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耳がこもる・詰まった感じ…女性に多い耳管開放症の原因と治療法

Date:2017.01.12

shutterstock_540462781飛行機に乗った時や、車で山道を走っている時に耳がキーンを詰まったような感じがします。この症状を「耳閉感(じへいかん)」といいます。

また、自分の声がこもって聞こえる「自声強聴(じせいきょうちょう)」を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

大体は一時的なもので水を飲んだり唾を飲み込むと、症状は解消されます。

しかし、ここ数年、日常生活の中で耳閉感や自声強聴の症状が出る「耳管開放症(じかんかいしょうほう)」を発症する女性が増えています。

何故、耳管開放症が女性に増えているのでしょうか。また、どんな症状が続き、治療法はあるのでしょうか。


病気を知る前に…音が聞こえる仕組みを知る

みなさんは、音が聞こえる仕組みを知っていますか?

当たり前のことのように感じていて、どういう仕組みで音が聞こえているかを考えたことがない人が多いと思います。

耳は大きく分けると、次の3つに分けられます。

  • 外耳
  • 中耳
  • 内耳

大まかに説明すると、外耳が音をキャッチして、音を振動に変えます。それを中耳と内耳に伝わることで音として聞こえます。

外耳で音をキャッチした後、その音が鼓膜に振動として伝わります。その振動がツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨の順番に伝わり、耳の奥へ伝わっていきます。

耳管開放症は耳管が開いた状態になっている

耳管開放症とは、どういう病気なのでしょうか?上記でも説明しましたが、耳には外耳・中耳・内耳の3つに分けられます。

その中で、耳管があるのは、中耳になります。

耳管とは、中耳と咽頭をつなぐ器官で、空気圧を調整したり耳の中の分泌物を排出する役割があります。

通常、外耳は閉じた状態になっていて、空気圧の調整が必要な時に開くようになっています。

普通閉じている耳管が、開いたままの状態になる症状を「耳管開放症」と言います。

耳管開放症の患者数は100万人近くいると言われています。その中でも、女性の比率が高く、特に30~40代の女性に多い病気になっています。

耳管開放症は、鼓膜などに異常が見られないため、耳の調子が悪く検査を受けても異常なしと診断されたり、突発性難聴と間違えられることも多いため、病院を受診する際は細かく説明をする必要があります。

