口周りだけが乾燥するのは何故!?簡単にできる乾燥予防対策
Date:2018.10.11
肌が乾燥するとシワに繋がり老け顔になります。
そうならないために、肌が乾燥しないようにとしっかりとスキンケアで顔全体に潤いを与えているのに、なぜか口周りだけ乾燥してしまうことがあります。
他の部分は潤っているのに、口周りだけがカサカサになったり症状が悪化すると、皮がめくれてしまうなんて経験をしたことがある女性もいるのではないでしょうか。
毎日のスキンケアでしっかりと保湿をしているにも関わらず、口周りだけが乾燥するのにはどういう理由があるのでしょうか。
また、毎日のスキンケアにプラスしてできる乾燥予防対策や、乾燥しないようにするための対策について紹介します。
この記事の目次
何故?保湿をしても口周りだけが乾燥しやすい原因
保湿をしているのに口周りだけが乾燥してしまうことがあります。
そこには、他の顔の部分とは違う皮膚の状態や何気ないクセが原因として隠れています。
その1.口周りは頬などに比べると皮膚が薄く皮脂分泌も少ない
顔のスキンケアをする時、どこも同じようなケアをしているという人がほとんどだと思います。
しかし、顔の皮膚は部分によって皮膚の厚みが違います。
頬などに比べて口周りや目元は皮膚が薄く、ちょっとした刺激でも肌荒れを起こしたり肌が乾燥してしまいます。
また、皮膚の薄い口周りや目元は皮脂腺も少ないため、分泌させる皮脂の量も少なくなっています。
頬など、皮脂が出やすい部分は外的刺激を受けると肌を守ろうと皮脂が分泌されます。
しかし、口周りは皮脂分泌自体が少ないため、外的刺激を受けても皮脂が出ないので、乾燥したままの状態になってしまいます。
その2.スキンケア時に保湿が十分されていない
スキンケアをする時、皮脂が出やすい頬やおでこといった部分を重点的にケアしていませんか?
シートマスクなどをした時も分かりますが、目元や口周りなど皮膚が薄い部分は穴があいていて、しっかりと保湿ができていないことがあります。
毎日のスキンケアもしっかりとしているつもりでも、目元や口周りなどはクリームや化粧水をつけていないこともあります。
また、皮膚が薄いため、化粧水やクリームが刺激になる可能性もあります。
そのため、口周りや目元は避けてスキンケアをしているという人もいます。
そのせいで口周りの保湿が十分されず、乾燥しやすい状態になっている可能性もあります。
その3.刺激や摩擦で刺激を受けて乾燥しやすい状態になる
皮膚が薄い口周りは、ちょっとしたことが刺激になり肌が乾燥しやすい状態になります。
何気なく口を触ったり、メイクをする時に擦ったりすると摩擦や刺激で乾燥を引き起こします。
女性の場合、特にメイクをするので化粧品の成分による刺激や、メイクによる摩擦で乾燥しやすくなっているので注意が必要です。
その4.胃腸の働きの低下や刺激物の摂取
口周りの乾燥は、外的なものが全ての原因ではありません。特に多いのが、胃腸の働きが低下することによって起こる乾燥です。
胃腸などの内臓機能が低下すると、口周りの乾燥だけではなく、口角炎や肌荒れの原因にもなります。
また、塩分の強いものや刺激の強い香辛料などを過剰摂取すると肌の水分量が奪われてしまうため、口周りの肌の乾燥に繋がります。
その他、暴飲暴食の胃腸の働きに影響を与えます。「刺激物じゃないから大丈夫」とドカ食いを繰り返していると、胃腸の働きは低下してしまいます。
その5.ストレスによるホルモンバランスの乱れや免疫力低下
ストレスがあると、ホルモンバランスが乱れます。ホルモンバランスが乱れると、肌荒れや肌の乾燥の原因になります。
ホルモンバランスの乱れで口周りだけが乾燥するというわけではなく、肌全体が乾燥しやすくなります。
しかし、皮膚が薄い口周りや特に症状が出やすいため、ストレスを感じると口周りが異常に乾燥しているように感じることもあります。
その6.口周りを舐めるクセで皮膚炎を引き起こす
クセで、唇を舌で舐める人がいます。あまり舐めすぎると、口周りが皮膚炎を起こしてしまい、肌の乾燥へと繋がります。
唇を舐めているように感じますが、舌が唇をはみ出して皮膚を舐めていることもあります。
また、唇を舐めていても唾液が皮膚に付着し、その唾液が刺激となり肌が乾燥することもあります。
こんなことでも乾燥に繋がる!日常生活で気をつけたい行動
