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妊娠・出産 | 女性の美学
https://josei-bigaku.jp/health/pregnancy/

9つの症状で見極める!元気な赤ちゃんを産む為の妊娠・出産について

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赤ちゃんを待ち望む人にとって、毎月の生理予定日付近は期待と不安でいっぱいですよね。

妊娠がわかってからも、赤ちゃんの状態や、何に気をつければ良いのか、など出産に至るまでに様々な不安や疑問があると思います。

少しでも不安が解消されるように、妊娠初期の体の変化から、出産時の陣痛のやわらげ方、出産後の手続きまでご説明します。

これは生理前症状⁈それとも妊娠初期症状⁈

本文:妊娠したかも!と女性が自分で妊娠に気がつくサインとして、最も多いのが「生理の遅れ」です。

生理予定日より1週間、遅れた場合は妊娠の可能性が高いとされ、さらには市販の妊娠検査薬でも調べる事ができるようになります。

生理周期が順調な人であれば1週間といわず、数日の遅れで妊娠を疑うと思います。

しかし、女性の体はデリケートでストレスや環境の変化に敏感なので、そのせいで生理周期が乱れ、妊娠のバロメーターとして生理の遅れで判断する事が難しい場合もあります。

生理の遅れ以外にも様々な体の不調が生理予定日前に起こる事が多いのですが、ますが、その症状もよくある生理前の不調なのか、もしくは妊娠初期症状なのか、それぞれの特徴と見極め方についてご説明します。

女性の悩みの1つでもある生理前症状について

女性の多くが生理前の体の不調に悩んでいます。
主な症状として

  • イライラ
  • 頭痛や腹痛
  • ニキビなどの肌荒れ
  • 体がだるい
  • むくみがひどい
  • 食欲が増す
  • 下痢や便秘になる
  • 胸が張る

など、症状は様々です。生理前の不調の数は、精神的なものも含めると150種類以上あるともいわれています。

これらの症状を「月経前症候群(PMS)」と呼びます。

PMSが起こるタイミングと度合いには個人差があり、多くの人が生理予定日の1週間程前から不調に悩まされますが、早い人だと生理予定日の2週間前からこの不調を感じる人もいるようです。

生理前に分泌される黄体ホルモンには、眠気やだるさを引き起こす作用や、乳腺の発達を促す作用があります。

PMSは、この黄体ホルモンの影響が大きいとされていますが、それにプラスしてもともとの性格や抱えるストレスによって不調の度合いが変わるともいわれています。

女性の体に影響を及ぼす「黄体ホルモン」と「卵胞ホルモン」とは

女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。

卵胞ホルモン
美肌や精神安定、女性らしい体つきを作る、だけではなく子宮内膜を厚くして、受精卵を子宮内膜へ着床しやすい状態をつくる働きや妊娠の準備をするための働きがあります。
黄体ホルモン
厚くなった子宮内膜を維持する働きや、基礎体温を上げる作用、妊娠を継続するなどの重要な役割があります。しかし、肌トラブルやイライラ、体の不調の原因となるホルモンでもあります。

人によっては、この黄体ホルモンの影響であまりにもPMSの症状が重く、仕事や生活に支障をきたす場合もあります。

その場合、産婦人科で症状をやわらげるためにホルモンバランスを調整するピルや漢方薬などの薬を処方してもらいます。

症状が重い場合は、PMSだけが原因ではなく、子宮内膜症などの子宮の病気の可能性もゼロではないので、産婦人科の受診をおすすめします。

子宮内膜症とは

本来、子宮の内側にある子宮内膜は生理の時に体の外に出ていくのですが、子宮内膜症は卵巣や腹膜などの子宮以外の場所で増殖と剥離(はくり)を繰り返してしまいます。

その結果、外に出されるはずの子宮内膜がお腹の中にとどまり、炎症を起こして痛みを引き起こしてしまう病気です。

命に関わる事はありませんが、不妊の原因の1つでもあります。

生理予定日付近はとても気になる!妊娠初期症状について

妊娠初期とは、妊娠がわかる頃である妊娠2ヶ月に入る妊娠5週(5w0d)から、妊娠4ヶ月である妊娠15週(15w6d)までを表します。

妊娠週数は、最終月経の1日目を「妊娠0日」とし、7日で1週と数えます。妊娠月数を数える場合、28日(4週間)を1ヶ月と数えます。

出産予定日を計算する場合、正常期間の10ヶ月(40週)を月経開始日に足します。

生理周期が28日の人の場合、着床は排卵から大体1週後か10日前後に起こるので、早い人は大体、生理の1週間前から初期症状を感じるかもしれません。

妊娠を待ち望む人にとって、普段はうっとうしいはずの生理予定日が待ち遠しくなりますよね。

妊娠初期に見られる主な症状として

  • イライラ
  • 頭痛や腰痛
  • 吐き気
  • 下痢や便秘になる
  • 体がだるい、ほてる
  • 胸が張り、乳首が痛い
  • ニキビなどの肌荒れ
  • 強い眠気