耳管開放症になると様々な症状を発症する

耳管開放症になると、耳に様々な症状が出てきます。また、その症状を放置しておくと体調にも変化が出てくるので注意が必要です。

耳管開放症で、特に気になる症状をいくつか紹介します。

その1.耳がふさがったような耳閉感が続く

耳管開放症になると、耳が塞がったような感がします。音がよく聞こえなかったり、飛行機に乗った時のように耳がキーンとするような症状が特徴です。

こういった症状の場合、唾をのみ込んだり飴を舐めて唾液を出すと解消されるのですが、解消されません。

また、耳に水が入った時のような感覚もするので、他の病気と間違えられることが多いです。

その2.自分の声が大きく聞こえたり響いたりする

耳管開放症になると、自分の声が耳の中で響いて聞こえたり、大きく聞こえたりします。

耳をふさいで喋ると、自分の声が大きく聞こえますが、それと同じような症状が出ます。また、声以外にも次のような音が響いて聞こえることがあります。

  • 唾をのみ込む音
  • 呼吸音
  • 心臓の鼓動

この症状は、中耳炎や耳管狭窄でも出てくるので、よく間違えられることもあります。

その3.不快な音でめまい・耳鳴り・頭痛を引き起こす

音は、外耳が拾った時の約22倍の振動となって耳の奥に伝わるようになっています。

外管が開いたままの状態が続くと、この状態が常に続いているため、ちょっとした音でも大きく聞こえてしまうため、

  • めまい
  • 耳鳴り

といった症状が出ることもあります。

また、その症状が長く続くと、頭痛を引き起こすこともあります。

その4.音のズレでバランス感覚が鈍くなる

耳管開放症になると、音が正常に聞こえなくなるため、どれが正しいのか分からなくなり、バランス感覚が鈍くなります。

初期は音のバランス感覚だけなのですが、症状が悪化すると直立歩行が困難に感じるといったことも出てきます。

その5.耳垢が炎症を起こすと脳にまで影響を及ぼす

耳管開放症になると、聞こえ方以外にも様々な症状が出てくる場合があります。耳管開放症は、大きな耳垢が取れる場合があります。

その耳垢が耳の内部で炎症を起こすと脳にも重大な影響を与え、大きな病気を引き起こす可能性があると言われています。

ふらつきなどを発症する耳管開放症に似た病気

耳管開放症には様々な症状があります。その中で、いからめまいを感じるという人もいます。

その中で、特に耳管開放症と間違えやすい病気を紹介しいます。

自分自身や周期が回転しているように感じる「回転性めまい」

回転性めまいは、自分自身や周囲が回転しているように感じられるめまいで、吐き気とバランス感覚の喪失を伴います。

その原因には、次のようなものがあげられます。

  • 内耳の障害
  • 脳幹や小脳の異常
  • 脳幹と小脳を繋ぐ神経路の異常

内耳の障害にも様々なのもがあり、多くの人が経験したことがあるようなものも回転性めまいの原因にもなっています。

  • 乗り物酔い
  • 帯状疱疹などのウイルス・細菌感染症
  • パジェット病
  • 聴覚神経などにできる腫瘍

また、脳幹や小脳、神経路の異常には、次のようなものがあります。

  • 脳への血液供給が減少する「椎骨脳底動脈循環不全症」
  • 頭蓋骨内の圧が高くなる「良性頭蓋内圧亢進症」
  • 脳腫瘍
  • 多発性硬化症

こういったものの場合、初期症状として回転性めまいが出ることがあります。

乗り物に乗っていないのに、回転して見える場合は脳への異常も考えられるため、すぐに病院での受診が必要です。

女性に多い耳鳴りなどの症状がある「メニエール病」

めまいや耳鳴りといった症状を繰り返す、内耳の病気が「メニエール病」です。

よくめまいがしたら、メニエール病と言いますが、実際にメニエール病を発症している人は多くありません。

メニエール病は、内耳を満たすリンパ液がリンパ水腫となることで、メニエール病を発症させると言われていますが、何故リンパ水腫になるのかは分かっていません。

また、メニエール病には次のような症状が出てきます。

  • 突然、回転性めまいが起こる
  • 耳鳴りや耳の閉塞感が出る
  • 耳が聞こえづらくなる
  • 吐き気や嘔吐
  • 動悸や冷や汗

症状は、耳管開放症に似ていますがメニエール病の場合は突然症状が軽くなることがあります。

そのため、自分で治ったと勝手に判断してしまい、症状が悪化する場合があります。

めまいと一緒に吐き気などがある場合は、必ず病院で受診するようにしましょう。

なぜ女性に多い?耳管開放症になる4つの原因

耳管開放症は、男性と女性の患者の比率が3:5と女性の方が多くなっています。そこには、耳管開放症になる原因に女性特有のものあるからだそうです。

耳管開放症はどうして起こるのでしょうか。

その1.ダイエットなどによる急激な体重減少

女性で、耳管開放症になる1番多い原因が、ダイエットによる急激な体重減少です。

ダイエットをして体重が減ったことに喜んでいると、急に耳の調子が悪くなるという女性も増えているそうです。

耳管の周辺には脂肪があります。この脂肪は、耳管を適度に締め付ける働きをしています。

しかし、ダイエットをすることで脂肪が燃焼され、耳管周辺の脂肪も燃焼してしまい締め付けが緩くなることで耳管が開きっぱなし状態になってしまいます。

これはダイエットだけではなく、歳を取って体重が落ちたり病気などで体重が落ちても同じような症状を発症します。

その2.妊娠やピルによるホルモンバランスの乱れ

女性は男性に比べて、ホルモンバランスが乱れることが多くあります。それが妊娠や月経です。

特に、妊娠すると耳管開閉症になる人が多いそうで、約6人に1人がこの症状で悩んでいるとも言われています。

妊娠20週前後から症状が出ることが多く、症状も人によって違うのが特徴です。妊娠中に耳管開閉症になった場合、出産をすると自然と完治するケースが多いため、心配はいりません。

