ゆず湯の美肌・リラックス効果が凄い!冬至だけじゃもったいない!
Date:2016.11.04
冬至の夜にお風呂に浮かべる果物といえば……そう、「ゆず」です!
じつはゆず湯には、冬至の日だけじゃもったいないほどいろんな効果が詰まってるんです。しかも女性の美容と健康には、とくに効果バツグン!
今回は、嬉しい「ゆず湯」の効能と、効果的な入浴の仕方についてご紹介します。
この記事の目次
【1】ゆずに含まれる様々な成分!その効能とは
「一年で一番夜が長い日」、それが冬至です。この日ゆず湯に入ると
「邪気を払ってくれる」
「1年じゅう風邪をひかない」
と言われ、日本では江戸時代から広く伝わる習慣となっています。
ではなぜ、ゆず湯に入ると「風邪をひかない」と言われるのでしょうか?じつはこれ、あながち迷信でもありません。
ゆずに含まれる様々な成分は、美容にも健康にも効果的。その効果が言い伝えの由来なのではないかと思われます。
成分(1)リモネン
柑橘類の皮に含まれる香り成分、リモネン。ガムの香料や、ボディクリームの原料としても広く利用されています。
リモネンの香りには、
- リラックス効果
- 安眠効果
- ガンの抑制効果
- 基礎代謝アップ
- 免疫力アップ
- 肌や髪の保湿効果
などの効果アリ!嬉しい働きが詰まっています。
成分(2)シトラール
強いレモンの香りを持つ精油成分、シトラール。レモングラスなどのハーブや、ショウガにも多く含まれます。
シトラールの主な作用は
- 血管を弛緩させ、血流をよくする
- それにより体温を上昇させる
- 頭をスッキリさせる
など。ゆずやレモンの香りで目が覚め、脳がシャキッとするのはシトラールの効能なんですね。
成分(3)βカロテン
βカロテンは緑黄色野菜に豊富な色素の一種ですが、ゆずをはじめとする柑橘類にも多く含まれています。
βカロテンの作用は
- 抗酸化作用で身体の参加を防ぐ
- 粘膜の健康を保つ(とくに目の粘膜に効果が高い)
- 美肌効果
- 細胞の成長促進
- ガン予防
など。健康には欠かすことのできない成分です。
成分(4)ヘスペリジン
ヘスペリジンは柑橘類の皮に含まれるポリフェノールの一種で、とくに熟す前の青い果実に多いとされます。
ヘスペリジンの効果は、
- 毛細血管の強化
- 血行の改善
- 血中コレステロールの低下
- アレルギー症状の緩和
- リウマチの症状緩和
など、多岐にわたります。あまり耳慣れない成分ですが、心強い働きをしてくれるんですね。
成分(5)クエン酸
レモンや梅干しなどを食べると「酸っぱい」と感じますよね。この「酸味」の正体がクエン酸です。
クエン酸の働きとしては、
- 乳酸を分解し、疲労を回復する
- 血行の改善
- 美肌効果
- ミネラルの吸収を促進
- アンチエイジング
- ガン予防
などが挙げられます。
疲れたときには酸っぱいものを食べると良いと言われますが、これもクエン酸の力なのです!