などがあります。

妊娠初期症状も個人差がありますが、これらはどこかで見覚えのある症状ですよね。

そうなんです!月経前症候群と妊娠初期はほぼ同じような症状なのです。このように症状が似てしまうのもやはり、排卵後に分泌される黄体ホルモンが原因です。

黄体ホルモンの影響により、便秘や下痢になる人も多くいますが、これは子宮と大腸が近いことにより、妊娠を継続させようとする作用が大腸にも影響する事で起こるといわれています。

黄体ホルモンの分泌量が少なくなると、その作用も弱まり、下痢になります。

乳首の痛みや胸の張りは、生理前よりも強い張りを感じる人が多いのですが、体が授乳にそなえて乳腺や乳管の発達を促す為に起こります。

生理の症状と似ているからこそ、これは妊娠なのかどうか迷ったり悩んだりする事があると思います。では、ほとんど同じといわれる症状に決定的な違いはあるのでしょうか。

月経前症候群と妊娠初期症状の決定的な違い

妊娠を待ち望む人の為に、周りのママ達から聞いた「生理前とここが違った!」という症状をご紹介します。

おりもの

おりものには膣内を清潔に保つ役割と、精子が卵管へたどり着くための補佐的な役割があります。

通常は排卵日付近に量が多くなり、排卵を終えると量が減るのですが、妊娠初期の場合、一時的に量が減っても生理前にまた排卵日付近と同じくらいの量が続きます。

妊娠初期は、女性ホルモンの分泌が増え、おりものの量も増えます。

排卵日と同じくらいの量が続くといっても、いつものおりものとちょっと違い、乳白色やクリーム色、またはピンク色で匂いもほとんどないない、サラサラしたおりものです。

普段、おりものを気にしている人ほどこの変化には敏感に気づくと思います。

胸の張り

生理前症状でも説明したとおり、黄体ホルモンの分泌量が増えることによって胸の乳腺や乳管が発達します。

その為、胸に張りや痛みを感じるようになります。

生理が始まれば、黄体ホルモンが減少するので、胸の張りは治まっていくのですが、生理予定日を数日もしくは1週間過ぎても張りが治らない、いつもより痛みが強いという状態が続きます。

食べたいものが変わる

よく生理前は甘いものが食べたくなるっていいますよね。

これは、コルチゾールというストレスに敏感に反応するホルモンが甘いものを欲するからといわれています。

妊娠初期にもこの症状は多く見られますが

  • しょっぱいものやすっぱいものが食べたくなる
  • それほど好きじゃなかった食べ物が食べたくなるなど

ホルモンバランスの影響で今までと食の好みが変わる事があります。

中には味覚自体が変わってしまう人もいるようです。

腹痛

生理前に感じる腹痛で「もうすぐ生理がきそうだ」と判断することありませんか?

生理前の腹痛は、不要な子宮内膜が剥がれるように子宮が収縮運動をするので、その為に下腹部がギューッと締め付けられる痛みがあります。

妊娠した場合はにも下腹部の痛みはある事が多いのですが、生理前とは逆に、子宮内膜を厚くする為に子宮が膨張するので、締め付けられる痛みというよりは外側にぐーっと広がるような感覚で、チクチクした痛みを感じます。

基礎体温が上がる

体温は妊娠初期の1番の判断材料になるかもしれません。通

常、生理が始まる直前になると、高温期だった体温が低温期になり、体温が下がります。

しかし、妊娠した場合は生理開始予定日を過ぎても高温期が続き、体が火照るような感覚もあります。

体温の上がり方には個人差がありますが、平熱よりも1度前後高くなることが多いようです。

基礎体温をつけている人はこの体温の変化で妊娠を知ることができると思います。

基礎体温をつけていなくても、体のリズムをだいたい把握している人は「そろそろ体温が下がる頃だけどまだ高いままだな」など、感覚でわかる人もいます。

生理周期に個人差はありますが、高温期が2週間以上、続いた場合は妊娠の可能性が高くなります。

生理よりも少量の出血

この症状はあまり多くの人にでるものではないようなのですが、受精卵が子宮に着床するときに、絨毛(じゅうもう)が子宮壁を傷つけ、軽い痛みや出血を伴うことがあります。

これが「着床出血」といわれるものなのですが、着床出血があった人は、生理予定日の数日前に微量な出血があり、そろそろ生理が始まるのかなと思っていたら2、3日で出血が止まったというパターンのようです。

出血も、茶色のおりもの状になって出てきたり、真っ赤な鮮血が少量でたりと、いつもの生理とは違っている事が多いです。

着床出血がないからといって、着床していない訳ではありません。

むしろ着床出血がない人の方が多いので、これは判断が難しいところですが、基礎体温が下がって出血した場合は生理の可能性が高く、基礎体温が高温のまま、出血した場合は着床出血の可能性が高いです。

便秘・下痢

生理前や妊娠初期は、黄体ホルモンが増加するので、そのホルモンの変化から自律神経に影響する事もあります。

自律神経が消化器系の働きに影響を及ぼすと、腸の働きを弱めてしまい、便秘に悩む人が多くなります。

また、胃腸の機能が低下する事、便秘で体内に便が溜まって体が自然に外に排出しようとする時に、下痢になる事もあります。

この症状で見極めは難しいのですが、今まで生理前は便秘や下痢になった事がなかった人が妊娠初期症状として便秘や下痢になる事で気づいたり、今まで摂取しても問題なかった食べ物や飲み物で下痢になった事で気づく人もいるようです。

