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母親との息苦しい関係でうつになる?母娘うつの実態とは

Date:2018.05.08

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母親との息苦しい関係でうつになる?母娘うつの実態とは|女性の美学
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近頃、母と娘の関係をテーマにしたドラマが注目を浴びたり、いろいろなメディアで「毒親」「母娘クライシス」という言葉が取り上げられたりしていることはご存知でしょうか?

母と娘…まるで友達同士のような仲良し親子がいる一方で、そうではない親子関係に悩んでいる女性も多いのです。

「母親の言葉が負担…」
「母親との関係が息苦しい」
など母親に対してストレスを感じている女性は意外に多く、そうしたストレスが原因の「母娘うつ」と呼ばれるうつ状態に陥ってしまうこともあるのだとか。

今回は母と娘の関係にスポットを当てたお話です。

あなたやあなたの身の回りで思い当たることはありませんか?


娘を追い詰める母親5つのタイプ。息苦しさがうつの引き金に

過度のストレスがきっかけで起こるうつ病。

環境の変化や職場での人間関係など原因は様々ですが、家族関係、特に母娘関係が原因のうつ患者が増えているようです。

実際、あるカウンセラーによると、うつ病患者本人は仕事や子育てのストレスによるうつ症状と思いこんでいても、カウンセリングしてみたら母娘関係が原因のうつ症状だった…というケースが多いのだそう。

また、20~39歳の女性を対象にしたアンケートで「母親との関係にストレスを感じることはありますか?」という質問に対して「口うるさい」「子育てのやり方に口を出される」などの理由から、36.5%の女性が「ある」と回答するなどの調査結果もありました。

まずはどんな母親が、どんな母親の言動が娘のストレスになってしまうのかということから母親のタイプに分けてみていきましょう。

タイプ1.”娘のことは全部自分が決めたい”母親

母親は母親、娘は娘、親子と言えども別人格です。

それなのに娘を自分の思い通りにしないと気が済まないというタイプの母親がいます。

  • 娘が相談をしたり意思を伝えても「絶対ダメ」の一点張りで聞く耳を持たない
  • 就職先、結婚相手…など娘のことは全部自分が決めたい
  • 反論すると(思い通りにならないと)不機嫌になる

このような振る舞いをする母親は「娘と自分は一心同体」と捉えているので、娘に関することのすべてにおいて母親である自分に決定権があると考えています。

この考え方が結果的に子供の自立の機会を奪ってしまうことになるのです。

さて、母親の価値観を押し付けられて育った娘はというと、何かやりたいことがあっても「言っても無駄」と諦めてしまうようになります。

  • やりたいことがあってもできないイライラ
  • 「自分らしく生きられない」というモヤモヤ

などの感情が母親に対しての恨みやフラストレーションとしてどんどん蓄積されていってしまうのです

タイプ2.子供にかまい過ぎる、心配し過ぎる母親

「子供はいくつになって子供」

これはテレビドラマなどでもよく聞くセリフで、実際にそう考えている母親は多いでしょう。

しかし、こうした考えが行き過ぎて、社会人として自立した娘に対して必要以上に世話を焼きたがる母親はちょっと問題です。

  • 「週に○回」など連絡を強要してくる
  • 娘の部屋や自宅にしょっちゅう出入りする

など何かにつけて娘にかまい過ぎる母親は、娘の生活や行動を把握しておかなければ気が済みません。

こうしたタイプの母親は「娘を助けてあげなきゃ」という気持ちから行動していることが多いので、自分自身が娘の負担となっていることになかなか気づきにくいようです。

母親の過保護や過干渉はたとえ”心配”の気持ちの表れであっても、娘にとっては息苦しいもの

娘は

  • 圧迫感
  • 閉塞感

などを感じて母親を避けるようになったり、場合によっては内にこもって心を閉ざしてしまうこともあります。

また、「子供を心配すること=愛・思いやり」と考えている母親も多いですが、親の不安は子供に対して不安を植え付けることにもなります

必要以上に娘にかまうのは子供自身の自立を妨げるだけでなく、子供のメンタルにも大きく影響を及ぼします。

タイプ3.過剰な期待をかける完璧主義の母親

この世に100%のことなどなく完璧な人間など存在しません。

それでも「~であるべき」「~でないといけない」という考え方で娘に100%の完璧さを求める母親もいます。

  • 成功か失敗か、勝ちか負けか…など物事を二択で判断する
  • 「~以外は認めない」という考え方(「100点じゃないと価値がない」「一流じゃないと意味がない」など)

このような母親の高い欲求や過剰な期待に対して子供は応えようと努力するのですが、残念ながらこのタイプの母親はどんな結果に対しても「まだまだ」「もっともっと」と満足することがありません

頑張り続けた娘は、

  • 無力感
  • 絶望感

を感じて燃え尽きてしまうのです。

また、完璧主義者の母親が失敗した娘に対して「ダメな娘」「バカ」など否定することで子供の中には自分を否定する気持ちが生まれます

自己否定感が強くなると自信を失ってしまうので自分の殻に閉じこもってしまうようになります。

タイプ4.自分と娘を比較し嫉妬する母親

女性同士の関係は時に複雑。自分と相手の幸せレベルを比べてしまったり、中には「羨ましい」という思いが「妬ましい」という厄介な感情に変わってしまうことも。

母親の中にはそんな”嫉妬”の感情を娘に抱いてしまう人もいます。

  • 娘がオシャレをしたりメイクをすると嫌がる
  • 「私の時代は~だったのに」などと娘を羨ましがる
  • 「恋人ができた」「仕事が充実している」など娘の幸せを喜んでくれない

