• 美容
  • ライフスタイル
  • 健康
  • ファッション
  • スピリチュアル
  • DIY女子部
  • 恋愛
  • 大人の美学

正座をしても涼しい顔で立ち上がる!正座によるしびれの原因と防止策

Date:2016.10.11

shutterstock_76406131最近ではすっかりめずらしくなりつつある、畳敷きの部屋。子供の頃からフローリングにダイニングテーブルを置いて食事をしてきたと言う方も多いと思います。

畳に正座の生活習慣が足の形を悪くするといって「正座をしてはいけません」と子供にいって聞かせる女の子のお母さんも決して珍しくないそうですが…。

そうは言っても、日本人なら少なくとも年に数回は正座をする必要がある場面に出くわすのも事実ですよね。

そんな時に困る足のしびれ。しびれが気になって肝心の集まりに集中できないのは困りものです。

できるだけしびれるまでの時間を長引かせるこつを、ここで今一度おさらいしてみませんか。

足のしびれは正座で血液の流れが悪くなることで起こる

まず、正座してしびれるというメカニズムについて知っておきたいと思います。正座で足に体重がかかり血が通わないから、という多くの人が想像するしびれる原因は確かにその通りです。

血が通わなくなると「びりびり」「ぴりぴり」痛みが出て、果てには歩けなくなるようになるのは一体どうしてなのでしょうか。

しびれは活性酸素と刺激を脳に伝えるセンサーで起動

主にほ乳類に見られる「TRPA1」という体のセンサーがあります。このセンサーはわさびや香辛料などの刺激を脳に伝える役割があります。

これは生存するために痛みや刺激から体を守る機能なのですが、このTRPA1は酸素が少なくなることで活動が活発になることが研究によって分かってきました。

そして、このTRPA1が感知するもののひとつに活性酸素があります。美容や健康に大敵のあの「活性酸素」です。

この二つが大いに関係しているのが正座で足がしびれるというメカニズムです。

  1. 正座によって体重が膝下にかかる。
  2. 膝下の血流が圧迫によって滞る
  3. 血流が滞ると血液が運ぶ酸素が低下する。
  4. 低酸素状態によりTRPA1が活性化する。
  5. 血流が止まって流れが再開する時に大量の活性酸素が発生する。
  6. 正座をといた直後に発生した活性酸素と過敏になったTRPA1相互作用で強烈な刺激をうける。

血流が一定時間止まった後に血流が再開すると、大量の活性酸素と呼ばれる体にダメージを与えたり、痛みを引き起こしたりする物質が発生することが知られています。本研究グループは、感覚神経でこの活性酸素の存在を検知するセンサとして機能しているtransient receptor potential ankyrin 1(TRPA1)に着目しました。その結果、血流再開後に生じる足を舐めるような強いしびれは、活性酸素を捉えて消失させてしまう薬や、TRPA1阻害薬、またはTRPA1の遺伝子をなくすことにより弱まり、本研究グループの仮説通り、血流再開後に発生した活性酸素が感覚神経のTRPA1を刺激することにより、痛みにも近い強いしびれ感が発生したものと考えています。

ここにきて、しびれまでもが悪名高き活性酸素のしわざとは。なんということでしょうか。

歩けなくなるのは運動神経が麻痺しているから

しびれの痛みについては先に述べた通りですが、しびれによるびりびりする痛みや刺激が原因で歩けなくなるだけでなく、正座による運動神経の圧迫が足の感覚を麻痺させて歩行が不能となってしまいます。

なかなかお目にかかれることは無いですが、長い正座の後立ち上がってそのまま倒れ込むという光景をテレビなどでなら一度は見たことがあるのではないでしょうか。

ちなみに…私は経験ありです。三味線の体験レッスンで1時間みっちり正座して、初対面の先生に足がしびれたなどと言えず。

後にも先にもあれほどひざ下が自分とは別の生き物になった経験はありません。しびれを通り越して、もう何も感じなくなるという「しびれの向こう側」の体験でした。

そうなると、もう不思議とそのまま立てるのではないかというおかしな気持ちになってきました。結果、前方に無様にもつんのめる。胸を締め付ける切ない思い出です。

この時起こっているのが、運動神経の麻痺です。ピリピリ、じんじんしびれるという感覚神経が麻痺したのち体を動かす運動神経がコントロールできないダメージを受けてしまうのです。

しびれを感じているうちは、体を守ろうと感覚神経が危険を知らせくれている証拠というわけです。

歩けなくなるなどの重篤な状況になるとしばらくは動けませんし、周りの状況にもよりますが恥ずかしい思いをしてしまうことが大いにあり得ますので、しびれている感覚があるうちに対処するようにしてくださいね。