強い眠気

黄体ホルモンが増えると、体のだるさやほてりから、強い眠気を感じる事が多くなります。

これは生理前も同じですが、この期間がいつもより長かったり、生理予定日を過ぎても続く事で妊娠に気づく事があるようです。

腰痛

生理前や妊娠初期の腰痛は、リラキシンという卵巣ホルモンの1つが原因です。

出産に向けた体作りの為に、リラキシンの作用が骨盤の関節を緩め、それによって体を支える腰への負担が増えて、腰痛を引き起こします。

また、子宮収縮や、冷えなどの血行不良により、腰痛を引き起こす場合もあります。
生理前に感じる腰痛は背中から腰、太ももにかけて、ずんと重いような鈍い痛みです。

妊娠初期の腰痛は、生理予定日頃から痛みだし、主に骨盤付近に強い痛みを感じ、痛みが長引く事が多いようです。

妊娠に気づいたらできるだけ早く産婦人科を受診しましょう

妊娠したかも!と思った時に、多くの人がまず市販の妊娠検査薬を試すと思います。

そこで陽性が出た場合、できるだけ早く産婦人科を受診するとをおすすめします。

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、やはり妊娠していたという可能性がとても高いのですが、子宮外妊娠である事も否定はできません。

子宮外妊娠は、卵管破裂を引き起こす事もあり、時には命に関わるものです。

著者は無事に妊娠・出産ができる前にも1度、妊娠検査薬で陽性反応が出た事がありました。しかし、仕事も忙しく、病院に行くのを先延ばしにしてしまった時に、突然、しゃがみこむような腹痛と大量の出血があり、病院に行くと妊娠はしているけれど子宮に赤ちゃんが見えないと言われました。

結局は子宮外妊娠で、体の事を考えてすぐに手術となりました。心の悲しさと苦しみと体の痛みから、かなり精神的ダメージを受けました。その後、なかなか授からず、無事に出産できるまで5年かかりました。

妊娠の可能性がある人は、赤ちゃんのためにもご自身の体の為にも、できるだけ早めに産婦人科を受診してください。そして、妊娠がわかったら体を十分にいたわってください。

妊婦さん全体の1%にある「子宮外妊娠」とは

本来、受精卵は子宮内膜に着床し、妊娠が成立するのですが、何らかの原因で受精卵が子宮内膜以外に着床してしまう事を「子宮外妊娠」と言います。

多くの人が妊娠したかもと思った時に試す、妊娠検査薬をはじめ、産婦人科で行う尿検査や血液検査でも妊娠反応が出ます。

しかし、エコー検査では本来見えるはずの胎のう(赤ちゃんが入ってる袋)が子宮内に見えないのが特徴です。

子宮外妊娠の約98%という高い割合で多いのが、子宮ではく、卵管に着床するケースです。

受精卵は卵管内では育つことができず、妊娠8週目くらいまでには卵管流産や卵管破裂を起こし、大量出血を引き起こす可能性があります。

子宮外妊娠の確率は妊娠さん全体の0.5~1%とそれほど確率は高くありませんが、場合によっては命に関わることもあります。

出血と腹痛という症状では、生理なのではと判断に迷う事もありますが、いつもよりも痛みが強いなどいつもと違う体の変化があれば、後回しにせずに速やかに受診しましょう。

赤ちゃんとママのために葉酸を摂りましょう

妊娠したら葉酸を摂取する事が大切だと聞いた事がある人も多いと思います。

しかし本来は、お腹の赤ちゃんの細胞が作られる過程で、発育を助ける重要な働きをするので、妊娠する前から妊娠初期にかけて、葉酸を摂取する事が赤ちゃんにもママにも特に効果的だと言われています。

海外では、いち早く妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月まで葉酸を摂取することを推進したため、胎児神経管閉鎖障害の発生が激減し、日本よりも割合が低くなっています。

それを受け、厚生労働省は妊娠適齢期の女性に対して積極的に葉酸を摂取する事を2000年に勧告しました。

葉酸はたくさん摂ればさらに効果的なのでしょうか

葉酸は主に、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラ、納豆、いちごなどに多く含まれています。厚生労働省は、1日に必要な葉酸の量を

  • 妊娠前は200μg(マイクログラム)
  • 妊娠中は400μg(マイクログラム)
  • 授乳中は280μg(マイクログラム)

