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更年期にオススメのアロマとは?つらい症状を和らげリラックス

Date:2017.03.21

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更年期にオススメのアロマとは?つらい症状を和らげリラックス|女性の美学
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この記事の執筆・監修

奈南有花

日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター
メディカルアロマテラピー講師


辛い更年期障害の症状を緩和するために、アロマテラピーを使ってみませんか。

更年期とは「年が更(あら)たまる」という意味があり、本来は人生の転換期を表す言葉。

更年期をマイナスなものとして捉えるのではなく、新たな自分を見つけるための時期として、もっと前向きに過ごして欲しいと思うのです。

そのために役に立つのがアロマテラピー。

アロマオイルに中には更年期の症状を和らげてくれるものがあり、心身のバランスを整えながら少しでも快適に過ごすサポートをしてくれるのです。

今回は更年期におすすめのアロマやその使い方をご紹介します。


更年期障害にもアロマがおすすめの理由

更年期にさしかかると女性ホルモンの分泌が段々減少してくることから、不定愁訴と呼ばれる様々な症状が出てきます。

身体的な症状 のぼせ、ほてり(ホットフラッシュ)、だるさ、頭痛、冷え性、めまい、手足のむくみ、肩こり、腰痛、肌荒れ、肌の乾燥など
精神的な症状 やる気が起きない、不眠、憂うつ、不安感、イライラ

これらの症状は病気ではないものの、人によっては日常生活に支障をきたすほど辛さを感じることもあります。

でも、イライラするくらいで病院なんて…と放置してしまっている人も多いかもしれませんね。もしくは、年齢的なものだから仕方ないとあきらめてしまうことも。

そんな時こそ自分にあったアロマで、不調を改善して欲しいのです。

アロマテラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)には、ホルモンバランスを整えるなど様々な働きがあり、これらの辛い症状を和らげてくれます。

香りが直接脳に届く仕組み

精油は主に水素と炭素からできた有機化合物です。香り自体は目には見えませんが、分子として空気中に存在しているんですよ。

お花の甘い香りも樹木系のすっきりした香りも、基本は水素と炭素。その香りの分子が鼻に入ると「いい香りだな」と脳が認識するんです。

鼻から入った香りの分子は途中で電気信号に変わり、嗅神経(きゅうしんけい)を通って脳の奥深くにある「大脳辺縁系」というところに届きます。

大脳辺縁系は考える脳である「大脳新皮質」と違って「感じる脳」です。理屈抜きで快・不快を感じるのはこの大脳辺縁系がそれを判断するためで、香りもその人によって感じ方が違いますよね。それは脳に届いた時の受け止め方が違うためです。

香りの成分がホルモンバランスを整える

香りと更年期の関係は、この大脳辺縁系に秘密があります。

大脳辺縁系には自律神経を司る視床下部やホルモンバランスを司る下垂体といった部位があり、香りがここに直接届くことで、ホルモンバランスや自律神経のバランスを整えることが出来るのです。

精油にはエストロゲン様(よう)作用といって、女性ホルモンと似た働きをするものがあり、その精油の香りを嗅ぐと自然とホルモンバランスが整ってくるので女性の不調を改善するのに役立つんですね。

その他にも痛みを和らげたり、イライラを鎮めるなど、更年期障害の諸症状を緩和する作用が色々あります。

その症状によってうまく使い分ければ、辛さも和らいでいくでしょう。

アロマテラピーで自然治癒力を高める

アロマテラピーは代替療法とか自然療法とも呼ばれますが、植物の力を借りて心と身体が本来あるべき姿に戻してく健康法です。

西洋医学はピンポイントでその症状を解消することを目指しますが、アロマテラピーは体全体を見ながら使う精油を選んでいきます。

ヨーロッパが発祥のものですが、東洋の漢方と通じるものがありますね。

頭が痛い時に、痛み止めの作用があるものを使うというだけなく、心の緊張をほぐすことで痛みを和らげていく、というような使い方もあるのです。

起きている症状だけにフォーカスするのではなく、今心身がどのような状態にあるのかということを考えながらケアしていくことで、身体自体が健康になろうとする力を取り戻すのがアロマテラピーの素晴らしいところです。

