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心を浄める塗香(ずこう)の効果。その使い方や香りの種類

Date:2017.04.13

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心を浄める塗香(ずこう)の効果。その使い方や香りの種類|女性の美学
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塗る香りと書いて「ずこう」と読みます。

西洋のアロマテラピーは花やハーブの香りでリラックスするものが多い中で、塗香は東洋ならではの香りが揃っています。

でも塗香という言葉自体、あまり耳慣れないですよね。塗香とはどのような香りで、どんな効果があるのか、塗香の使い方について詳しくご紹介しますね。

日々の暮らしにも気軽に取り入れることが出来るものです。

この奥深さにはまって手放せないという人も多いので、ぜひ1度使ってみて欲しいと思います。

身体に塗る「塗香」とは仏教からきたもの

塗香とは仏教の儀式などで使われてきたもので、密教では仏に捧げる「六種の供物」の1つでもあります。

六種とは、

  • 閼伽(あか)
  • 華鬘(けまん)
  • 焼香
  • 飯食
  • 灯明

そして「塗香」です。

僧が法衣から出ている部分に塗って身を清めるため、また参拝者が身を清めるために本堂の入り口においてあることもあります。

お寺が好きな方は見たことがあるのではないでしょうか。写経を行う時にも塗香を使うお寺もあるそうです。

そもそもの起源はインド

元々はインド発祥の塗香。インドは気候的には熱帯地方に近く、気温も高い場所です。

当然汗もたくさんかくので、体臭をカバーするために香木を使った香料を身体に塗ったりしていたもの。

それが発展して、心身の浄化や邪気を払うということに使われるようになり、それが仏教で取り入れられたという説があります。

火を使わない粉末状のお香

天然香木が原料で、それを細かい粒子にしたものなので、そのまま身体に塗って使えるお香です。

塗香を手に乗せた状態の画像

お香というと、線香のように火をつけて香らせるイメージがあると思いますが、粉末そのものが香るので、火を使わずに香りを楽しめます。

原料は漢方などでも使われているものが主になりますが、アロマテラピーで使われているものも多いんです。その一例を表にしました。

香木の種類 アロマテラピーでの呼び名
白檀(びゃくだん) サンダルウッド
丁子(ちょうじ) クローブ
桂皮(けいひ) シナモン
大茴香(だいういきょう) スターアニス、八角とも
安息香(あんそくこう) ベンゾイン(バニラの香り)
乳香(にゅうこう) フランキンセンス