成分(6)リンゴ酸
リンゴ酸はその名のとおり、リンゴやバナナ、ぶどうなどの果物に含まれる有機酸の一種です。
リンゴ酸が身体に働きかける効果は、以下のようなものです。
- 疲労回復効果
- 自然治癒力をアップさせる
- 体内を弱アルカリ性にして、胃腸などの病気を予防
- デトックス効果
クエン酸と同じ有機酸の仲間・リンゴ酸。効能もよく似ていますね。
成分(7)ビタミンC
ビタミンCと言えばレモンのイメージですが、同じ柑橘類であるゆずにも豊富に含まれます。
ビタミンCの代表的な効能は、
- 疲労回復効果
- シミやシワの予防・改善
- ツヤツヤ美肌効果
- 精神的なストレス緩和
- デトックス
- 抗酸化作用でアンチエイジング効果
など。ゆずには、これら女性に嬉しい効果もたっぷり詰まっているんです。
成分(8)ペクチン
ペクチンは、食物繊維の一種。果物などの酸と反応することでゲル状になるため、ジャムやゼリーの材料として使われることが多い成分です。
ペクチンの美容・健康効果はというと、
- 血糖値の上昇を抑える
- コレステロール値を抑える
- 便秘や下痢の解消
- 腸内環境を整える
- 疲労回復効果
など。ゆずには、お腹に優しい効果もいっぱいなんです。
【2】「風邪をひかない」だけじゃない!ゆず湯の様々な効能
上記のような成分を豊富に含んでいる、ゆず。その効果は、食べるのはもちろん、ゆず湯として全身を浸すことでも得られます。
ポカポカあったかい、ゆず湯。その効能にはどういったものがあるのでしょうか?
効果(1)血行を促進し、冷えを予防
シトラール、ヘスペリジンなど、ゆずには血液の循環を促進し、血行をスムーズにする成分がたくさん含まれています。
ゆず湯に入ると血行が促進され、全身にあたたかい血液が巡るようになります。その結果、身体がポカポカ温まり、湯冷めしにくくなるのです。
ゆず湯による温熱効果はとくに、手足の指先など末端を温めてくれます。身体に温まりやすいクセがつけば、
- 指先の冷え
- しびれ
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 便秘、下痢
- めまい
- だるさ
などの、つらい冷え症の症状も、だんだんと改善していくでしょう。
効果(2)免疫力をアップさせ、ダイエット効果も◎
冷えにくい身体になってくると、平均の体温も少しずつ上がってきます。
体温が1度上がるだけで、
- 免疫力は30%アップする
- 基礎代謝は13〜15%アップする
と言われています。
1日の消費エネルギーのおよそ70%は基礎代謝である、とも言われているんですよ。
つまり、ゆず湯を習慣にして体温を上げていくと、冷えていたときよりもずっと痩せやすく太りにくい身体に変わるのです。
効果(3)疲労を回復し、ゆったりリラックス
クエン酸やビタミンCなど、ゆずには疲労回復成分がいくつも含まれています。また、ゆずの香りそのものにも精神を安定させる効果があります。
香り成分リモネンには心をくつろがせるリラックス効果が、そしてシトラールには頭をスッキリさせ、脳をシャキッと元気にさせる効果があります。
これら二つの働きが自律神経のバランスを保ちます。
ゆず湯でゆっくり温まりながら、香りをいっぱい吸い込んで、心もリラックスさせましょう。
効果(4)トラブル改善、うるツヤ美肌に
お肌の保湿効果が高く、肌細胞の活性化も促進させる、ビタミンCやクエン酸などのゆず成分。カサカサお肌のきめを整え、潤いを保ち、うるツヤ素肌を導きます。
また、ゆずには高い殺菌・鎮痛効果もあるので、寒い季節に増えがちなトラブル、
- ひび
- あかぎれ
- しもやけ
などの症状を緩和します。
また、
- シミ
- シワ
- そばかす
なども予防・改善してくれますよ。
皮膚がんの予防
ゆずに含まれる、
- リモネン
- βカロテン
- クエン酸
といった成分には、ガン細胞を抑制するという意外な効果も!ゆず湯はとくに、皮膚がんに効果があると言われています。
美肌だけでなく、ガンを予防し健康を保ってくれるのです!
