【ホワイト企業の特徴】転職する際の見分け方を解説

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記事の情報は2022-06-10時点のものです。

ホワイト企業の特徴と見分け方を解説しています。また、ホワイト企業に転職するコツや注意点も紹介します。転職活動の際に参考にしてください。最後にホワイト企業に転職するためにおすすめの転職エージェントを紹介しています。
【ホワイト企業の特徴】転職する際の見分け方を解説

転職をするなら、残業時間が長い、有給が取りにくいといったブラック企業ではなく、生き生きと働けるホワイト企業を選びたいのではないでしょうか。ホワイト企業に転職したいのであれば、ホワイト企業がどのような会社か特徴を理解することが大切です。

たとえば、ホワイト企業には、「離職率が低い」「労働基準法を守っている」「有給休暇が取りやすい」といった共通する特徴があります。今回の記事では、ホワイト企業の特徴だけでなく、ホワイト企業の見分け方も解説します。

ホワイト企業とは?5つの特徴

ホワイト企業と呼ばれている会社には、次の特徴があります。

  • 離職率が低い
  • 労働基準法を遵守している
  • 有給休暇が取りやすい
  • 福利厚生が充実
  • 女性が働きやすい環境が整っている

離職率が低い

ホワイト企業を判断する、わかりやすい基準が「離職率」です。離職率が低いのであれば、それだけ社員が会社に残る魅力があることを意味しています。

上場企業であれば、離職率は「就職四季報」で企業情報を見られます。就職四季報で、各企業の「3年後離職率」を参考にしましょう。また、就職四季報に掲載されてなくとも、企業によっては転職サイトやハローワークの求人票に離職率を載せている場合があります。

労働基準法を守っている

本来、「労働基準法」は法律なので守るものは当然ですが、なかには労働基準法を遵守していない企業が存在します。賃金の支払いや労働時間の取り決め、就業規則などの労働基準法をしっかり守っていることはホワイト企業の最低条件です。

また、「残業時間」が短い、「休日出勤」が少ない、といった条件を満たしていれば、ホワイト企業と判断できるでしょう。

休日が多い、有給休暇が取りやすい

年間休日もホワイト企業かどうか判断する大切な要素です。休日は会社にもよりますが、完全週休2日制・祝日を休みとした場合、年間休日数は120日以上になります。ホワイト企業を選ぶ際は、年間休日が120日以上を基準として求人を探しましょう。

加えて、「有給休暇」が取りやすいかも、ホワイト企業を選ぶうえで大切な判断ポイントです。有給取得率が高い企業なら、社員をしっかり休ませてくれるホワイト企業だと考えられます。

福利厚生が充実している

ホワイト企業が他の会社と異なるのが「福利厚生」です。ホワイト企業は従業員を大切にするので、社員の健康と働く意欲を増進させるために、福利厚生を充実させています。

「家賃補助」や「各種手当」「医療補助」といった福利厚生があると、単に給与が高いことよりも、働く方にとって大きな助けになる場合があります。また、福利厚生に予算を回せるのであれば、それだけ会社に余裕があることも示しています。

女性が働きやすい環境が整っている

ホワイト企業は「女性」が働きやすい環境を作っています。女性にとって出産や育児は大きなライフイベントです。「産休」や「育休」に関する制度が整っていて、子供がいても無理なく仕事を続けられる会社はホワイト企業だと言えます。

ただし、制度だけはしっかり設けられているが、産休や育休を実際に取っている社員はほとんどいない会社もあるので注意が必要です。

また、厚生労働大臣から認定を受けている証である「くるみん」「プラチナくるみん」「トライくるみん」を取得しているかどうかで、女性が活躍しやすい会社なのか判断できます。

ホワイト企業の見分け方

ホワイト企業かどうかの見分け方としては、次のようなことが考えられます。

  • 評判を調べる
  • 実際に会社へ足を運ぶ
  • 公の優良企業認定を受けているか確認する

ホワイト企業の見分け方1.評判や口コミを調べる

実際に働いている社員からの会社の評判や口コミをまとめたサイトがいくつもあります。企業口コミサイトを利用し、目当ての会社の情報を集めるのがおすすめです。

もちろん、不特定多数の人が書き込んだ情報のため、確実な情報ではありません。1つのサイトだけでは情報が偏るので、いくつかのサイトを調べたりSNSで検索したりして多くの口コミを集めましょう。