としています。
※100μg=0.1mg

最近は、食の欧米化が進み、葉酸が不足している女性が増えています。

外食が多い人もできるだけ緑黄色野菜を取り入れるようにするなどして、葉酸摂取を心がけましょう。

普段の食生活に取り入れる目安として、葉酸を含む主な食品の有含量は

ホウレンソウ(2束) 126μg
ブロッコリー(2房) 105μg
アスパラガス(3本) 114μg
納豆(1パック) 60μg
いちご(5粒) 68μg

とされています。食品だけで1日の摂取量を摂取するのが難しければ、葉酸のサプリを上手に使って、あまり難しい事と捉えずに試してみるのも良いと思います。

葉酸は水に溶ける性質があり、ゆで汁に流れてしまったり、火を通すことで熱で栄養素が失われてしまいます。

緑黄色野菜を調理する場合は、スープにして汁ごと食べる事をおすすめします。

赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを少しでも減らす為、葉酸を食品やサプリから過剰に摂取したくなりますが、過剰摂取した場合、発熱や蕁麻疹や呼吸障害などの副作用を起こす事があるので、1日1000μgを越えないようにしましょう。

サプリで補う場合も、1日の摂取量をしっかり守りましょう。

※神経管閉鎖障害とは
赤ちゃんは妊娠4週〜5週頃に脳や脊髄などの神経管が作られます。その際に必要不可欠な葉酸が不足すると、先天異常につながる事があり、下半身マヒや無脳症により流産や死産などが起こってしまいます。

葉酸と一緒に摂取すると良いもの

葉酸の他にも、ぜひ合わせて摂取してほしい栄養素があります。

葉酸と合わせて摂取する事で先天性異常につながる可能性をさらに低くする成分もありますので、今日から普段の生活に葉酸とともに取り入れてみてください。

ビタミンB12

ビタミンB12は植物性の食品にはほぼ含まれておらず、主にあさり・レバー・いわし・さば・さんま・のり・卵・牛乳などに含まれています。

卵巣や子宮など、細胞の成長に重要な栄養素なので、妊婦しやすい体づくりのためにも、これから妊娠を考える人に、ぜひともおすすめしたい栄養素です。

さらに、赤ちゃんを作る際のDNAという遺伝情報を作ったり、葉酸とともに赤血球を作り悪性貧血を防ぎ、1000人に1人の割合で発症するという先天性欠損のリスクも減らしてくれる事がわかっています。

葉酸だけでもリスクはだいぶ減らせますが、ビタミンB12を一緒に摂取するとさらに割合が低くなります。

1日の摂取目安量としては2.8μg(マイクログラム)とされていますが、多くの女性が半分程しか摂れていません。

ビタミンC

皆さんご存知の通り、主にキウイフルーツやレモン、みかんやいちごなどの果物に含まれている他にほうれん草やブロッコリー、パセリにも含まれています。

ビタミンCは、葉酸の吸収を高めて皮膚や骨・血管を丈夫にし、免疫力を高めてくれる、体にとって大切な栄養素です。

妊娠すると、赤ちゃんにも栄養をあげなくてはいけない事や、ホルモンバランスの乱れにより、肌の老化や吹き出物などの肌トラブルで悩む人もいます。

ビタミンCはコラーゲンを生成を助ける働きがあるので、お肌の状態を良くしたり、免疫力を高めてくれるので風邪の予防もできます。

また、ストレスも緩和してくれるのでママの為にもお腹の赤ちゃんの為にもぜひ摂取したい栄養素です。

1日の摂取目安量としては、男女ともに1日100mg、妊娠女性は110mg、授乳期には145mgとされています。

この数値は最低摂取推奨量で、美肌やストレス緩和などの効果を期待して摂取される場合には、なんと1日2,000㎎以上といわれています。

そのぐらい、ビタミンCは体のあらゆる機能を働かせたり、細胞生成する際に毎日消費されているのです。

摂取目安量の最低量である100~150㎎であれば、普段の野菜や果物で補えます。

例えば赤パプリカは100g中170㎎、レモンは100g中100mg、ビタミンCを含みます。しかし、効果を期待できる量とされる1日2,000mgを摂取するとなると、普段の食事では負担になると思いますので、サプリや医薬品で補う事をおすすめします。

ビタミンB6

ビタミンB6は、ニンニクや牛・豚・鶏のレバー、マグロ・かつおなど赤身の魚などに多く含まれています。

皮膚や粘膜を守る役割の他に、アミノ酸の代謝不良を正常に働かせる為、摂取する事でつわりが少し楽になる事もあるようです。

また、妊娠中のむくみ改善にも効果があるとされているので、積極的に摂取したい栄養素です。

ビタミンB6の摂取目安量は1.2mgとされていますが、妊娠中は1.4mg、授乳中は1.5mgの摂取が望ましいとされています。

水溶性ビタミンなので、不要な分は尿として排出されるのですが、過剰摂取を続けると、しびれなどの感覚神経障害が起こる事があるので、1日に45㎎以上摂らないように気をつけましょう。

ビタミンB2

ビタミンB2は主に、しそ・モロヘイヤ・納豆・大豆・味噌・アーモンドなどに含まれています。

ビタミンB6と一緒に摂ることで、ビタミンB6の効果をより高め、動脈硬化の予防や妊娠高血圧症候群を予防するのに適した栄養素です。

また、妊娠中に悩まされる貧血やむくみ、つわりの緩和にも効果的です。成人女性の1日の摂取目安量は1.2mg、妊娠中はと1.5mg、授乳中の人は1.8mgです。

必要以上の栄養分は尿として排出されるので、できるだけ数回に分けて摂取するようにしましょう。

※妊娠高血圧症候群とは
なんらかの原因で、今まではなかったのに妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧がみられる場合、または高血圧にプラスで蛋白尿を伴う場合に妊娠高血圧症候群と診断されます。

