紅茶うがいの効果とやり方。風邪予防にピッタリな新習慣!
Date:2017.02.08
寒い季節は体調を崩しやすく風邪も蔓延しやすい時期です。大切な予定や楽しみにしていた日を体調不良で台無しにされないためにも、しっかりとした予防が必要ですよね。
風邪やインフルエンザの予防に紅茶うがいが効果的なのは知っていますか?
美味しい紅茶を飲み込まずにうがいをして吐き出すなんてちょっともったいない気もしますが、紅茶うがいは塩水や緑茶でうがいをするよりも殺菌効果が強く、様々な病気の予防に効果的なのです。
この記事では、紅茶うがいがどんな効果をもたらすのか、紅茶うがいの具体的な方法についてご紹介します。
この記事の目次
紅茶をうがいに使うのは何故?うがいで予防効果を高める理由
紅茶には、
- 殺菌作用のあるカテキン
- 抗酸化作用のあるポリフェノール
- 身体の動きを調整するビタミンやミネラル
といった様々な有効成分が含まれています。よく風邪を引いたときに紅茶に生姜を入れたジンジャーティーがすすめられていますよね?
そんな紅茶を、何故飲まずにうがいで吐き出すのか不思議に思う人も中にはいるでしょう。
確かに身体に良い影響を与える成分があるのなら、吐き出すよりも飲み込んで体内に取り込んだ方が効果があるのではないかという気もしますよね。
紅茶でうがいをする理由は、ただ飲み込むよりも口の中を洗浄・保護する効果が高まるからです。
うがいには、この絨毛が動いて吸い込んだ異物を外に向けて吐き出す「繊毛運動」を活性化させる効果があります。
他にも、うがいをすることによって喉を潤し、口内の乾燥を防ぐ働きや殺菌によって喉の粘膜や絨毛を保護する効果を得ることもできます。
これらはいずれも、ただ水分を飲み込むだけでは得られない効果です。吸い込んだ異物を吐き出して口内を健康に保ち、様々な病気に感染するのを防ぐためには、飲み込むよりもうがいをして吐き出した方が効果を得られるのです。
紅茶うがいは紅茶を直接飲み込むのではなく吐き出すため、こういった副作用を心配する必要もありません。
病気の予防や口内環境の改善など…紅茶うがいで得られる効果
うがいをすることによって、ただ飲み込むのとは違った効果が得られることがわかりました。では、実際には紅茶を使ってうがいをすることでどのような効果が現れるのでしょうか?
紅茶うがいで得られる具体的な効果は次の通りです。
風邪・インフルエンザの予防
風邪やインフルエンザの予防に、よく緑茶うがいがすすめられているのを目にしたことはありませんか?紅茶と同じ茶葉で出来た緑茶には、紅茶同様にカテキンが含まれています。
カテキンには殺菌作用があるため、カテキンを含む緑茶でうがいをすることによって口内を殺菌しつつ洗浄し、病気の予防効果を得ようというものが緑茶うがいです。
一方、紅茶の葉は緑茶に使われている茶葉を更に発酵させてできたものです。緑茶よりも茶葉の発酵が進んでいる紅茶のカテキンには、緑茶以上の殺菌作用があるのです。
また、紅茶には「テアフラビン」と呼ばれる成分があります。ポリフェノールの一種であるテアフラビンは、カテキンが発酵して生まれる赤い色素のことです。
テアフラビンにも殺菌・抗菌・消毒作用があるため、カテキンの殺菌作用と組み合わされることでより病気の予防効果が高まるのです。
喉の痛みを緩和・予防・改善する
病気の最中だけではなく風邪の引き始めや病み上がりなど、喉に痛みが生じることは結構な頻度で訪れます。
喉が痛くなると食事をするのも避けたくなるし、誰かと会話をするのも億劫になってしまいますよね…。唾を飲み込むのにさえ痛みを感じることもあります。
紅茶うがいには、そんなつらい喉の痛みを緩和する効果があります。
喉の痛みは、ウイルスや細菌が口を通って侵入し、喉の奥にある粘膜が炎症を起こして腫れてしまうことで起こります。
- うがいによる喉の殺菌・消毒作用
- 繊毛運動を促して喉を潤し、乾燥から守る
- うがいで喉周辺の血行を良くする
- カテキンの殺菌作用で炎症を抑える
大きな声を出す必要のある仕事をしている人だと、特に喉の痛みは死活問題になってきますよね。
大切なプレゼンなどがある日に喉が痛いと大変厄介です。紅茶うがいをすることで、喉の痛みを緩和し、痛みの原因を直接予防・改善することができますよ。
虫歯や歯周病の予防効果
虫歯はただ歯を傷めるだけではなく、歯茎や神経にまで悪影響を及ぼし、最悪の場合口だけでなく全身にまで症状が進行して死に至ることもあります。
傷んだ歯は黒くなって見た目も悪くなるし、美容的な観点からもぜひ改善したい存在です。