実際に会社を訪問して自分の目で確かめる

転職したい会社が定まったら、会社に行って自分の目で確かめましょう。紙やネット上の情報だけではわからない、生の情報を得られます。店舗がある企業なら、実際にお店に訪れるのも手です。働いている方の実際の様子を見て企業の雰囲気を知れるでしょう。

ホームページや求人票を見た印象と、実際の職場の印象に乖離がある場合があります。一見地味な会社だが、実態を知ったら意外に好印象な会社であることもありえます。

優良企業と認定する企業認定制度を取得しているか

曖昧な基準ではなく、信頼できる会社かわかる「認定制度」があります。次のような認定を受けている会社なら、ホワイト企業である可能性が高いです。

■優良企業の認定制度

  • 安全衛生優良企業認定(ホワイトマーク認定)
  • 健康経営優良法人認定制度
  • ホワイト企業認定
  • ユースエール認定

「安全衛生優良企業認定」は、労働者の安全性を高め、健康に留意している会社に与えられる認定で、厚生労働省が管轄しています。「健康経営優良法人認定制度」は、経済産業省が管轄している制度で、健康問題に積極的に取り組んでいる会社が取得できます。

「ホワイト企業認定」は、総合的な判断からホワイト企業であると認められた会社が取得できます。認定を行っているのは、一般財団法人日本次世代企業普及機構です。

「ユースエール認定」は厚生労働省が認定を出しています。若者の採用や育成を積極的に行っており、かつ若者の雇用管理状態が良好だと認められれば取得できます。

ホワイト企業に転職するための注意点とポイント

ホワイト企業に転職するためにあらかじめ知っておいてほしい注意点とポイントを紹介します。

ホワイト企業ほど競争が激しい

働きやすい環境が整っているホワイト企業は誰もが入りたいと思っているため、求人に応募が殺到する可能性があります。そのため、競争率が高く、書類選考や面接選考を綿密に準備しないと選考に通るのは難しいです。

ただし、「人気がある企業=ホワイト企業」だと、安易に応募するのはおすすめしません。希望する仕事内容に合っているか、持っているスキルを活かして働けるのかを重視しましょう。

企業に何を重視するのか、あなたにとって働きやすい環境とは何かといった基準を明確にするのがおすすめです。

希望する業界に詳しい人から話を聞く

転職を考えている企業が本当にホワイト企業か知るには、実際に働いている方から話を聞きましょう。気になる会社で働いている方でなくとも、同じ業界で働く友人や知人に印象を聞くのもおすすめです。

業界にいる方であれば、どの会社がブラック企業で、どの会社がホワイト企業なのかを知っている可能性があります。また、業界に詳しい方であれば、業界で必要とされるスキルやどんな人材が必要とされているかなど調査でき、応募書類や面接の準備に役立ちます。

転職エージェントに登録してプロの意見を聞く

誰でも利用でき便利なのが「転職エージェント」です。転職エージェントに登録して、プロのキャリアアドバイザーの意見を聞けば、ホワイト企業に転職できる可能性が高まります。

本当にホワイト企業なのかどうか、素人には見分けが困難です。しかし、転職のプロであれば、各企業の情報を詳しく知っています。また、ホワイト企業は競争率が高いため、ただ漫然と応募しても、選考で落とされてしまう可能性が高いです。

希望する会社が見つかった際には、キャリアアドバイザーに相談し企業が何を求めているか、どのような対策をすればよいのかを教えてもらえます。

ただしキャリアアドバイザーも、すべての会社の情報をもっているわけではありません。複数の転職エージェントに登録して、複数の担当者からアドバイスを受けたほうが、ホワイト企業への転職の成功率が高くなります。

転職エージェントを併用するメリット

転職エージェントに登録することで、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえる場合があります。

【非公開求人とは】
インターネット上や情報誌など一般には公開されていない求人のことです。転職エージェントによって保有している非公開求人は異なり、「独占案件」「独占求人案件」とも呼ばれます。

非公開求人の中には条件がよい求人情報、各企業の極秘採用案件といったものがあります。

公開されている求人だけでなく、非公開求人も紹介してもらうことによって、より希望する条件に合致する求人が見つかる可能性が高まります。

多くの求人を比較するため、複数のキャリアアドバイザーとキャリアコンサルタントに意見を聞くため、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。

