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言霊の意味と、人生を変える活用法。脳と言葉のメカニズムとは?

Date:2018.06.05

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言霊の意味と、人生を変える活用法。脳と言葉のメカニズムとは?|女性の美学
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古来より、日本では言葉の持つ力……すなわち「言霊(ことだま)」が信じられてきました。

言霊というとスピリチュアルな印象が強いかもしれませんが、頻繁に口にする言葉や耳にする言葉が潜在意識に影響を与えるというのは、脳科学的にも根拠のある現象です。

言霊の力をうまく利用すると、人生をより良い方向へ変えていくことができます。しかも必要なのはほんの少しの工夫や心がけだけ。他人の力を借りる必要もありません。

今回は、言霊の力をうまく活かすために、日常的にできるちょっとしたコツをご紹介します。


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【1】「言霊」とは?なぜ言葉が力を持つの?

言霊とは、言葉に宿るとされるエネルギーのことです。「言魂」と書くこともあります。日本では古くから信じられており、ヤマト言葉ができあがる頃にはすでに言霊という概念があったと言われています。

(1)日本でも海外でも見られる「言霊」の例

神事で使用する祝詞(のりと)が厳密に決められているのも、神さまに対して失礼のないように正しい言葉を使うという意味の他に、言霊の力を利用している一面があるのでしょう。

日本だけでなく、海外でも言霊の力を信じる様子が見られます。たとえばファンタジー映画の中で魔法使いが呪文を使うシーンや、ホラー映画の中で神父が悪魔払いの儀式をするシーンなど、決まった言葉を唱えますよね。

これも言霊の一種でしょう。言葉に魂や力が宿って、現実に影響を与えると考えられているのです。

(2)脳科学的にも言葉には力がある

こう書くとスピリチュアルな面が強調されてしまいがちですが、脳科学の観点から見ても「言葉が現実に影響を与える」ことはなんら不思議ではありません。

というのも、人間は言葉で思考している生き物だからです。

脳は、とくに耳から入ってくる言語情報に影響を受けやすく、たとえば「いい天気で気分が良い」という言葉を聞くと「気分が良いのだな」と判断し、良い気分になるようにホルモンの分泌をコントロールします。

逆に「雨だから気分が沈む」という言葉を聞くと、それまでとくに不快感を感じていなかったとしても、「気分が沈むのだな」と判断し、感情をそちらへコントロールしてしまうのです。

言葉は、脳の舵取りをします。テレビのチャンネルやラジオの周波数を合わせる作業と同じ、と言っても良いでしょう。

耳から入った言葉を聞くことで、脳が「その言葉どおりの現実にしよう」とアンテナを張り、チャンネルを合わせ始めるのです。

これは「選択的注意」とも呼ばれ、引き寄せの法則としても注目されています。

(3)自分が発する言葉にも気をつけるべき

他人が発する言葉だけでなく、自分の口から出る言葉にも気をつける必要があります。

自分の口から出た言葉は、そのまま自分の耳に入ります。自分の発言を最も頻繁に聞くのは自分自身ですから、自分の生み出す言霊には頻繁に影響を受けやすいと言えます。

意識して使っている言葉だけでなく、無意識のうちに癖になっている言葉には、とくに注意が必要です。「バカ」とか「死ね」といった攻撃的な言葉が口癖になっている人もいますが、それらの言葉は非常に強いネガティブな力を持っています。

そのネガティブで攻撃的な言霊の影響は、誰よりも自分の脳にそのまま跳ね返ってきているのです。

(4)言葉を発するときの精神状態も重要

発する言葉(単語や文章)そのものだけでなく、それを言う人の精神状態や込められた感情により、同じ言葉が良い言霊にも悪い言霊にも変化することがあります。

たとえば「きみはすごいね」という言葉です。これは純粋に尊敬する気持ちで口にされれば温かいプラスのエネルギーに満ちていますが、嫌味としてぶつけられた場合は冷たいマイナスのエネルギーになりますよね。

言霊の力をうまく利用するためには、「ありがとう」「すごいね」といったプラスの言葉を素直な気持ちで言える自分になっていくことが大切です。

【2】ポジティブな影響をもたらす「良い言霊」の例

では、プラスの影響を招き寄せてくれる「良い言霊」にはどういったものがあるのでしょうか?