しかし、症状が重いと

  • 頭痛
  • めまい

といった症状も出てくるので、気になる場合はかかりつけの産婦人科などで相談をするようにしましょう。

また、ピルなどを服用している場合も、ホルモンバランスが通常と違う働きをするため、耳管開放症を発症することがあります。

ピルが原因で耳管開放症の症状が出ている場合は、服用を止めると症状も緩和します。

その3.生活習慣の乱れなどからくる血行不良

生活習慣の乱れには次のようなものがあります。

  • 睡眠不足
  • 偏った食事
  • 夜更かし
  • 運動不足

こういったことをしていると、体のホルモンバランスが乱れてしまい血行が悪くなります。血行が悪くなると、耳管周辺の血流も悪くなり耳管が開きやすくなります。

また、寒さなどで血行が悪くなるのも、耳管開放症の原因に繋がります。耳周辺は冷えないようにするのが大事です。

その4.ストレスや過労による自律神経の乱れ

耳管開放症は、ストレスが原因で発症することもあります。ストレスや疲労が溜まると、自律神経が乱れてしまいます。

すると、血行も悪くなりホルモンバランスも乱れてしまいます。

ストレスや過労が原因で耳管開放症になると、ストレスを解消していかないといけないので、症状が長引くこともあります。

耳管開放症は基本的には自然治癒!自分でできる6つの治療法

耳管開放症は、手術で耳管を閉じるという方法もありあすが、基本的には自然治癒で治すことが多くなっています。

そのため、自分で管理をして症状を徐々に緩和していくしかありません。耳管開放症になった時、自分でできる6つの治療法を紹介します。

その1.マッサージなどをして耳の周りの血行を良くし温める

血行が悪いと、どんなことをしても効果を得ることができません。まずは、耳の周りの血行を良くしてあげることが大事です。

耳のマッサージとは、耳全体を軽くつまみながら揉んであげるだけでも耳が温かくなります。

あまりゴリゴリとマッサージをすると、耳が痛くなるので注意しましょう。

また、蒸しタオルなどを耳に当てて温めてあげることも大事です。寒い時期は、耳が冷えないよう耳当てなどを使うのも効果的です。

その2.水分を多く摂取して耳管が閉じるのを促す

耳がキーンとした時、よく唾をのみ込んで解消することがあります。これと同じで、意識的に水分を摂取して耳管が閉じるのを促すのも大事です。

しかし、女性の場合は水分を多く補給すると、足や顔にむくみが出る場合があります。

特に、妊娠している時に水分を多く摂取するとむくみが出やすいので、注意が必要です。

一気に水を飲むのではなく、軽く口に含んで一口飲むのをこまめに行うことで水分の過剰摂取も予防できますし、耳管を閉じるのを促すこともできます。

その3.寝る時は気になる耳を下にして横向きに寝る

寝る時、多くの人が仰向けに寝ると思います。耳管を閉じたい場合は、横向きになった方が閉じるのを促すことができます。

耳に違和感がある方を下に向け、横向きに寝ることで仰向けで寝るより耳管も閉じやすくなります。

ずっと同じ体勢が辛い場合も、横向きになるようにして体勢を変えるようにしましょう。

寝ている間に体勢が変わるのは仕方ないので、寝る時だけでも心がけるようにすると、治りのスピードも違ってきます。

その4.生活習慣を正し、しっかりと睡眠を取る

生活習慣が乱れると、ホルモンバランスや自律神経も乱れてしまいます。まずは、日頃の生活を規則正しく、生活習慣を正してあげるようにしましょう。

  • 偏りのない食事を1日3食しっかり取る
  • 夜更かしせず、しっかりと睡眠を取る
  • 疲れが残らないように湯船に浸かり疲れを取る

この3つをするだけでも、規則正しい生活になります。

特に、疲れが残らないように湯船に浸かれば、疲れだけではなく血行も良くなるので耳周辺も温かくなり、血行不良を改善することもできます。

その5.自分なりのストレス解消法を見つける

ストレスが溜まると、自律神経が乱れてしまいます。仕事が忙しいと、ストレスを発散する時間が作れないため、さらにストレスが溜まってしまうこともあります。

ストレスを溜めないためには、自分なりのストレス解消法を見つけることが大事です。

