部屋の匂いを今すぐ消したい!緊急事態に焦らない、16の対処法
Date:2018.09.05
自分の家の匂いって、不思議なくらい分からないものです。
なぜ匂いが分からないのかというと、嗅覚が環境に適応しやすいため。
いつも嗅いでいる匂いにはスグ鈍感になってしまうためなのですが、この適応力の高さが時には仇となることも……。
友達や恋人を部屋に呼んだとき。はたまた、結婚して夫の父母(つまりお舅さん・お姑さん)が遊びに来るときなど、
と焦ってしまうこともあります。
そこで今回は、お部屋の匂い、とくにリビングを中心とした生活スペースの匂いについて対策をまとめます。
今スグできる緊急対策から、日常的に実践したい簡単な悪臭予防まで網羅していますので、できそうなものを見つけたら即実践してみてくださいね。
では、早速見てみましょう!
この記事の目次
これ何の匂い?お部屋にこもるイヤな匂いの正体は?
匂いにはさまざまな種類があります。どんな原因かによって効果的な対処も変わってくるので、まずはお部屋の気になる匂いの原因を探ってみましょう。
代表的な「お部屋の匂い」3種類
お部屋に漂う匂いの種類は、原因ごとに大きく3つに分かれます。
- 汗
- 足の匂い
- 髪や頭皮の脂臭
- 口臭
- 加齢臭
- ペットの体臭や排泄物の匂い など
- 食べ物
- 油
- タバコ
- 部屋干しの洗濯物
- ファブリックに染み付いた体臭 など
- カビ
- 埃
- 湿気 など
これらに加え、トイレや玄関から移ってきた匂いが混じり合い、独特のイヤな匂いが形成されていきます。
湿気は匂いを強くする
「その他」の中に含めた「湿気」には、とくに注意が必要です。湿気そのものに匂いがあるわけではないのですが、湿度が高いと粘膜が潤い、嗅覚が鋭くなります。
つまり湿気があると余計に匂いを強く感じやすいのです。
雨の日や梅雨〜夏にかけての時期などは、お部屋の除湿をすることで匂いを軽減することができます。
ファブリックにご用心!
布製品には匂いがつきやすく、一度ついたらいつまでも匂うものです。
- カーテン
- ソファ
- クッション
- ベッドカバー
- 枕カバー
- 衣類
- 布製の収納用品
- その他ファブリック
こうした布製品にはとくに注意が必要です。
日頃からこまめに、「洗えるものは洗う」「洗えないものは抗菌効果のある消臭スプレーでケアする」といった対策を行いましょう。
対策1「緊急!今スグなんとかしたい匂いには?」
急に人を呼ぶことになり、「今スグこの匂いをなんとかしたい!」と焦ってしまうこと、ありますよね。
そんなあなたのために、まずは今スグできる緊急対策を、スグできる順にご紹介します。
(1)何はともあれ換気する
まずは換気を行い、お部屋の空気を入れ替えましょう。
空気を入れ替えるには、空気の流れをつくることがキモです。
- 窓
- ドア
- 換気扇
こうした開口部を2ヶ所以上開けて、そのうち1ヶ所は(全開ではなく)10cm程度の隙間にすると、空気が流れやすくなります。
扇風機を使ってクサい空気を外へ追い出すのも効率的です。
換気の時間は5分が目安です。5分間続けて空気の流れをつくってあげると、お部屋の空気はだいたい全部入れ替わります。
(2)濡れタオルを振り回す
換気をしながら行いたいのが、よく絞った濡れタオルをお部屋の中で振り回すことです。
やり方は簡単です。タオルを水に濡らして、水が滴り落ちないようによく絞り、匂いの気になる壁や天井の方向へぶんぶんと振り回します。
少量のお酢を染み込ませると、脱臭効果がアップしますよ〜!
振り回す時間は1分〜5分程度が目安です。
タオルを振り回すなんて傍から見たらちょっとコミカルな光景かもしれませんが、家族以外誰も見ていません。恥ずかしさは捨てて思いきり振り回しましょう!