ストレスを和らげることで免疫力の向上などにも役立ちます。

更年期障害についても、その症状の感じ方、辛さは人それぞれ。少しでも本来の「ベストな状態」に持っていくためにアロマテラピーが役に立ちます。

更年期障害緩和に役立つアロマ

それでは、どのような精油が更年期障害の緩和に役立つのか、具体的にご紹介していきましょう。

女性ホルモンのバランスを整える「クラリセージ」

スクラレオールという成分にエストロゲン様作用があり、様々な女性の不調に役立つアロマです。ハーブ調の香りの中に少し甘さを感じる香り。

更年期障害だけでなく、

  • 生理不順
  • 生理痛
  • 生理前症候群

などに有効なので、毎月辛い思いをしている女性は1本もっておくと便利ですよ。幅広い年代に使えるアロマです。

お腹の調子も整える「フェンネル」

フェンネルは魚料理によく使われるハーブですが、女性の不調にも役に立ちます。

これも同じく女性ホルモンのバランスを取ってくれるので、更年期障害だけでなく様々な不調を改善してくれます。

  • 消化促進作用
  • 健胃作用

といった、胃腸の調子を整える働きもあるので、更年期障害のストレスで食欲がない、胃がもたれるといったお腹の不調にも有効です。

腸の蠕動運動も促進するので、生理前に便秘になりがちな人にもおすすめです。

パン作りにも使われる「アニス」

アニスシードはパン作りがお好きな方はご存知かもしれません。アニスの精油はこのアニスシードから採れますが、温かみのある甘い香りがします。

女性ホルモンのバランスを取る他、

  • 頭痛
  • めまい

にも有効なアロマです。

中華料理でおなじみ「スターアニス」

スターアニスは「八角」という別名もあり、中華料理ではおなじみのスパイスですね。少しぴりっとしたような独特な香りがします。

ホルモンバランスを整え、

  • 生理痛
  • 生理不順

にも有効なアロマです。胃の調子を整える働きもあります。

花の女王「ローズ」

とても高価な精油ですが、それだけの効果があると思います。1滴の精油を採るために50本のバラが必要だといわれていますから、高価なのも仕方ないですよね。

ローズには女性ホルモンのバランスを取る他、

  • 神経の緊張をほぐす
  • ストレスを和らげる

などの精神面への効果に非常に優れています。

ちょっとしたことで落ち込みやすい人や、更年期障害による身体の変化などを受け入れられず、精神的なダメージが大きい人にはとりわけ有効です。

スキンケアにも使える「ゼラニウム」

気持ちを明るくしながらホルモンバランスも整えてくれる、ほんのり甘い香りのするアロマです。ローズと同じ成分が入っているので、香水などにもよく使われます。

スキンケアにも有効なアロマで、皮脂のバランスを取って肌を健やかに保つので、化粧水に使ったりするといいですね。

香りの効果でリラックスしながら、肌の調子も整えて、更年期障害も緩和できる、といいことづくめなアロマです。

濃厚な花の香り「イランイラン」

イランイランは「貧乏人のジャスミン」という別名があり、ジャスミンに似た濃厚な香りが特徴の南国の花から採れるアロマです。

香りがかなり濃厚なので、好き嫌いがはっきりと別れる香りでもありますね。

ホルモン分泌を調整し、更年期障害の辛さを和らげる他、リラックス効果も極めて高いアロマです。

リラックしたい時には「ラベンダー」

ラベンダーほどなんにでも使えるアロマはないかもしれない!と思うほど、便利なアロマです。これを機にぜひ1本買っておいて欲しいと思います。

  • 不眠
  • イライラ
  • 精神的な疲労

には特に役立ちます。

鎮静作用で更年期障害のストレスを和らげるとともに、ホルモンバランスを整える働きもあります。

やさしい香りの「ローマンカモミール」

精神面での効果が高いカモミールローマンは、ローズほどではありませんが、花から採れるアロマなのでとても高価です。

リラックス効果が高く、

  • 怒り
  • 緊張

といったネガティブな感情を和らげます。

女性ホルモンの働きをサポートしながらこころを落ち着かせてくれるので、更年期の不眠にもとてもおすすめです。

ちなみに、ハーブティーでよく飲まれるカモミールは「ジャーマンカモミール」です。

痛みを和らげる「ペパーミント」

頭痛や肩こりなどの痛みを和らげるのにとても役立つので、どちらかというと身体の症状をメインに使っていきたいアロマですね。

