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産後に抜け毛が増える原因と対策。負担にならない程度のセルフケアを

Date:2017.08.28

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産後に抜け毛が増える原因と対策。負担にならない程度のセルフケアを|女性の美学
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産後は女性にとってめまぐるしく体調が変化する時期。身体のあちこちに悩みやトラブルが現れますが、「抜け毛」もその一つ。このような症状は産後脱毛症や分娩後脱毛症とも呼ばれています。

女性にとって髪が抜けるのは非常にショックなことですが、抜け毛に悩まされる人は意外に多いようです。一説には経産婦の約7割が産後脱毛症を経験するとか。中にはごっそり毛が抜けてしまう人もいると言います。

これらの症状は一時的なもので、時が経つと自然に元に戻ることがほとんどですが、できれば抜け毛を少なくするに越したことはありませんよね。

今回は産後の抜け毛を予防するにはどうしたらいいか、対策をご紹介したいと思います。


産後、抜け毛の症状が現れるのは、いつ頃からいつ頃まで?

抜け毛の症状が出始める時期は個人差がありますが、だいたい産後2~3ケ月ごろから目立ちはじめる人が多いようです。これは、以下のようなヘアサイクルと関係があります。

  • 成長期(髪の毛が生える時期)2~6年
  • 退行期(髪の毛が抜ける時期)2~3週間
  • 休止期(髪の毛が生えるまでの休みの時期)2~3ヶ月

産後、一気に髪の毛が抜けると、休止期の間はなかなか髪の毛が生えてこないので、頭髪が一時的に薄くなったように感じられるのです。

ピークは3ヶ月~半年ごろで、その頃はブラッシングすると大量の毛が抜けたり、排水溝に大量の毛が引っかかっていたり、朝起きた時に枕にたくさんの毛が付いていて驚く人も多いそう。

しかし、ピークを過ぎると徐々に症状も治まってきて、1年~1年半後にはほとんどの人が元に戻るそうです。

産後に抜け毛が増えるのはなぜ?気になる原因を徹底解明

産後に抜け毛が増えるのは、一つの理由ではなく、様々な要因が複合的に合わさっていると考えられます。以下に主なものをまとめました。

急激な女性ホルモンの減少

通常、髪の毛は上記のようなサイクルで生え変わっていますが、妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が増えるため、髪の毛が抜けにくくなります。

しかし、出産後は女性ホルモンの量が元の状態に戻ろうと急激に減少するため、妊娠中に抜けなかった毛が一気に抜けて、髪が薄くなってしまうのです。

慣れない育児でのストレス

育児はなかなか思い通りにいかないことが多いもの。特に初産では慣れないことや覚えなければならないことも多く、新米ママはストレスを抱えがち。

ストレスは女性ホルモンの分泌を抑制するだけでなく、自律神経も乱してしまうので、抜け毛を引き起こしやすくなります。

産後の無理なダイエット

妊娠中に増えてしまった体重を元に戻そうと、焦って急激なダイエットに走るのは要注意。まだ本調子でないのに無理をすると、身体に負担がかかってしまいます。

ダイエットはまず体調をしっかり整えてから、計画的に行いましょう。

不規則な睡眠や食生活

子育てが始まると、頻繁な授乳や夜泣きでなかなかまとまった睡眠が取れなかったり、忙しくて食事をする時間がなかったり、食べたとしても適当なもので済ませがちです。

しかし、不規則な睡眠や食生活は自律神経を乱し、抜け毛の原因になるおそれがあります。長時間睡眠を取るのは難しいとしても、せめて食事だけは決まった時間に、栄養バランスのよいものを食べることを心がけましょう。

年齢や出産回数でも違う!? 抜け毛の量を左右する条件とは?

産後の抜け毛ですが、諸条件により程度に違いがあると言われています。以下に関連する条件をまとめました。

初産かどうか
初産では抜け毛がひどかったのに、二人目以降はそうでもないという声はよく聞かれます。これは、初産では子育てに慣れないことが多いため、よりストレスを感じやすいからなのだとか。
帝王切開か自然分娩か
分娩時の身体への負担の度合いによっても、抜け毛の症状は変わってきます。これは産後の身体の回復と、抜け毛が回復する期間に密接に関係があるため。一般的に難産や帝王切開の方が身体に負担が大きいため、抜け毛が長引く傾向があり、白髪などに悩まされる場合もあるそうです。
ロングヘアかショートヘアか
ショートよりロングヘアの方が、毛根や頭皮に負担がかかるため、一般的に抜け毛の症状が長引くと言われています。
出産時の年齢
若い人の場合、毛根の活動が活発なので、抜け毛の回復も早いと言われています。一方、高齢出産の場合は抜け毛の症状が長引き、後々も髪質が弱くなるなど、影響が残る場合があるようです。
産後、入浴や洗髪が制限されていた
産後の回復が思わしくなく、入浴や洗髪が制限されていると、抜け毛が治るのに不利な条件となり、回復に時間がかかる可能性があります。
*ただし、症状には個人差があるので、一概にこの条件に左右されるとは言い切れません。

産後の抜け毛を予防したり、改善するにはどうすればいい?