口周りが乾燥する原因には様々なものがあります。しかし、気を付けているのに口周りが乾燥してしまう!という人も中にはいるかもしれません。
実は、何気なくなっている日常生活の行動で口周りが乾燥してしまうこともあります。
その1.食事中に頻繁に口を拭いている
食事をする時、なるべく唇や口周りが汚れないように気を付けて食べています。
しかし、麺類やソースが付いているものなどは気を付けて食べていても唇や口周りが汚れたり、スープやソースが付いてしまいます。
そういう時、口元を綺麗にするためにティッシュやナプキンで綺麗に汚れを拭き取ります。この食事の時に口を拭くというものかなりの摩擦になります。
その回数が多ければ多いほど、口周りへの刺激も増えるので肌の乾燥へと繋がります。
その2.間違ったクレンジングや洗顔方法をしている
クレンジングは肌に負担をかけないようにと、優しく洗うのが基本です。もちろん、そういうクレンジングや洗顔をしている人がほとんどだと思います。
しかし、口紅は軽く洗っても落ちないことがあるため、どうしてもゴシゴシと口周りを洗ってしまいます。
そのため、摩擦を与えてしまい乾燥の原因と作ってしまいます。
また、洗いすぎで肌自体の潤いもなくなっている可能性もあります。
もう1つ考えらえるのがリムーバーの使い方です。口紅専用のリムーバーを使うとメイクを綺麗に落とすことができます。
本来は、コットンなどに含ませて軽く押さえて拭き取るのですが、リムーバーでゴシゴシと擦って拭き取っているという人もいます。
これも口周りへの刺激となり、乾燥の原因となります。
その3.花粉症などで鼻をかむ回数が多い
花粉症や風邪をひくと鼻が出るため、ティッシュを使って鼻をかむ回数が増えます。
鼻をかむ時、鼻と一緒に口周りもティッシュで押さえます。そのため、口周りを知らない間にティッシュで擦ってしまいます。
外部からのケアだけじゃない!口周りの乾燥を予防する方法
基本的なスキンケアはしているのに、口周りだけどうしても乾燥してしまうという場合は、しっかりとケアをしてあげなくてはいけません。
この時、どうしても外部からのケアばかり考えてしまいますが、外部からのケアだけではなく多方面からのケア方法を考えて上げる必要があります。
口周りの乾燥を予防するには、次のような方法があります。
その1.スキンケアをする時は口周りもしっかり保湿をする
毎日のスキンケアの時、頬やおでこといった広い部分ばかり入念にしていませんか?
もちろん頬やおでこのスキンケアも大事ですが、皮脂腺が少なく乾燥しやすい目元や口周りといった皮膚が薄い部分のスキンケアも大事です。
ここ数年、スキンケアで化粧水を付ける代わりにシートマスクを使っている人が増えています。
シートマスクを見ると、口周りや目元など皮膚が薄い部分は穴が開いているため、口周りの保湿が思ったようにできていない可能性があります。
シートマスクを使う場合は、最後にシートマスクに残った化粧水を口周りなどにも付けて保湿してあげることが大事です。
また、どうしても口周りが乾燥しやすいという人は、毎日のスキンケアに少しプラスしてあげることで潤いを取り戻すことができます。
- 肌に化粧水が浸透しやすいほうに導入美容液を顔全体につける
- 化粧水を手のひらに取り、顔全体にプレスするようにしてつけていく
- 顔全体が化粧水で潤ったら、再度口周りに化粧水をつける
- 乾燥しやすい口周りに保湿美容液を塗る
- 乾燥を予防するためにクリームを顔全体に塗る
口周りが乾燥しやすい人は、保湿美容液を口周りに塗って潤いを与えるようにします。
この時、保湿効果のある成分が配合されたものを選ぶのがポイントです。
- セラミド
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
上記のようなものが配合されているものだと、手軽に使うことができます。
スキンケア以外でも、日中乾燥が気になるという場合も、スプレー式の化粧水やワセリンを使って保湿をしてあげることが大事です。
口周りを常に乾燥させないように、こまめに保湿をしてあげるよう心がけましょう。
それでも口周りが乾燥する!という人は、週に2~3回口周りだけコットンパックをしてあげるという方法もあります。
- コットンにたっぷりと化粧水を含ませる