このタイプの母親は自分と娘を比較し、娘の社会的成功、若さ、幸せに嫉妬しています

自分ができなかったことを娘が実現しようとすると喜んでくれなかったり、時にはあら探しをして否定する場合も…。

「お母さんは喜んでくれるはず」と考えていた娘にしてみれば、母親の態度の理由が分からないので混乱してしまいます。

否定されるのが嫌で必要以上に母親に気を遣うようになったり、言いなりになったりと自分に自信を持てなくなってしまうのです。

タイプ5.子離れできずに娘に依存する母親

親にとって子供は特別な存在ですが、その特別感が行き過ぎて娘に依存してしまう母親もいます。

  • 父親の悪口、男兄弟についての愚痴などを娘にとめどなく話す
  • 「頼りにしている」「あなたが支え」などと言って娘に甘えたりわがままを言う

このようなタイプの母親は「娘が一番の理解者」と思っています。「娘なら分かってくれる」「娘なら受け入れてくれる」という甘えから、娘にどんどん要求してくるのです。

母親に求められた娘は「断ったら悪い」という後ろめたさや罪悪感から断りきれずについ引き受けてしまいがち。

中には「私がやってあげなきゃ」という義務感を感じるようになる場合もあります。

そんなことが続けば母親へのイライラは募る一方。母親の存在自体が重荷になったりして精神的にも参ってしまいます。

うつになる前に娘ができる対策とは?時には諦めることも必要

母親に変わってほしい…そう願っても残念ながら親を変えるのは簡単なことではありません。

うつ病は怒りなどの感情を我慢し過ぎることで起こると言われていますから、どこかで娘自身が我慢し続けるのを止めなければ病気を招いてしまいます。

母親が重い、母親との関係が苦しい…そう感じたとき、娘自身はどんな対策をとったら良いのでしょうか?

“怒り”の感情を否定せずに自覚する

娘を支配する、依存する、嫉妬する…娘を追い詰める母親のタイプを紹介しましたが、娘である自分を否定されたり、やりたいことを阻害されれば、当然湧きあがるのが”怒り”の感情です。

まず大切なのはその怒りの感情を認めること

怒りの感情を否定したりごまかしたりせず、

  • 母親を鬱陶しく感じていること
  • 母親にイライラしていること

を自分自身で自覚することが第一歩です。

母親の支配や無神経な介入に対して「無理」「できない」と伝える

「せっかく言ってくれているのに断ったらお母さんが可哀想?」
「キツい言い方をしたら母親を傷つけてしまうかも」

そんな思いやりから母親の支配や無神経な介入を許してしまっていることもあるでしょう。

しかし、娘がもう大人ならお互いの立場や存在を尊重し合える親子関係を構築すべきです。

いつも自分の気持ちを伝えられないでいるのなら一度は「無理」「できない」と自分の意思をハッキリと丁寧に伝えましょう

母に理解してもらいたいという思いを捨てる

説明したように、自分の思いを言葉にして伝えることは大切です。

また、娘がどう感じているのか、どう考えているのかを正しく伝えることでありのままの娘を受け入れてくれる母親もきっといるでしょう。

しかし、注意すべきはこの”伝える努力”です。

「繰り返し話せば分かってもらえるのではないか?」
「強く言えば理解してもらえるのではないか?」

こうした気持ちで頑張り続けてしまうことがうつ病などの病を引き寄せることにつながってしまうのです。

どう頑張って伝えても変わってくれない親、受け入れてくれない親はいるもの。もし、母親に理解してもらえなかったとしても、自分自身の人生を生きることはできます。

気持ちが切れたり精神的に参ってしまう前に母親への期待を捨てましょう。

罪悪感を持たない

罪悪感を感じてしまうと不安抑うつとなって現れてしまいます。

  • 母親に怒りの感情があること
  • 母親に対して意見を言うこと
  • 母親との関係に距離をおくこと

このようなことに対して「可哀想なことをした」「悪いことをした」といつまでも考えすぎないことです。

親子の関係であってもすべてがうまくいくなんてことは時に難しいもの。

「仕方のないことだった」「自分の人生に必要なことだった」と少しずつ割り切れるように気持ちのバランスをとっていきましょう

どうしても罪悪感が湧き上がってきてしまったり、自分で気持ちの整理ができないなら、時にはカウンセラーの力を借りることも必要です。

自分に費やす時間を増やす

ここまで考え方の面での対策を説明しましたが、行動を変えることで考え方が変わったり、気分が晴れるということもあります。

  • 友達と旅行に行く
  • 恋人とデートをする
  • 新しい趣味を始める

などそれまで母親を気にして我慢していたことやできなかったことをやってみてはいかがでしょうか?

母親にばかり向けてしまっていた意識を自分自身に向ける、母親に費やしていた時間を自分のために使う

そうして過ごしているうちに、母親への感情が変化したり、自分自身の気持ちが楽になったり…と、新しい見方、考え方ができるようになるかもしれません。

母娘であっても別々の人生!心当たりがあるなら早めの対処を

母と娘…女性同士だからこそ理解し合えることもある反面、その特別感こそが関係をややこしくしてしまうことがあります。

もちろん、すべてのお母さんが娘の負担になるわけではありません。また、娘が母親との関係にあれこれ悩んでしまうのは母親に嫌われたくないという気持ちだったり、母親のことを思うからこその葛藤とも言えるでしょう。

しかし、母親と娘は別の人格であり人生はそれぞれです。

母親との関係を悩み続けることでストレスは確実に溜まっていきます。

娘が母親に対しての負担を感じ続けるのは本人にとっても、母親にとっても、ひいては家族全体にとっても良いことではありません。

もし、心当たりがあるのなら、一度自分自身を大切にできる親子関係なのかどうか、見直してみてはいかがでしょうか?

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ライター:宮瀬 美嘉

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