筋肉痛・神経痛・リウマチの症状緩和
ゆず湯で身体が温まることにより、身体の節々の痛みが緩和される効果もあります。ゆず湯には鎮痛作用もあり、とくに
- 筋肉痛
- 神経痛
- リウマチ
などの症状を緩和してくれます。
温泉同様、身体をゆっくり癒せるゆず湯。
次は、そのゆず湯の作り方や入り方について、詳しく見ていきましょう。
【3】準備も後片付けも手間なし!ゆず湯を気軽に楽しむポイント
ゆず湯に入れるゆずは、とくに見た目や形にこだわる必要はありません。家の庭でたくさん採れる、季節になるとご近所から頂く……なんて方はラッキーですね。
ゆずを入浴剤代わりに使う、ゆず湯。
- 丸ごと浮かべる
- 輪切りまたは半分に切って入れる
の二種類の作り方があります。それぞれにメリットがあり、また注意点があるので、順番に見ていきましょう。
入り方(1)丸ごと浮かべる
丸々としたゆずが、お湯にプカプカ浮いているのは楽しいものです!
ゆずを丸ごと浮かべると、視覚的にも贅沢な見た目を楽しめますし、バスタブの中でゆずに触れたりエキスを揉み出すなど、楽しい気分を満たすこともできますよね。
お肌がデリケートな方にはとくに、まるごとのゆず湯がオススメ。中には、リモネンの刺激作用でお肌がピリピリするという方もいます。
また、何と言っても準備や後片付けが楽チン!水洗いしたゆずをぽんぽんと入れるだけで、あっという間にゆず湯の完成です。
丸ごと使ったゆずは、翌日にリサイクルしてもう一度使うこともできます。
まとめると、
- 視覚的に癒される
- バスタブの中で触って楽しむこともできる
- お肌への刺激を抑えられる
- 準備や後片付けが楽チン
- 使ったゆずを、翌日のお風呂でリサイクルできる
このようなメリットがあるのですね。
ゆずをまるごと浮かべる際のポイント
ゆずをまるごと浮かべるゆず湯では、以下のようなポイントを押さえることでより楽しむことができます。
- 浮かべるゆずの数は、5〜6個程度
- 個数が少ないときは、皮に小さく切り込みを入れるか、皮を少し削る
- リサイクルするときは衛生上、2回までとする
まるごと浮かべる場合、ゆずは5個以上あるとベストです。エキスが充分浸透します。
たくさん準備できないときは、皮を小さく切るか削るかして、果汁を染み出しやすくしましょう。
入り方(2)輪切りや、半分にして入れる
お肌への刺激に心配がない場合は、ゆずを輪切りにしたり、半分に切って入れることで、ゆず湯の効果がアップします。
この入浴法のメリットは、なんといっても効果が大幅アップすること。ゆずの香りが強く立ち、お湯にたっぷりのエキスが溶け込むため、美肌効果もより一層高まります。
ゆずを切って入れる際のポイント
丸ごと入れるよりも効果はアップしますが、果肉や種が散らばってしまっては後片付けがちょっと大変ですよね。
ゆずを切って入れる際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 切ったゆずは、目の細かいネットか布袋に入れる
- 入浴前にお肌に合うか確認し、肌荒れに注意する
- 痛みや痒みが出たときは、入浴を中止する
布袋を使うときは、エキスがよく染み出すようにお湯の中で揉みほぐすと良いでしょう。
【4】ゆず湯のあとは…?残り湯も徹底活用♪
ゆずに含まれるリモネンは、汚れを落とす成分としても有名です。
また、ゆずの殺菌成分が雑菌を除去するため、ゆず湯をしたあとの残り湯は洗濯やお掃除に向いています。
また、ゆず湯のあとは浴室の天井・換気扇などの汚れがリモネンで浮いている状態。お掃除にうってつけなんです。
ゆず湯に入るなら夜がオススメ!心も身体もポカポカ
寒い夜に、心も身体もほっこり温まるゆず湯。入りたくなってきた方も多いのではないでしょうか?
最後に一つだけご注意を!
ゆずの成分には、日焼けを促進させるものが含まれています。紫外線に反応してシミやソバカスの原因になることもあるので、ゆず湯のあとの外出はあまりオススメできません。
ゆず湯に入るなら、やっぱり夜!さあ、今年の冬はゆずのパワーで、爽やかに元気に乗り切っていきましょう!
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