主にレバーや肉、魚や野菜、大豆に多く含まれている鉄分には2種類あります。

  • ヘム鉄 — 主に、動物性食品の肉や魚に含まれる。
  • 非ヘム鉄 — 主に野菜・海藻類、乳製品等に含まれる。

女性は月経により、血液と共にヘモグロビンが失われたり、妊娠により赤ちゃんにも鉄分を送らなくてはいけないなどの理由から、鉄分不足になる女性が多いと言われています。

鉄分は赤血球を作る際に必要なヘモグロビンを作るのに重要な成分で、作られたヘモグロビンは酸素を体中に運ぶ大切な働きをします。

鉄分が不足すると、貧血だけではなく卵巣にも影響し、排卵障害が起きたり、なかなか着床できず、不妊の原因にもなってしまいます。

また、出産の際にも微弱陣痛でなかなか赤ちゃんが生まれないというトラブルの原因にもつながります。

成人女性の摂取目安量として11mg、妊娠初期は13.5mg、妊娠中は26mg必要とされています。

鉄分の不足は女性の体に様々な影響を及ぼしますが、妊娠中はお腹の赤ちゃんに血液が送られるため、不足すると赤ちゃんの成長に影響し、未熟児や虚弱児になってしまうことがあります。

ビタミンCと合わせて摂取すると吸収率が上がり、効果的とされますが、お茶やコーヒーに含まれているタンニンは吸収率を下げると言われています。

ご自身の体の為はもちろん、赤ちゃんの為にも食事やサプリなどで鉄分を積極的に摂取しましょう。

カルシウム

カルシウムはご存知の通り、牛乳や乳製品を始め、イワシやシシャモなどに多く含まれています。

骨や歯を作るのに大切な成分だという事は有名ですが、それ以外にも心臓や筋肉の収縮、血圧を下げるなど、体にとって重要な働きをし、骨粗しょう症も予防します。

妊娠中は特にカルシウムが必要とされ、不足すると赤ちゃんの骨や歯を弱らせたり、高血圧につながる恐れがあります。

妊娠中は、妊娠高血圧症に注意が必要なので、カルシウム摂取が大切なのです。

妊娠すると、赤ちゃんの骨や歯を形成するために今まで以上に大量のカルシウムが必要になります。

1日に必要なカルシウムの摂取目安量は650mgで、牛乳100gあたり110mg、シシャモは100gあたり330mg、カルシウムが含まれています。

もし食品だけで摂取が難しい場合は、サプリを上手く使って補いましょう。

ただし、過剰摂取すると皮膚のかゆみや吐き気などの症状がでる事があるので、2300mgのが摂取上限をこえないようにしましょう。

ビタミンA

ビタミンAには動物性のビタミンAである「レチノール」と植物性ビタミンAである「ベータカロチン」があります。

ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ役目や、病気への抵抗力や免疫機能を強化するのに大切な栄養素です。

妊娠中にも必要なビタミンとして、厚生労働省も摂取を推進しているのですが、妊娠初期に過剰摂取した場合、赤ちゃんの耳に障害が起こる事がわかっています。

過剰摂取で問題視されているのは動物性ビタミンAの方で、主にレバー系や肝に多く含まれているのですが、1日の摂取目安量をはるかに上回る量のビタミンAが含まれており、過剰摂取につなかってしまうからです。

