生理不順を改善するための11の方法。病気が隠れている可能性も…
Date:2017.10.10
生理がいつ来るか分からないというのは不安なものですね。もしかしたら病気なのかも、と心配になると思います。
ただ、女性というのはとても繊細な生き物なので、ちょっとしたことでもすぐにホルモンバランスが乱れてしまうものです。ストレスや疲労がたまっているのかもしれませんよ。
生理不順でお悩みの方に、日頃の生活の中で改善できる方法をご紹介しますので、是非試してみてください。
あなたはどのタイプ?生理不順の種類
生理不順とは、月経の周期が一定しない症状をさします。
正常な生理とは、
- 周期が25~28日
- 期間が3日~7日くらい
- 経血量が20~180mlくらい
とされています。
ただし、人の身体は機械ではありませんから、たまにこれと外れることがあっても心配しないでください。
具体的にはどのような症状を生理不順というのは、一つずつ見てみましょう。あなたが当てはまるものがあるでしょうか。
たまにしかこない希発月経
月経周期が39日以上のものを希発月経といいます。
期間が長いだけでは排卵しているかどうかはわかりませんが、排卵できていないと妊娠に支障をきたすこともあります。ストレスや疲労が元になっていることが多いです。
生理の周期が早い頻発月経
頻発月経は希発月経の逆で、生理の周期が早いことです。およそ24日以内に生理が来るのを繰り返していると、それは頻発月経だといえるでしょう。
頻発月経は出血が増えることで貧血になる心配があるのと、何かしら子宮の病気になっている可能性もあります。
ただし、更年期であれば生理の周期が短くなることもあるので、40代後半であればそれほど心配する必要はないでしょう。
極端に期間が短い過短月経
生理の期間は個人差があるものの、それが極端に短い場合は過短(かたん)月経といわれます。およそ2日以内で終わってしまいます。
女性ホルモンの分泌が不十分で、子宮内膜が十分厚くなっていない可能性があります。
ダラダラ続く過長月経
平均的な生理期間はおよそ1週間程度の人が多いと思いますが、8日以上続く場合は過長(かちょう)月経といいます。
生理痛がひどくなる人も多く、出血量がどうしても増えてしまうので、貧血も心配です。
若年性更年期(プレ更年期)の可能性
女性ホルモンは30代後半から徐々に減少していきます。その減少の度合いには個人差があり、若くても更年期と同じような症状が出てくる人もいます。
女性ホルモンが減ってくればそれは卵子の老化につながり、それが原因で生理の周期が乱れてくることがあります。
生理不順を改善する11の方法
生理不順を改善するにはホルモンバランスを整えていくこと!女性ホルモンを増やすことは美容にもいいですから、一石二鳥ですね。
女性ホルモンはストレスなど様々なことでバランスがすぐに乱れてしまうので、本当に女性は大変だと思います。
でも諦めないで!健康管理をしっかりして、子宮の機能を高めていきましょう。
1.まずは基礎体温と月経周期をつけることから
改善法を試す前に、まずは自分の身体が今どんな状態なのかを知ることが大事です。
生理不順になっている、と感じたらまずは基礎体温をつけてみましょう。面倒だと思いますが、自分の身体を知るためです。
基礎体温をつけておくと、病院に行く際にも役に立ちますよ。
基礎体温は婦人体温計を使って、朝起きた時に、まだ動く前に測るようにしてください。
体温は手帳などにつけてもいいですし、今は基礎体温を管理できるアプリなども色々あります。
2.ストレスを溜めない
ストレスは女性ホルモンの大敵!生理不順の一番の原因といってもいいかもしれません。
とはいっても、毎日忙しい女性達がストレスを避けて暮らすことは出来ません。ですから、少しでも早くストレスを和らげる方法を自分でたくさん持っておくことをおすすめします。
すぐにストレスを和らげる方法としておすすめなのが深呼吸です。仕事中でも出来ますし、時間も場所もとりません。
3.睡眠時間をしっかりとる
睡眠不足は疲労を溜めるだけでなく、ストレスの元にもなります。それでホルモンバランスが乱れているのかもしれません。
そんな時はしっかり睡眠時間を確保するとともに、睡眠の質を高めていくことも大事です。
でも毎日帰宅が遅くて、たっぷり眠れないという方には、朝早く起きることをおすすめします。眠いとギリギリまで寝ていたくなると思いますが、そこをあえて早起きするんです。
朝の4時とか5時に起きてみてください。仕事から帰ってきて、深夜まで起きている元気はなくなります。とにかく眠い、早く寝たい、という気持ちになるでしょう。
本当に眠気を感じてから寝ると、睡眠がものすごく深くなりますよ。
4.徹底して身体を冷やさない!