  • アロマで好きな香りで部屋をいっぱいにする
  • 好きなアニメを30分見る
  • お風呂にゆっくり浸かる
  • 好きな音楽を聞く

こういった毎日続けられるものを1つ見つけ、それを行うことでストレスを溜めないようにすることが大事です。

ストレスがなくなれば、耳管も徐々に閉じるようになっていきます。

その6.ダイエットをしている人は一旦ストップする

女性の多くが、急激な体重減少で耳管開放症を発症しています。その多くがダイエットです。急激な体重変化は体に様々な症状を引き起こす場合があります。

耳管開放症を発症した場合、一旦ダイエットをストップすることも大事です。

病院で診察を受ける時、ダイエットをしていることが分かった場合は、ストップさせられることもあります。

1度ダイエットを止めて、徐々に体重が落ちるようなバランスの良い食事に切り替えて様子を見ることも大事です。

お灸で自然治癒をする場合は、鍼灸院で受けるのがベスト

耳管開放症のセルフ治療で、よくお灸を使った方法が紹介されています。最近は、貼るだけのお灸などもあるので、自宅で手軽にお灸をすることができます。

お灸をする場合、まずツボを探さなくてはいけません。また、耳管開放症の原因が疲労なのか、ストレスなのか、それとも睡眠不足から来るものなのかを知らないと、ツボにお灸をしても効果を得ることができません。

自分で原因が分かっている場合は、お灸を使うのも可能ですが、原因が分からない場合はお灸をしても無意味になってしまいます。

また、お灸はやり方を間違えるとヤケドをする場合もあります。

もし、お灸でセルフ治療をしようと思う場合は、鍼灸院で症状を話してお灸をしてもらうようにしましょう。

両耳に症状が出ている場合は、耳鼻咽喉科を受診する

軽い症状の場合、上記にある自分でできる治療法を行えば徐々に症状は和らいでいきます。

しかし、症状によっては効果があまり感じられない場合があります。

  • 両耳に耳管開放症の症状がある
  • めまいや頭痛、歩行に支障が出ている
  • 自己治癒法を試しても効果がない
  • 何度も耳管開放症を発症している

こういう人は、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。症状が重度の場合は、手術によって耳管を閉じる場合もあります。

また、精神的不安定な状態が続く場合は、精神安定剤を処方したり、漢方薬の「加味帰脾湯(かみきひとう)」を処方する場合もあります。

こういったもの以外に、耳に薬剤を入れて耳管を閉じるような治療法もあります。

その人の症状に合わせて治療や、自己治癒法のアドバイスもしてくれるので、症状が緩和しない時はすぐに医師に相談するようにしましょう。

耳管開放症の時にやってはいけない「鼻すすり」

耳管開放症になると、自分の声が大きく聞こえたり心臓や呼吸音が聞こえることで不快に感じることがあります。

それを解消するために、無意識に鼻をすすって耳管を閉じようとすることがあります。

耳管が開いた状態で鼻をすすると、鼓膜を無理に引っ張るのでくぼみができることがあります。そこに耳垢が溜まると、炎症を起こしやすくなります。

また、鼻水に含まれる細菌でも炎症を起こしやすくなるため、耳にかなりの負担をかけてしまいます。酷い場合は、中耳炎を引き起こすこともあります。

無理に耳管を閉じるために、鼻すすりをするのは危険なのでやめましょう。

耳管開放症は軽い病気ではないので注意が必要

女性は、よく耳がキーンとなることがあるので「またか」と軽く見てしまうことがあります。

しかし、耳管開放症は重度になると炎症を起こし、脳に影響を与える場合もあります。

特に、何度もこういった症状が出たことがある人は自己治癒だけではなく、病院でしっかりと診察をしてもらうことも必要です。

その前に、まずは耳管開放症を発症しないように日頃から予防しておくことも大事です。

規則正しい生活を送っていれば、発症を抑えることもできます。まずは、耳管開放症にならないように心がけるようにしましょう。

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