高いものになります。
「SPF50」と記されている商品と「SPF30」と記されている商品では「SPF50」を選んだほうが、より効果的にB波を防げます。
それならば、SPFのより高いものを選びたい!と思われるはずですが、現在の日本では基準値の最高が「SPF50」であり、それ以上の数値は測定方法に限界があるため、効果の差が実証できないとされています。
ですから、いま私たちが使用する日焼け止めの中で、一番B波を防げるものは「SPF50」の商品ということになります。
ただ、この「SPF50」は防御効果が高い分、肌への負担も大きいのです。
使い分けるとするなら、陽射しの強い日や、海水浴などで日中を外で過ごす場合に「SPF50」の日焼け止めを使用すると良いでしょう。
普段の生活レベルでは、「SPF20」や「SPF30」といった数値の日焼け止めを使用することがオススメです。
使い分けることで、肌への負担を少なくしながらの紫外線ケアが可能となるのです。
「PA」とは
PAとはprotection grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)の略で、「UV-A防御指数」を表します。
こちらは、A波の防止効果に役立ちます。「SPF」と違い、この「PA」は数字ではなく、「+」で表記されており、「+」「++」「+++」「++++」の4段階で防御効果を表示します。
「PA+」よりも「PA+++」と記されている日焼け止めの方が、よりA波を防ぐために力を発揮してくれます。
A波は室内にも車内にも侵入してくる紫外線ですから、常日頃から「PA」が入っている日焼け止めを使用することが大切です。
室内だから大丈夫!というその油断が「あれ?いつのまにか日焼けしていた」という事態に結びついているわけです。
ちなみに私たちに降り注ぐ紫外線の占める割合はなんと、A波が95%、B波が5%とされています。
「SPF」の数値ばかりにとらわれていて、「PA」の表記は見落としていた方は要注意です!
リーズナブルな日焼け止めにもしっかり「SPF50」「PA++++」はありますので、日焼け止めを選ぶ時の参考にしてみてください。
こちらのCMでよく見かけるビオレの日焼け止めは「SPF50/PA++++」となっています。
値段も安く、のびも良いので人気商品です。
シーンによって使い分けができるように、同じ「SPF50/PA++++」の商品のなかにも、乳液タイプ、クリームタイプ、汗や水にも強いウォータープルーフタイプの物もあります。
日焼け止めの効果を知って、使い分けることが先ずは重要です。
忘れていませんか?目や髪の紫外線ケア
日焼け止め、日傘、アームカバー等で肌の紫外線予防は完璧!と思っていても、意外と忘れがちなのが「目」と「髪」です。
「目」から入ってくる紫外線の怖さ
近年、「目」から入ってくる紫外線が皮膚のメラニンを形成すると、話題になっています。
つまり肌からだけでなく「目」から入ってくる紫外線で、直接肌からの影響を受けずとも日焼けしてしまうのです。
また、紫外線による目の影響に「急性の紫外線角膜炎」や「慢性の翼状片」などがあります。白内障の原因ともいわれています。
眼病を防ぐ意味でも、「目」の紫外線ケアは忘れずに行いましょう。
「目」を紫外線から守る方法
- UVカット機能のついたサングラス(メガネ)をかける
- UVカット機能があるコンタクトレンズを装着する
- UVケア用の「目薬」を使用する
「目」に与える紫外線の影響を考えると、陽射しの強い夏の期間だけでもサングラスや、眼鏡、コンタクトレンズはUVカットできるものを選ぶことをオススメします。
「目薬」においては、今の段階では紫外線をカットする目薬というものは販売されていません。「目薬」はUVケア用となっていますので、紫外線を浴びた「目」のケアに使用します。
紫外線による炎症や充血を抑えるための「目薬」ですね。「紫外線等による 目の炎症・充血に」と、パッケージにも書かれていますので、日焼けした「目」のアフターケアにぜひ使用してみてください。
忘れてはいけない紫外線による髪へのダメージ
紫外線によるダメージは髪にも及びます。
髪の傷みで気になるパサつきも、枝毛も、カラーリングの色落ちも、全ては普段のお手入れのせいだと思っていませんでしたか?
実は、その髪の傷みの原因は「紫外線予防をしていなかったから」なのかも知れません。
頭は、人間の身体のなかで一番高いところにあるのですから、必然的に太陽に一番近くなってしまいます。
それだけ紫外線を浴びる場所が「髪」なのです。
髪は、自らを修復する機能がないので、傷む前にケアしてあげることが大切です。
「髪」を紫外線から守る方法
- 帽子をかぶる
- 日傘をさす
- 日焼け止め効果のあるトリートメントを使用する
- 日焼け止め効果のあるヘアスプレーを使用する
帽子や日傘はUVカットされているものを使用しましょう。
日焼け止め効果のあるトリートメントやヘアスプレーは各メーカーからさまざまな商品が販売されています。
ただし、ヘアケアの紫外線対策のアイテムは基準規定が設定されていないため、メーカーの独自の基準や指標で表示されています。
比較するための基準値がないのが現状ですので、自分に合ったものを探しながら髪を紫外線によるダメージから守ることが大切です。
「紫外線ケア」にはインナーケアも大切!
つい「紫外線対策」というと、外側からの紫外線から肌を守ることに意識を向けがちになっていませんか?
体は内側からつくられている!ということを忘れてはいけません。
ビタミンCのチカラ
美容に欠かせない成分にビタミンがあります。
その中でも、ビタミンCにはメラニンの形成を防ぐだけでなく、無色化する作用もあるのです。
日焼けによるシミの予防にもビタミンCは効果的で、くすんできた肌を美しく保つためにもビタミンCは必要とされています。
ビタミンCは、私たちの体に蓄積されないものなので日ごろから摂取することを心がけたい成分でもあります。
野菜にはビタミンCが豊富に含まれており、なかでも色の鮮やかなものにより多く含まれています。
紫外線対策はアンチエイジングにもつながる
紫外線を浴びることで、肌や髪は老化します。眼も、紫外線の影響から病気を引き起こす原因につながります。
日頃の「紫外線ケア」を行うことはアンチエイジングにもつながります。
- 日焼け止めは「SPF」と「PA」を正しく知り使用する
- 目や、髪の紫外線ケアを忘れない
- ビタミンCを摂取してアフターケアも忘れない
陽射しの強い日はもちろんのこと、陽射しの弱い日も「紫外線ケア」を忘れずにしましょう。
そして、毎日の食事からもケアできることを忘れずに、外からと内からのダブルで「紫外線」という女性の敵を攻略しましょう。
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