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太りやすい人のお腹の中は「デブ菌」だらけ!?デブ菌の退治法とは?

Date:2015.11.07

shutterstock_308668427 - コピー

たらふく食べてぐうたら寝てばかりいて太るのは当然のこととしても、そんなに食べ過ぎているわけでもないのに太りやすい人もいますよね。それに対して、いくら食べても太らない人もいます。

この不公平感ったらないわけですが、このやりきれない思いを抱かなくてもよくなるときがやってくるかもしれません。

最近になって発見&研究が進められている「デブ菌」の存在が、「生まれ持った変えようのない体質」と思われていた「太りやすい体質」を改善に導いてくれるかもしれないのです!

太る原因になる「デブ菌」の存在が明らかに?

「デブ菌」というのは、もちろん正式名称ではありません。太る要因となる腸内細菌のことをそう呼んでいます。

「デブ菌」ってどんな菌!?

腸内にはたくさんの細菌がいるわけですが、その多種多様な腸内細菌の集まりである腸内細菌叢(=腸内フローラ)は、

  • ファーミキューテス門
  • バクテロイデス門
  • プロテオバクテリア門
  • アクチノバクテリア門

という4種類に分類されています。

この中の「ファーミキューテス門」と「バクテロイデス門」が肥満に影響すると考えられています。

ワシントン大学の研究により、

  • 肥満体型の人 → ファーミキューテス門が多く、バクテロイデス門が少ない
  • 標準体型の人 → バクテロイデス門が多く、ファーミキューテス門が少ない

という傾向があるとわかったのです。

食事から余分なエネルギーを吸収しやすい、ファーミキューテス門が多いと太る傾向があるということから、このファーミキューテス門が大きな括りでザックリと「デブ菌」と捉えられています。

そう。ザックリとなんですね。ファーミキューテス門に属する細菌類は実にたくさんあるわけですが、その中のどんな菌がデブ菌なのかまでは解明できていません。

痩せている人にデブ菌が存在しないというわけではありません。人の腸内細菌はヤセ菌とデブ菌に分けられ、通常はデブ菌対ヤセ菌の比率が4対6、それよりもデブ菌の比率が上がると肥満につながるのではないかと言われています。

なくなることはないデブ菌!減らすにはどうしたら?

マウスを使った実験によると、食べる物の内容とその取り方によって、腸内細菌の種類に大きな変化が現れることがわかっています。

その実験結果によると、最もやってはいけないのが、

脂肪の多い食べ物を昼も夜も一日中、ダラダラと食べ続けること!

そんなにも脂っこいものを一日中食べる人もいないかとは思いますが、脂肪の多い食事を好む人は、食事と食事の間をしっかり取って一度お腹を空っぽにしてください。空腹になる時間を持った場合は、肥満につながる細菌が圧倒的に増える状況を抑えられるようです。

もっと積極的に減らしたい人は、野菜やヨーグルト、納豆などを、たくさん摂るようにするとよいそう。腸内を整える食材がよいようです。特に納豆は腸内環境を変える強い力を持っているそうです。

納豆菌は胃酸に負けることなく生きたまま腸に届いて、16時間で40億倍という想像もつかないような繁殖力で腸内を整えてくれます!

移植するとみるみる痩せる?夢の「ヤセ菌」も存在する!

さきほどの「バクテロイデス門」もある意味ヤセ菌ではありますが、まったく別のアプローチから異なるヤセ菌が発見されました。

こちらは、腸内細菌「クリステンセネラセエ」。ザックリではなく細菌が特定されています。このクリステンセネラセエが多い人は痩せる傾向にあるというのです。

このクリステンセネラセエが作り出す「短鎖脂肪酸」に太りにくくする働きがあります。

【短鎖脂肪酸の働き】

  • 食べ過ぎた場合に交感神経を刺激。エネルギーの消費量を増やして脂肪の蓄積を防ぐ
  • 脳に直接働きかけて、食欲を抑制する

クリステンセネラセエを移植したマウスは移植しなかったマウスに比べ、同等のエサを与えた場合の体重の増加が少なかったという実験結果が報告されています。エサの量や運動量に関係なく、細菌によって体重に変化が現れるということです。

ただ、実際に細菌がどのような働きでどのように影響しているか、細菌の増減に対する遺伝子の影響なども詳細はわかっていません。

わかっているのは、

  • 太っている人にはクリステンセネラセエが少ない
  • 体重が正常の人にはクリステンセネラセエが多い
  • クリステンセネラセエの多さは遺伝する可能性がある

ということです。

まだわからないことだらけ!腸内細菌の研究は始まったばかり!

1000種類以上あるといわれる腸内細菌。その7割はまだ特定されていないそうです。まだまだ研究途中にある腸内細菌のことですので、デブ菌やヤセ菌についても、その具体的な働きがわかるのはまだまだ先になるのでしょう。

今回紹介した「肥満体型の人はファーミキューテスが多く、バクテロイデスが少ない」という実験結果にしても、

  • 太っている人と普通体型の人との間には腸内細菌叢に差がない
  • 真逆の「肥満者にバクテロイデスが多く、ファーミキューテスが少ない」

という異なる報告もあるようです。

また、ヤセ菌「クリステンセネラセエ」はデブ菌と言われる「ファーミキューテス門」に属する細菌なんですね。

ファーミキューテスとバクテロイデスに分けて考えることがザックリしすぎて無理があるのか、そもそも特定の菌種の数や比率などの単純な問題ではないのか、詳細のほどはまだわかっていませんが、細菌が肥満に関わっていることは事実です。

アメリカの病気の女性は治療のために、肥満体型だった自分の娘の糞便の抽出物を腸内に移植しましたが、病気は治ったものの、移植後、短期間で体重が15kgも増加し、肥満体質になってしまったという話もあります。

クリステンセネラセエがヤセ菌であると報告したコーネル大学の研究者たちは、便移植ではなく経口による投与での研究を進めていくと言っています。

もし、経口による細菌の投与で肥満が防止できるなら、それこそ、夢の痩せ薬が誕生することになります!

研究は始まったばかりでどう転ぶかはわかりませんが、期待して待ちたいものです。それまでは、まずは自分にできる範囲で。腸内環境を整えるところから始めましょう。

太る・痩せるだけでなく、腸の働きは体のあちこちに影響することがわかってきています。腸内を整えて損はなし!ぜひ、腸にやさしい生活を心がけてみてください!

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