正座にもしびれやすい体勢としびれづらい体勢があった

正座は正座。そう思っているといざという時に差がついてしまいます。まずはしびれづらい正座を身につけることから始めてみましょう。

正しく座ること、まさに「正座」ということになるわけですが。これをなかなか知らない方が多いのも現代人に取っては意外な事実です。

正座したときの足の角度がポイント

足の血流が滞ることがしびれを起こす原因であることは説明した通りです。ということは、血流の流れを阻害せずに座ることがしびれずに長時間過ごすことのポイントであることがおわかりになるかと思います。

足の甲には大きな動脈が通っています(足背動脈)。すぐに足がしびれてしまう人はこの動脈の通る足の甲を接地面にべったりと密着させていることが分かっています。

これでは、動脈の血流が阻害されて血流が滞るのは仕方がありません。

正座をする機会の多い、いわゆる正座のプロ達が正座している時の足と地面との接着面を調べた所、皆さん一様に動脈を避けて座っていることが分かりました。

<しびれにくくなる正座の方法>

  1. 背筋は伸ばしすぎず、自然に立てて正座の体勢にします。
  2. 鼻からおへそが一直線になるように。
  3. あごを程よく引くことで重心が後ろに行き過ぎません。
  4. 足のかかとはお尻がはまるように広げます。この時足の親指同士が軽く重なるように。
  5. 膝をきつくしめるとしびれやすくなるので、男性の場合は拳ひとつ分、女性の場合は2・3センチほどの隙間ができるとよいでしょう。
  6. 座布団の端からつま先を少し出すようにして座るとさらに体重による圧迫を軽減できます。

いかがでしたでしょうか。一番のポイントは足を受け皿の用にしてお尻を支える「4」の部分ですが、これは足首が柔軟であることもひとつの条件となります。

足首が固い人は足がしびれやすいという傾向にあるようです。足首の固さは冷えや生理痛などの一因であるともいわれますので、女性は普段から足首のストレッチを心がけるようにしましょう。

また、かかとをそろえたり足の甲を交差させる座り方はしびれやすくなると言われていますので、意識して避けるようにしてください。

それでもやっぱりしびれるものはしびれる!しびれの対処法

そうは言っても、しびれることももちろん出てくるでしょう。そんなしびれの対処法についてもご紹介します。

  • 重ねた足の親指を交互に入れ替えてみる。
  • 体の重心を変えてみる
  • 座り直すようにして、つま先を立ててかかとから体重をかける。
  • すこしお尻を持ち上げて足の血流をうながす。

お尻を持ち上げるには筋力が無いとなかなか出来ませんが、足の指先をひっぱったり、ふくらはぎをもみしだくなどあからさまなしびれ対処法よりはめだたなくて済みます。

しびれてしまった場合、立ち上がるのにも注意が必要です。自分が思っているよりも運動神経が麻痺していると歩くどころか、立ち上がる間もなく崩れ落ちてしまうという事態が起こりかねません。

そんなときは、前に進むのではなく、一歩後ろに下がってみてください。つんのめりを防ぎます。

立ち上がる時にも一度かかとを立てて、体重をのせてしびれを解いておくことも忘れずに。

日頃から歩いたりストレッチをするなどして足腰の筋力をつけておくことも肝心かもしれません。

正座することが分かっていれば事前にできるしびれ対策

お祝いや法事など、正座することが事前に分かっているような場合はそれに備えた準備をすることが可能です。

例えば、容易に想像できることですが、下半身がぴっちりした服装で正座をするとしびれやすくなります。

ジーンズやタイトスカートなどは避けるようにしてください。

しびれにくくする座り方に膝頭をくっつけず2・3センチ間を取るというコツがありましたが、短いスカートなどを履いているとマナーとしてもやりにくいですので、フレアスカートなどゆったりとしたボトムスがおすすめです。

フレアスカートであれば、途中でしびれてきた際にもいろいろと重心を変えたりつま先を立てたりするなどの対処法を行っていても目立ちにくいという利点があります。

膝を悪くしている方に人気なのが正座用の小さな椅子です。

かなり低くてあまり目立たないとはいえ、お尻の下に敷いて使うものなので、通常正座をしているよりは座高が高くて使用しているのが分かってしまうでしょうが、しびれる苦痛と引き換えにするなら悪くない便利道具のひとつになることでしょう。

また、席が決まっていないのであれば出来るだけ後ろの方に座ることもひとつ頭に入れておくと良いでしょう。もぞもぞ、ごそごそしても目立ちません。

<正座するための事前準備>

  • ジーンズやタイトなボトムス、短いスカートは避ける
  • フレアスカートなどのゆったりしたボトムスはしびれたときの対処にも目立たなくてマル
  • 正座用の椅子を思い切って使う
  • 一番後ろに座ることで、しびれても目立たなく動ける場所を確保