桂皮(トンキンニッケイ)とシナモン(セイロンニッケイ)は厳密に言うと木の種類が違うのですが、香りはほぼ似たようなものです。

もちろん、これ以外にもたくさん原料がありますよ。

塗香はいくつかの原料をブレンドするので、時間の経過とともに香りの変化が楽しめます。香りを楽しみながらアロマテラピー効果も得られます。

体臭と混ざりオリジナルの香りを作る

塗香は身体に塗ると体臭と混ざって、その人だけのオリジナルの香りになリます。

体臭といっても、日本人はそれほど匂いは強くありませんが、わずかにある体臭と奥ゆかしい深みのある塗香が合わさることで、落ち着いた上品な香りになるんですね。

塗香のグレードは3種類

一般的に、

  • 極上
  • 特選

の3種類があります。

塗香の箱の画像

特選といっても高価なものではなく、せいぜい1000~2000円くらいのものなので、香水を買うことを考えたらかなりリーズナブルですね。

桐箱入りなどは3000円以上することもありますが、最初に使うのは小さなサイズからでいいでしょう。

持ち歩きも出来ます

塗香は大きな袋に入って売っているものもありますが、小さな持ち運びも出来るケースに入っているものも売っています。

粉末なのでこぼれないように気をつければ、自分の好きな容器に入れて持ち歩いてもいいですね。

容器を入れ替えた塗香の画像

くれぐれもバッグの中で粉をぶちまけないように気をつけてください。

ほんのり香って奥ゆかしい!塗香の効果

塗香にはリラックス効果以外にも、塗香ならではの効果があります。

定期的に使って心身の浄化に

清めの塩と同じような意味がある塗香ですが、その浄化の効果が塩の数十倍にもなるのだとか。

ですから、お寺ではお経を唱えたり写経をする前に、身を清めるために塗香を使うのです。

ストレスが溜まっている時だけでなく、気の流れが滞っていると感じる時など、心身の浄化のために使ってみていかがでしょう

ネガティブエネルギーを感じやすい人に〜邪気から身を守る

邪気は誰でも持っているものです。邪悪な心って時々顔を出しませんか。ゼロには出来ないまでも、増やさないことが大事。

だから時々神社やお寺に行って、いいパワーをもらってくると身も心も清められるんです。

それが気軽にできるのが塗香の良さ。手などにすり込むことで邪気を払ってくれます。

特に。人の多い場所や何となく不快に感じる場所、

  • 病院
  • お葬式

などは邪気が多い場所です。

そのような邪気の多い場所に行く時には塗香を塗ってから行くといいでしょう。

人にさわられるとご利益がなくなるといわれているので、浄化アイテムとして使いたい場合は大事に保管しておきたいですね。

特に人や場所からネガティブなエネルギーを受けやすい人はいつも持ち歩いていると安心ですよ。

和のアロマテラピー効果

いくつもの香料をブレンドしているので、時間が経つにつれて香りが変化し、和の香りのアロマテラピー効果もあります。

大人の女性におすすめ!塗香のやり方

お寺では細かい作法やイメージ法がありますが、普段使う場合はあまり深く考えず、気軽に楽しんでください。

塗香の作法と使い方

塗香は手首や手の平にすり込んで使います。

塗香の箱を開けた状態の画像
まず作法としては

  1. 右手の親指と人差し指でひとつまみとって左手に受けます。
  2. 指の先にほんの少しつけて口に含みます。
  3. 次に左手の上に右手をのせて両手をすりあわせ、手首や手の甲にも塗り広げます。
  4. 最後は両手で胸の上(服の上)に当てます

「身口意」を清めるという意味があり、口に含むと龍角散のような薬臭い味がするそうです。

  • 悪い行動
  • 悪い言動
  • 悪い思い

を正すという意味があり、自分の言動や思考などを清めることで不幸の原因を取り除いていこうというもの。

ただし、宗派によってやり方が違うので、日頃楽しむ分にはあまり細かいことは気にしないで、手首や足首などにすり込んで使ってみてください。

少量でも香りは十分するので、軽くひとつまみで十分です。

髪の先にもひとつまみ

香りを楽しむなら、毛先につけるという方法もおすすめです。髪が揺れるたびにほんのり香って、奥ゆかしい和の香りを楽しめます。

首の後ろにつけて風邪予防

首と頭の付け根の中央の窪んだところ(盆の窪)は急所であり、邪気が入りやすいところだといわれています。ここにも塗ってみましょう。

  • 何だか頭が重い
  • 疲れている

と感じた時は、手だけでなく首の後ろにも塗って邪気を防ぎましょう。

お風呂に入れて全身の浄化

体全体が重いと感じる時や疲労感が抜けない時などは、ひとつまみお風呂に入れて全身浄化してしまいましょう。

ヒーリング効果は絶大なので、毎日やらないようにしてくださいね。湯船に入らない人は洗面器にお湯を溜めて、手浴や足浴でもOKです。

パワーストーンの浄化にも使える

身体だけでなくパワーストーンにかけてもいいので、普段身につけているパワーストーンがあったら、それも塗香で清めてあげてください。

<浄化の方法>

  1. 塗香をひとつまみ手に取ってしっかりと手にすり込みます。
  2. その手でパワーストーンを包み込んで塗香をすり込んで下さい。

石からほんのり香りがすればOK。すべての石に塗香がつかなくても大丈夫です。

肌の弱い人は様子を見ながら

塗香は肌に直接塗っていきますから、肌の弱い人や敏感な人は、いきなり広範囲に塗らずに少しずつ様子を見ながら試してください。

腕の内側に少し塗って1日様子をみるパッチテストをしてもいいでしょう。

塗香で身も心も清めながら香りを楽しむ

塗香という言葉すら初めて聞いた、という人も多いと思いますが、身も心も清めながら奥ゆかしい香りを楽しめるなんて素敵だと思いませんか。

この世には目に見えないものも確かに存在します。

塗香は邪気を払い、心身ともに健康で幸せになるための方法としてずっと使われてきた先人達の生きる知恵だと思います。

なんだか心も洗われて、背筋がピンと伸びる感じがしますよ。華やかな香水もいいけれど、たまには和の香りもいかがですか。

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ライター:奈南有花

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