ビタミンAの1日の摂取目安量は、妊娠中は670μgとされているのに対して、レバー系(鶏や豚)は13000μg〜14000μgも含まれています。

一方、植物性のビタミンAは動物性に比べて不要な分の栄養素は体にたまらず排出されるので、過剰摂取の心配はあまりありません。

極力、動物性よりも緑黄色野菜に含まれる植物性のビタミンAを摂取するようにしましょう。

妊婦さんはもちろん女性に優しいタンポポ茶をのみましょう

タンポポ茶はタンポポの根や茎から作られたもので、中国では古くから漢方薬として人々に親しまれています。

人によっては土の味がするなど感じ方は様々ですが、コーヒーの味と似ていることからタンポポコーヒーと呼ばれることもあります。

タンポポ茶は血液をサラサラにしてくれるので、新陳代謝が良くなったり、冷えが改善され、不妊に悩む人にも効果があるとされています。

また、血液の質も良くなるので母乳が出やすくなったり、乳腺炎の予防もできます。

利尿作用を良くする事で、むくみも改善できるのですが、気をつけるべき点として、トイレの回数が増える事と血圧が低い人はさらに下がる可能性があります。

心配であれば少しずつ試して飲んでみてください。

タンポポ茶はどれを選べばいいのか

ドラッグストアや通販を見ると、タンポポ茶はたくさんの種類があります。しかし、そのほとんどが中国産です。

国産のものになると値段も高いものが多いので、つい安全性よりも価格重視になりがちです。

しかし、できれば体の為にも赤ちゃんの為にもオーガニックのものや、残留農薬分析や菌分析など食品の安全分析を自主的に行っているお店の商品を選ぶ事をおすすめします。

妊娠初期(15週まで)の赤ちゃんとママ

赤ちゃんの体をつくるために細胞分裂や分化をして様々な器官が形成される重要な時期です。

赤ちゃんの急成長に伴い、体の不調やつわりがひどいなどの症状を感じる人が多いのですが、風邪薬などの成分が赤ちゃんに影響しやすい時期です。

薬を飲む場合はお医者さんに相談しましょう。

また、アルコールやタバコは、胎児の奇形や発達障害を引き起こす可能性や、流産、発達障害を引き起こす可能性があるといわれていますので、絶対に避けましょう。

普段の食事も、直接赤ちゃんに影響を及ぼすので生ものには火を通して食べるなどし、飲み物もコーヒーや紅茶などのカフェインを避けましょう。

必要な手続き

だいたい8週〜12週までの間に母子手帳を受け取る手続きをするように医師から言われます。

各市町村で手続きをするのですが、その時に母子手帳だけではなく、その後の妊婦検診で使える公費の補助券や妊娠・出産、育児に役に立つ冊子なども一緒にもらえます。

最近ではパパの為の父子手帳ももらえるので、旦那さんと出産や育児を共有していく為にも上手に活用しましょう。

妊娠中期(16週〜27週)の赤ちゃんとママ

赤ちゃんが羊水の中で動く事による胎動を感じられ、あまり目立たなかったお腹もポッコリとしてきます。

赤ちゃんは髪が生えたり皮下脂肪がつく事で、より赤ちゃんらしい体つきになり、男の子か女の子かわかるのもこの時期です。

また、急速に五感が発達し、ほぼ完成するので周りの音はもちろん、ママの声は特によく聞こえますので優しく話しかけてあげましょう。

この頃になるとつわりも落ち着き、お散歩や外出が多くなると思いますが、お腹が大きくなり、今までと歩く感覚が違ったり、足元が見えにくくなったりします。

体調が良いからと油断せず、ゆっくり歩いたり誰かに付き添ってもらうなどしましょう。

戌の日のお祝いをしよう

妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に、安産祈願の為にお参りをします。

犬は比較的お産が軽いと言われており、古くから縁起が良いとされ安産祈願が行われました。

戌の日は12日に1回あり、魔除けの為や冷えを防ぐ為に腹帯を巻いて祈願します。

ワンポイント

おしゃれをしたいママは、体も赤ちゃんも安定し始めるこの時期に美容院などに行きましょう。

ただ、出産にむけて髪を短くしたものの、切って逆に大変だったと少し後悔するママも多いです。

ショートは、セットが難しかったり時間がかかる事、ボブは陣痛中に汗ばんだ顔にくっついたり、赤ちゃんのオムツ替えの際に邪魔になったりと短ければ楽というわけでもないようです。

結べるくらいの長さにするか、ヘアピンやヘアバンドなどのヘアアクセサリーを使ってまとめるなど工夫をすると良いかもしれません。

また、ヘアカラーで長時間座り続けたり臭いで具合が悪くなる事も考えられますので、体調が少しでも良くないと感じた時はキャンセルしたり、パパに付き合ってもらうなどしましょう。