産後の抜け毛は仕方がないこととは言え、女性であればできれば早く治したり、少しでも程度を軽くしたいと思うもの。産後の抜け毛に効果的な対策はあるのでしょうか?以下にまとめました。

大豆イソフラボンを意識的に摂取する

大豆に含まれるイソフラボンには、エストロゲンと似た効果が期待できるのだとか。乱れたホルモンバランスを整え、正常な状態に戻るのを助けてくれるので、意識的に食べるようにしましょう。

大豆は加工しても成分があまり失われないので、豆腐や納豆などの加工食品で摂取してもOKです。

時間がなくても、栄養バランスのよい食事を

産後の抜け毛を防ぎ、ママが健康的な生活を送るには、以下のような栄養素を積極的に摂ると効果的です。

カルシウム
小魚やチーズ、牛乳などに多く含まれます。
たんぱく質
肉や卵、大豆などに含まれるたんぱく質は、髪の原料になります。
ビタミンB群
豚肉、レバー、大豆、マグロやカツオなどに多く含まれています。頭皮の環境を整え、たんぱく質と一緒になって髪が作られるのを促します。
ミネラル(亜鉛・鉄)
ミネラルは昔から髪を育てると言われています。わかめやひじきなどの海藻類、貝類やほうれん草、レバーなどに豊富に含まれています。

忙しくても、規則正しい生活を心がける

赤ちゃんの頃は授乳や夜泣きがあるため、しっかり睡眠を取ることは難しいですが、せめて昼夜逆転の生活にならないよう心がけましょう。

眠れないのなら横になって目をつぶるだけでもだいぶ違いますし、寝具を工夫するなどして、短くても質のよい睡眠を心がけましょう。

また、忙しくとも決まった時間に食事を摂ることも大切です。授乳の時間を調整するなどして、できるだけ生活にリズムができるよう工夫しましょう。

専用の育毛剤やシャンプーを使う

生活習慣や食事の改善も行いながら、育毛剤やシャンプーでケアをして効果を高める方法もあります。

一般的なシャンプーは髪に艶を与える成分などが配合されており、抜け毛にはよくない場合もあります。症状改善のために使うのであれば、ノンシリコンやオーガニックシャンプーがおすすめです。

さらに、育毛剤で髪の毛に栄養を与えてあげるのも効果的です。育毛剤は赤ちゃんへの影響も考えて、「女性専用」、「無添加」、「低刺激」のものを選ぶようにしてください。

各社から産後の抜け毛に特化した専用育毛剤が発売されていますので、自分に合ったものを選んでくださいね。

頭皮マッサージで新陳代謝を活発に

抜け毛にはセルフケアでできる頭皮マッサージも効果的。マッサージすることで新陳代謝が活発になり、古い角質や毛穴の詰まりが取り除かれ、頭皮や毛根に栄養が行き渡りやすくなります。

自宅でできる頭皮マッサージの手順は以下の通り。

  1. 親指を後頭部に固定し、残りの4本の指でこめかみから耳の上方にかけて、くるくると円を描くようにマッサージしてください。爪を立てず、指の腹で優しく頭皮を揉むように行います。
  2. しばらくマッサージを続けたら、少しずつ指を上方に移しながら、マッサージする場所を変えていってください。頭皮の血流は下から上に向かっているため、その血流に沿ってマッサージを行ってください。
このマッサージを1セット5分程度、1日2セットを目安に行ってください。朝と晩に行うと効果的ですが、なかなか時間が取れない場合は、都合のよい時でOKです。指でマッサージをするのが苦手な人は、ブラシなどを使ってもいいですよ。

たまにはヘッドスパでリフレッシュ!

慣れない子育てに奮闘する間は、なかなか自分の時間が持てないものですが、もしご家族に少しの時間でもお子さんを預かって貰えるのなら、美容院などでヘッドスパをするのもおすすめ。

プロの技でマッサージやトリートメントを行ってくれるので、自己流では行き届かないところまでしっかりケアしてくれますし、何よりも疲れが溜まった身体がリフレッシュできますよ。

最近は託児所付き美容院も多いので、もしご家族に預かって貰えない場合は、そういうところを利用してもいいですね。

あまり悩みすぎず、大らかな気持ちでセルフケアを!

いかがでしたか? いきなり髪の毛が抜けたらびっくりしてしまいますが、産後ではよくあること。今症状がある方もあまり悩みすぎないでくださいね。悩むことがかえってストレスになり、抜け毛の症状を悪化させてしまう場合もあります。

脱毛の症状は一時的なもの。時間はかかりますが、ほとんどの人は元に戻りますので、悩みすぎず大らかに受け止めましょう。

とはいえ、できれば早く治したいのが女心ですから、今回の記事を参考に、忙しい中で負担にならない程度に、セルフケアを行ってみてはいかがでしょうか。

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ライター:EMI

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