(3)スプレー型消臭剤を使う
市販のスプレー型消臭剤を使って匂いを消しましょう。スプレータイプの消臭剤なら、嫌な匂いの多くを一瞬で「なかったこと」にしてくれます。
このとき気をつけるポイントは、いい匂いを振りまくタイプの「芳香剤」ではなく、「消臭剤」や「脱臭剤」を選ぶことです。
どんなにいい匂いでも、混じり合うことで悪臭になる可能性があります。芳香剤(ルームフレグランス等)を使うのは、お部屋の匂いをしっかり消してから!お楽しみにとっておきましょう。
まずは無香料の消臭剤・脱臭剤で、嫌な匂いを消しましょう。
(4)マッチを擦る
「トイレの匂いがお部屋に流れ込んできて気になる」というときは、マッチを擦るだけで簡単に消臭できます。
来客に「お手洗いを借りたい」と言われた際にも、トイレの匂いが気になるならばマッチをしゅっと擦ればOKです。
ただ、火傷にはくれぐれも注意してください。
(5)コーヒーor茶葉を炒める
コーヒーの抽出後のカス、もしくは緑茶の茶葉をフライパンで炒めるのも、お部屋の消臭に役立ちます。
やり方は、次のとおりです。
- まずフライパンに、コーヒーの抽出カスor茶葉を敷き詰めます。
- 換気扇を回しながら弱火で炒ります。
- ときどきフライパンを揺すって熱を回しましょう。
- 香りが出てきたら、火を止めてそのまま置いておきます。
お部屋の嫌な匂いが消え、代わりにコーヒーやお茶のよい香りが漂います♪
炒り終えたコーヒーカスや茶葉は、よく乾かしてから小瓶やガーゼの袋に詰めれば、お部屋や靴箱などの消臭剤として再利用できますよ。
(6)酢入りスプレー(トイレや魚の匂いに)
匂いには、性質ごとに大きく分けて3つの種類があります。
- 酸性
- アルカリ性
- その他(アルデヒド臭など)
という3つで、このうち「悪臭の7割を占める」と言われているのが、アルカリ性の匂いです。
アルカリ性の匂いとして代表的なのは、次のようなもの。
- トイレの匂い
- タバコの匂い
- ペットの排泄物の匂い
- 肉や魚の生臭さ
こうした悪臭に効果的なのが、酸性の「酢」の力です。
お酢を水で薄めてスプレーをつくり、匂いの気になる場所に吹きかけ、スプレーした後すぐによく水拭きします。
「お酢の匂いが残るのでは?」と心配になるかもしれませんが、水で薄めてスプレーし、きちんと水拭きすれば大丈夫です。
拭いた場所に鼻をくっつけて匂いを嗅げばかすかに香るかもしれませんが、お酢の匂いが部屋に漂うといったことはありません。
これで緊急の来客時にもバッチリです。
ペットが粗相した際にも、お酢は使えます。水気を拭き取った後にすぐお酢を染み込ませた布で拭いて、その後もう一度水拭きすると、匂いまで綺麗にとれますよ!
(7)重曹スプレー(汗臭さや靴の匂いに)
一方、酸性の匂いとして代表的なのは、次のようなものです。
- 汗の匂い
- 体臭
- 足や靴の嫌な匂い
- 食品の腐敗臭(腐った卵など)
こうした酸性の匂いを消すには、アルカリ性の性質を持つ「重曹」がピッタリです。
重曹10gを水200mlに溶かした「重曹スプレー」を使って、これらの匂いを消しましょう。匂いが気になるところにシュッと吹きかければOKです。
お酢と違って匂いが後に残らないので、水拭きの必要もありません。ただしシミになると心配な場合は、スプレー後に乾拭きしましょう。
(8)布製品についた匂いをとる裏ワザ
カーテンやソファなど、布製品に染み付いてしまった匂いは「濡れタオル+スチームアイロン」で素早く除去できます。
濡れタオルを匂いが気になる場所に当て、その上の少し離れたところからスチームアイロンをあてましょう。蒸気(水の分子)が匂いを吸着し、消臭してくれます。
対策2「もう焦らない♪日頃からこまめにしておくべきことは?」
慣れてしまった匂いには、嗅覚は鈍感になります。だから毎日嗅いでいる自分の家の匂いには、誰でも鼻がきかなくなってしまうのです。
だからこそ、「クサい」と感じたときだけでなく、普段からの対策が重要。
日常的にこまめに対策して、爽やかなお部屋を保ちましょう!
(9)室内に匂いの元を放置しない
まず、嫌な匂いの元になるゴミを部屋の中に放置しないことを徹底してください。
放置することで強烈な匂いを放つのは、たとえば次のようなものです。
- お弁当のゴミ
- カップラーメンの空きカップ
- ビールなどお酒の空き缶
- お菓子の袋、食べカス
そう、注意したいこれらはズバリ飲食物に関わるゴミです。
毎日新しい食べ物系のゴミが出ますから、いろいろな食べ物の匂いが混ざってなんとも言えない悪臭がお部屋にこもりっぱなしに……。これは絶対に避けたいですね!