生理不順の人は血行の悪い人が多いのも特徴の一つです。身体が冷えることで子宮や卵巣の働きが悪くなってしまいますし、ホルモンの分泌にも影響が出ます。
- 冷たい飲み物は飲まない(必ず常温以上)
- 短いスカートは履かない
- 寒い日に素足のままでいない
- お風呂はシャワーだけで済まさず湯船に入る
など、徹底して身体を冷やさない工夫をしてみてください。
5.適度な運動で子宮を温める
血行を良くするには適度な運動も欠かせません。とはいっても、激しい、きつい運動はひつようありません。
- ウォーキング
- ヨガ
- ピラティス
など、楽しみながらゆっくり出来る運動がオススメです。1日30分くらいできるといいですね。
でもそんな時間が取れない、という人のために、家の中でできる体操とヨガポーズをご紹介しましょう。
子宮を温める股関節の柔軟体操
- 仰向けに寝ます。両手を頭の上に上げて伸びをします。
- 力を抜いて再度伸びをし、それを3回繰り返します。
- 次に左足を右の太ももに乗せます。できるだけ右脚の付け根に近づけるようにします。そのまま30秒キープ。
- 元の姿勢に戻り、反対側も同じように行います。
- やりづらかった方をもう1度伸ばしましょう。
橋のポーズ
- 仰向けに寝て軽く膝を立てます。
- 息を吐きながらゆっくりお尻を上げていきます。
- 肩から膝までが一直線になるようにしてください。そのまま30秒キープ。
- 元の姿勢に戻り、それを何度か繰り返します。
子宮そのものは冷えないといわれていますが、骨盤周りの血流を良くすることで、柔らかい子宮を作ることができます。
子宮や卵巣の働きを高めることで、女性ホルモンのバランスが段々整っていきます。
6.お風呂にしっかり入って身体を温める
冷え性を改善するにはとにかく身体を温めること。夏でもシャワーだけで済まさずに、しっかり湯船に入ることをおすすめします。
37~38度くらいのややぬるめのお湯に15分程度つかります。汗がダラダラ出るほど入っている必要はなく、うっすら額に汗するくらいがちょうどいいでしょう。
あまり長湯をすると肌が乾燥しますし、逆に身体が疲れてしまいますので気をつけてください。
7.生理不順に効果的なツボを押す
血行を良くするにはツボ押しも有効です。生理不順に良いとされるツボを3つご紹介しますね。
- 関元(かんげん)
- おへそから指4本分下がったところにあるツボです。生理痛にも有効です。
- 三陰交(さんいんこう)
- 内くるぶしから指3本分上がったところにあるツボです。冷え性の改善にも有効です。
- 血海(けっかい)
- 膝のお皿の上から指3本分上がったところにあるツボです。やや内側よりなので、指3本上がったところと、膝のお皿の内側のラインを結んだところでツボを探してみてください。
各ツボを指の腹でゆっくり押す、離すを繰り返してください。三陰交や血海は身体が冷えているとちょっと痛いかもしれません。
症状が改善されていくとその痛みもなくなってくると思うので、毎日思いついた時にちょっとツボ押し、というのを習慣にするといいですね。
8.生理不順に良い漢方を試してみる
生理不順の原因はいくつもあり、それが重なっている場合があるので、根本的な体質改善を目指すなら漢方薬を利用するのもいいでしょう。
生理不順に良いとされる漢方は色々あるのですが、代表的なものを3つご紹介します。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 当帰も芍薬も女性の不調に良いとされる生薬です。身体の冷えも同時に感じている人にオススメです。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 身体の巡りが悪くむくみがちな人、身体が冷えている人にオススメの漢方です。特に、頭はのぼせるけど下半身は冷えている、という症状が出ている時にいいでしょう。
- 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
- 女性の不調全般によいので、生理不順だけでなく生理痛にも有効です。血が足りなく肌が乾燥しがちにな人にオススメの漢方です。
じっくり時間をかけて体質改善していきたい方は、漢方薬局などを利用してみてはいかがでしょうか。
9.骨盤の歪みを矯正する
骨盤の歪みが血液の循環を妨げ、それがホルモンバランスの乱れにつながっている可能性があります。
普段姿勢が割ることを自覚している人は、骨盤の歪みを取ることも必要かもしれません。
- 良い姿勢を心がける
- 片方の足に体重をかけて立たない
- 同じ側の手で荷物を持たない
- 座った時に脚を組まない
など、日常生活の中でも骨盤を歪ませない工夫をしてみてください。
自分で出来る骨盤矯正の方法としてオススメなのはお尻歩き!簡単な動きですが、毎日続けると骨盤が整ってきますよ。
- 床に座る両脚揃え手前に伸ばします。
- 腰を捻りながらお尻で交互に脚を動かして前に進みます。
- 行けるところまで行ったら同じようにして後ろに下がります。
10歩くらいから初めて、慣れてきたら何歩でも動いてみてください。
運動が苦手な人は骨盤を整えるベルトやパンツを利用したり、整体やカイロプラクティックで矯正してもらうのもいいでしょう。
10.極端なダイエットをしないこと
やせすぎて生理が来なくなった、というのはよく聞く話ですよね。身体に必要な栄養が足りなくなると、女性ホルモンがきちんと分泌されなくなってしまうのです。
食事を抜くなどして短期間で痩せようとするのは健康にも美容にも良くないので、極端なダイエットはやめましょう。
11.栄養バランスの良い食事
やっぱり健康な身体を作るのは食べるもの、栄養バランスのいい食事なんです。
肉や揚げ物ばかり食べていたら血液がドロドロになりますし、女性の場合は生理で血液を失い、血液そのものが少なくなって血行が悪くなるということもあります。
血液をサラサラにすると同時に、鉄分や葉酸、たんぱく質など血液を作り出す食べ物も摂る必要があります。
ただし、大豆イソフラボンが体内に入ってしっかり働くには、腸内環境が整っていることが大事です。食物繊維や発酵食品なども積極的に摂って、イソフラボンの働きを高めていきましょう。
自分でどうしようもない時には婦人科へ
しかし、色々試しても生理不順が改善されない、という場合には、迷わず婦人科を受診しましょう。もしかしたら婦人科系の病気があるかもしれません。
あなたの症状から適切な治療をしてくれますし、ピルを使うことでホルモンバランスを整えていく方法もあります。
自分の身体、自分で守ろう
生理不順はあなたにしかわからないことで、周りに人が見ても気づけないことです。あなたの身体はあなたにしか守れないのです。
閉経するまで生理とはつき合っていかなくてはいけないので、毎月快適に過ごせるように体質改善をしてきましょう。
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