妊娠後期(28週〜40週)の赤ちゃんとママ

この時期の赤ちゃんは、羊水を飲み込んで肺を膨らませて吐き出し、肺で呼吸する練習をしています。

さらに、中枢神経から末梢神経が発達するので、表情を変えたり、細かい動作ができるようになります。

体温調節機能や消化機能が充実し、全ての内臓機能も完成しており、いつ産まれても良いように赤ちゃんは準備万端です。

赤ちゃんが大きくなり、ママの胃などの消化器官を圧迫するため、食べる量が減ったり胃酸が逆流して胸焼けすることもあります。これを後期つわりといいます。

一度に食べられない時は回数を分けて少しずつ食事や水分をとりましょう。

また、お腹の張りが強かったり頻繁に起こる場合、切迫早産につながる可能性もありますので安静にするかお医者さんに相談しましょう。

気になる出産費用のサポートについて

出産にあたり、赤ちゃんや体の心配はもちろんですが費用も気になりますよね。高額な出産費用を軽減する為の出産育児一時金についてご説明します。

出産育児一時金とは

妊娠4ヵ月(85日)以上で出産し、1人の出産につき42万円(産科医療補償制度の対象外となる出産の場合は39万円)が行政から支給される制度です。

※1人につき42万円なので双子であれば84万円になります。1回の出産に必要な費用は、一般的には40〜50万円程度かかるといわれています。

産むのにこれだけ高額な金額になると、子供は欲しいけれどお金が…とためらう人も多くなる為に、分娩費用がサポートされます。

対象者は、健康保険の加入者またはその被扶養者で、妊娠4ヶ月(85日)以上で出産した人が対象です。

支給方法として

  • 直接支払制度
  • 受取代理制度
  • 産後申請方式

の3通りがあります。

直接支払制度とは

1番、多く利用される制度です。産婦人科で制度を利用するための意思確認書類をもらい記入します。

出産後、退院の際に分娩費用から出産育児一時金の42万円が引かれ、超えた額が自己負担となります。

もし、分娩費用が42万円以下だった場合、申請をすれば差額が後日、口座に振り込まれます。

ただし、この制度を導入していない医療機関もあります。

受取代理制度とは

直接支払制度を導入していない小規模な医療機関でも、出産費用と出産育児一時金の差額だけを支払うことができる制度です。

直接支払制度とほとんど変わりはありませんが、申請の方法が違います。

直接支払制度の場合は産婦人科などの医療機関が保険先に直接手続きを行ってくれるので、自分でやる事といえば意思確認書類を書く事くらいなのですが、受取代理制度の場合は手続きを自分でしなければいけません。

医師から申請書をもらい、国民保険の方は各市町村の役所、社会保険に加入の方は勤務先の保険会社に申請書を提出します。

産後申請方式とは

直接支払い制度や受取代理制度ができる前の従来の制度で、出産後に分娩費用を産婦人科で支払った後(立て替える)、加入する健康保険に申請して、後日お金が振り込まれます。

出産育児一時金は対象条件を満たせば支給されるのはもちろんですが、帝王切開になった場合、ご自身で加入している医療保険からも保障が受けられる事がほとんどです。

ご加入中の医療保険の内容をもう一度見直して、保障が受けられるものは忘れずに申請しましょう。

知っておきたい陣痛をやわらげるアイテム

お産が始まる前に、準備してあるといい陣痛を和らげるアイテムをご紹介します。

テニスボール
肛門付近をツボ押しで押したり、誰かにグリグリ押してもらうと楽になると聞きますが、実際、陣痛中は自分でツボ押しで押せる状態でもないですし、誰かに押してもらうにも長時間は厳しいものがあります。

そこでテニスボールがオススメです。仰向けの状態で背中や腰の下に入れて、自分の力加減でマッサージできる事と、いきみを抑えるために肛門がテニスボールに当たるように座ると良いです。

カイロ
夏に出産の人には不要と思われるかもしれませんが、お腹や腰、会陰部付近に服の上から貼る事で、カイロの温かさで血流が良くなったり筋肉の緊張がとれ、痛みがやわらぎます。
抱き枕
横になって丸くなる体勢が陣痛をやわらげる効果もあるとされていますが、それでじっとしているのもなかなか大変です。そんな時、抱き枕があると、足の間に挟んで横向きが楽になったり、しがみついたりできます。病院で用意している所もあるようです。
アロマ
呼吸法で体をリラックスさせるのと一緒で、香りによってリラックス効果を得るために、アロマが効果的とされています。もし、お気に入りのアロマなどがあれば、その香りが陣痛をやわらげてくれる事も。

1番は呼吸法でリラックスする事ですが、それでも不安だったり、もう少しやわらげたいなと思ったら、試してみてください。

出産はママと同じように赤ちゃんも苦しいのです

出産はママだけが大変に思われがちなのですが、ママはもちろん、実は赤ちゃんも大変なのです。

赤ちゃんが出てくる為に、子宮が収縮するのですがその時一時的に赤ちゃんへの血流が減少するので赤ちゃんも苦しい瞬間があります。

陣痛中はできるだけ赤ちゃんに酸素を送ってあげる為に息を止めないようにしましょう。

苦しさを乗り越える為の呼吸法

陣痛中は痛みに耐える為にどうしても力が入ってしまいます。

力が入ると赤ちゃんが上手く産道を通れなくなったり、酸素が届きにくくなり、赤ちゃんも苦しくなってしまいます。

多くのママが、陣痛そのものよりも、体がいきもうとしているのに、子宮口が全開になるまでいきまないようにする「いきみ逃がし」に大変さを感じています。

いきみのがしとは

子宮口が全開に近くなると、どうしてもいきみたくなってきます。

しかし、子宮口が全開になる前にいきんでしまうと、会陰部や膣内が裂傷したり、赤ちゃんが窒息するなどの危険性があります。

その為、「いきみ逃がし」が必要になります。

その大変さを少しでもやわらげる呼吸法として、

  • ラマーズ法の呼吸法
  • ソフロロジー法の呼吸法

があります。

ラマーズ法の呼吸法とは

フランスのラマーズ医師が広めた分娩法で、体の緊張や恐怖心などを、筋肉の緊張を緩めてリラックスさせる弛緩法(しかんほう)と、呼吸法によって取り除き、自然な形である子宮収縮で分娩を行う方法です。

ラマーズ法は誰もが一度は聞いた事があるであろう「ヒッヒッフー」が有名なのですが、陣痛が強まった時と、いきみのがしをする時など、お産の進行状況によって呼吸法が変わるのです。

まだ陣痛の間隔に少し余裕がある場合(10分〜15分おき)

3秒くらいかけて鼻からゆっくり吸って、また3秒くらいかけて口からゆっくり吐きだし、できるだけ深く深呼吸します。

肩に力を入れず、リラックスし、体全体の力を自然と抜く事を意識しましょう。呼吸法は鼻から「ヒー」で吸って、口から「フー」です。

いよいよ陣痛が本格的に痛みを増してきた場合(3分〜5分おき)

