ノンアルコールビールは太る?選び方や飲み方のポイント
Date:2019.11.05
お酒が苦手な人でも気軽に飲める、ノンアルコールビール。近年は種類も増え、さまざまなノンアルコールビールを楽しめるようになりました。
アルコール入りの一般的なビールは太りやすいため、ダイエット中は控える人もいます。では、ノンアルコールビールなら、飲んでも太らないのでしょうか?
そこで今回は、ノンアルコールビールを飲むと太るのか解説します。太らないためのノンアルコールビールの選び方や飲み方もご紹介するので、普段よく飲む人はぜひチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
ノンアルコールビールの特徴。アルコールを含んでいることも
ノンアルコールビールは、アルコールが含まれないビールとは限りません。まずは、ノンアルコールビールの特徴を詳しく見てみましょう。
ノンアルコールビールはアルコール分1%未満の飲料
ノンアルコールビールはアルコール分を含まない、またはアルコール分が1%未満のものを指します。
ノンアルコールビールは他にも、
- ビール風味飲料
- ビールテイスト飲料
- ビアテイスト飲料
- ノンアルコールビールテイスト飲料
などと呼ばれることもあります。
アルコール分1%未満でもノンアルコールビールと呼ぶため、以前はアルコールを含んでいるものが多くありました。しかし、アルコールを全く含まない、ビール風味のものも発売されるようになりました。
飲酒運転への罰則が強化されたことや、アルコールを飲めない人からの支持などにより、消費量は年々伸びているようです。
アルコール分0.6~0.9%だとローアルコールビールと呼ぶことも
前述したように日本では、アルコール分1%未満ならノンアルコールビールと呼びます。
全くアルコールを含んでいないノンアルコールビールと区別するため、アルコール分0.6〜0.9%の飲料をローアルコールビールと呼ぶ場合もあります。
妊娠中や授乳中、運転手はアルコール度数0%か確認を
ノンアルコールビールは、アルコールが必ずしも0%とは限りません。お酒に弱い人やアルコールを飲めない体質の人はもちろん、
- 妊娠中
- 授乳中
- 運転手
こういった方も、ノンアルコールビールのアルコール度数が0%かどうかしっかり確認してくださいね。
お店でノンアルコールビールを頼む時に確認したり、購入の際に表示をチェックしたりし、予期せぬ影響を防ぎましょう。もし0%だと確認できない時には、飲まない方が無難です。
ノンアルコールビールを飲むと太る原因。糖質や人工甘味料に注意
ノンアルコールビールは、アルコール分が1%未満という点が大きな特徴です。アルコールが含まれない、または低いため、たくさん飲む人もいるでしょう。
しかし、ダイエット中の人はノンアルコールビールを飲んで太るのか、気になりますよね。
先に結論を述べると、ノンアルコールビールは飲むと太る可能性があります。なぜ太るのか、原因をお伝えします。
糖質を多く摂取すると太りやすい。何杯も飲む人は要注意!
