白い部屋の精神的・心理的な影響とは?全てを白にするのは要注意
Date:2019.10.01
白いインテリアでまとめた部屋は清潔感があり、すっきりとしています。白に統一している部屋は生活感が出にくく、美しく感じますよね。
しかし、白いインテリアの部屋に憧れて、全て白にするのはおすすめできません。天井から壁、家具、小物まで何もかも白に統一すると、精神的・心理的な影響を及ぼすことがあるためです。
では白いインテリアの部屋にはどんな精神的・心理的な影響があるのか、解説します。精神的・心理的な負担を抑えるポイントもご紹介するので、落ち着ける部屋を上手に演出しましょう。
この記事の目次
白のイメージや白い部屋のメリット。部屋が清潔で明るく見える
白い色を毛嫌いする人は少なく、部屋のインテリアに使えば良いイメージを持つ人が多いでしょう。
まずは、白にはどのようなイメージがあるのか、白いインテリアの部屋にはどんな良いイメージやメリットがあるのかご紹介します。
白に対するイメージ。ポジティブだけではなく悪い印象もある
一般的に、白には良いイメージを持たれます。白いシャツや白い鳩など、白いものにはポジティブなイメージがありますよね。
白のポジティブで明るいイメージとしては、
- 純粋
- 無垢
- 清潔
- 平和
- 勝利
などが挙げられます。結婚式の白い衣装や、勝利を意味する「白星をあげる」などを思い浮かべると、分かりやすいはずです。
しかし、反対にネガティブなイメージもあります。例えば
- 冷たい
- 空虚
- 緊張
- 味気ない
などはどちらかと言えば暗い印象です。
白い部屋のイメージやメリット。清潔感があり、軽やかで明るい
白いインテリアには清潔感があり、部屋全体を白でまとめると、美しく清らかに見えます。スタイリッシュな印象もあり、軽やかで明るい空間にも映ります。
白い天井は高く感じ、開放的な雰囲気が漂うのが特徴です。白は光を反射するため、床や家具、小物なども白にすれば、部屋を広く明るく見せる効果も期待できます。
部屋全体が白いと、白っぽいホコリが目立ちにくいというメリットがあります。
白い部屋の精神的・心理的な影響。全てを白にするのは要注意!
メリットだけを考えると、白いインテリアで部屋をまとめれば、シンプルで清潔感のある部屋に見えます。部屋が明るく開放的で、広く見えるなど良いことばかりに思えますよね。
しかし、白でまとまった部屋にはデメリットもあります。精神的・心理的な影響があり、時には体調が悪くなることもあるため、注意しなければなりません。
白い部屋の精神的・心理的な影響を、具体的に見てみましょう。
白い部屋は汚れが気になり、疲れてしまう。緊張感にもつながる
白いインテリアの部屋の大きなデメリットは、汚れやすいことです。白っぽいホコリは見えにくいですが、黒い髪の毛は目立ちやすく、こまめに掃除しないと部屋が汚く感じてしまいます。
白い家具や小物は触って使ううちにくすみ、手垢がつくこともあります。買った時には真っ白で美しくても、時間が経てば汚れが目立ちます。
- 汚れが気になる
- 汚したくない
という心理が働き、だんだん疲れを感じるようになります。汚したくない気持ちが強くなれば、緊張感にもつながります。
白は光を反射し、目に負担がかかる。目が疲れて頭痛を伴う人も
全ての色において、1番光を反射するのが白です。白には光を反射する効果があり、部屋を白に統一すれば明るく見えます。
しかし、白いインテリアで部屋をまとめると、太陽光が入り込んだ時に反射が強すぎ、目が疲れます。
白い部屋はまぶしいため、目に負担がかかり、落ち着かなくなるという影響もあります。症状がひどい場合、まぶしくて頭痛がしたり、イライラしたりといった影響もあるようです。
白い部屋は緊張を伴い、落ち着かない。圧迫感があって疲れる
ネガティブなイメージで前述したように、白には緊張や味気なさを感じることもあります。
部屋の大半が白いと、緊張を伴います。リラックスできず、精神的・心理的には良くないとされています。
白いインテリアの部屋が緊張を与え、どこか落ち着かず、次第に疲れを感じることもあります。ずっと白い部屋にいると圧迫感があって疲れやすく、ストレスを伴うとも言われています。
白い部屋は病院のように感じる人も。緊張感やストレスにつながる
白には清潔感や明るいイメージがあるため、白いシーツやカーテンは清潔な印象を与えてくれます。
しかし、中には白い部屋を病院のように感じ、緊張する人もいるようです。何もかも白いインテリアにしてしまうと、病院を思い出してストレスを感じる人もいるでしょう。
子供部屋が白いと落ち着いて勉強できない。受験期は要注意