- 口周りにコットンを貼り付けていく
- 化粧水が蒸発しないようにラップをかぶせる
- 5分ほどコットンを貼ったまま放置する
- コットンをとり化粧水を手のひらで馴染ませてクリームで保護する
コットンを貼るだけの簡単パックなので、手軽にできるのも嬉しい点です。
その2.しっかりと紫外線対策をする
皆さんは、紫外線対策をする時に日焼け止めを使うと思います。
しかし、目元や口元などデリケートな部分は、日焼け止めをほとんど付けないという人も多いのではないでしょうか。
日傘や帽子での紫外線対策もできますが、やはり1番は日焼け止めです。
しかし、皮膚が薄いデリケートな部分は日焼け止めが刺激になりそうで塗らないこともあります。
それでは、口周りは紫外線を浴びて肌が乾燥状態になってしまいます。
最近は、赤ちゃんでも使えるような低刺激の日焼け止めも数多く販売されています。
そういった刺激の弱い日焼け止めを使い、口周りなどの皮膚が薄い部分の紫外線対策もする必要があります。
また、紫外線は1年中出ているため、1年間通して紫外線対策は必要となっています。
その3.食生活の見直しと乾燥肌対策の栄養素をしっかり摂取する
胃腸など内臓の調子が悪いと、口周りが荒れたり乾燥したりします。
胃腸に負担をかけないように、次のようなものは摂取をコントロールするようにしましょう。
- 塩分
- 刺激の強いもの(スパイスや辛いもの)
- アルコール
- 熱いもの
また、肌荒れや肌の乾燥予防に効果のある栄養素を摂取することも大事です。
乾燥は外側からのケアだけではなく、内側からもしっかりとケアをしてあげることで効果もアップします。
- ビタミンA
- 肌のバリア機能をアップさせる働きがあります。下記のような食品に多く含まれています。
- 乳製品
- 緑黄色野菜
- ビタミンC
-
コラーゲンを生成しやすくする働きや、肌荒れを緩和する働きがあります。下記のような食品に多く含まれています。
- 柑橘類
- パプリカ
- たんぱく質
-
肌のターンオーバーを整え、筋肉や皮膚を作る働きがあります。下記のような食品に多く含まれます。
- 肉(鶏むね肉、牛サーロイン、豚ロース)
- 卵
- 大豆製品
- 青魚
- ミネラル
-
ミネラルの中でも、特に亜鉛は肌や粘膜の状態を正常に保つ働きがあります。下記のような食品に多く含まれています。
- 牡蠣
- レバー
- チーズ
栄養素をバランスよく摂取するのが難しいという場合は、サプリメントを上手に使って栄養素を摂取するようにしましょう。
その4.湿度管理をして乾燥させないようにする
空気が乾燥していると、肌の水分も奪われてカサカサ状態になってしまいます。
肌が乾燥しないためには、湿度は50~60%を保つのがベストとされています。
自宅の場合、加湿器を使って湿度管理をするようにしましょう。
職場の場合、なかなか湿度管理をすることはできません。USBに繋いで使える加湿器などもありますが、そういうものを使う場合は電子機器などもあるので、会社に確認を取りましょう。
使えない場合は、マスクを使うのも効果的です。マスクをすれば口周りの肌荒れを隠すことができるのと同時に、乾燥を予防することもできます。
その5.日頃の生活習慣の見直しをする
スキンケアをしっかりとし、肌に良い栄養素を摂取しても口周りが乾燥する場合、生活習慣の乱れが影響している可能性があります。
特に、睡眠は大事で睡眠不足になると肌荒れの原因になりますし、美のゴールデンタイムに睡眠を取らないと成長ホルモンの分泌も悪くなり肌の再成がうまくいかなくなります。
もう1つ大事なのが、血行です。血行が悪くなると、肌へ必要な栄養素が行き渡らずに乾燥状態になってしまいます。
- 入浴をシャワーで済ませている
- 運動不足
- 冷え性
- 冷たいものばかり摂取している
上記のような人は血行が悪い可能性があるので、体を温めることを心がけましょう。
その6.正しいクレンジング・洗顔で乾燥を予防する
クレンジングや洗顔方法を間違えると、肌荒れや乾燥を引き起こします。
特に、皮膚の薄い目元や口周りは乾燥状態が分かりやすいため、少しでも皮膚の薄い部分が乾燥していると、クレンジングや洗顔方法を見直す必要があります。
今や洗顔は、たっぷり泡で洗うのが常識となっています。もちろん口周りも同じで、たっぷりの泡で泡をクッションにして洗うことが大事です。