糖質制限ダイエットが流行り、糖質は注目を浴びるようになりました。
糖質をたくさん摂取してしまうと、血糖値が一気に上がり、インスリンが過剰に分泌されます。すると、糖分が脂肪に変わってどんどん体に蓄積され、太る原因になります。
ノンアルコールビールの中には、アルコール分が0%であっても、糖質は0%ではない飲料も販売されています。
一般的なビールに比べると糖質の量は少ないですが、1日に何杯もノンアルコールビールを飲む人は要注意です。
炭酸には食欲を増進する効果が!血行が良くなり食欲が増進する
ビールを飲むと食事が進み、おつまみをつい食べすぎてしまう人も多いでしょう。実はノンアルコールビールにも、食欲を増進する効果があるとされています。
食欲が増える原因は、ノンアルコールビールにも含まれている炭酸です。炭酸が体内に入ると、二酸化炭素が血管内に入り込みます。
二酸化炭素の濃度が増えると、脳は酸素不足だと勘違いし、血管を広げてより多くの酸素を送ろうとします。血行が良くなることで胃や腸が活発になり、食欲増進につながります。
糖質ゼロのノンアルコールビールを選んでも、炭酸が含まれているので、食欲が増進して太る可能性があります。
人工甘味料は満腹感を得にくいため、食べ過ぎる可能性が
糖質ゼロやカロリーゼロのノンアルコールビールには、人工甘味料が大きく関わっています。
人工甘味料とはその名の通り、人工的に作られた甘味料です。天然にはない甘味成分を含む添加物で、砂糖の数十倍から数百倍の甘さがあり、カロリーは砂糖のおよそ半分〜数百分の1という点が特徴です。
しかし、人工甘味料を摂ると血糖値は緩やかに上昇するため、満腹感を得にくいとされています。ノンアルコールビールを飲んでも満腹感がなければ、おつまみなどを食べ過ぎて太る可能性が高まります。
糖質やカロリーがゼロのノンアルコールビールでも、人工甘味料が含まれていれば、食べ過ぎや飲み過ぎにつながるでしょう。
太らないためのノンアルコールビールの選び方・飲み方
ノンアルコールビールはアルコール分が少なくても、糖質や人工甘味料によって太る可能性があります。
つまり、糖質ゼロのノンアルコールビールを選ぶといった工夫をすれば、太りにくくなります。
ここからは、太らないためにノンアルコールビールを飲むにはどうすれば良いのか、選び方や飲み方のポイントをご紹介します。
糖質ゼロのノンアルコールビールなら太りにくい。成分の確認を
ノンアルコールビールを飲んでも太らないためには、糖質ゼロのものを選びましょう。アルコールがゼロでも、糖質が含まれていれば、太る原因になってしまいます。
ただし、「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」と大きく書かれていても、注意が必要です。糖質や糖類が完全にはゼロでなくても、次の条件を満たせば「ゼロ」と表示できます。
- 糖質ゼロ…100mlあたりの糖質が0.5g未満
- 糖類ゼロ…100mlあたりの糖類が0.5g未満
つまり、ノンアルコールビールに「糖質ゼロ」と表記されていても、完全にはゼロではない可能性があります。しっかりと成分表示を確認してから選びましょう。
ビールに比べると糖質が入っていても少量ですが、太る原因を取り除くなら、糖質がないノンアルコールビールを選ぶのが賢明です。
アルコール分0%でカロリーゼロのノンアルコールビールなら安心
アルコール自体にカロリーがあり、アルコール1gあたりおよそ7kcalといわれています。ノンアルコールビールでアルコール分0%なら、カロリーゼロのものが大半です。
アルコールが含まれると、カロリーは少なからずあります。ローアルコールビールとも呼ばれるアルコール分0.6〜0.9%のノンアルコールビールは、9〜15kcal前後のカロリーが含まれています。
ビールや発泡酒などに比べればカロリーは低いですが、太ることに敏感な人はカロリーゼロのノンアルコールビールを選ぶと安心です。
体が冷えると脂肪がつきやすい。冷やして飲む人は要注意!
体が冷えてしまうと、血液の循環が悪くなります。すると老廃物が溜まりやすくなって代謝が落ち、脂肪がつきやすい体になってしまいます。
アルコール分がゼロ、または少ないノンアルコールビールでも、毎日たくさん飲めば体が冷え、太る原因につながります。飲みすぎないように注意しましょう。
特に、ビールのようにノンアルコールビールをキンキンに冷やして飲んでいる人は、太りやすくなります。冷やす方が美味しいとは思いますが、代謝が落ちやすくなるので控えましょう。
おつまみは低糖質やタンパク質が豊富な食べ物がおすすめ
前述したように、炭酸や人工甘味料は食べ過ぎの原因になるとされています。
おつまみで糖質を多く摂取すれば、脂肪が蓄積されやすくなります。もしおつまみを食べるなら、糖質が少ないものを選びましょう。
さらに、タンパク質が豊富なら腹持ちが良く、満腹感を得やすいので、おつまみに適しています。以下はおすすめのおつまみです。
- 枝豆
- チーズ
- 塩味の焼き鳥
- 刺し身
- ソーセージ
フライドポテトやスナック菓子、ご飯、麺類は太りやすいので、おつまみにはおすすめできません。よく食べている人は控えましょう。
ノンアルコールビールの嬉しい効果。太りにくいものも!