転職エージェントは2~4社を登録し、利用する中でサービス内容やキャリアアドバイザーとの相性などを見極めたうえで、最終的に1~2社に絞るのが良いでしょう。

ホワイト企業への転職におすすめ転職エージェント

ホワイト企業に入りたい方におすすめの転職エージェントについて、詳しく見ていきましょう。

【リクルートエージェント】転職エージェントの中でも最大手

■リクルートエージェントの特徴

  • 転職の支援実績が多い
  • 求人数が多い
  • 選択肢が多い

■リクルートエージェントの基本情報

求人数 エリア サポート期限
公開求人:約154,000件
非公開求人:約210,000件 ※1
全国 3か月

※1※出典:「リクルートエージェント 公式ホームページ」 記載の情報は2021年12月現在のものです。

リクルートエージェント」は、保有している求人の数が業界でも最多クラスです。求人数が多いので、リクルートエージェントを利用すればホワイト企業の求人と出会える可能性が高いです。

また、リクルートエージェントは転職エージェントの中でも、経験豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しています。専門知識を持つリクルートエージェントのキャリアアドバイザーに相談し、希望するホワイト企業に転職しましょう。

ホワイト企業は競争率が高いため、選考に通過するのは難しいです。ですが、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーが「応募書類の添削」「面接対策」といったサポートをしてくれるため、安心して選考に臨めます。

リクルートエージェントが気になった方は、公式サイトをチェックしましょう。

【マイナビエージェント】各業界に精通した担当者からサポートを受けられる

■マイナビエージェントの特徴

  • キャリアアドバイザーが優秀
  • はじめての転職でも安心
  • 書類や面接のサポートが手厚い

■マイナビエージェントの基本情報

求人数 エリア サポート期限
公開求人:多数
非公開求人:アリ
全国 無期限

マイナビエージェントの評判は良いです。各業界に特化したプロフェッショナルが業界ごとに専任しており、あなたの希望する業界に精通している人が担当してくれます。

また、企業ごとに詳細な情報を持っているため、転職希望者が知りたいホワイト企業の情報も多く所有しています。さらに、マイナビエージェントでは応募書類の添削、模擬面接で面接の対策といったサポートを無期限で受けれます。転職エージェントのサポートは期限付きが多い中、無期限なのは大きなメリットです。

じっくりあなたに合ったホワイト企業を探したい方は、マイナビエージェントがおすすめです。マイナビエージェントのサポートが気になる方は、公式サイトをチェックしましょう。

【ハタラクティブ】フリーターや20代、第二新卒の転職におすすめ

■ハタラクティブの特徴

  • 若者の転職に特化
  • 書類選考通過率が高い
  • 登録から内定までの日数が短い

■ハタラクティブの基本情報

求人数 エリア サポート期限
非公開(2,300件以上)※3 東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡 無制限

※3 出典:「ハタラクティブ 公式ホームページ※2021年12月時点」

ハタラクティブはフリーターや20代、第二新卒の若者を中心とした若手向けの求人が多い転職エージェントです。若手向けの転職エージェントのため、サポートが手厚く、初めての転職でも安心して利用できます。

ハタラクティブの求人は、中小企業が中心です。中小企業の中にも、福利厚生に力を入れたホワイト企業は多くあります。企業の規模にこだわらないのなら、ハタラクティブはおすすめの転職エージェントの1つです。

社会経験が少なくて転職が不安な方はハタラクティブを確認しましょう。

まとめ

ホワイト企業には、「離職率が低い」「福利厚生が充実している」といった基準があります。こうした条件を満たした求人を探せば、ホワイト企業に転職できる可能性が高くなります。

ただし、求人票ではホワイト企業の条件を満たしていたとしても、有給が取りにくい、人間関係が悪いなど、実情があなたの想像と異なる場合もあります。実際の会社の様子を知るために、希望する会社や業界に詳しい知り合いがいるなら、一度会社の実情を聞いてみましょう。

知り合いがいなくとも「転職エージェント」を利用すれば、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーが調べてくれます。転職サポートの経験豊富なキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントの力を借りれば、ホワイト企業への転職が実現するでしょう。