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インプラントのメリットとデメリット。入れ歯より楽だけど注意点も

Date:2017.08.25

美しい歯は素敵な笑顔に欠かせない条件の1つです。

虫歯などで歯が抜けてしまったり、被せ物をしたりすると口元が気になり自然な笑顔が作れないという人も多いでしょう。

また歯は美容的なことだけでなく食事をするときにも大変重要なものです。しっかり噛むことができなければ料理の美味しさも半減してしまいます。

歯を失ってしまった後の治療法として入れ歯やインプラントがありますが見た目の美しさや違和感のなさで言えば断然インプラントを選びたいですよね。

しかしインプラント治療ではそうしたメリットだけでなく多くのデメリットもあります。そのためなかなか即決できないという人も少なくありません。

入れ歯は避けたいけれどインプラント治療は不安…と感じている人は特にデメリットも十分理解したうえで検討してみましょう。


外科手術も必要なため治療費も高額!インプラントの治療法と費用

インプラントは高額だけど、違和感もなくキレイに仕上がる、という認識の人は多いでしょう。ではその治療内容や費用のこと、具体的に把握できていますか?

インプラントのメリット・デメリットを知る前にインプラントの基本的な事を理解しておきましょう。

インプラントの治療内容

インプラントは人工の歯根を骨に埋め込みその人工歯根の上に人工の歯を取り付ける治療法です。そのため歯茎を切開したり骨を削ったりと、外科手術を必要とします。また治療には多くの工程を必要とし数か月~1年の時間を要します。

【インプラント治療の工程】
1レントゲン、CTを利用し、治療方針を決める

2歯茎を切開し、顎の骨を削りインプラントを埋め込む

3骨とインプラントが結合するまで3か月~6か月の期間が必要

4インプラント頭部に人工の歯と連結させるためのアバットメントを装着する。

5歯茎の状態が落ち着いたら人口の歯を作るために型を取る

6人工の歯ができたらインプラントの上に装着させる

歯茎を切開したり骨を削ったりというと、痛みが心配になりますが手術中は麻酔を使用しますので痛みはほとんど感じることなく治療できます。また術後、多少の痛みは伴いますが通常は処方される痛み止めで対応できるでしょう。

インプラントの手術を受けられない人・制限される場合

インプラントの治療は誰でもが受けられる治療ではありません。場合によっては治療をお勧めできないこともあります。

成長過程にある人
一般的にインプラントを行えるのは20歳からとされています。顎の骨が成長している時期にインプラントを埋め込んでしまうと長期間かかるインプラント治療では仕上がりが不自然になってしまう可能性があるため基本的にインプラント治療はできません。
高齢者
高齢になると治療後のメンテナンスが難しいことや、治癒能力が低下しているためです。
糖尿病
免疫力や抵抗力が低い糖尿病の人は感染しやすく、治癒しにくいためです。
高血圧
降圧剤を処方されている場合や、健康診断で高血圧と診断された場合は緊張感や不安感が強くなると血圧が上昇しやすく手術中に体調が悪くなることがある他、麻酔の中には血圧を上昇させる成分も含まれているためです。
狭心症や心筋梗塞
ワーファリンなどの内服で血液がサラサラになっているため手術中に血が止まりにくいためです。
妊娠中
妊娠初期では体調不良や精神状態が不安定であることが多いため避けます。また妊娠後期では子宮に血液が集中していることから貧血を起こしやすい、そして流産の可能性があるためこの時期は行いません。このことから妊娠初期と妊娠後期はさけ妊娠5か月~7か月の安定期に行うことがもっとも安全と言えます。

インプラントの費用

高額な印象があるインプラントですが自由診療のため費用は医院により異なります。安くて1本10万円という医院もあれば1本50万円という医院もあります。

これは歯茎に埋め込むインプラントの料金でありその他に

  • 精密検査…約15,000円~50,000円
  • 外科手術…約100,000円~400,000円
  • 人工の歯…約100,000円~200,000円
  • メンテナンス…約5000円~10,000円

(※上記はインプラント1本当たりの料金です)

などが加算されます。

技術の高い医師はそれだけのコストを払っているため、インプラント治療は費用が高くなります。また適切な治療を行うための

  • 優れた器材や設備
  • 優秀なスタッフ

を整える必要があります。

出来るだけ費用を安く抑えたいがために値段の安い医院を選びがちですが医師の技術や設備などもしっかりと確認する必要がありますね。

成功率は100%ではない!?インプラント治療のデメリット

インプラント治療は外科手術を行うため成功率100%ではなく失敗例やトラブルがあることも確かです。そのようなデメリットもしっかりと認識しておきましょう。ではインプラントのデメリットとは具体的にどのようなものでしょうか。

治療期間が長くなってしまう

インプラント治療は精密検査から始まり最後に人工の歯を被せるまで数か月かかります。治療期間中は仮歯を使用する場合もありますが、条件によっては仮歯をつけられない場合もあります。

人工の歯を被せるまで食べ物が噛みにくいなど、多少のストレスを感じることになります。

入れ歯と比較すると高額

歯を失った時の治療法としてインプラントの他に入れ歯という選択肢もあります。入れ歯は保険診療が可能であることから比較的気軽に治療できますが、インプラントの場合は自由診療のため治療は自己負担となります。

外科手術が必要

インプラントを顎の骨に埋め込むため麻酔を使用する外科的な手術が必要になります。入院などの必要はありませんが、歯茎の切開や骨を削るため精神的に恐怖や不安を抱えてしまうという人も少なくありません。