ノンアルコールビールはアルコール分がない・少ない以外にも、メリットがあります。
中には、脂肪を燃焼しやすくするノンアルコールビールもあり、より太りにくい効果が期待できます。
ノンアルコールビールの嬉しい効果についてもご紹介します。
トクホや機能性表示食品のノンアルコールビールで脂肪を減らす
トクホ(特定保健用食品)に指定されたノンアルコールビールもあります。
以下に挙げるノンアルコールビールは、トクホの認可を受けています。
- サッポロプラス(サッポロ)…糖の吸収をおだやかにする
- ヘルシースタイル(アサヒ)…食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする
どちらも太りにくくする効果が期待できるので、ダイエット中の人におすすめです。
また、機能性表示食品のノンアルコールビールも販売されています。
次のノンアルコールビールは機能性表示食品です。
- からだを想うオールフリー(サントリー)…内臓脂肪を減らす
- カラダFREE(キリン)…お腹まわりの脂肪を減らす
- パーフェクトフリー(キリン)…脂肪の吸収を抑える・糖の吸収をおだやかにする
脂肪を減らす効果が望めるのは嬉しいですよね。ぜひノンアルコールビールを選ぶ時の参考にしてみてください。
コラーゲンが配合されているノンアルコールビールも!
ノンアルコールビールの中には、コラーゲンが配合されているものもあります。コラーゲンは皮膚や骨などに存在し、摂取すると美肌効果も期待できます。
しかし、コラーゲンは分子が大きく、そのままだと吸収されにくいという特徴があります。
サントリーの「オールフリーコラーゲンリッチ」には、60分の1ほどに小さくしたコラーゲンが2,000mg入っており、吸収されやすくなっています。
女性にとって、コラーゲン入りのノンアルコールビールは嬉しいですよね。気になる人はぜひ飲んでみてくださいね。
アルコール分が少ないため、肝臓の負担を減らすことができる
アルコールが体内に入ると、大半が肝臓で分解されます。アセトアルデヒドや水素に分解し、不要なものは水と炭酸になり、排出されます。
アルコールを摂取し過ぎて肝臓の処理能力を超えると、アルコールの分解を優先しようとします。脂肪の代謝は後回しになり、肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。
ノンアルコールビールはアルコールが少ない・全くないため、肝臓の負担を減らすことができます。脂肪が蓄積されにくいので、太る可能性も低いといえます。
寝る前にノンアルコールビールを飲むと睡眠に良い効果が!
ノンアルコールビールは、睡眠に良い効果をもたらすという実験結果もあります。
スペインの研究によると、寝る前にノンアルコールビールを飲んだところ
- 眠りにつく時間が短くなった
- 睡眠中に動くことが少なかった
という結果が報告されています。
これは麦芽に含まれているギャバ(GABA)という成分が関係しているといわれています。ギャバにはリラックス効果があり、摂取すると質の高い睡眠を得やすくなります。
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、脂肪を分解してくれます。しかし、睡眠時間が短い、眠りが浅い場合には、成長ホルモンの分泌量は減ります。
ノンアルコールビールはビールよりもギャバが豊富です。ノンアルコールビールを飲んで睡眠の質が高くなれば、ダイエットにもつながります。
ノンアルコールビールの選び方に注意して、太る原因を減らそう
ノンアルコールビールはお酒が弱くても飲めるので、重宝している人も多いでしょう。しかし、ノンアルコールビールに入っている炭酸や人工甘味料により、太る可能性もあります。
食欲を増進する効果により、おつまみを食べ過ぎる場合もあるでしょう。太らないために、タンパク質が豊富で低糖質の食べ物を選ぶと安心です。
ノンアルコールビールの選び方や飲み方に気を配れば、太る可能性は減らせます。飲む前に成分表示をしっかりチェックし、飲み過ぎにも注意してくださいね。
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