専業主婦を夢見るあなた!専業主婦は甘くないことをご存知ですか?
最近は共働き世帯が増加したものの、主婦と言えば『専業主婦』を指すことが多いですよね。
家事に専念することは多くのメリットを生み出すので、『理想的な主婦』を目指すのも良いでしょう。
ですが、主婦として生きていくのも簡単ではありません。
安易に専業主婦を目指す前に、自分が家庭内においてどうすべきか、きちんと考えてみましょう。
相談は必須!主婦としての立ち回りを夫と話し合う
「専業主婦になりたい!」と希望するのは良いのですが、それを一方的に押し付けていませんか?ご自身の希望を叶えるのも大切ですが、自分が主婦としてどうしたいか、まずは夫と話し合いましょう。
専業主婦になると基本的に夫の収入のみでやりくりするため、お金の使い道などはシビアに打ち合わせましょう。また、子供が大きくなったら働くほうが有意義な場合もあるため、数年単位で予定を構築すべきです。
専業主婦になったらずっと家事しかできないわけでなく、ご本人の意思一つで兼業主婦にもなれます。
とくに子供は大きくなるほど手がかからなくなるし、育児の負担がなくなると、時間的余裕は大きく増えます。
ゆえに、「やっぱり外で働きたい…」と思うなら、専業にこだわらないのも良いでしょう。
とはいえ、まずは専業主婦から始めるのも勉強になるため、そのコツについて触れていきます。
家事こそ職業!専業主婦の主なお仕事とは
専業主婦の仕事と言えば『家事』であり、これには以下のような作業が含まれます。
- 料理
- 洗濯
- 掃除
- ご近所付き合い(町内会の清掃などを含む)
- 育児
住居の形態や子供の有無で内容が変わるものの、上三つの仕事についてはどんな主婦でも行うため、重要度と優先度を考えて実行しましょう。
「家事なんて簡単!」と思って実家暮らし中に怠けていると、いざ自分でするときに困るので、家族の手伝いでも良いから練習してください。そうすれば、一人暮らしや専業主婦になっても活きてくるでしょう。
こうした家事の基本方針、そして最もハードな『育児』については、少し掘り下げて説明します。
専業ならば完璧に!夫との役割分担を意識しよう
専業主婦として家事に携わるのならば、ある程度は『仕事を完璧にこなす』ということを意識しましょう。
きちんとしているのに文句をつけられるならともかく、あまりにも手を抜きすぎると、外で働く男性は疲れもあってイライラしやすくなります。
なので、夫が家に帰ってきた際に「今日も綺麗にしてくれて、美味しいご飯も用意してくれている」と思わせる程度にこなしておけば、こちらに落ち度はありません。
外で働く男性は往々にしてストレスとの戦いなので、家では安心して休める環境を作ってあげれば、専業主婦としては文句なしです。つまりはお互いが仕事を完遂しているため、真の意味で対等な立場が作れるでしょう。
子供ができたら注意!主婦の仕事として一番難しいこと
家事はどれも本気でやると大変ですが、その中でも一番ハードなのは『育児』です。
料理や掃除はマニュアル通りでなんとかなりますが、育児ではそれが通用しません。子供の性格などによって対応も変わりますし、なによりお金も時間もかなり割く必要があるため、専業主婦の仕事としては一番重要なのです。
『親は無くとも子は育つ』と言いますが、小さな頃に愛情と時間をかけないと子供はとても曲がりやすくなるため、ずっと家にいる専業主婦が輝く仕事だとも言えます。
子供がいないうちは楽な夫婦生活でも、育児が加わると大きく関係も変化するため、家事の予定構築では育児を中心として計画しましょう。育児が問題なく行えるなら、残りの家事は夫に協力を仰ぐのも良いですね。
妻の家事と夫の仕事は対等だと書きましたが、家事に育児が加わると仕事以上に大変なので、育児に理解のある夫だと専業主婦も捗るでしょう。
お金の管理はシビアに!専業主婦が関わる重要な仕事とは
専業主婦をしていると、家事だけでなく『金銭管理』も任されることが多いですよね?