あまり目立ちすぎるのもいけませんが、正座が必要な集まりなどではまるっきりのお客さんになるよりはさりげない気遣いで会のサポートにまわるなどすると、気のつく所もアピールできて座りっぱなしも回避できますので一石二鳥です。

ついでに知っておくとワンランクアップ!美しい正座の際のマナー

さてここまで正座としびれについての紹介をしてきましたが、この機会に正座のマナーも一緒に覚えておくと今後もいろいろな場面で役に立つことと思います。

なかなか機会の無くなった座布団に畳の生活だからこそ、ここぞという時に差がつきます。彼の両親に会うことになって和室に通された時、義理の両親に会う時、大事なご挨拶のとき。

絶対失敗できない時に限って畳というシチュエーションなのは決して珍しいことではないですよ。ぜひ身につけておいてください。

和室でのマナー、座布団の正しい使い方

基本の基本ですが、和室に入る際、自分の席に移動する際には敷居や畳の縁(ふち)を踏まないように気をつけます。

座布団に座るときは表裏をしっかり確認してください。真ん中にばつで縫い取りがしてあるほうが通常表となります。座布団カバーのチャックがある方がお尻側になりますので、参考にしてください。

和室に通されて座布団が用意されていてもさっさと座らないこと。座布団の左手もしくは下座に座り相手に勧められるのを待ってください。

すすめられていよいよ座る時には、座布団を動かすのではなく座った体制のまま軽く握った両手の拳で重心を移動して体を据えます。この動きを「にじり」と呼びます。

ご挨拶やお礼などをする際は座布団に座ったままでは失礼になりますので、座布団に座っていても一旦降りてください。

また、座布団を人に譲る際によく裏返して渡す方がいますが、これはいけません。軽く表側を払うようにしてから渡してください。

<和室で座る際のマナーのポイント>

  • 敷居や畳の縁をふまない。
  • 座布団の真ん中にバツの縫い取りのある方が表。座布団カバーのチャックがある方がお尻側。
  • 席に座布団が用意されていてもすすめられるまでは座布団の左側もしくは下座に座って待つ。
  • すすめられたら両手で自分の体を座布団に「にじり」の動作で近づいて座る。
  • 挨拶やお礼の際は座布団から降りて行う。
  • 座布団を人に譲るときは裏返さずに軽く払って渡す。

これで「うちの嫁にしたいお嬢さん」、「うちの自慢の嫁」になること間違いなし!かな。

正座美人で骨盤美人。毎日少しの正座で腰回りがスッキリ

年に数回あるかないかの正座について長々とお話しさせていただいたわけですが、ここに来て朗報です。なんと、正座で下半身の引き締めがかなうというもの。

骨盤のゆがみと肥満、下半身太りなどが密接に関わっていることは多くの皆さん周知の事実かと思います。

骨盤がねじれたり傾いていると体のスムーズな代謝が阻害され、脂肪がつきやすくなってしまいます。

正座をすると骨盤が立ち上がり、背筋が伸びて骨盤のゆがみによって連動していた背骨のゆがみまでもが解消できるという話をご存知でしょうか。

それも、長い時間の正座は必要ありません。一日1分でいいので、だまされたと思ってやってみてください。

<一日一分の正座骨盤矯正の方法>

  1. つま先は重ねず親指同士を横につけ、広げたかかとの上にお尻をはめるように座る。
  2. 膝頭はくっつけず、こぶし二つ分程の隙間を空ける。
  3. ては膝の上に自然にのせる。
  4. 背中の肩甲骨を引き寄せるように胸を張る

いかがでしょうか。しびれないようにする正座の方法とは少し異なりますが、基本的に大きな違いはありません。

正座も「習うより慣れろ」の色が強いものですが、骨盤矯正が伴うとあれば慣れる練習も苦痛で無くなるのではないでしょうか。

日本の伝統的な座り方だから、やっぱり身につけておきたい

正座という座り方が日本の文化に触れたことの無い外国人にとっては実に難易度の高い技術のひとつなのだそうです。

動画サイトなどでも正座で検索すると外国人向けの正しい正座の方法がたくさん出てくるほど。

せっかく日本人に生まれたのだから、正座は身だしなみのひとつとして身につけておきたいものです。

背筋のすっとのびた日本人の一番美しく見える正座、ぜひ習得して涼しい顔で立ち上がってくださいね。

この記事をシェアする

関連記事