(1)感謝の言葉

「ありがとう」は、最も基本的で使いやすいプラスの言霊です。たった5文字で相手も自分もこれだけ爽やかな気分にしてくれる言葉は、なかなかないのではないでしょうか。

何かしてもらったときに「すみません」と恐縮してしまう人もいますが、「ありがとう」と言い換えるだけで相手も自分も気分がスッと軽く、明るくなります。

もしもあなたが咄嗟に「すみません」と言ってしまう癖の持ち主ならば、ぐっとこらえて「ありがとう」に置き換えてみてください。

(2)ポジティブな言葉

自信や希望に満ちた言葉もぜひ積極的に使っていきましょう。

根拠はなくても、自分に対して、

  • できる
  • 大丈夫
  • 運がいい
  • 上出来
  • 頑張っている

といった言葉を言い聞かせてあげることで、脳は「そっか、できるのか」「大丈夫なんだな」と徐々に自信を高めていきます。

どんな一日だったとしても、眠る前には必ず「今日も良い一日だった」と唱えてから眠るのも良いでしょう。そして目が覚めたら一番に「よく眠れたなあ」と口にしてみてください。

きっとポジティブな気分をキープするのに役立ちます。

(3)良い状態を表す言葉

心が明るくなるような、良い状態を表す言葉もプラスの言霊を持っています。

  • 気持ちいい
  • 楽しい
  • 嬉しい
  • 美しい
  • きれい
  • 可愛い

といったプラスの感情は、会話でも独り言でもどんどん口にしていくのがおすすめです。

(4)相手が喜ぶ言葉

会話している相手が喜ぶ言葉も、あなたが心から発していれば、プラスの言霊を持ちます。

  • 素敵だね
  • 魅力的だね
  • さすがだね
  • 才能がある

など。ポイントは、お世辞ではなく心から感じて口にすることです。

誰かのことを褒めたくなったら、恥ずかしがらずにどんどん伝えてみましょう。

【3】物事をネガティブに傾けてしまう「悪い言霊」の例

聞くと気分が悪くなる言葉や、なんとなくムードがどんより沈む言葉など、あなたにとって「聞きたくないな」と感じる言葉は、基本的に悪い言霊を持っていると考えましょう。

  • 疲れた
  • しんどい
  • できない
  • 面倒くさい
  • 難しい
  • しないといけない
  • したくない
  • 忙しい
  • 嫌い
  • いやだ
  • つまらない
  • なんで自分が

など。他にも、

  • 言い訳する言葉
  • 攻撃する言葉
  • 誰かの悪口・陰口

なども、悪い言霊として働きます。

ポジティブな言葉があなたの中のポジティブな部分を引き出してくれるように、ネガティブな言葉はあなたの中に眠っているネガティブな部分や感情を無理やり引っ張りだしてしまいます。

自分の発する言葉に気をつけるのはもちろん、こうした言葉をたくさん発する人に近づかないことも大切な心構えです。

【4】言葉選びで人生が変わる!言霊の上手な活かし方

ポジティブにもネガティブにも働きかける言霊の力。これをうまく活用するには、どうしたら良いのでしょうか?

日常生活を送る上で、気をつけていきたい具体的なポイントをご紹介しましょう。

(1)関わる人を選ぶ

いつも接している親しい人とは、お互いにたくさんの言霊を交わし合っていると言えます。

良い言霊が集まるグループにいるのか、悪い言霊をぶつけあうグループにいるのかで、あなたの脳はポジティブに傾きやすくなったり、逆にネガティブに染まってしまったりするのです。

どうせならばポジティブな良い言霊を発する人と関わる習慣をつけましょう。

ネガティブな言葉は、口にしても耳にしても良いことがありません。陰口や悪口ばかり言う友達に辟易しているなら、少し距離を置くことも考えましょう。

そして、いつも楽しそうな人、「嬉しい」「ありがとう」と笑顔で口にすることが多い人と、できるだけ親交を温めていくと良いでしょう。あなたの心も徐々にプラスの方向へと引き上げられていきます。

(2)良い本を読む

良い言霊は、耳にするだけではなく、目から取り入れることもできます。

たとえばオシャレになりたい人は、街でいろいろなファッションを見たり雑誌を読んだりして研究し、オシャレの感覚を身につけていきますよね。最初から自分の感覚だけでオシャレになれる人は、そんなに多くありません。