痛みが強くなりだすと、先ほどの呼吸法で深呼吸が難しくなる場合があります。

まずは焦らずリラックスして落ちついて、息を長く吐く事を意識しましょう。呼吸法は鼻から「ヒッ」と短めに吸って、口から長めに「フー」です。

いきんではいけない「いきみ逃がし」の場合(陣痛1分〜2分おき)

この状態が陣痛の中で辛いと感じる人が多いようです。

どうしてもいきみたくなるのですが、子宮口が全開ではないので、いきみ逃がしが必要です。呼吸法は鼻から「ヒッヒッ」と息を吸って、口から「フー」です。

子宮口全開の場合

いよいよいきみ始めます。この時もリラックスを意識といっても難しいかもしれませんが、スムーズに赤ちゃんを産む為には、やはりリラックスが重要です。

あごを引いて、顔に余計な力が入らないように目をしっかり開けて、自分のおへそを覗き込むような体勢が基本になります。

先生や助産師さんがタイミングを指示してくれますが、陣痛の波に合わせて2回深呼吸して、3回目で息を止めて、ぐっと押し出す間隔でいきみます。

この時の呼吸法として、いきむ時には息を止めて「フーウン」波が落ち着いたら「ハッハッハッ」と短く呼吸します。

いきむタイミング以外は、肩の力を抜いて、大きく深呼吸して赤ちゃんにも酸素を送ってください。

ソフロロジー法の呼吸法

日本ではここ最近、ソフロロジーによってお産が楽になったと注目されるようになりました。

しかし、実は先にヨーロッパでは「ラマーズ法を超える分娩方法」として広まっていたのです。

ソフロロジーは出産に向けてのエクササイズ、出産の恐怖心や不安を取り除く為のイメージトレーニング、ゆっくり息を吐くという呼吸法によって精神を落ちつかせ前向きにし、リラックスした状態で自然分娩できることを目指しています。

まだ陣痛の間隔に少し余裕がある場合

背筋を伸ばし、あぐらをかきます。陣痛の痛みがきたらゆっくりと10秒〜15秒かけて息を吐きます。ゆっくりと息を吐ききったら自然に体は大きく息を吸い込みます。

陣痛の痛みが弱くなったらまた力を抜いてリラックスします。

いよいよ陣痛が本格的に痛みを増してきた場合

子宮の収縮に合わせて息を吐きながら、息を止めないように注意して少しいきみも加えてみましょう。痛みが弱くなってきたらまたリラックスします。

赤ちゃんの頭が見えてきた場合

いきむのをやめて、基本であるゆっくり息を吐くことに再度、集中します。息を吐く事で体の緊張感がとれ、赤ちゃんが参道を下りてきやすくなります。

いずれも気持ちを落ち着かせたり、体の緊張をやわらげる為の呼吸法なので、完璧な呼吸法をしようと余計に緊張してしまっては効果が薄れてしまいます。

呼吸法を間違わないようにと意識するよりは、普段の生活にもできるだけ呼吸法を取り入れ、出産に向けて体がリラックスできる状態を取り入れましょう。

事前に呼吸法を意識していても、いざ本番になると痛みに耐えたり、いきみのがしをするのに練習どおりの呼吸法はできなかったという人も多いのです。

もし上手くいかない時は吸うより吐く事に集中すると、リラックス効果があります。

出産したあとに行う手続きについて

出産後、ゆっくり休みたい所ですがいくつか手続きがあります。体が不調な場合は無理せず旦那さんや家族にお願いしましょう。

出生届 生後14日以内 出生した赤ちゃんを戸籍に登録する為の手続きで、住民票のある市区役所や町村役場で手続きします。
児童手当金 生後1ヶ月以内など、できるだけ早く 住民票がある市区役所や町村役場で手続きします。育児支援の為に国が支給するお金です。産まれてから小学校を卒業するまでは、乳幼児1人につき月額15000円、3歳から中学卒業までは10000円支給されます。(子供が3人以上だったり、世帯の所得によって金額が変わります。各市町村にご確認ください)
健康保険の加入 生後1ヶ月以内など、できるだけ早く 住民票がある市区役所や町村役場で手続きします。できれば生まれた赤ちゃんの1ヶ月健診までに健康保険に加入させましょう。赤ちゃんが風邪を引いてしまったりして病院に行く際にも必要なので、早い手続きにこしたことはありません。
ます。もし、パパとママ両方が働いている場合、所得が高いほうの扶養に入れることが一般的です。加入している健康保険により異なるので、勤務先の窓口での手続きも必要になります。

赤ちゃんはママを選んできてくれたのです

出産までの道のりで、不安や辛さもありますが、それ以上に感動や感謝の気持ちが上回ります。

出産で大変なのはママだけではありません。赤ちゃんも苦しいのです。でもママに会いたくて一生懸命、小さい体で頑張っています。

「赤ちゃん」と呼べる期間はあっという間です。赤ちゃんとの時間をどうか大切に過ごしてください。

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