子供部屋の壁や床、天井にはよく白が用いられます。白い部屋は明るく広く見せる効果がありますが、光を反射して刺激が強すぎます。
お伝えしたように、白い部屋はリラックスできず、緊張感を伴います。子供部屋が白に統一されていれば、落ち着いて勉強できないため、特に受験期に影響を及ぼす可能性があります。
子供部屋は長い時間子供が過ごす大切な場所です。お子様がいる方は注意しましょう。
白いインテリアは生産性にも影響が!作業ミスが多くなる
白いインテリアは、仕事や作業の生産性にも影響を与えるとされています。アメリカのテキサス大学の研究で、色が生産性に及ぼす影響を調査しました。
調査の結果、赤い部屋の低い仕切りに囲まれて作業をした人は、生産性が妨げられる傾向が見られました。白い部屋は仕切りが高くても低くても、他の部屋より作業ミスが多いという結果でした。
多くのオフィスで壁に白が使われていますが、生産性を妨げてしまうのです。
白いインテリアの部屋の精神的・心理的な負担を抑えるポイント
白いインテリアで部屋を統一すると、精神的・心理的な影響があることが分かりました。
そこでここからは、白いインテリアでまとめた部屋の、精神的・心理的な負担を抑えるポイントをご紹介します。
白の中でも淡いオフホワイトやアイボリー、ベージュなら落ち着く
白い雲が1色ではないように、白は1種類だけではありません。いろんな白があります。
真っ白だと光が強く反射してまぶしく、疲れてしまいます。部屋を何もかも真っ白にするのではなく、淡い白にすると、落ち着きを感じられます。
- オフホワイト
- アイボリー
- ベージュ
このような淡い白なら、目の負担が和らぎ、精神的・心理的な影響を抑えることができますよ。
温かい感じがして清潔感もあり、落ち着きのある白い部屋になるでしょう。
白以外の色をアクセントに取り入れる。観葉植物もおすすめ
天井や壁、床が白い場合、他の色に塗り替えるのは難しいですよね。費用もそれなりにかかります。
そこでおすすめなのが、アクセントとして白以外の色を取り入れることです。例えば、タイプ別に以下のような色が挙げられます。参考にしてみてくださいね。
- メリハリをつけたい…黒、赤
- 落ち着いた雰囲気にしたい…緑、茶色
- 部屋をすっきりまとめたい…ベージュ、青
テーブルやソファといった家具、カーテンやカーペットなどに白以外の色を取り入れるとアクセントになり、違った印象に映ります。クッションなら手軽に色のアクセントを加えられますよ。
子供部屋はカラフルな色をアクセントに。子供の好きな色も◎
子供部屋が真っ白だと、落ち着いて勉強できず、中には緊張してしまうお子様もいるでしょう。
子供が好きな色は赤や青、黄色などのカラフルで明るい色です。お子様の好きな色を尊重し、派手な色を取り入れてみてください。
アクセントとして、クッションやイスなどに明るい色を取り入れると、精神的・心理的な影響を和らげるでしょう。
生産性をアップさせる色。細かい作業には赤がおすすめ
テキサス大学の実験で、白い部屋は生産性を妨げると判明しました。生産性をアップするには、次のような色がおすすめです。
- 注意が必要な細かい作業なら赤
- カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究により、赤は細かい作業時のパフォーマンスを高めることが分かりました。赤は緊急事態や危険を連想し、細部への注意力が高まるとされています。
- 青は創造力を高めてくれる
- 同じくブリティッシュコロンビア大学の研究で、青は創造力を高めると判明しました。新しいアイデアが出やすくなる効果が期待できます。
- 緑は落ち着いて作業したい時に
- 緑は気持ちを落ち着かせ、心に調和をもたらすとされています。リラックスし、落ち着いて作業したい人におすすめです。
オフィスはもちろん、自宅の作業部屋やリビングなどに置くインテリアの参考にしてみてくださいね。
白を活かしながら、アクセントで他の色も取り入れた部屋に
白いインテリアの部屋は清潔感や開放感があり、スタイリッシュにも見えます。部屋を全て白で統一すると、とてもおしゃれに映りますよね。
しかしお伝えしたように、何もかも白にするのはおすすめできません。緊張する、落ち着かないなど精神的・心理的な影響を及ぼす可能性があります。
白の良いイメージを活かしながら、アクセントとして他の色も上手く取り入れ、すっきりとしたおしゃれな部屋を演出しましょう。
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