メントールの冷却作用でほてりを鎮めたり、スースーとした香りは胃の不快感も和らげてくれます。

血行を良くする「ジンジャー」

更年期障害の症状の一つに冷え性がありますね。特に自律神経のバランスが乱れて、手足の先など末端が冷えることが多いようです。

そんな時はジンジャーの出番。血流を良くして冷え性の改善に役立ちます。ペッパーとのブレンドもスパイシーな香りで元気が出ます。

気分をリフレッシュさせる「柑橘系のアロマ」

柑橘系のアロマは女性ホルモンのバランスを取る働きはありませんが、気分をリフレッシュさせるのに役立ちます。

柑橘系の香りは万人受けするものが多く、苦手な人が少ないため、他の精油とブレンドするのにもおすすめなんです。

  • レモン
  • グレープフルーツ
  • ベルガモット
  • オレンジスイート
  • オレンジビター
  • マンダリン

など、お好きなものを他のアロマと組み合わせてみましょう。

もちろん、単独で使ってもかまいません。気の流れをなめらかにして、ふさぎ込みがちな気持ちを明るくしてくれます。

ただし、柑橘系のアロマには「光毒性(ひかりどくせい)」といって、肌に塗った後に紫外線に当たるとシミの元になるなど肌に炎症を起こす可能性のある成分が入っています。

日中のスキンケアやマッサージには使わない方がいいでしょう。

※オレンジスイートとマンダリンは光毒性の心配はありません。

ただし、こんな時は病院へ

アロマテラピーでも出来ることと出来ないことがあります。ホルモンバランスを整える働きがあることから、注意が必要な場合があります。

婦人科系の疾患をお持ちの方は気をつけて

ホルモンバランスに影響することから、女性特有の病気をお持ちの方は注意が必要です。

  • 子宮筋腫
  • 子宮がん
  • 乳がん

などの疾患で治療中の方は基本的には使わないでください。使う場合は主治医に相談してからにしましょう。

それでも辛い場合は病院へ

アロマテラピーは医療ではありません。病気の治療は出来ないので、アロマを使っても症状が緩和されない場合はホルモン補充療法などを受けた方が楽になる場合があります。

何が何でも薬を使わずに、と無理しないで、辛い時には病院で診てもらいましょう。

更年期のためのアロマの使い方

香りを楽しみながら、更年期障害を緩和してくための方法をご紹介しますね。

気分もリラックス~芳香浴

一番簡単なのは芳香浴といって、香りを楽しむ方法です。お気に入りのアロマランプで楽しんでもいいですし、なければティッシュでもOK。

ティッシュに数滴たらしてテーブルの上や枕元に置いておけば、お部屋中に香りが広がって、リラックス&リフレッシュできますよ。

アロマでセルフマッサージ

マッサージオイルを作ってセルフマッサージをしてみましょう。精油はじかに肌には塗れないので、キャリアオイル(植物油)に希釈して使います。

オイルは肌に塗れるものなら何でもいいのですが、

  • ホホバオイル
  • オリーブオイル
  • マカデミアナッツオイル
  • スイートアーモンドオイル
  • アルガンオイル

などがおすすめです。

<作り方>

  1. 小さじ1のオイルに対して精油を2〜3滴加えます。
  2. よく混ぜてからお腹や足などに塗ってマッサージをしましょう。

お腹に塗って時計回りにマッサージをすれば、便秘の解消にも役立ちますし、乾燥肌用のボディオイルとしても使えますよ。

アロマで手作りボディクリーム

乾燥肌の人にはアロマクリームもおすすめ。オイルのべたつき感が苦手な人は、クリームが使いやすいでしょう。更年期障害を和らげながらボディケアもしてしまいましょう。

とはいえ、一からクリームを作るとなるとちょっと材料を揃えるのが面倒なので、市販のクリームを使います。

出来れば無香料のクリームを用意して、そこに精油を加えてよく混ぜるだけ。ボディオイルと同じく、小さじ1に対して精油を2滴の割合で加えましょう。

クリームを別の容器にとって、そこに精油を混ぜ、スプーンなどでよく混ぜて下さい。

精油は水には溶けませんが、油にはよく溶けます。クリームは主成分が油なので精油を混ぜることが出来るんです。

顔に使えるクリームでももちろん使えますから、色々試してみてくださいね。

敏感肌の方は必ずパッチテストをしてから使って下さい。腕の内側など目立たないところに塗って一晩おき、赤みやかゆみが出ないことを確認してから全身に使うようにしましょう。