これと同じように、良い言霊を身につけるには、まず先人の言葉に触れることが有効です。

おすすめなのは読書です。良書をたくさん読むことで、良い言霊を無尽蔵に仕入れることができます。

  • 小説
  • ビジネス書
  • 哲学書
  • 偉人の言葉を集めた本

など、気になる本は片っ端から目を通してみてください。

そこには先人が生涯をかけて紡いださまざまな言葉が載っていて、あなたを元気にしてくれたり、勇気づけて背中を押してくれたりします。

もし難解な内容であったとしても、読んでいて「言葉遣いがきれいだな」「なんとなく気持ちいいな」という文章に出会えたら、あなたの心はすでに良い言霊の影響を受けています。

それは自分の感性とピッタリ合う文章に違いありません。そうした本を見つけたら、ぜひ手元に置いて繰り返し読むことをおすすめします。

最初は難しくてよく分からなかった内容も、何度か読むうちにふと「こういう意味だったのか」と気づくことがあるでしょう。

(3)自分の名前を丁寧に扱う

名前にも言霊が宿ると言われています。自分の名前は、生まれてから死ぬまでずっと自分に寄り添ってくれている、分身のようなものです。

その名前をぞんざいに扱われると、人はあまり良い気分にはなりません。たとえば届いた手紙の宛名の漢字が間違っていると、ちょっとモヤモヤしたりします。

逆に、名前が難しい漢字にも関わらず正しく丁寧に書いてもらえると、相手への好感度が上がったりもします。

自分の名前を大事にされると、自分を大事にされたような気分になるのです。そしてこれは、他人からの扱いだけでなく、自分自身にも言えることです。

ぜひ、自分の名前を宝物のように大切に扱ってください。
  • 名前を書くとき
  • 自己紹介で名前を口にするとき
  • 名刺を渡すとき

など、名前や名刺を大切に扱うと、深層心理では自分のことを大切に扱っていることになります。

こうすることで、一番身近な自分の名前をプラスの言霊に変えていくことができるのです。

(4)ネガティブ気分をポジティブ言葉で覆す

大事なプレゼンがあるのにうまくできる自信がない。やらなきゃいけないことがあるのに、どうしてもやる気が湧かない……。

そんなネガティブな気分のときに、あえて真逆の言葉を発することで自信ややる気を引き出すことができるのも、言霊の良いところです。

たとえば、

うまくできる自信がなくて困っているなら「このくらい楽勝!だって私だもん、絶対できる」とニコニコ笑って口にする。

脳は言葉に引っ張られるので、「あっ、そうなのか。楽勝だったんだ」と、少し落ち着きます。いきなり自信満々にはなれないとしても、こうした習慣を繰り返していくことで、実際に少しずつ自信が蓄積されていくのです。

もっと即効性があるのが、次のシチュエーションです。

どうしてもやる気が出ないときに「よーし、やる気満々!やるぞ!」と口にする。その後、机の前に座ったり、本をひらいたりと、用事に関わる小さなアクションを起こすと一層効果的です。

これは想像以上に効果的な言霊で、ダラダラモードに入りっぱなしだった脳のスイッチを一気に「やる気モード」に切り替えてくれます。

このように、ネガティブな今の気分とあえて真逆の言葉を口にすることで、思考の方向性をプラスに変えることができます。

(5)情報を取捨選択する

暗いニュースばかりで気持ちが落ち込みそうなときや、SNSを読んでいるとなんとなく疲れてしまうとき。それらのニュースや話題は、今のあなたにとってネガティブな言霊なのかもしれません。

こうしたときには、テレビのスイッチを切ったり、スマホの電源をオフにしたりして、それらの情報から離れることが大切です。

今日一日だけ、ニュースもSNSも見ないで過ごすと決めて、代わりに読書をしたり、好きな映画を見たりしましょう。

自分が美しいと思えるものに触れ、心地よいと思える言葉にたくさん触れて、心の鋭気を養ってあげましょう。

【5】まとめ:美しい言葉に触れると、人生の流れが変わる

言霊を活かす方法は、どれもちょっとした簡単なことばかりです。でも、そのちょっとしたことの積み重ねが、あなたの思考をポジティブに、そして心身を元気に変えていきます。

触れる言葉を変えると、人生の流れも変わります。

言葉の持つ力に心を配り、美しいエネルギーを充填していきましょう。

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ライター:コロボックル

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