次のようなことを意識して、ゴミを室内に残さないよう気をつけてください。
- キッチンに捨てる
- まず、リビングルームや自分の個室には食べ物系のゴミを放置しないこと。面倒でもキッチンのゴミ箱に捨てましょう。
- 生ゴミは密封
- 生ゴミはとくに匂いを発生しやすいので、新聞紙に包み、ビニール袋に入れてから、キッチンのゴミ箱に捨てましょう。
- ゴミの日には毎回出す
- ゴミの日にはこまめにゴミを出しましょう。ゴミ袋がいっぱいになるまで待っていると、匂いが発生してしまいます。「まだあんまり入ってないな」と思っても、ゴミの日が来たらいったん捨てて、新しい袋をセットするのがおすすめです。
- ゴミ箱を洗う
- ゴミ箱にも意外と匂いが移っています。ゴミ箱を定期的に洗いましょう。
(10)カーテンを洗う
カーテンは、お部屋の中で最も面積の広いファブリックと言えるでしょう。それだけに匂いが強く、長く、こもりやすいアイテムです。
タバコやペットの匂いも吸着しやすいカーテン。2〜3ヶ月に1度は洗濯し、リフレッシュさせましょう。
カーテンはお気に入りを選んでいる人も多いでしょう。同じものをいくつも買うのは「ちょっと大変」と思うかもしれません。
乾くまでの時間が心配でなかなか洗えないならば、1〜2日だけ臨時に使う「洗濯時の洗い替え専用」のカーテンを用意しておくのがおすすめです。
(11)布団のシーツやカバー類を洗う
毎晩使う布団のカバーやシーツも、大きなファブリックの代表選手です。こちらは気軽に洗いやすいので、布団カバーやシーツは少なくとも週に1度は洗濯しましょう。
「シーツやカバーを洗ったときには、ついでに布団を干す」という習慣ができれば、尚良しです。布団の湿気を飛ばすことができ、より一層の匂い対策に繋がります。
寝室は換気する機会も少ないので、匂いがこもりやすい場所でもありますよね。
ちなみに枕カバーはできれば洗い替えを用意して毎日洗って取り替えるのがおすすめです。
(12)エアコンを掃除する
エアコン内部はカビや埃の温床になりやすい場所です。
エアコンの風にそうした成分が含まれていれば当然、匂いは部屋じゅうに広がりますし、健康にもよくありません。
取り外せるフィルター部分は、2週間に1回程度、自分で掃除をしましょう。
エアコン本体に内部クリーニング機能が搭載されている場合はラッキーです。こまめに使って中から清潔さを保ちましょう。
エアコンから出る風が「カビ臭い」場合は、内部にカビが発生してしまっている可能性が高いです。
内部のカビは、じつはエアコンの「内部クリーン」「クリーニング機能」等では除去できません。(そうした機能は、基本的にカビを予防するための機能なのです。)
長年放置したエアコンからカビ臭い風が出ているときは、早めに専門業者にクリーニングを依頼するのがおすすめです。
- まず、部屋の窓を全開にして換気します。
- エアコンの最低温度で「冷房運転」を1時間します。
- その後「送風運転」を1時間します。
この方法はエアコンメーカーのお客さまセンターがご案内している匂い対策です。仕組みとしては、エアコン内部で結露を起こして水分に匂い成分を吸着させ、その後送風機能で内部を乾燥させて匂いを消します。
上記の方法は、実践してすぐにピタッと匂いが消える場合もあれば、1〜2日後くらいに匂いが消える場合もあります。掃除しているのに匂いが気になる場合は、ぜひ試してみてください。
(13)排水口にアルミホイル
キッチンやバスルームの排水口から漂う嫌な匂い。それがお部屋にまで届いてしまい、「なんかクサいな」と感じることもありますよね。
そうした場合は、排水口のカゴ状になっている部分に、丸めたアルミホイルを入れておきましょう。
アルミホイルの金属成分が匂いをキャッチし、消臭してくれます。ぬめり対策にもおすすめで、1ヶ月に1回程度交換すると効果的です。
(14)置き型消臭剤を使う
スプレータイプの消臭剤は即効性があり緊急時におすすめですが、普段から置いておくならば「置き型タイプ」の消臭剤・脱臭剤がおすすめです。
こちらもスプレータイプと同様、芳香剤(ルームフレグランス)ではなく、消臭・脱臭効果があるものを選びましょう。
(15)匂いを消すものを置く
木炭や重曹は、消臭・脱臭効果が高いアイテムです。
- 木炭
- 表面に無数に空いた小さな穴が匂いを吸着し、消臭します。1ヶ月ごとに天日干しすると、効果が戻り、長持ちします。竹籠に入れて室内に置いておけばインテリアにもなじみやすいです。
- 重曹
- 表面の乾いた部分が匂いを吸着し、消臭してくれます。
小瓶に入れてガーゼでフタをし、輪ゴムでとめておきましょう。定期的に瓶を振ったり中身をかき混ぜたりすると、表面がいつも乾いた状態になり、長持ちします。
全体が湿気を吸って固まってきたら取り替えどきです。残った重曹は掃除に再利用するのが◎
木炭や重曹の置き場所は、匂いの発生源の近くや風が通りにくい部屋の隅などがおすすめです。どちらも除湿効果に優れているので、湿気がこもりやすいところに置いておくのも良いですね。
(16)空気清浄機を使う
少し高価ではありますが、脱臭効果のある空気清浄機を導入するのも一手です。
小型の製品を置くならば、リビングだけでなく、寝室やトイレなど各個室に1台ずつ置いておくとより効果的です。
ペットのいるお家やタバコを吸う方には、とくにおすすめです。
ただしエアコン同様、メンテナンスをしないで放置しておくと、内部がカビの温床になりがちです。フィルターや内部のクリーニングは必ず定期的に行いましょう。
いい匂い♪お部屋を爽やかに香らせる手軽な方法5つ
上記の対策をいくつか実践していくうちに、嫌な匂いがだんだん消えて、お部屋の空気がフラットな状態に戻ってきたはず……。
気になる匂いがすっかり消えたら、今度は「好きな香りがふわりと香る」そんな環境をつくってみませんか?