症状別アロマのブレンド法

更年期障害といっても様々な症状がありますので、その症状に合わせて精油をどうブレンドしたら良いかについてもご紹介します。

ただし、ここに紹介するのはあくまで一例。ご自分が好きな香りでまとめてもいいですし、上記で紹介したアロマをいくつか組み合わせてオリジナルのブレンドを作ってみてください。

アロマテラピーはブレンドすることに楽しみがありますから、「今日は何にしようかな」と自分の心や身体と対話して欲しいと思います。

ホルモンバランスを整えるブレンド

女性ホルモンのバランスとを取りつつ、イライラした気持ちを鎮めてリラックスさせるブレンドです。

◆その1

  • クラリセージ
  • ラベンダー
  • ゼラニウム

◆その2

  • フェンネル
  • イランイラン

例えば…
ホホバオイル小さじ1に、「その1」の精油を1滴ずつ加えてマッサージオイルを作ってみてください。

肩こり、腰痛によいブレンド

女性ホルモンのバランスを取りながら、肩こりなど身体の症状を和らげていきましょう。

  • フェンネル
  • ローズマリー・カンファー
  • ペパーミント
  • レモングラス

空の遮光ビンにそれぞれの精油を同じ滴数入れます(3滴ずつなど)。

そうすると、4つの精油が入ったブレンドアロマが出来ますから、それを小さじ1のキャリアオイルに2滴加えてマッサージオイルを作ります。

その都度ブレンドしても良いのですが、精油の数が多い時は先にブレンドしておくと使う時に便利です。

お風呂上がりなど身体が温まっている時に、肩や腰に塗ってマッサージしてみてください。

手足のむくみを解消するブレンド

ホルモンバランスを整えながら、静脈やリンパの流れを良くしてむくみも解消できるブレンドです。

  • クラリセージ
  • シダー
  • レモングラス

シダーはリンパの流れを促進し、レモングラスは血管を拡張して血流を良くする働きがあります。

小さじ1のキャリアオイルにそれぞれ1滴ずつ加えて、ふくらはぎなどむくみが気になるところに塗ってマッサージをしてみてください。

アロマテラピーの基本的な注意事項

アロマテラピーは天然100%の精油を使いますが、天然=安全ではありません。精油は原料のハーブから抽出された高濃度のエキスです。

場合によっては危険なこともあるので、全く初めて使う方のために、基本的な使用上の注意事項をお知らせしますね。

合成香料と間違えないこと

精油は品質が大事です。天然のものでなければ、ここでご紹介したような効果効能は得られません。

ポプリオイルやフレグランスオイルは合成香料ですから、精油ではありません。信頼できるメーカーのものを購入するようにしてください。

フランスの「ECOCERT(エコサート)」など、オーガニックの認証を受けている精油であればなお安心ですね。

精油の使い方の注意事項

精油は肌に直接つけないこと!植物から抽出した高濃度のエキスですから、そのまま塗ることは皮膚への刺激になってしまいます。

マッサージなどに使う時は必ず薄めて使うようにします。目安は小さじ1のオイルに精油2〜3滴くらいです。

精油の保管の仕方

精油はとても揮発性が高いので、蓋をしっかり締めて保管してください。また、直射日光や高温多湿の場所には弱いです。

キッチンや浴室付近は適していないですね。引火性もあるので、火の周りにおいておくのは危険です。

あまり気温の上がらない涼しい場所で保管してください。

アロマテラピーで気持ちよく過ごそう

更年期障害の症状は人によってかなり出方も感じ方も違います。症状そのものよりも、「更年期は辛い」という思い込みも悪化させる要因の一つですから、あまり深く考えないことも大事ですね。

そのために、ぜひアロマテラピーを使ってみて欲しいです。

天然の奥深い香りに癒されて、気分もほぐれれば更年期だということすら忘れてしまうかもしれませんよ。

この記事の執筆・監修者
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奈南有花

日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター
メディカルアロマテラピー講師

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ライター:奈南有花

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