そんな虫歯の直接的な原因は、歯に付着した歯垢(プラーク)です。紅茶に含まれているカテキンやテアフラビンの殺菌・消毒作用によって歯に歯垢が付着するのを防ぐことができます。
- 虫歯になる
- 銀歯や差し歯が劣化する
- 歯周病になる
- 口臭がする
歯垢の防止作用を持った紅茶でうがいをすることで、喉だけでなく歯や歯茎を健康に保つ効果も得られるのです。
紅茶うがいをするときは、歯茎や歯のすき間にも行き届くようにしっかりグジュグジュっと口内をすすぎましょう。
口臭の予防・改善効果
使用後のティーバックを冷蔵庫や残飯置き場などに使って消臭効果を得る方法を耳にしたことはありませんか?実際に消臭剤や芳香剤としても紅茶は活躍しています。
紅茶には、茶葉の匂いが様々な悪臭を吸着することによる消臭効果もあるのです。
紅茶でうがいをすることで、口臭の原因となる雑菌や細菌を除去するだけでなく、実際に現れた悪臭自体を消し去ってしまえる効果があります。
うがいをすることによって口内に水分を直接流し入れたり血行を良くして唾液の分泌を促すため、口内の乾燥を防いで口臭の原因を絶つこともできます。
口臭に悩んでいる人は、食後や口内の渇きが気になるときなどに紅茶うがいで悪臭の予防・改善をしてみましょう。
また口臭は自分ではなかなか気が付きにくいですから、「自分は大丈夫」と思っている人でも口臭対策をしておいて損はありませんよ。
うがい液の作り方やうがいの手順など。紅茶うがいのやり方
口内を清潔に保つことで身体の健康を維持できる紅茶うがいは、もちろん紅茶を使ってうがいをするものです。しかし「ただ紅茶でうがいをすれば良い」というわけではありません。
紅茶の濃さや種類、それからうがいの方法などによって紅茶うがいの効果は著しく変化します。
ここでは、確実に効果を得るための紅茶うがいの正しい方法・手順についてご紹介します。
紅茶を使ったうがい液の作り方
「紅茶を使ってうがいをする」のが紅茶うがいの方法ですが、普段飲むときに淹れている紅茶や、市販のペットボトル紅茶でうがいをしてもあまり良い効果は期待できません。
紅茶うがいをするには、紅茶の効果をより引き出せるようなうがい液を作る必要があります。そこで、紅茶を使ったうがい液の作り方についてご紹介します。
- 紅茶の茶葉:1グラム(小さじ3分の1ほど)
※茶葉がなければティーバックでも代用可 - 熱湯:100ml
- 水:適量
作り方
- 熱湯で茶葉orティーバックを5分以上抽出します
- 抽出したうがい液を水で約2倍に薄めて出来上がりです
紅茶で作ったうがい液は、成分が分解されたり雑菌が繁殖してしまうのを防ぐために24時間以内で使い切ってください。
朝一番や夜眠る前に作っておけば、ちょうど朝・昼・夜の食後にうがいをする分を用意しておけますね。ボトルなどに入れておけば外出先に持っていくことも可能です。
紅茶うがいの正しい手順
うがいのやり方にも実は正しい手順があるのは知っていましたか?闇雲に口をすすいでいても、逆に喉を傷めつけることもあるのです。
せっかく作った紅茶うがい液を無駄にしないためにも、紅茶うがいの正しいやり方について知っておきましょう。
- うがい液を口に含んだら、口を閉じて正面を向いたまま10秒ほどくちゅくちゅと強めに口をすすぎ、吐き出します
(口の中や歯に挟まった異物を取り除くイメージで) - 新しくうがい液を口に含み、上を向いて口を開け「あー」と声を出しながら15秒ほどガラガラとうがいをします
(喉や喉の奥までうがい液が届くようなイメージで) - 2をもう1度繰り返します
「うがい」と聞けばガラガラうがいをイメージする人も多いのですが、最初から口を開けたガラガラうがいをすると、取れていないままの口内の異物が喉に行き届いてしまい、ウイルスに感染するリスクを高めてしまいます。
まずは口の中を清潔にし、それから喉の洗浄をするように心がけましょう。
健康管理は紅茶うがいで決まり!毎日を健康に過ごそう
風邪や病気はいつかかってもおかしくはありません。大切な日に限って風邪を引いてしまい、「どうしてこんなタイミングで!」と嘆いた経験は多くの人にあるでしょう。
社会人にもなると、少々の体調不良でもなかなか休めずに無理をしなければならないことも珍しくはありません。
しかし何事も身体が資本ですし、どんな日でも万全な状態で臨みたいものですよね。
紅茶うがいは低コストながらも市販のうがい薬並みに病気の予防効果を発揮してくれます。手軽に行えて日々の体調管理には最適です。ぜひ試してみてください!
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