上司に嫌われる部下の15の特徴。こんな意外な落とし穴も?
Date:2017.09.01
職場の人間関係の中でも、悩む人が多いのが「上司との関係」です。
向こうの方が立場が上であるだけに、関係性の良し悪しが仕事に大きく影響することもありますよね。
人間同士ですから、相性の合う・合わないはもちろんあります。でも、どの職場に行っても、どんな上司の下についても、なぜか嫌われてしまう……という場合、自分自身の行動の中に解決のヒントがあるのかもしれません。
悪気はなく……無意識のうちに……。自分としては何気なくとっている行動が、上司を苛立たせ、嫌われる原因になってしまっているとしたら。
行動や意識を変えることで、上司との関係を良好に保つことができそうです。
そこで今回は、上司に嫌われる部下の特徴と、上司との関係をより良く保つためのコツについてご紹介していきます。
「仕事ができない」だけじゃない。上司に嫌われる部下の特徴
「仕事はきちんとしてるのに、なぜ私ばかり嫌われるんだろう?」と不満に思うこともあるでしょう。
じつは上司に嫌われてしまう理由の多くは、単純に「仕事ができないから」というものではないようなのです。
(1)報・連・相ができない
コミュニケーションのうちでも「報・連・相」、すなわち、
- 報告
- 連絡
- 相談
この3つは、人と一緒に働く上での基本の柱です。
部下たちの仕事の進捗を管理するのも、上司の仕事の一部です。でも上司だって自分の仕事で手一杯。自主的に報・連・相をしてこない部下にいちいち「アレどうなってる?」「コレは大丈夫?」と確認して回ることはできません。
もし部下が間違ったやり方で仕事を進めてしまっていたら?
不安に思ったとしても、実際に報告してもらわないことには、上司には気づく術がないのです。
ほとんど完成する頃になって「えっ、これやり方が違うよ!」と叱る羽目になるのは、上司にとって物理的にも精神的にも大きな負担です。もちろん、部下であるあなただって嬉しくありませんよね。
適切な報・連・相ができない部下、また面倒だからとわざと報告を怠ったりする部下は、上司にとって悩みのタネとなり、嫌われやすいのです。
(2)ミスを隠すなど、嘘をつく
うまくいかなかった仕事や、ミスをしたことの報告は、気が重いものですよね。
でも、ミスをしたときこそきちんと上司に報告する必要があります。上司にとっては、部下のミスを把握し、挽回する策を練るのも、仕事のうちだからです。
ミスを隠す部下や、都合が悪いことについて嘘をつく部下は、一番大変な上司の仕事を邪魔しているのと同じことなのです。
叱られるのは誰だって嫌です。でも、隠したところでいずれは明るみに出るでしょう。
仕事では、まずい事態になりそうなときこそ、真っ先に上司に報告するのが最善の手です。
(3)毒舌が目立つ・ネガティブすぎる
口をひらけば皮肉や批判が出てくる毒舌家や、物事を始める前から「どうせできっこない」など諦めたような発言ばかりするネガティブな部下も、上司にとってはありがたくありません。
たとえ仲間内であっても、不満や不平を言い合うことが多い人は、上司にもその雰囲気が伝わります。
新しい指示を受けたときに、つい「できない理由」ばかり口にしてしまう人も、要注意です。
(4)うわさ話や陰口が好き
職場の関係者について、あることないこと噂したり、標的を決めて陰口を叩くのが好きな人。こうした人は、とくに有能な上司にとって迷惑な存在です。
うわさ話や陰口は、職場の雰囲気を悪くします。メンバー同士が敵対し、ピリピリしている職場では、いい仕事はできません。
また仕事中も他人のアラ探しに夢中になってしまえば、本来の能力を充分に発揮することはできないでしょう。
中には、「自分の上司こそ、まさにうわさ好き、陰口好きで困っている」という場合もあるでしょう。