治療後も定期的なメンテナンスが必要

人工の歯はであるインプラントは虫歯にはなりませんが、放置してもいいということではありません。

インプラントは細菌感染しやすいものです。治療後のメンテナンスを怠って炎症がひどくなってしまうと、せっかくのインプラントを失ってしまうことにもなりかねません。

インプラントの治療後も口腔内は常に清潔に保ち定期的にメンテナンスをすることが必要になってきます。

治療事故の可能性も否めない

インプラント治療は高度な技術を要するものです。外科手術のため失敗してしまう可能性もあり、特にまだ十分な技量を持ち合わせていない未熟な歯科医師が治療事故を起こす事例も増えています。治療をする場合は医師の経歴や評判などもしっかりと確認することも必要です。

ではインプラントの手術で失敗する可能性にどのようなものがあるでしょうか

麻痺や感覚異常
重要な神経にインプラントが触れることで神経を圧迫、損傷してしまい麻痺を起こしてしまう場合があります。
インプラントが歯茎から露出する
インプラントを埋め込む骨は十分な密度があることが重要です。しかし薄い骨や密度が十分でない場所へ埋め込んでしまうと薄い骨が吸収されインプラントの一部が歯茎から出てしまうことがあります。
大量出血の可能性
手術中に血管を損傷してしまうと大量出血を起こす可能性もあります。しかし現在ではCTの発達もあり血管や神経の損傷は比較的予防できるものです。
インプラントが抜ける
インプラントを埋め込み、周りの骨にきちんと着き固くなるまでに細菌などに感染してしまうと骨とインプラントが十分に接合できず抜けやすくなってしまいます。

これは

  • 固定が不十分
  • 手術の際骨にダメージがかかり過ぎた
  • 喫煙や糖尿病
  • 骨が柔らかすぎる

などという原因が考えられます。

またインプラントの上に人工の歯を被せた後に抜けてしまう場合もあります。これは

  • 歯ぎしりや食いばしり
  • かみ合わせの不調性

などという原因が考えられます。

インプラントを埋め込んでしまうと、かかる力を分散させる歯根膜がなくなってしまうためインプラントには強い力が直接かかることになります。

インプラントが抜けてしまう、またはグラグラして噛みにくいなど脱落が起きてしまった場合はかみ合わせを調節しなおしたり、骨の回復をまって再度インプラント処置したりすることになります。

入れ歯と比較すれば優秀!インプラントのメリット

失った歯を補うために入れ歯という選択肢もありますね。しかし入れ歯のイメージとして

  • お年寄りがするもの
  • 噛みにくい
  • 手入れが面倒
  • 口臭が気になる

などがありできれば避けたい治療法だと考える人は少なくありません。

インプラントはそういった入れ歯のデメリットを解消してくれるメリットが多くあります。

ではインプラントのメリットとは具体的にどんなものでしょうか。

天然の歯と変わりない見た目で違和感がない

入れ歯の場合、会話の際バネが見えてしまい入れ歯だと気づかれることも多いですがインプラントに使用されるセラミック製の人工の歯は自分の天然の歯と質感や色を合わせてつくることができるため、違和感のない自然な仕上がりになります。

しっかりと噛める

骨とインプラントがしっかりと固定されているため違和感なく噛むことができます。また噛む力も回復することで硬いものでも噛めるようになり、それまでの「きちんと噛めない」というストレスから解放されるでしょう。

別の健康な歯に影響を及ぼすことはない

入れ歯は他の健康な歯にバネを掛けて支えるためバネを掛けた歯に負担がかかってしまうなどの理由からぐらつき、後に抜歯するということもあります。

入れ歯により他の歯まで失ってしまうということもありますが、インプラントでは骨に固定するため別の健康な歯に負担をかけずに治療することができます。そのため別の健康な歯を損傷したり失ってしまったりすることはありません。

十分なメンテナンスさえ行えば一生使っていけるもの

治療後も定期的なメンテナンスを必要とするのは、インプラントの作りは骨となじみやすいように表面がザラザラとしているため、プラークが繁殖しやすく細菌感染に十分気を付ける必要があるからです。

そんなトラブルを避けるために、大切なメンテナンス。それさえきちんと行えば一生使っていける丈夫なものです。

定期的にメンテナンスをすることでインプラントだけでなく口腔内全体のトラブル予防にもなりますね。

歯科医選びも重要!不安をなくてして治療を開始しよう

インプラント治療ではメリットと同時に外科的手術が必要となるため様々なデメリットが発生してしまいます。

そのことから差し歯やブリッジ治療が可能である場合はそちらも検討してみるなど、インプラントは最終手段にしても良いでしょう。

またインプラントは高額であるため経済的に無理をしてしまうという場合は入れ歯のメリットなども考慮し無理のない治療方法を選択しましょう。

インプラント治療を決心したら、治療する医院をインプラントの値段だけで決めてしまうことは危険です。

  • 自分にとって信頼できる歯科医であるか
  • 十分な経験を積んだ歯科医であるか
  • 適切なインプラント治療ができるための器材など設備は整っているか

などを重点的にチェックして手術中や手術後にトラブルが起きないようにきちんとした医院や歯科医を選ぶことも重要なことです。

インプラントの費用は高額となってしまいますが、きちんと利用できれば、これから先の食生活や歯全体の健康に役立ってくれるはずです。

長い目でみることができれば自分への投資として選択する治療法の1つと言えるでしょう。

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