お部屋をいい匂いにするための方法とポイントをご紹介します。
早く試したい!5つの方法
思わず笑顔になってしまうようないい香りのお部屋をつくる方法。これは無数にありますが、今回は手軽な5つをご紹介します♪
- アロマオイル
- 手軽で楽しい方法の一つが、アロマオイルです。蒸気式やスティック型のディフューザーを使って楽しんだり、水で薄めてスプレーしたり。陶器の小皿に垂らしておけば、そのままディフューザー代わりにもなります。
- アロマキャンドル
- 最近では、さまざまな香りのアロマキャンドルが安価で手に入るようになりました。部屋を少し暗くして、お気に入りの香りのキャンドルをともせば、リラックスタイムにもピッタリです。
- お香
- アジアン系雑貨店などで手軽に購入できる、お香。こちらもさまざまな香りや形があるので、好きな香りを選んで焚いてみましょう。火を消したあとも衣服やファブリックからふわりと心地よく香ります。炊き込めるとむせかえるような強い匂いになってしまうので、適度に換気しながら楽しみましょう。
- 柔軟剤
- 柔軟剤も「いい匂い」をウリにした商品がたくさん発売されています。洗濯した衣類からの移り香効果は意外と大きく、部屋全体がいい匂いに包まれます。好きな香りの柔軟剤を見つけたら、それを使ってお洗濯するだけで充分、お部屋がいい香りになりますよ。
- ファブリックミスト
- 市販のファブリックミストやルームフレグランスを使っても良いですし、アロマの精油を使って自分の好きな香りでミストをつくるのも素敵です。消臭効果は期待せず、あらかじめお部屋の匂いはしっかり消してから使いましょう。
お部屋を香らせる際の「3つの注意点」
お部屋に香りをつける際には、ちょっとしたコツや注意したいポイントがあります。
- 1.匂いが混ざらないよう気をつける
- 匂い同士が混ざり合うことで、意図しない嫌な匂いに変わることがあります。お部屋の嫌な匂いをしっかり消すのはもちろん、「いい匂い」同士もできるだけ混ぜないように気をつけてください。とくにアロマやお香を楽しみたい方は、柔軟剤は無香料のものを選ぶのがおすすめです。
- 2.匂いすぎないように気をつける
- むせ返るような香水をつけているのに、本人は気づいていない。そんな光景を見たことはありませんか?嫌な匂いだけでなく、いい香りについても自分では感じにくいものです。部屋の匂いは外出時の自分にも移ります。どんなにいい匂いでも、強すぎる香りは他人にとって悪臭に負けず不快なものです。香りを強くしすぎないよう、「ふとした瞬間にふわりと香る」くらいにとどめておきましょう。
- 3.いい匂いはファブリックにつける
- ミストなどで部屋を香らせる際、適度な強さに保つには、空気に匂いをつけるのではなく「ファブリック(布)に匂いをつける」という発想でミストを使うと良いでしょう。布には匂いがつきやすく、布からふわっと立ち上ることでちょうどいい香りになります。
まとめ:習慣化で楽ちんになる♪爽やかなお部屋を手に入れよう
緊急時には即効性のある消臭方法を活用すればOK!
でも、一番良いのはいざというとき焦らないように普段から対策しておくことです。
匂い対策は、ちょっと面倒に感じることでも、実際にやってしまえば一瞬で終わったりします。日常の習慣になってしまえば、身体が自然と動くので、より楽ちんになることでしょう。
こまめな対策で嫌な匂いは防げます!生活習慣の一つとして、取り入れてみてください♪
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