その場合、案外本人のいないところで、上司の上司にあたる人から煙たがられているかもしれませんね。
(5)敏感すぎてコミュニケーションがとりにくい
職場にはびこるハラスメントは、もちろん許されません。
- セクハラ
- パワハラ
- モラハラ
など、上司からの言動に不快な思いをする人が多いのは事実です。これは徹底してなくしていくべきでしょう。
ただ、その事態を恐れるあまり過敏になりすぎてしまうことがあります。
上司にしてみれば、ちょっとした挨拶ひとつで非難されるかもしれないと思うと、仕事の指示も出しにくくなります。スムーズに仕事を進められず、「厄介な部下」という印象を抱くでしょう。
一つの失言もなく、常にパーフェクトな形でコミュニケーションをとり続けること。それは理想ではありますが、やはり現実的ではありません。
ハラスメントを意識するのは大切です。でも自分が過敏になりすぎていないかどうかは、定期的に振り返ると良いかもしれません。
(6)指示待ちばかりで自分で動けない
指示がないと動けない人は、社会全体に増えていると言われます。もちろん「面倒だから動かない」なんて人は論外ですが、そうではない人もいるでしょう。
「指示されていないことをやったら怒られるかも」という恐れから、「指示がないと動けない」と思い込んでいる人が、たくさんいるのではないでしょうか。
でも、そう考えていることは上司には伝わりません。上司から見ると、単純に「指示を出さないと動いてくれない。自分で考える努力をしない」人に見えてしまいます。
勝手な行動は、確かに迷惑になることもあります。そんな不安がある場合には、ぜひ「これをしても良いですか?」と、自分から上司や先輩に提案し、指示を仰ぐようにしましょう。
同じ指示待ちでも、ただぼんやり座って待っているのではなく、自分から指示をもらいに行くことで、上司が受ける印象は真逆になります。
好印象を与えることができるだけでなく、自分が仕事を覚えるスピードも格段にアップしていきますよ。
(7)「自分の仕事」「そうでない仕事」の線引きが厳しい
どんな仕事にも必要なのが、助け合いの精神です。複数の人間が関わっている以上、仕事にはチームワークが必要な場面が必ず出てきます。
“自分の仕事”と“そうでない仕事”の境目をきっちり意識しすぎている人は、上司にとって厄介です。
手が空いても「これは自分の仕事ではないから」と他人の手助けをしない人は、やはり嫌われます。
もちろん、同僚に付き合って不要な残業をしたり、なんでもかんでも手伝いすぎて自分の仕事が停滞するなど、そんな無理をする必要はありません。
ただ、もしも自分がちょっとだけ手を貸したら、全体の仕事がぐっとスムーズに運ぶかも……。そんなシーンでは、「困ったときはお互いさま」の精神でぜひ手を貸してあげましょう。
コツは、損得勘定のみで物事を見ないことです。
(8)雑用を嫌がる
誰がやってもいいような雑用は、できればしたくない。そう考える人は多いかもしれません。
でもそれが「雑用は絶対にしない」という姿勢にまで発展してしまうと、やはり上司の悩みのタネとなります。
日常業務の合間にポンと投げ込まれる「イレギュラーな仕事」も、同じ。結局誰かがやらなくてはいけない仕事です。
それが今回は自分に回ってきただけだ、と考えましょう。
雑用も、イレギュラーな作業も、やはり仕事のうちなのです。
(9)納期を守れない
クオリティの高い仕事をすることは大切ですが、決められた納期を守ることはもっと大切です。
たとえば会議の資料を頼まれたとき、どんなに凝った素晴らしいものを作り上げたところで、会議の期日に間に合わなければ何の意味もありませんよね。
いつも納期に遅れる部下には、上司は期待しなくなります。自分の抱えている仕事の量をきちんと把握し、スケジュール管理することが大切です。
とくに「頼まれた仕事は断れない」タイプの人は、要注意!