泡で洗う際も、手のひらが肌に着かないようにしてします。
洗い流す時も大事で、熱いお湯で洗い流すと肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
お湯は34~36度程度のぬるま湯で、顔に泡が残らないように丁寧に洗い流してあげましょう。
正しいクレンジング・洗顔方法をしていても肌に合っていないと乾燥を招きます。
自分の肌がどういうった状態なのかをまずは見極め、その肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
また、乾燥肌や敏感肌の人は刺激の弱いものを選ぶようにしましょう。
敏感肌の場合、ちょっとした刺激で肌荒れや乾燥を引き起こすので、特にクレンジングや洗顔選びは慎重に行うことが大事です。
その7.皮膚が薄い口周りは必ず専用リムーバーを使う
口周りが乾燥しやすい原因の1つに摩擦があります。
メイクを落とす時、なかなか口紅が落ちないからとクレンジングで何度もゴシゴシと洗っていると、摩擦だけではなくクレンジング剤が刺激になりさらに乾燥してしまいます。
口紅が落ちにくい場合は、口紅専用のリムーバーを使います。
リムーバーは、ゴシゴシと洗わなくてもメイクを落としてくれるので摩擦を軽減することができます。
- リムーバーは2層になっているものが多いため、しっかりと振って混ぜる
- コットンにリムーバーをたっぷりと含ませる
- 唇にコットンを当て10秒程置き、軽く拭き取るように口紅を落とす
リムーバーも少量しか使わないと思ったように落ちないことがあります。
たっぷりとコットンに含ませて、軽く拭き取ってあげることで摩擦や刺激も抑えることができます。
その8.クレンジングは刺激が少なく擦らず落ちるものを使う
クレンジングにも様々な種類があります。口周りが乾燥しやすい人は、擦らず落ちるものを選びましょう。
最近は、肌に馴染ませてあげるだけでメイクが落ちるものもあるので、そういうものがおススメです。
また、刺激が少ないものを選ぶことも大事です。
その9.口周りを触る時は優しく負担にならないようにする
口周りを全く触らないというのは不可能です。そのため、口周りを触る時はなるべく優しく負担にならないような触り方をする必要があります。
食事で口を拭く時は、ハンカチなどで擦るのではなく口を押さえるようにして汚れを取ったり、メイクを落とす時もリムーバーを使い優しく拭くように取るなど気を付ける必要があります。
どうしても口が痒くて触る場合も、ガリガリとかいたり触ったりするのではなく、優しく触るようにしましょう。
症状が悪化したり色素沈着がある場合は皮膚科を受診する
口周りの乾燥の全てが、肌の乾燥というわけではありません。中には、皮膚炎を起こしている場合もあります。
また、乾燥と一緒に色素沈着の症状がある場合は、アトピー性皮膚炎やアレルギーによる症状の可能性があります。
- 乾燥と一緒に湿疹が出ている
- 色素沈着を起こしている
- 肌に痛みがある
上記のような症状がある場合は、肌の乾燥以外の可能性があるので、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。
そのままにしておりたり、乾燥かと思い化粧師などを付けていると症状が悪化する可能性もあります。
口周りはちょっとした刺激や摩擦で乾燥しやすい状態になる
乾燥というと、どうしても頬など面積の広い部分ばかりを気にしてしまいます。
そのため、頬などはしっかりと保湿ケアをして乾燥知らずな状態になっている人も多いと思います。
しかし、口周りなどは乾燥しないだろうと簡単なケアで済ませていると、知らない間にカサカサの乾燥状態になってしまいます。
口周りは肌が薄いため、ちょっとした刺激や摩擦でも影響を受け、肌が乾燥しやすい状態になってしまいます。
肌が薄い部分だからこそ、乾燥しやすいため気を付けてケアをしなくてはいけません。
口周りがかさつくなと感じたら、すぐにケアをして乾燥知らずの状態にしてあげないと、乾燥から炎症を起こし状態が酷くなってしまうこともあります。
頬などと同じように、口周りの肌もしっかりとケアをしてあげましょう。
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