そしてこの金銭管理、家事に並ぶほど重要なお仕事です。
食事を行うにせよ住む場所を確保するにせよ、お金は絶対に欠かせません。こうした金銭管理が徹底していれば余裕のある生活もできますが、管理が甘いままだと途中で借金まみれになってしまい、離婚の原因になるのも珍しくないでしょう。
こうした金銭管理は子供がいるとさらに難しくなるため、子供を産むならよりシビアな管理が必要です。
それに加えて、専業主婦なら夫の稼ぎでやりくりしないといけないので、無駄に使うと夫の反感まで買ってしまうでしょう。
夫婦は共同生活が基本でお金も共有するわけですが、夫からすると「自分が稼いだお金なのに…」という意識は常にあるため、それの配慮も欠かせません。
そんな金銭管理の大事な点について、二つほどアドバイスいたします。
予算を想定して余らせよう!金銭管理をシンプルにする考え方
金銭管理というと、まるで簿記のような難しさがあると思いませんか?たしかに簿記が得意なら役立ちますが、一般家庭の金銭管理ならば、『とにかく余らせる』という意識を持てば十分でしょう。
具体的な手順については、以下のような流れです。
- 一ヶ月に必要な金額の予算を想定する(この時点では多少の余裕を持たせる)
- 予算が決まったらとにかくその金額を余らせるように節約する
- 余ったお金は貯金し、収入や出費によって予算を練り直す
専業主婦として生活していると「一ヶ月を過ごすには大体これくらいが必要」ということが分かるため、それを予算として設定し、あとはお金が余るように行動すればOKです。
そして余ったお金を貯金しておけば、「子供が病気になった」とか「夫の収入が減った」という場合でも、安心して対応できます。
それだけでなく、貯金を増やせば自分や家族に還元できるため、『必要なお金は使う』ということも大事にしましょう。
必要なお金は惜しまない!金銭管理は使いどころも大事
金銭管理をシビアにしすぎると、「節約してくれるのは良いけれど、たまには息抜きもしたいのに…」という不満につながります。
それは家族だけでなく自分自身も同じで、『お金は必要なときに惜しまず使う』という意識を持ちましょう。
- 自分や夫の小遣いはきちんと予算に組み込む
- 子供の将来に役立つ習い事などには惜しまない
- お金に十分な余裕があるなら旅行などで家族全員をリフレッシュ
とくに、いつも仕事を頑張っている夫や自分に小遣いをあてがうのは、ストレス解消にもつながります。
「私だって我慢してるから…」と節約を促すだけでなく、「はい、今月分。お互い有意義に使おうね!」と渡しておくほうが、ケンカにもなりにくいでしょう。
また、子供に必要なのは基本的な学費だけでなく、習い事やプレゼントなど、急に出費が増えることもあります。そんな場合は将来のためと思い、必要な分だけ使ってあげましょう。
兼業主婦になるべき?専業主婦の時間配分を考える
最初のうちは大変な家事でも、専業主婦として経験を積んでいけば、「前よりも短時間で終わった!」と成長も自覚できるでしょう。
小さな子供がいるなら余る時間も少ないでしょうが、手がかからなくなると「余った時間ってもったいないかも…」と感じやすくなるので、そうなると兼業主婦になるかどうかも検討してください。
家の事情によっては、専業主婦を続ける必要性ももちろんあります。しかし、先ほど説明した金銭管理のことも踏まえると、余った時間を労働に割くのは有効です。とくに「家の中ばかりだと気が滅入る!」という人は、夫に相談してみましょう。
家事をしながらの労働だと働ける時間は短いですが、短時間でも外に出れば気分は変わりますし、少額な収入でもあるとないとでは全然違います。
もしも「働いてみたいけど、注意することはあるかな?」と思うなら、これから説明するコツを活かしてください。
収入を調整しよう!兼業主婦の年収は103万まで?
家事をメインにしつつ外で働く場合、年収は『103万円以下』に調整してくれる仕事が良いでしょう。
年収が103万円以下の場合、所得税がかからない上に配偶者控除が受けられ、夫の社会保険の被扶養者になれます。103万円を超えると控除がなくなって逆に収入が減るため、働くうまみが少ないのです。
よく求人欄に『パート主婦の方は控除の相談に応じます』と書かれているように、主婦が多く働く職場はこうした配慮をしてくれます。
「仕事は好きだし、バリバリ働いてたくさん稼ごう!」という兼業主婦を目指すのも良いですが、それだと収入が減るだけじゃなく、「仕事で疲れているし、家事はいいや…」なんてこともあります。
こうした問題も家庭不和につながるので、家事をこなしつつ余った時間を活用するなら、上記の年収を意識して立ち回ってみましょう。
空いた時間をフル活用!家事が犠牲にならない在宅ワークとは
「いくら短時間でも外で働くと疲れるから、家事がおろそかになりそう…」という人は、『在宅ワーク』を検討してみましょう。
在宅ワークにはいくつかの種類がありますが、現在の主流は『パソコンを使った入力作業』が多く、タイピングができるなら初心者でも始められます。大金を稼ぐのは難しくとも、自宅で作業できるので、隙間時間を無理なく活かせるでしょう。
仕事内容は『ライター』や『データ入力』などいくつかあるものの、どれもタイピングとネット検索ができるなら、十分チャンスがあります。
在宅ワークには詐欺業者もそれなりにいますが、『契約金や初期費用を要求する仕事以外』は大丈夫な場合が多いので、タイピングの練習がてらネット検索で探してみましょう。
なお、在宅ワークでノルマが緩い仕事の場合、「家事が忙しいときは休んで、時間に余裕があるときはしっかりと作業!」と時間配分も融通が利くので、家事の合間でも安心ですね。
比較は無意味?家庭で変わる主婦の役割と負担
主婦として生きていれば自然とご近所付き合いも発生し、「あっちの家はこんな風に働いているから、私も変わらないとダメかな…」という疑問はしばしば抱くでしょう。
こんなときに覚えておきたいのが、『よそはよそ、うちはうち!』という考え方ですね。
どんな家庭であっても家事の量や収入額など、構成する要素は全く異なっています。それなのに無理によそと合わせるとお金が足りなかったり、逆に窮屈な生活を強いられたりするでしょう。
「ウチの夫はすごく稼ぐから家事だけで楽ちん」という家庭もあれば、「ウチは共働きしないと無理…」という家庭もあって当たり前なので、無理に合わせる必要はありません。
大事なのは「今の我が家の生活は満たされているか?」ということなので、等身大の自分たちをしっかりと見つめてください。その際に自分も家族も満足しているなら、無理に変える必要はありません。
主婦は考えることもたくさんありますが、家族生活の中枢を担う存在です。その分幸せな家庭を作り上げれば達成感もあるので、頑張ってくださいね。