良かれと思って安請け合いをしてしまい、結局納期が守れない……ということが続けば、信頼を失ってしまいます。
(10)長く働く気がないのが見え見え
どんな気持ちで働くのも、個人の自由です。今いる職場を「将来自分がステップアップするための足がかり」と考えるのも良いでしょう。
でも、それがあまりにも見え見えだと、上司には嫌われます。
上司にとってその職場は、情熱を持って長く働いてきた愛着ある現場かもしれません。それをないがしろにされれば、人間は腹が立つものです。
そのときやっている仕事に全力で取り組むことで、誠意を見せましょう。それはあなたのスキルアップにも繋がり、将来にもプラスになります。
(11)機嫌や相手で態度が変わる
その日そのときの機嫌や、接する相手によって露骨に態度が変わる人。これも、上司にとって扱いにくい存在です。
指示を出す際、部下の周辺の人間関係までも考慮に入れなくてはならない。業務だけでも手一杯なのに、これは非常に面倒です。
- 相手が異性か同性かで、対応が変わる
- お気に入りとそうでない人で、対応が変わる
- 何かあるたびに露骨に機嫌が悪くなる
こうした人がいると仕事の割り振りにも気を遣い、周囲の人にも悪影響です。
(12)隙あらばサボろうとする
当たり前ですが、サボり魔は上司に嫌われます。単純に仕事ができない人よりも、すぐサボろうとする人の方が上司に嫌われやすいでしょう。
上司の立場になって想像してみてください。
一生懸命にやっているのに出来ない部下には「困ったなあ」と思うかもしれません。でも、一生懸命やっている人は、人間的には憎みきれないものです。
逆に、充分な能力があるのにサボってばかりいる部下がいたら、どうでしょう。困るというより腹が立つのではないでしょうか?
仕事中は仕事に集中し、休息が必要なときには席を離れるなど、きっちり休憩時間を分けてメリハリをつけましょう。
(13)同じことを何度も質問する
人にものを教えるというのは、大変な労力がかかります。
分かりやすく説明するのはとても頭を使う行為ですし、自分でやった方が早いことを人にやってもらうのには、もどかしさも伴います。
ましてや、自分の仕事を脇に置いて、わざわざ時間を作って教えてくれている上司。何度も何度も同じことを聞かれたら、「さっきも同じこと教えたのに」とイライラしても当たり前です。
一度聞いたことはノートに記録しておくなど、自分なりに工夫しましょう。部下の側に「二度以上、同じ質問をしないぞ」と決めて取り組む姿勢が見えると、上司も気持ちよく教えることができます。
(14)自分ルールを曲げない
仕事に対して自分なりのこだわりを持つのは。悪いことではありません。でも、それが行き過ぎると職場ではうまくいかないことがあります。
たとえば、
- 服装のTPOが守れない
- 作業手順などの新しいやり方を拒む
- 社則を守れない
こうしたことで職場に迷惑をかければ、上司にとっても厄介な部下と認識されます。
職場のルールと自分ルールが矛盾してしまったときには、問答無用で自分ルールを守るのではなく、それを貫き通す必要が本当にあるのかどうか、一度冷静に考えてみる必要がありそうです。
(15)生意気でかわいげがない
相手も自分も、お互いが気持ちよく仕事をできるように努めること。それが、職場を快適にするコツです。
上司もやはり人間ですから、生意気で不愉快な言動が目に付く部下には、冷たい態度をとりたくなるでしょう。
むやみやたらとゴマをする必要はありませんが、不快にさせる必要も決してありません。
上司の間違いを指摘するときは、人前ではなく二人のときにする。それが難しければメモやメールでそっと知らせるなど、上司のプライドを傷つけない気配りをする、など。
そうした小さな心配りができる人には、上司も「気のきく部下だな。ありがたいな」とほっとできます。
自分のために、少しずつ行動を変えてみる
全ての人と仲良くする必要はありませんが、穏やかな人間関係を築くことで余計なトラブルを防ぎ、スムーズに働くことができます。
上司を変えることはできません。でも、自分が少しだけ行動を変えていくことで、その関係をぐっと穏やかにすることは可能です。
上司があまりに理不尽で我慢できない、という場合には転職を視野に入れてもOK。ただし自分が行動を変えない限り、次の職場でも同じようなことが起きる可能性もあります。
無理のない範囲で、円満な関係を築くチャレンジをしていきましょう。
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